青汁と豆乳の組み合わせにおける関係性は?デメリットはあるの?
青汁も豆乳もどちらも健康や美容に嬉しい成分を多く含んでいることで知られる飲み物ですよね。
青汁と豆乳との両方が栄養素に富んでいると「一緒に飲んでも大丈夫なの?」と気になってしまうものです。
しかし、実は青汁と豆乳をそれぞれ単体で摂取するよりも嬉しい効果が期待でき、特にダイエットに役立てられる成分を一度に摂取できるとして注目を集めています。
こちらでは青汁と豆乳との相性や合わせることによるメリットなど、青汁と豆乳を混ぜることで得られる栄養素やそれらから期待できる効果について分かりやすくご紹介します。
目次
青汁を豆乳で割るメリット・デメリット
混ぜることでのメリット
青汁や豆乳はそれぞれ豊富な栄養価を誇る飲み物ですから、健康・美容のために毎日の飲用を習慣にしている人が多いかと思います。
では、青汁と豆乳とをそれぞれ単体で摂取するのではなく、青汁と豆乳とを混ぜ合わせるとどのようなメリットが得られるのでしょうか?
青汁と豆乳とを合わせて得られる大きなメリットとしては、
- 「多くの栄養素を摂取・補完できる」
- 「青汁を他の飲み物で割るよりもカロリーを少なく抑えらえれる」
- 「青汁が飲みやすく美味しくなる」
とった3点が挙げられると思います。
①栄養素を摂取・補完できる
まず、青汁と豆乳とを合わせるとそれぞれに含まれている豊富な栄養素を同時に摂取することが可能となります。
食品の中には「一緒に摂取すると栄養素の吸収が阻害される」という食べ合わせの悪い組み合わせのものがありますが、青汁と豆乳とはそうした相性の悪さはありません。
むしろ、青汁と豆乳とを混ぜ合わせて同時に摂取すると、単体では摂取できない栄養素を相互的に補完できるようになります。
②飲みやすくて美味しくなる
青汁も豆乳もどちらも栄養価に富む飲み物だと知っていても、習慣としての飲用に踏み切れない大きな原因として「飲みにくい味」が挙げられる可と思います。
主原料となる野菜特有の苦味や臭みがある青汁、大豆特有の青臭さが感じられる豆乳、と人によっては飲み続けることに苦痛を感じるかもしれません。
青汁と豆乳それぞれ単体では癖が強く感じられる青汁と豆乳ですが、混ぜ合わせると互いの風味が打ち消されて優しい甘さが楽しめる「抹茶ミルク」のようになり、大変飲みやすくなりますよ。
そのため、青汁と豆乳とは栄養素を補完できるだけでなく、味でも互いを飲みやすくする組み合わせだと言えます。
もしもこれまでに青汁だけ・豆乳だけで飲む習慣をそれぞれが持つ特有の味から挫折した経験があるのなら、青汁と豆乳とを混ぜ合わせる方法でもう一度チャレンジされてみてはいかがでしょうか?
③カロリーを抑えてダイエットサポート!
良質な脂質やタンパク質を含みながら低カロリーである豆乳を青汁と割ると、他の飲み物で割るよりもカロリーを低く抑えられます。
独特の苦味や臭みがあり飲みにくい青汁を習慣として続ける際に、牛乳やジュースと混ぜて飲んでいる人も多いかと思いますが、どうしても摂取カロリー量が気になってしまいます。
そこで役立つのが低カロリーでありながら良質な脂質やタンパク質を含む豆乳です。
青汁を他の飲み物で割るよりも豆乳で割ると低カロリーで抑えられますし、豆乳に豊富に含まれている栄養素を同時に摂取することが可能となります。
ダイエット中には気になるカロリー量を抑えながら、不足しがちな栄養素を補えられる「青汁+豆乳」の飲み方は、ダイエット中の力強い味方となってくれますよ。
ダイエットにオススメの青汁、青汁ダイエットの詳しい解説はこちら♪
青汁ダイエットは痩せられる?ダイエットに嬉しい青汁ベスト5!
混ぜることでのデメリットは大豆イソフラボンの過剰摂取!
先述のように、青汁と豆乳とは食べ合わせによる体への悪影響は無く、むしろ摂取できる栄養素が増えるというメリットが得られます。しかし、気を付けなければならないのが豆乳に含まれている大豆イソフラボンの摂取量です。
大豆イソフラボンは女性ホルモンの1つである「エストロゲン」と大変よく似ている構造をしていることから、大豆イソフラボンは体内に摂り入れられた後にはエストロゲンと似た作用を発揮します。
エストロゲンは美肌美髪効果や精神状態を穏やかな状態にするなど、心身共に綺麗な状態に作用するホルモンです。
こうしたエストロゲンと似た働きを発揮する大豆イソフラボンは決して「たくさん摂取すればするほど良い」ということではありません。
大豆イソフラボンを過剰に摂取すると、ホルモンバランスの乱れやそれによる女性特有の症状が生じるリスクが高まりますから摂取量には気を付けなければなりません。
大豆イソフラボンの1日摂取目安量は70~75mgとされていて、商品ごとに差はありますが調整豆乳200mlあたりの大豆イソフラボン含有量は41mg程度となります。
豆乳製品に記載されている大豆イソフラボン含有量、その日摂取した大豆製品の量を参考にしながら、豆乳の飲む量にも気を付けていきたいですね。
また、大豆イソフラボンによる影響がないかどうかが気になる場合には、かかりつけの医師に一度相談してみると安心して習慣として取り入れられますよ。
青汁や豆乳には、ダイエットや美容に嬉しい成分がたっぷり!
青汁に含まれる成分
青汁に含まれている成分の中でも、食物繊維・ビタミンB・ビタミンCがダイエットに嬉しい効果が期待できるものとして挙げられます。
①食物繊維が便秘改善をサポート
まず、青汁に豊富に含まれている成分の中の代表格とも言える食物繊維は、整腸作用から腸内環境を健やかにする効果が期待できます。
というのも、体内に摂り込まれた後に消化吸収の過程で食物繊維が腸に届くと、腸内にある老廃物や腸壁にこびり付いた便を絡め取って便のかさを増やします。
さらには、食物繊維は便のかさを増やしながら快適なお通じに必要な腸の蠕動(ぜんどう)運動を促すので、便秘を解消して腸内環境の正常化に役立ちますよ。
また、食物繊維には体内にある不要な老廃物や余計なコレステロールを吸着し、便と共に体の外へと排出する効果も期待できるほか、胃の中では水分を吸って膨張する性質から満足感が得られやすくなり余計なカロリー摂取に繋がる間食を無理なく避けることも可能となります。
食物繊維は「お通じ」という体本来のデトックス機能を高めたり、余計な間食を避けてカロリー摂取量を抑えられたりと、ダイエットするには嬉しい成分と言えますね。
豆乳では大豆に含まれている食物繊維は「おから」として取り除かれていますから、豆乳には少ない食物繊維を青汁と合わせることで補えるようになります。
②ビタミンB群が代謝を良くする
アプローチが必要になりますよね。脂肪は一度付いてしまうとなかなか落とせないこともあり、「あらかじめ脂肪をつけない」と意識している人も多いはずです。
そもそも余計な脂肪が体に蓄えられるのは、摂取した糖質・脂質・タンパク質といった体内でエネルギー源として消費されるはずの栄養素が消費されない、あるいはエネルギー源として消費する以上の量を摂取しているからだと考えられます。
したがって、糖質・脂質・タンパク質といった栄養素のエネルギー代謝を高めれば、脂肪として体に蓄えられるのを防ぐ際に役立ちますよ。
こうしたエネルギー代謝に大きく関わっている栄養素として、青汁にも豊富に含まれるビタミンB群が挙げられます。
ビタミンB1
主に脂質の代謝をサポートしてエネルギーの生成に関わるビタミンです。
ビタミンB2
脂質を中心に他にも糖質やタンパク質の代謝に関わるビタミンです。
ビタミンB6
特にタンパク質の代謝に関わっていて、他にも糖質や脂質の代謝にも関係するビタミンです。
ビタミンB群の中でも特に上記のビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6は、体内でエネルギー源として消費される糖質・脂質・タンパク質の代謝に役立つものです。
「脂肪を溜め込まないようにする」というアプローチが見込めるのは、ダイエットを意識する人にとって大変心強いですね。
③ビタミンCは美容の味方!
柑橘系の果物や野菜に多く含まれることで知られるビタミンCは、美白美肌効果が期待できるビタミンとして知られていますよね。
しかし、そうした肌への嬉しい効果だけでなく、ビタミンCはコラーゲンの合成をサポートすることによって筋肉の生成を促したり、体内にある糖質を脂肪ではなくエネルギーに変換したりといった効果が期待できますよ。
ビタミンCは毎日の生活の中でのストレスや飲酒そして喫煙から大量に失われるため不足しがちですから、青汁からきちんとビタミンCを補給していきたいですね。
豆乳に含まれる成分
青汁の栄養価の中でも食物繊維・ビタミンB・ビタミンCといった成分がダイエットに役立つ成分であるのに対し、豆乳では主に、
- 大豆サポニン
- 大豆イソフラボン
- 大豆レンチン
- オリゴ糖
といった大豆由来成分にダイエットに良いと言われています。
①大豆サポニンは体脂肪の蓄積を予防
水と油に溶ける性質を持つ大豆サポニンは、血液中に存在するコレステロールや中性脂肪をはじめとした余計な脂質を溶かして洗い流す作用が期待できます。
加えて、エネルギー源として消費しないまま余ると脂肪に変換される成分である脂質や糖質の吸収を抑制し、体脂肪の蓄積を予防する働きも望めます。
さらには、大豆サポニンは強い抗酸化作用を持っているので、酸化していく人間の身体には嬉しい成分と言えるでしょう。
②大豆イソフラボンが美容をサポート
先述の通り、大豆イソフラボンはポリフェノール成分の一種で、女性ホルモン「エストロゲン」と構造がよく似ていることから、体内に摂り込まれるとエストロゲンと似た作用が期待できる成分です。
エストロゲンは美肌美髪効果や女性ならではの魅力的な体作りに関係するほか、コレステロール値を下げて脂肪燃焼効果にも役立つ女性ホルモンです。
こうしたエストロゲンと似た作用が期待できる大豆イソフラボンは、女性らしい魅力を高めながらダイエットにも嬉しい成分として女性には適していると言える成分ですよ。
③大豆レシチンが中性脂肪を溶かす
大豆レシチンはリン脂質という成分の一種で、水と油を馴染ませて乳化させることで油を溶かす性質があります。
こうした大豆レシチンの性質は両媒体性と呼ばれ、体内の余分な脂肪分である中性脂肪やコレステロールを溶かして体の外へと排出する効果が望めます。
また、両媒体性の性質によって血管内にこびり付いている脂質も除去するので、動脈硬化の予防や血行をスムーズにする効果も期待できますよ。
④オリゴ糖が腸内環境をサポート
豆乳ならではの優しい甘さとして含まれているオリゴ糖には、ラフィノースとスタキオースの2種類が存在します。
ラフィノースもスタキオースも共に、腸内の善玉菌として存在するビフィズス菌を増やしながら腸内環境を健やかにする整腸作用、それによる便秘解消効果が期待できます。
中でもラフィノースは、消化過程で胃や小腸で消化吸収がされにくい「難消化性」の性質があり、血糖値の上昇を抑えながら食べ過ぎを予防する効果も望めますよ。
まとめ
青汁と豆乳は共に優れた栄養価を誇る飲み物で、組み合わせて飲むことで栄養価を保管しながら含まれている成分による嬉しい効果が一層期待できることが分かりました。
また、青汁と豆乳とを混ぜ合わせること、単体で口にするよりも風味や癖が相殺されて飲みやすくなり、味での相性も良い組み合わせなのも習慣として続ける際には嬉しいポイントです。
低カロリーで豊富な栄養素を一度に摂取でき、さらには飲みやすくなる青汁と豆乳との組み合わせは、摂取カロリー量や栄養素が気になるダイエット中にも力強い味方となってくれる優秀な飲み物ではないでしょうか。
毎日の美容や健康を目指す際には、健やかな生活習慣に優秀な飲み物と言える「青汁+豆乳」を十分に役立てていきたいですね。