OANDAは、もともとアメリカのデラウェア州で設立された企業で、OANDA Japanはその日本法人。
平成16年にダイユウ商事としてスタートして、21年にはFXリアル株式会社に社名変更。
その後、株式会社My外貨を経て、平成21年に現在の社名となっています。
ここでは、その中からOANDA JapanのFXサービスの特徴について、詳しく解説していきます。
OANDA Japanの特徴・メリット
国内にはFXを取り扱う複数の証券会社がありますが、OANDA Japanの特徴としては、以下のようなものが挙げられます。
①裁量取引とメタトレーダー4が選べる
OANDA Japanでは、自ら新規・決済注文をする裁量取引のfx Tradeのほか、システムトレードのできる高機能ツールでの取引として、MetaTrader4もラインナップしています。
口座開設時にベーシックコースとプロコースを選択することになるのですが、同じコースであればfx TradeでもMeta Trader4でもスプレッドは共通。
裁量取引と同様のスプレッドでシステムトレードを運用することも可能です。
②1通貨単位から取引できる!
少額でFXを始めたい場合、業者選びの中でチェックしておくべき点は「最小取引単位」です。
この単位が小さければ小さいほど、少ない資金で取引を始めることができるからです。
多くのFX業者は、取引可能な通貨単位は「最小10,000通貨」としています。
これは例えば米ドル/円のレートが1ドル100円だった場合、1万ドル=100万円の取引をしなければならないということ。
レバレッジが25倍であれば、この時必要な証拠金は4万円ということになります。
いくつかの業者では最小1,000通貨で取引が可能で、この場合は4千円で取引が始められるのですが、OANDA Japanの裁量取引、fx Tradeは最小取引単位をなんと1通貨としており、4円でトレードをすることができます。
超少額で気軽にスタートできるので、資金に余裕がなくても問題ありません。
※Meta Trader4の最小取引単位は1,000通貨です。
③デモトレードも完備
OANDA JapanのFXトレードが「どんなイメージなのか試してみたい」という方向けには、無料デモ口座を開設することでトレードの練習をすることができます。
デモとはいえ、リアルタイムなマーケットの為替で取引ができるので、トレーニングの環境としては最適。
24時間年中無休で取引できるのも強みで、残高はリセットできるので負けたとしても何度でも再挑戦することが可能です。
④豊富な通貨ペア数を取り扱い
OANDA Japanの取り扱う通貨ペア数は、圧巻の71ペア。
メジャー通貨に加えて、スウェーデンクローナなど北欧通貨、チェコ・コルナやポーランドズロチなどの東欧通貨まで、他の業者では取り扱いの少ないマイナー通貨も取引することができます。
メジャー通貨だけでなくマイナーな通貨もトレードして見たいと考えている投資家にとっては、非常に魅力的なサービスだと言えます。
OANDA Japanの注意点・デメリット
OANDA Japanの注意点としては、問い合わせ先のフリーダイヤルが24時間対応ではないところが挙げられます(受付時間は平日の午前8時~午後8時)。
外貨の値動きは、外国為替市場がオープンしている夜間に活発になるため、こうした時間に起きたトラブルに対して直接質問等ができない点はひとつのデメリットと言えます。
また、4円程度からでも取引のできるのがOANDA Japanの強みですが、初回入金金額は10万円以上となっています。
OANDA Japanでトレードを始めるためには、最低限10万円は必要ということで、「4円だけを入金して取引スタート」ということはできないので注意してください。
OANDA Japanの概要
取引条件
取引時間 | 夏時間=月曜6:00~土曜6:00
冬時間=月曜7:00~土曜7:00 |
取引手数料 | 無料 |
入出金手数料 | 出金手数料無料
入金手数料は「ダイレクト入金」で無料 |
初回入金額 | ベーシックコース10万円以上
プロコース20万円以上 |
必要証拠金 | 約定代金の4%〜に相当する日本円 |
レバレッジ | 最大25倍 |
ロスカット | 証拠金生産割合(%)が50%以下となった場合 |
通貨ペア | 71通貨ペア |
最小取引単位 | Fx Tradeの場合、1通貨単位
MetaTrader4の場合、1,000通貨単位 |
モバイル対応 | Android、iPhone、iPadに対応 |
注文機能
マーケットオーダーの場合
- 成行(新規取引)
- 成行(新規取引) とリミットオーダー
- 成行(新規取引) とストップオーダー
- 成行(新規取引) とトレーリングストップ
- 成行(新規取引) とリミットオーダー及びストップオーダー
- 成行(新規取引) とリミットオーダー及びトレーリングストップ
- 成行(新規取引) とリミットオーダー及びストップオーダー及びトレーリングストップ
リーブオーダーの場合
- 指値(新規注文) とリミットオーダー
- 指値(新規注文) とストップオーダー
- 指値(新規注文) とトレーリングストップ
- 指値(新規注文) とリミットオーダー及びストップオーダー
- 指値(新規注文) とリミットオーダー及びトレーリングストップ
- 指値(新規注文) とリミットオーダー及びストップオーダー及びトレーリングストップ
主要通貨のスプレッド
ベーシックコース
通貨ペア | スプレッド |
米ドル/円(USD/JPY) | 0.4銭 |
ユーロ/円(EUR/JPY) | 0.7銭 |
ユーロ/米ドル(EUR/USD) | 0.5pips |
豪ドル/米ドル(AUD/USD) | 1.1pips |
ポンド/円(GPB/JPY) | 1.4銭 |
ポンド/米ドル(GBP/USD) | 1.1pips |
ユーロ/ポンド(EUR/GBP) | 0.9〜2.0pips |
南アフリカランド/円(ZAR/JPY) | 1.3〜2.0銭 |
トルコリラ/円(TRY/JPY) | 8.0銭 |
プロコース
通貨ペア | スプレッド |
米ドル/円(USD/JPY) | 0.8銭 |
ユーロ/円(EUR/JPY) | 1.3銭 |
ユーロ/米ドル(EUR/USD) | 0.8pips |
豪ドル/米ドル(AUD/USD) | 1.4pips |
ポンド/円(GPB/JPY) | 2.8〜3.1銭 |
ポンド/米ドル(GBP/USD) | 1.3pips |
ユーロ/ポンド(EUR/GBP) | 0.9〜2.0pips |
南アフリカランド/円(ZAR/JPY) | 1.3〜2.0銭 |
トルコリラ/円(TRY/JPY) | 8.0銭 |
※その他の通貨ペアに関しては、OANDA Japanウェブサイト上のライブ為替チャートよりご確認ください。
OANDA Japanで現在実施中の口座開設キャンペーンは?
OANDA Japanでは2017年4月現在、新規に口座を開設した方向けのキャンペーンは実施していません。
ただし、過去には最大100万円のキャッシュバックが受けられるキャンペーンを開催したこともあり、今後こうした企画が復活する可能性もありますので、ホームページをチェックしておくようにしましょう。
なお、口座開設キャンペーンではありませんが、随時EAやインジケーターがプレゼントされる企画なども用意されています。
OANDA Japanのサポート・オプション・その他の情報
OANDA Japanのお客様サポート体制を紹介していきます。
ユーザーから問い合わせる手段としては、電話(フリーダイヤル)と問い合わせフォームという2種類の方法が用意されています。
フリーダイヤルで繋がるサポートセンターの受付は、平日午前8時から午後8時まで。24時間対応ではない点に注意してください。
OANDA Japanでは、裁量取引のみ可能なベーシックコースと自動取引も可能なプロコースの2種類のコースから選んでトレードをすることができます。
さらに追加オプションとして、ベーシックコースよりも大きな取引量を、プロコースよりも狭いスプレッドでトレード可能な「MT4 東京サーバーコース」も用意されており、追加口座を作成することで利用することができます。
また、無料の「OANDA fx Trade会場セミナー」やマーケットレポート「OANDA ラボ」など、トレーダーへの情報提供も充実しています。
口座開設〜利用開始までの流れ
①口座開設申込
まず、OANDA Japanのホームページから口座開設の申込をします。
この際、必要な入力情報としては以下のようなものがあります。
- 名前、生年月日、性別
- 郵便番号、住所、電話番号、PCメールアドレス
- 国籍、米国における納税義務の確認、外国の主要な公人か否か、居住地国
- 職業、年収、自己資産、金融機関口座
- 取引の動機、資産運用の経験、FX取引の基本方針
- OANDA Japanを知った理由
- 取引コース
②本人確認書類・マインナンバーの提出
これらを入力したら、あとは各種書面に承諾します。
さらに、同じページ内でマイナンバーと本人確認書類の提出方法を選択します。
郵送とアップロードが選べるのですが、アップロードを選択した場合は、ここで直接書類をアップすることになります。
マイナンバーと本人確認には、以下のいずれかのパターンを用意することになります。
- 個人番号カード(表面・裏面) 計1点
- 通知カード + 顔写真付本人確認書類1点 計2点
- 個人番号付住民票 + 顔写真付本人確認書類1点 計2点
- 通知カード + 顔写真無本人確認書類2点 計3点
- 個人番号付住民票 + 顔写真無本人確認書類2点 計3点
このうち、顔写真付き本人確認書類として認められるのは、
- 免許証
- パスポート
- 住民基本台帳カード
- 在留カード
の4点です。
顔写真無本人確認書類として認められるのは、
- 住民票の写し
- 各種保険証のコピー
- 各種福祉手帳のコピー
- 印鑑登録証明書写し
- 公共料金の領収書
の5点です。
③パスワードの受取(郵送)
①が完了すると、OANDA Japanが審査を始めます。
これに通り次第、口座開設手続完了を知らせるメールが届き、その後、ログインIDとパスワード、認証キーの書かれた書類が簡易書留で郵送されてきます。
④ログイン→取引開始
届いたログインIDとパスワードを利用して、会員ページにログイン。あとは口座への入金を終えれば取引が可能となります。
入金には「ダイレクト入金」と「銀行振込」の2つの方法がありますが、銀行振込をすると手数を負担しなければならなくなるため、入金がリアルタイムに反映されて手数料もかからないダイレクト入金を利用しましょう。
初回入金金額はベーシックコースで10万円以上、プロコースで20万円以上となっていますので注意してください。
なお、OANDA Japanのホームページでは、「口座開設の審査が終了すると、最短で翌日には取引できる」旨が書かれています。
OANDA Japanを実際に利用した人の口コミを紹介
マイナー通貨の取り扱いと、1通貨単位から取引できるのが魅力
71通貨ペアを取り扱っているということで、「インドルピアやタイバーツなど、マイナー通貨を取り扱っているのが魅力的」という評価が見受けられました。
また、わずか1通貨単位から取引ができる点については多くの方が高く評価しています。
高い約定力で滑りにくい
OANDA Japanでは、そのホームページ上で「驚異の約定クオリティ」をうたっていますが、これに関して利用者からは「100%約定拒否されないというわけではないが、それに近いものはある」と評価されています。
操作が分かりにくい
操作面では、「取引画面を表示するまでが面倒」という声が散見されました。
また、「初心者には操作が難しいのではないか」という声もあり、ある程度FXトレードを経験している方でないとスピーディな操作は難しい可能性があります。
もちろん、ツールに関する説明はホームページ上にも掲載されており、しっかりと把握すれば使いこなせることは間違いありませんが、他のFX業者の中には「直感的ですぐトレードできる」ツールを売りにしているところもありますので、そうしたサービスと比べると若干劣っているところがあるようです。
OANDA Japanに向いている人
取引ツールの操作が若干難しいことなどから、初心者というよりもむしろ他業者である程度FX業者を経験してきた中級者におすすめできるのがOANDA Japan。
71通貨ペアを取り扱っているため、特にマイナー通貨でトレードをしてみたい方にイチ押し。
さらに、1通貨単位から取引ができるので「本格的にトレードするというより、遊び感覚・勉強感覚で取引をしたい」という方にも、利用しやすいのが魅力です。
また、プロコースを選択することでMT4を利用したシステムトレードと裁量取引を併用可能なことも特徴なので、ひとつの業者でどちらも並行して進めていきたいと考えている場合は、OANDA Japanの口座を作っておけば間違いありません。