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トヨタのランドクルーザープラドを売りたい!特徴や買取相場を徹底解説

 

世界中で愛されている「ランドクルーザー」の派生車種で、積載重量が小さめの「ライトデューティー系」のランドクルーザーです。

「プラド」と略されて呼ばれていることも多い、ランドクルーザープラドについて、カタログスペックや歴史を含めた特徴を解説していきます。

目次

トヨタランドクルーザープラドの基本情報

トラックと同等に扱われるヘビー系と呼ばれるSUVと違い、乗用車扱いとなるランドクルーザープラドは、日本の環境基準の厳格化もあって、ランドクルーザーから派生して生まれました。

そんな時代の要求に沿って生まれてきたランドクルーザープラドについて、カタログスペックを確認していきましょう。

新車価格

本家ランドクルーザーよりは低価格ではありますが、それなりの価格になってしまうのは、仕方がありません。

性能比でどう考えるかは、使う人の好みによるところが大きいでしょう。

  •  2.8Lディーゼル …… 396.5万円から513.4万円程度
  •  2.7L …………………… 335.0万円から403.8万円程度

本家のランクルに比べて100万円から200万円安いと考えれば、割安感はあります。しかし、それでも高級車並みの価格になっています。

型式

ランドクルーザープラドの型式はエンジンとサスペンションの種類によって、以下の2種類があります。

  •  LDA-GDJ151 …… 2.8Lディーゼル、KDSSありサスペンション
  •  LDA-GDJ150 …… 2.8Lディーゼル
  •  CBA-TRJ151 …… 2.7L、KDSSありサスペンション
  •  CBA-TRJ150 …… 2.7L

※KDSS:傾斜や振動を自動抑制し、操縦安定性と走破性を高めてくれる機能です。

排気量

排気量は、上述の通り、2.8Lディーゼルと、2.7Lの2種類です。

ランドクルーザーとしては大きくありません(ランドクルーザーは4.6L)が、一般的な普通乗用車としては十分に大きい排気量ですので、街中でパワーが不足するようなシーンはないでしょう。

もちろん、悪路を走破するにも十分なパワーになっています。

グレード

ランドクルーザープラドのグレードは以下の2種類です。

  • TZ-G

2.8Lディーゼル

  • TX

2.7Lと2.8Lディーゼルがあります。

ベースはTXグレードと、フル装備のTZ-Gという位置づけになっています。

ただし、TXグレードにはクルーズコントロールの搭載された“Lパッケージ”の設定もあります。

駆動方式

ランドクルーザープラドは本格SUVですので、その駆動方式はフルタイム4WDになっています。

燃費

悪路を走ることを想定している本格SUVに対して、燃費を求めるのは違うかもしれません。しかし、ハイブリッドカーが標準になりつつある現在、燃費は車の重要な性能の1つになっていることは否定できないでしょう。

ランドクルーザープラドのカタログ上の燃費を確認しましょう。

  •  2.8Lディーゼル …… 11.2km/Lから11.8km/L
  •  2.7L …………………… 9.0km/L

本格SUVとしては、十分に健闘している燃費と言えます。

ハイブリッド仕様

ランドクルーザープラドには、ハイブリッドモデルはありません。

しかし、ディーゼルエンジンはクリーンディーゼルになっていますので、環境性能としては悪くありません。

エコカー減税

11.8km/L程度の燃費は絶対値として良い燃費とは思えません。

しかし、ランドクルーザープラドは車体重量の割には良好な燃費性能になっているため、じつはエコカー減税対象車なのです。

(ただし、環境性能の高いクリーンディーゼル車のみが対象です)

また、クリーンディーゼル対象車は「クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金(CEV補助金)」の対象にもなっていますので、購入時に補助金が支給されます。

2.8Lディーゼル車において合計すると、以下のような減税額になっています。

なお、以下の3つの減税対象項目は統一なので省いて減税合計を計算しています。

  1. 重量税:37,500円程
  2. 自動車税:38,000円程
  3. CEV補助金:最大46,000円程度(予定)
グレード 減税額 減税合計
取得税
TZ-G 128,300円程度 最大249,800円程度(予定)
TX 99,000円~119,300円程度 最大220,500円~240,800円程度(予定)

20万円以上の減税となりますので、購入の後押しになることでしょう。

乗車定員

ランドクルーザープラドには、7名乗りと5名乗りの2種類があります。

TZ-Gグレードは7名乗りの設定しかありませんが、TXグレードについては3列シートの7名乗りと、2列シートの5名乗りの設定があります。

5名乗り設定のものについては、3列目シートがない分荷室が大きく取られていますので、本格的SUVとして選ぶ人には人気があるかもしれません。

ボディカラー

ランドクルーザープラドに設定されているボディカラーは、以下の10色です。

  •  ホワイト系:ホワイトパールクリスタルシャイン、スーパーホワイトⅡ
  •  ブラック系:ブラック、アティチュードブラックマイカ
  •  シルバー系:グレーメタリック、シルバーメタリック、ダークスチールマイカ
  •  その他  :ブロンズマイカメタリック、レッドマイカメタリック、ヴィンテージブラウンパールクリスタルシャイン

イメージカラーは「ヴィンテージブラウンパールクリスタルシャイン」や「ホワイトパールクリスタルシャイン」が使われています。SUVとしても街乗りでも似合うという、スタイリッシュな印象があります。

最高出力

SUVですので相応のパワーが必要なのは当然です。他の普通乗用車と比較して大きなパワーがあるのは当然として、実際にはどれくらいのパワーになっているのか、確認しておきます。

  •  2.8Lディーゼル …… 130kW(177ps)/3,400rpm
  •  2.7L …………………… 120kW(163ps)/5,200rpm

車体重量が2.3tということを考えても十分なパワーですが、特筆すべきはやはりディーゼルエンジンの回転数でしょう。

この程度の回転数で最高出力に達するわけですから、静かに大きなパワーを得られると言うことです。

特にアクセルを踏み込むこともありませんので、静粛性も期待できます。

最大トルク

荒れ地を走破するために重要なのは、一息に加速する力です。それを表す最大トルクを確認します。

  •  2.8Lディーゼル …… 45.9kgm(450Nm)/1,600から2,400rpm
  •  2.7L …………………… 25.1kgm(246Nm)/3,900rpm

ディーゼルエンジンのトルクだけを見ると、4.6Lエンジンを搭載しているランドクルーザーに迫る値になっています。

これだけのトルクがあれば、どんな荒れ地でもなんなく走破することができるでしょう。

歴史

ランドクルーザーの70系から派生したランドクルーザープラドは、その頃日本中を席巻していた三菱パジェロの対抗車種として開発されました。

そんなランドクルーザープラドの今に至る歴史を確認します。

  1. パジェロの対抗車種としての小型SUV(1984年~)

SUVとしてはランドクルーザーの方が機能的には優秀でしたが、国内のSUVブームの中では、三菱のパジェロが圧倒的な人気でした。

そのため、ランドクルーザーを軽量化して、低価格化、小型化したランドクルーザーが投入されたのです。

しかし、そもそもが乗用車のコンポーネットを多用したパジェロとは違い、SUVから進化した小型のランドクルーザーは無骨な印象と高価な価格のため、販売数はそれほど伸びませんでした。

  1. プラドの登場(70系)(1990年~)

1990年に実施されたマイナーチェンジで、デザインを乗用車に近づけ、エンジンのパワーもアップさせた上で「ランドクルーザープラド」という名称に変更されました。

その結果、プラドの人気は爆発し、一気に人気車種の仲間入りを果たしたのです。

  1. コスト削減とデザイン変更(90系、120系)(1996年~)

1996年のフルモデルチェンジで、ハイラックスサーフとの共用部が大幅に拡充されてコスト削減が図られました。

その分、装備が充実し、オプティトロンメーターが採用されて高級感が増し、VSCやTRCが搭載されて安全性が高まっています。

また、デザインはより安定感を増した横基調のものに変わり、ランドクルーザーらしさが生まれました。

この時期、各社がディーゼル車から続々と撤退していましたが、プラドのディーゼル車は2007年まで販売を続け、新車で購入できるディーゼル車は、当時プラドだけだった時期もありました。

  1. 高級SUVへの進化(150系)(2009年~)

2009年のフルモデルチェンジによっては、ランドクルーザープラドは、より高級なSUVへと進化を遂げます。

車の周囲を運転席から確認できるマルチトレインモニターや、2列目のシートのスライド機構、3列目への乗降性を高めるウォークイン機構などが搭載されて、操作性と快適さが向上されています。

また、ミリ波レーダーによるプリクラッシュセーフティシステムを搭載して、安全性も向上しました。

その後も燃費性能の向上や操作性の向上などを続け、自他共に認める高級SUVの一翼を担う存在になっています。

特徴

日本の都市型SUVブームに乗って大きく飛躍したランドクルーザープラドですが、ブームが去った今も一定の人気を保っています。

そんなランドクルーザープラドについて、おすすめできる点やおすすめできない点を説明しましょう。

おすすめできるポイント

①走る道を選ばない走行性能

ランドクルーザープラドは、SUVらしいオフロードはもちろん、オンロードでも安定した走行と操縦性を持っています。

 

  • オフロードに強いマルチテレインセレクト
  1. 「MUD&SAND」
  2. 「LOOSE ROCK」
  3. 「MOGUL」
  4. 「ROCK&DIRT」
  5. 「ROCK」

以上の5つの中から選択したモードごとにエンジンやスロットル特性、ブレーキ油圧などを最適な状態に制御し、走破性を確保してくれます。

  • オンロードにも最適なフルタイム4WD

路面状況や走行状態に反応して、前後輪のトルク配分を最適にコントロールすることで、雨天時や積雪時など、どんな路面でも安定性や操作性を確保してくれます。

旋回加速時など舗装路の走行でも、トルク配分を調整し、優れたコーナリング性能を発揮します。

  • KDSS(キネティック ダイナミック サスペンション システム)

オンロードではスタビライザーを有効にしてコーナリング時のロール(車体の傾き)を少なくすることで操作性を上げ、凹凸の多い道ではアキュムレーターを制御して振動を抑えます。

オフロードではスタビライザーが無効となってタイヤが路面から浮きにくくなり、悪路走破が容易になります。

②世界が認めたクリーンディーゼルのパワーと燃費

有害物質を除去するクリーンディーゼルによって、パワーと環境性能が高い理想のエンジンになっています。

もちろん、燃費もSUVとしては優秀です。

 

超高圧にした燃料を燃焼室に送り込むことができるコモンレールシステムを採用したことで、ディーゼルエンジン特有の騒音や振動を抑えることができています。

また、燃焼効率が上がることでよりクリーンなエンジンになっているのです。

専用開発されたターボチャージャーが搭載されており、パワーを維持したままで、低燃費と高い環境性能、低騒音化を実現しています。