青汁は野菜の代わりになるの?野菜不足を青汁で補うメリットを紹介
1人暮らしの方や女性、若い世代の中には野菜不足の方が多い傾向にあり、健康を意識している人の中には、
青汁ってそもそも野菜代わりになるの?
青汁で野菜不足を解消できるの?
と疑問に思っている人も多いでしょう。しかし結論から言えば、青汁は野菜代わりにはなりませんし、ただ青汁を飲むだけで野菜不足が解消されるわけでもありません。
なぜなら、青汁だけでは日本人1日あたりに必要な野菜の摂取量を満たすことは難しいからです。
しかし、生活習慣を改め食生活と一緒に青汁を取り入れるのであれば、健康の土台作りをサポートする心強い味方となってくれるのです。
今回はそんな野菜不足における青汁のメリットをご紹介します。
目次
日本人は1日に必要な野菜の摂取量が不足している?
日本人は慢性的に野菜不足な状態であることをご存知ですか?
厚生労働省が推奨している1日に必要な野菜の摂取量目安は350gとされていますが、平成28年国民健康・栄養調査によると、日本人の1日の野菜摂取量の平均全世代は276.5gとなっていて、過去10年の中でも最低レベルと言われています。
以下は年代別の野菜摂取量平均値となっています。
年代別の野菜摂取量平均値
年代 |
男性 |
女性 |
20-29歳 |
236.2g |
228.6g |
30-39歳 |
254.7g |
237.2g |
40-49歳 |
257.8g |
236.3g |
50-59歳 |
277.0g |
267.4g |
60-69歳 |
309.9g |
300.3g |
70歳以上 |
308.8g |
294.3g |
参考:厚生労働省 – 平成28年度 国民健康・栄養調査結果の概要
男女別野菜の摂取量で観てみると、60歳代からは健康に気を遣っている人が多いためか、摂取量目安350gに近い数値となっています。
しかし、特に働きざかりの20〜40歳代では約100g以上足りていない層もあります。
つまり、日本人の大半が慢性的に野菜不足に陥っていると言っても過言ではないのです。
これ程の野菜不足を補うためには、まずは食生活の見直しをすることが当然必要になってきますが、その不足分を補うために注目されているのが青汁なのです。
野菜不足に陥ると?
では野菜不足に陥るとどうなるのでしょうか。
野菜にはビタミンやミネラル、食物繊維が豊富に含まれており、これらは体内では生産できない大切な栄養素。健康的な体作りには欠かせないものです。
また、日本人がかかる多くの病気が、野菜不足などによる「生活習慣病」に分類されるとされています。
その他にも野菜の栄養素が不足することで以下のような原因にもつながります。
- 食物繊維不足・・・・・肌荒れ、腸内環境の悪化
- ビタミンC不足・・・・免疫力低下
- カルシウム不足・・・・ストレスやイライラの原因
- ビタミンE不足・・・・体臭の原因
- カリウム不足・・・・・高血圧の原因
ざっと挙げただけでもこれだけありますので、やはり日常から野菜を取り入れることは大切になってくるのですね。
青汁が野菜の代わりにはならない理由
しかし、日本人が野菜不足だからといってただ青汁を飲めば野菜をまったく食べなくてもいいというわけではありません。
その理由については以下で説明します。
粉末加工だと栄養素のロスが発生する
生の野菜をそのまま絞って作った青汁なら、ある程度は野菜代わりになるかもしれませんが粉末加工だと栄養素は生野菜の10分の1程の量に減ってしまいます。
つまり、350g分の野菜を絞って青汁を作ったとしても350g分の栄養素は摂れないということになるため、粉末青汁を飲んだだけで野菜不足を解消できるということにはなならないのです。
青汁はあくまで野菜の不足分を補う手段のひとつだと考えましょう。
大量に飲み過ぎても体に悪影響
それではその分、青汁をたくさん飲めばいいのでは?と思うかもしれませんが、そうでもありません。
確かに青汁は薬ではありませんので、これ以上飲んではダメ!ということはありません。
しかし、ものには限度というものがあるように青汁でも1日の摂取量は決まっています。
メーカーにもよりますが、青汁は1日に1~2包が適正量です。
また、飲み過ぎることで食物繊維が腸を刺激し過ぎてしまったり、腎臓病など持病がある方や薬を飲んでいる人には大きな悪影響が出る可能性もあります。
飲み過ぎには十分注意しましょう。
青汁だけで野菜不足の解消にはならない!食事からも摂取しよう
野菜は食事から摂取するのが一番です。野菜には加熱することで失われてしまう栄養素もありますが、逆に油で調理することで吸収がよくなる栄養素もあります。
例えば、野菜全般に含まれるビタミンA、D、E、などは熱に強いとされ、反対ビタミンBやビタミンCは熱に弱いとされているので生野菜などで食べてもいいでしょう。
このように、目的に応じた方法で効率よく必要な栄養素を摂取することが大切です。
青汁はあくまで不足分を「補う」ためのもの
ただ青汁を飲むだけでは野菜不足の解消にはなりませんが、青汁は食事で野菜を摂取した上で不足した栄養素を補うという点ではおすすめです。
また、普段の忙しい生活の中で外食が多かったり、なかなか野菜を食べる機会が少ない人に対しても青汁は健康のサポート役として活躍してくれるでしょう。
忙しく野菜不足に陥りがちな現代人にとって、青汁は便利で時短にもなるサポート食品と言えるのです。
青汁で野菜不足を補うメリット
現在販売されている青汁は飲みやすいものあり、多くのメリットがあります。
簡単・手軽に野菜不足を補える
野菜不足を感じたら、手軽に栄養補給のサポートをしてくれるのが青汁最大のメリット。
粉末タイプであればお水や牛乳とサっと混ぜるだけなので余計な手間も掛かりません。
平成28年 国民健康・栄養調査によれば日本人は1日あたり、平均で約73.5g分の野菜不足とされています。
その約73.5gの不足分を補うためにも、青汁は大活躍してくれるのです。
野菜ジュースよりもコスパが高い
青汁で手軽に野菜不足を補うするのもいいですが、それなら野菜ジュースはどうなの?と思った人もおられるかもしれません。
しかし、以下の違いを比較してみても、青汁と野菜ジュースであれば青汁を選ぶべきでしょう。
|
青汁 |
野菜ジュース |
栄養価の高さ |
◎ |
△ |
飲みやすさ |
△ |
◎ |
糖質の低さ |
◎ |
△ |
価格(コスパ) |
◎ |
◯ |
青汁と野菜ジュースだと手軽さにおいては同じかもしれませんが、栄養価の高さ、飲みやすさ、糖質の低さにおいて青汁に軍配が上がります。
このことからも、青汁はコスパが高く人気が高いのです。
その他、含まれる成分が美容や健康に嬉しい
青汁の原料となっているケールや大麦若葉、明日葉、クマサザ等には美容や健康に嬉しい豊富な成分が使用されているのも魅力と言えます。
成分名 |
期待できる主な働き |
β-カロテン(ビタミンA) |
皮膚や粘膜の強化、抵抗力を強めたりする |
ビタミンB1 |
糖質の代謝をサポートし、集中力・肩こり・疲労改善 |
ビタミンB2 |
過酸化脂質の分解や、皮膚や粘膜を丈夫に維持する |
ビタミンK |
骨の強化や血管を丈夫に維持する |
ビタミンE |
血行促進や抗酸化作用 |
食物繊維 |
便秘解消に肌荒れ予防に役立つ |
青汁は健康の土台作りのサポートにオススメ
汁は野菜不足の解消になるのか?健康になるのか?というのは賛否両論の意見があるようですが、ここまで見てきたとおり、私個人としては青汁を飲むだけで野菜不足解消になるとは考えていません。
個人差や生活習慣だって大きく影響してくるでしょう。
そのため、青汁はあくまで人間の健康に対してサポート役でしかありませんが、上でご紹介したようなメリットもあります。
また、青汁は時間が少ない中で野菜不足を少しでも補いたい人にもおすすめです。
日常の食事や規則正しい生活習慣と一緒に青汁を取り入れることで、健康の土台作りをサポートしてくれる存在だと考えてください。
みなさんも、そんな青汁を一度お試しされてみてはいかがでしょうか。