トヨタ「マークX」を売りたい!特徴や買取相場まで徹底解説!
知らない人はいないほど有名だったマークⅡの後継車として登場したマークXは、マークⅡが失い始めていた「走り」を楽しむ新世代のスポーツセダンとして、そのデザインを大きく変更して登場した車種です。
そんなマークXの特徴はどんなものなのか、基本情報や歴史も含めて詳しく解説していきます。
目次
トヨタマークXの基本情報
新車価格
高級セダンとしての1面も持つマークXですので価格も相応ですが、比較的広い価格帯になっています。
- 3.5L FR ………… 356.5万円
- 2.5L 4WD ………… 268.7万円から319.7万円程度
- 2.5L FR ………… 246.0万円から318.0万円程度
型式
マークXの型式については、以下の3種類です。
- DBA-GRX133 …… 3.5L FR
- DBA-GRX135 …… 2.5L 4WD
- DBA-GRX130 …… 2.5L FR
エンジンと駆動方式の違いを表しています。
排気量
マークXはスポーツセダンと標榜するだけに、パワーのあるエンジンを搭載しており、その排気量は、3.5Lと2.5Lの2種類があります。
車体重量が1.5t程度ですので、これだけのパワーがあれば、確かに「走りを楽しむ」ことができるかもしれません。
マークⅡの終盤では、低燃費競争などのあおりを受け、3.0L車は廃止されて2.0Lと2.5L車の構成になっていました。ハイブリッドカー全盛の現代、3.5Lを維持するのは、スポーツセダンとしての覚悟を感じます。
グレード
2016年のマイナーチェンジ後のグレード展開は以下の通りになっています。
グレード |
排気量 |
駆動 |
350RDS |
3.5L |
FR |
250RDS |
2.5L |
250S |
250G |
250S Four |
4WD |
250G Four |
250Gをベースグレードとして、上級グレードに250Sが設定されています。350RDSのみ3.5L仕様ですので、パワーが必要な人には選択肢がありません。
駆動方式
いまではとても珍しくなったFR(後輪駆動方式)を採用しているのは、マークXの特徴と言えるでしょう。
室内の広さやコストを考慮すると、FFのほうが確実に優秀ですが、運転性能を考慮すると、FRのほうが優秀です。
ここにも、「スポーツセダン」としてのこだわりが見られます。
燃費
3.5L車も存在する「スポーツセダン」のマークXに燃費を期待するのは良くないかもしれませんが、維持費に関わる部分ですので、確認しておきましょう。
- 3.5L FR ………… 10.0km/L
- 2.5L 4WD ………… 10.6km/L
- 2.5L FR ………… 11.8km/L
排気量を考慮すれば、先代のマークⅡに比べて燃費が向上していると言えます。しかし、昨今の他車と比べると、燃費が悪いと言われても仕方ない結果です。
ハイブリッド仕様
マークXには、ハイブリッドモデルはありません。
スポーツセダンとして「走り」を追求すると、ハイブリッド車ではまだまだガソリン車に及ばないということでしょう。
また、マークXにハイブリッドを導入すると、カムリハイブリッドと競合することになりますので、トヨタの戦略的な部分があるのかもしれません。
エコカー減税
上述の通りの燃費性能ですのでマークXはエコカー減税対象外です。
つまり、減税額はゼロで、自動車税や重量税は満額支払いが必要になってきます。
具体的に、いくら支払う必要になるのかを紹介しておきます。(1年当たりの金額です)
排気量 |
自動車税 |
重量税 |
納税額 |
2.5
L |
45,000円程度 |
16,400円程度 |
61,400円程度 |
3.5
L |
58,000円程度 |
74,400円程度 |
排気量 |
自動車税 |
重量税 |
納税額 |
2.5
L |
49,500円程度 |
20,000円程度 |
69,500円程度 |
3.5
L |
63,800円程度 |
83,800円程度 |
排気量 |
自動車税 |
重量税 |
納税額 |
2.5
L |
51,700円程度 |
25,200円程度 |
76,900円程度 |
3.5
L |
66,700円程度 |
91,900円程度 |
もし、いま持っているマークXが、増額となるタイミングに近いのであれば、早急な売却を検討したほうが良いでしょう。
乗車定員
マークXはスポーツセダンというものの、標準的な4ドアセダンですので、定員は5名と標準的な人数です。
後部座席もリクライニングはできますが、考え抜かれた運転席に比べると快適性は劣ります。
クラウンなどとは違って、ドライバーが楽しむ車ということでしょう。
ボディカラー
マークXには、以下の6色が展開されています。
なお、すべてのカラーで、洗車などによる小さなすり傷を自己修復するクリア塗装「セルフリストアリングコート」が採用されています。
- パール系 :ホワイトパールクリスタルシャイン
- ブラック系:ブラック、プレシャスブラックパール
- シルバー系:シルバーメタリック
- その他 :ダークレッドマイカメタリック、トゥルーブルーマイカメタリック
2106年のマイナーチェンジ後に採用された「トゥルーブルーマイカメタリック」は、スピード感や躍動感のあるカラーとして、マークXのイメージカラーになっています。
最高出力
3.5L、2.5Lともに十分なパワーがありますが、具体的にどの程度なのか、カタログスペックを確認しておきましょう。
- 3.5L FR ………… 234kW(318ps)/6,400rpm
- 2.5L 4WD ………… 149kW(203ps)/6,400rpm
- 2.5L FR ………… 149kW(203ps)/6,400rpm
2.5Lエンジンの200馬力でも十分ですが、3.5Lエンジンの300馬力は驚異的です。これだけのパワーがあれば、高速道路での長距離ドライブでも疲れることはまったくないでしょう。
最大トルク
「走りを楽しむ」スポーツセダンですので、最高出力だけではなく、トルクも重要です。
- 3.5L FR ………… 38.7kgm(380Nm)/4,800rpm
- 2.5L 4WD ………… 24.8kgm(243Nm)/4,800rpm
- 2.5L FR ………… 24.8kgm(243Nm)/4,800rpm
これだけのトルクがあれば、坂道発進でもなんの違和感もありませんし、信号待ちからの加速や高速道路での追い越しなどでもスムーズに走ることができます。
歴史
2004年、キャッチフレーズとシンボルマーク、左側のヘッドランプを少し露出するだけのティザー広告を流して話題になったマークXは、マークⅡからの脱却を目指して登場しました。
様々な変遷から、走りから快適さに進み始めていたマークⅡを廃し、改めて「新世代のスポーツセダン」として、マークXは誕生したわけです。
そんなマークXの、今日までの歴史を振り返ってみましょう。
- 「新世代スポーツセダン」(2004年~)
2004年11月に発売開始されたマークXは、マークⅡの正統派セダンといったデザインから一新され、別車種と見間違えるほどの変化を見せています。
片側3連式のヘッドライトや厚みを持たせたトランクリッド、40mm近く全高を低くするなど、あくまでも「走ることを楽しむ」ことに特化した変化で、「新世代のスポーツセダン」というコンセプトに沿ったものでした。
また、クラウンやレクサスなどと違い、後部座席の快適性がそこまで重視されることなく、「6:4分割可倒式リアシート」によって荷室の拡張を可能にしています。
ただし、走りを追求している割には、マークⅡで設定されていたターボモデルがなくなっています。これは、エンジンの性能が上がったことに所以するのかもしれません。
- 2代目 安全性能の向上(2009年~)
2009年にフルモデルチェンジしたマークXは、外観は初代のアイデンティティを保ちつつ、スポーツセダンとして、より上質感をアップさせることに成功しています。
マークXのトレードマークである3連式のヘッドライトはそのままに、リアコンビネーションランプも3連式のものに変更され、トランクリッドにもランプが追加されました。
エンジンは3.0Lだったものが3.5Lへ変更され、足回りは18インチアルミホイールを採用して、パワー増に対応しています。
それらに加えて、7個ものエアバッグやVSC(横滑り防止機能)やTRC(空転防止機能)、アクティブヘッドレスト(後部からの衝突で伝わる頸部への衝撃を抑えるヘッドレスト)が全車標準装備されました。
これらによって、いざという時の安全性能が飛躍的に向上しています。
その後、2016年のマイナーチェンジで、トヨタの予防安全機能の集大成である「Toyota Safety Sense P」が全勝標準搭載となり、マークXはさらに安全なスポーツセダンとなりました。
特徴
警察の覆面車両にも採用されているマークXは、折り紙付きのスポーツセダンと言えます。
そんな、最近では珍しい「走ること」に重点を置いた車種であるマークXは、乗る人を選んでしまうかもしれません。
そのため、おすすめな点もおすすめでない点も人に依るかもしれませんが、ひとまず確認しておきましょう。
おすすめできるポイント
①十分なパワーと操作性
「次世代のスポーツセダン」として登場したマークXですので、走りへのこだわりが他車と違っています。
3.5Lなら300馬力もありますので、長距離ドライブや高速道路などで、まったく疲れることがありません。また、十分なトルクがありますので、信号待ちからの加速や坂道発進、高速道路での追い越しなどもスムーズで、飛ぶように走ることができるでしょう。
後輪で駆動するFRの特徴であるキビキビとしたハンドリングやコーナリング性能のおかげで、車との一体感を覚えることができます。