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FXと仮想通貨を比較!「Bitcoin(ビットコイン)」とは?

 

「Bitcoin(ビットコイン)」という通貨をご存知でしょうか?

近年、投資と言えば株、投資信託、FXや金などが代表的でしたが、仮想通貨と呼ばれる「ビットコイン」による投資が登場し始めました。

今年2月には、ビットコインが仮想通貨として認められ、しかも消費税が課税されなくなりました。

これからますます成長していくと予想される仮想通貨、特にビットコインについて、是非知っておきましょう。

 

目次

ビットコインとは

国に依存しない仮想通貨

2008年10月、サトシナカモトという人物が、ある論文を発表しました。

その論文をもとに発展、設立されたのが、オープンソースのP2P型仮想通貨です。

ビットコインの単位は「BTC」です。

現実通貨や仮想通貨との交換インターネット上で行われ、ビットコイン取引所、交換所というサービスを介して行われます。

特徴的なのは、P2Pというネットワーク通信を行うことで、国や政府、民間企業などの管理機関に依存することなく運営されているという点です。

ビットコインは、単なるウェブ上の電子マネーにとどまらない、次世代の金融システムとして注目を浴びています。

取引件数も右肩上がりに増え続けています。

[図1:ビットコインの1日あたりの取引件数(2009年~2016年)]

このビットコインは株式市場や外国為替市場のように、市場が形成されています。

管理機関が無いため、24時間365日、絶えず取引できます。

従来の金融システムではとても考えられないような仕組みで、非常に特殊ですので、仕組みについて紹介していきます。

仮想通貨とFXでは売買の仕組みが違う

ビットコインは業者独自の取引所がある

株式投資であれば、東京証券取引所などの取引所に注文を出します。

証券会社がその注文を取り次いでくれて、取引所を介して、他の投資家と売買をするという流れです。

ビットコインの場合は、東京証券取引所のような集中取引所は存在しません。

存在するのは、ビットコイン事業を営む企業(仮想通貨交換業者)が運営している、「業者独自の取引市場」です。

ビットコインは、ビットコイン業者がそれぞれ開設している取引所を介して、他の投資家と取引をします。

つまり、仮想通貨を扱う業者の数だけ取引所があるイメージです。

投資家は仮想通貨交換業者に注文を出し、他の投資家との売買を成立させてくれます。

また、口座を開設している業者の取引所しか利用することができないことも特徴です。

取引所が独立して複数ある為、ビットコインを扱うA業者とB業者の間で、ビットコインの価格に差が生まれることもよくあります。

FXはFX業者との相対取引

FXであれば、FX業者と通貨を売買する相対取引です。

運営会社が取引所を開き、同じ運営会社を利用する投資家と直接売買をします。

基本的には、外国為替相場(為替レート)をベースに取引が行われます。

そのため、価格が異常値になることは、為替相場の急変動や、FX業者のシステムトラブル以外はありえません。

ビットコインとFXは似ている?

ビットコインの取引方法は2種類

ビットコインの取引方法は、2種類あります。

  1. 販売所で購入・売却をする
  2. 取引所(交換所)でトレードをする

ビットコインの交換所現物取引、もしくはビットコインのFX取引です。

①販売所で購入・売却

仮想通貨交換業者が設けているインターネット上の「販売所」というものがあります。

そこでは、常に買値と売値が提示されており、業者を相手にビットコインを購入・売却することができます。

販売所のメリット・デメリット

販売所でビットコインを購入・売却するメリットとしては、提示されているレートで間違いなく取引が成立する点です。

ビットコインを含む仮想通貨は、ボラティリティが非常に大きい通貨です。

ボラティリティを嫌う人は、販売所にて購入・売却してもいいかもしれません。

デメリットとしては、取引時点の価格は、取引所と比較するとだいぶ不利な価格になっています。

つまり、買値は高く、売値は安くなっています。

②取引所(交換所)での売買

仮想通貨交換業者が運営している取引所を介して、他の投資家を相手に仮想通貨を売買することができます。

仮想通貨でのトレードで利益をあげようとしている方は、「販売所」ではなく、「取引所(交換所)」を利用することをおすすめします。

取引所(交換所)のメリット・デメリット

取引所(交換所)で売買をするメリットは、相場の動きに合わせて安く買ったり、高く売ったりすることができます。

そのため、トレードで利益を出したい場合、取引所で売買をすることになります。

取引所によって、扱っている通貨は違いますが、現実通貨(円や米ドル)と仮想通貨(ビットコイン、アルトコイン)間の売買、

仮想通貨間の売買が可能です。

取引所のデメリットは、価格変動が大きい(ボラティリティが高い)のでリスクは高めです。

取引所での売買方法

現物取引

仮想通貨の現物取引は、名前の通りの取引方法です。

ビットコインを取引所を介して購入したり、売却することができます。

またウォレットに移しておくことで、ビットコインでの決済を導入している店舗等で決済することもできます。

FX取引(仮想通貨の証拠金取引)

ここでいうFXとは、「仮想通貨を利用した証拠金取引」です。

つまり、レバレッジをかけた取引が可能になるということです。

そして、FX取引では、レバレッジをかけて、ロング(買い)とショート(売り)という普通のFXと、ほぼ変わらない取引ができます。

基本的にビットコインを用いた投資は、株などと同じく価格が安いときに買って高い時に売るというものです。

そこにFX(外国為替証拠金取引)の特徴である、レバレッジを用いた証拠金取引ができるのが仮想通貨のFX取引です。

仮想通貨の最大の魅力はボラティリティの高さ

現時点のビットコインの最大の魅力は、ボラリティリティ(価格変動率)の高さです。

まだ利用者が少ないですが、ボラリティリティの高さは、FXをやる人なら見逃せない要素でしょう。

最近、FX(外国為替証拠金取引)のボラティリティが低下している為、多くの投資家が仮想通貨市場に流れ込んでいるという情報を耳にします。

実際に、仮想通貨市場の取引高は日に日に増えており、この勢いは止まらないでしょう。

仮想通貨は24時間365日、週末トレードも可能!

前述のように、ビットコインは24時間365日取引できます。24時間365日取引できる投資商品は、おそらくビットコインだけです。

FXでも平日だけで、週末のトレードはできませんが、ビットコインでは週末もトレードできます。

週末もトレードできるため、ビットコインは土日に最も動きます。FXが週末出来ないのは、世界共通です。

逆に、ビットコインは世界のどこにいても週末の取引ができるため、絶大な人気を誇っているのです。

以下に、ビットコインとFX、株を比較しましたので、違いを改めて確認してみてください。

[図2:ビットコインとFX、株の比較]

仮想通貨の注意点

流動性が低くボラティリティが高い

仮想通貨市場が急激に成長しているとはいえ、まだまだ流動性は低くなっています。

流動性が低いため、少しボリュームの大きい注文が出ると、それだけで値を上げたり、逆に値を崩したりします。

そのため、変動率(ボラティリティ)が大きくなるのです。

寝ている間も相場が動いている

24時間365日取引可能なのは非常に便利なのですが、リスクも大きいです。

寝て起きたら、相場が大暴落していたということも大いにあり得ます。

長期保有目的の方は、動じずに落ち続けていれば問題ないかもしれませんが、デイトレードをしている方は日計りで取引をしないとリスクが高すぎるかもしれません。

現時点では法整備

つい最近ようやく仮想通貨として認められた段階ですので、安心・安全に取引をするには、まだ時間がかかりそうです。

当然、各運営会社は安全性の確保に全力を挙げ、アピールも欠かしていませんが、株式やFXほど発達していませんので、顧客保護の観点ではどうしても不安が残ります。

規制する法律は2017年4月から施行されたばかりです。

安全面で不安がある

ビットコインの取引は、まず運営会社に口座を作り、その運営会社を使って管理していきます。

はっきり言ってしまえば、銀行でもない会社にお金を預けるようなものです。

ビットコインを預けるということは、秘密鍵を預けるということです。

秘密鍵とは、データにしかすぎないビットコインの所有者を判定する仕組みで、いくつかの文字列を持っている人が、そのビットコインの所有者であると判定します。

つまり、秘密鍵を人に渡すということは、ビットコインを譲渡することと同義だということです。

数年前、マウントゴックスがハッキング被害にあい、多額のビットコインが失われました。

コールドウォレットなど、考えられる最善のセキュリティ対策を施しているとしても、証明書流出のような、内部から急所が漏れ出てしまえば、対策方法はほぼありません。

FXと仮想通貨の比較まとめ

仮想通貨とFXを比較すると、仮想通貨がいかに未成熟な業界かが浮き彫りになってきます。

かなりのリスクテイカーでない限りは、しばらくはFXでの資産運用を継続している方が賢明かもしれません。

逆に、投機的なトレーダーが仮想通貨市場に流れているのであれば、FX(外国為替証拠金取引)で資産運用を考えている人にはチャンスかもしれません。

FX(外国為替証拠金取引)において、スワップポイントで稼ぎやすい地合いになっているのではないかといった考察が重要になってくるのでしょう。

投資では様々なものに置き換えて、リスクを分散させるのが大事と言われていますが、ビットコインも通貨の一つですので、資産運用の選択肢の一つとして十分有効ではあると思います。

仮想通貨が、画期的なシステムであることには変わりませんが、歴史はまだ10年にも満たず、課題は山積みです。

ハイリスク・ハイリターンの資産運用方法だと思います。

しかし、より良いトレード環境を求める、様々なトレードをしたいという方には、週末も取引できるビットコインの存在は気になると思います。

これからもますます発展していくはずですので、まずは動きを注視することをおすすめします。