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高級車は外車よりも国産車の方が値崩れしないって本当?

 

リセールバリューという言葉があるように、中古車になった時の価格の下げ幅は車種によって、また、国産車と外車でも大きく違いが出てきます。

そのため、これから車の売却を考えている方にとっては、自分の車がいくらで売れるのかは大変気になるところでしょう。

今回の記事では、国産車と外車では値崩れ具合にどういった違いがあるのか、また、なぜ車種によって下落幅に差があるのかについて詳しく解説していきたいと思います。

 

目次

高級車は外車よりも国産車の方が値崩れしないの?

車の買取において、同じクラスの高級車であれば、国産車は値崩れがしにくく、外車は値崩れしやすいと言われています。

もちろん買取相場は、車種の違いだけではなくグレードや走行距離などによっても変わりますし、さらに、世間の人気や世相などにも影響を受けるため、一概には言えません。

ですが、実際に買取の現場を目の当たりにしてきた筆者の経験からすると、国産車に比べ外車は値崩れしやすい傾向にあるのは確かなことです。

売る時には「安く」、買う時には「高い」外車

同じようなクラスであるにも関わらず、なぜ外車は購入するときに高いのかについてお話ししましょう。

メーカーや車種にもよりますが、例えば日本国内において400万円で売られている外車の場合、そのメーカーの本国では、数十万円、車種によっては100万円以上安い価格設定になっていることもめずらしくありません。

車に限らず輸入品が高い理由を考えた際にまず思いつくのが「関税」ですが、車の輸入には関税がかかっていいませんので、高くなる理由はほかにあるということになります。

まず、高くなる原因の一つと言えるのが輸送費や、日本の道を走れるように手直しが必要な場合があり、国産に比べて販売されるまでのコストがかかります。

そして、最も大きな理由として考えられるのが、外車=高級車という日本人に植え付けられた感覚です。

輸入車メーカーの多くは、性能はもちろんのこと、そのメーカーの持つブランドイメージを非常に大切にする傾向があります。

もちろんただのネームバリューというだけでなく、一部の高級車などでは、国産大衆車では考えられないほどのこだわりを持って製造されている車種もあります。

そういった国産車にはあまり見られないこだわりや、特別感を求めるユーザーも多く、おのずと販売価格は高めに設定しなければ売れないのです。

ところが、そんな高いお金を払って購入した外車でも、車種によっては購入した直後でもその価値が半値になると言われるほど、買取価格が下がってしまうことも珍しくありません。

売る時も買う時も「高い」国産車

近年、レクサスなどの高級ブランドの誕生や、GT-R、NSXといった、世界のスーパースポーツに真っ向勝負が挑める国産スーパーカーなどの登場により、国産車の中にも高級外車とあまり変わらない価格で販売される車種が増えてきました。

また、昔は世界の名だたる名門メーカーの2番手以降に甘んじていた国産メーカーも、性能の向上と、日本製品の持つ高い信頼性でその地位は上昇。

今では、世界の車業界をけん引するまでに成長したと言えるでしょう。

その影響もあってか、近年、国産車の価格も高級車を中心に上昇傾向にあり、200万円以下の大衆車と400万円以上の高級車が売れる「2極化」が進んでいるとも言われています。

ただ、新車価格の上昇に伴って、中古車の販売価格も同じように上昇しているため、新車から1年後に売ったとしても、新車価格の7割以上で買い値が付くことも珍しくありません。

なぜ、高級車の外車は値崩れしやすいの?

20世紀までは、どうしても外車は壊れやすいというネガティブなイメージがありましたが、21世紀になってからは外車の品質も随分と向上してきました。

また、上記でもお話したように、世界の名だたる名門メーカーは、国産メーカーには無い強いこだわりを持って製造されているにも関わらず、なぜ国産車に比べて値崩れしやすいのでしょうか。

ここからは、外車が値崩れしやすい理由について解説していきたいと思います。

ステータス性が高い外車

例えば、メルセデスベンツSクラスやBMWの7シリーズ、さらには、ベントレーやロールスロイスといった、いわゆる超高級車の場合、その車を所有していること自体に価値とステータスがあります。

そのため、普段の生活に利用するという目的で、そういった高級外車を買う人の数は多くなく需要が少ないため、中古車市場での価格は上がらないのです。

人気の高い外車、市場に出回り過ぎている外車

メルセデスベンツのCクラスや、BMWの3シリーズは、高級と思われがちな外車の中でも、比較的手の届きやすい価格で購入できるグレードがあり、どちらも400万円台前半から購入できるため、もっとも乗っている人が多い高級外車だとも言えます。

そのため、中古車として流通する台数が多くなり、必然的に値崩れしやすくなってしまうのです。

国産に比べて維持費がかかる

先述したように、近年の外車は品質や信頼性が向上し、昔ほど故障しなくなってきたとはいえ、日本車と比較するとどうしても維持費はかかります。

維持費がかかる理由としては、もともと求められている考え方の違いがあり、国産車は「10万km走っても壊れない車」が、外車は「直しながら20万km乗れること」が求められるのです。

例えば一つ例を挙げると、国産車のタイミングベルトは10万kmで交換しますが、一部のヨーロッパ車では5万kmで交換しなくてはいけません。

また、国産車は10万kmを超えなければブレーキローターを交換することはまずありませんが、外車はブレーキパッド交換2回でローターの交換が必要になります。

このように、「壊れやすい」のではなく、考え方の違いや、日本の気候なども影響し、外車の維持費は高くなってしまう傾向にあるのです。

そうなると、やはり中古車で修理費のかかる外車に乗ろうという人は少ないため、中古車市場では安くなってしまうのです。

外車でも値崩れしにくいものはあるの?

ここまでご説明してきたように、外車は国産車と比べてしまうとどうしても値崩れしやすいというのは否めません。

その中でも、比較的値崩れしにくい外車は、台数の少ない希少車、AMGやアルピナなどといった特別な車種は、日本に出回っている台数になどによって高額に取引されることもあります。

また、ここ最近輸入車の信頼性が上がってきたことや、アウディなどの高級路線とは少し違うメーカーの人気が上昇傾向にあるため、相対的に見て価格の下がり方は緩やかなようです。

外車を高く売るには?

どうしても値崩れしやすい外車ですが、外車を専門に取り扱う買取店に売却することで、比較的高値で買取ってもらえる可能性があります。

上記でも少し触れたように、高値で取引される輸入車には、希少価値などが大きく影響するものです。

そのため、外車を専門に扱う買取店の場合は、そういった知識を豊富に持ち、また、専門の修理工場などを持っている、またはそういった整備工場と提携しています。

そのため、一般の買取店に比べて外車を買取ることのリスクを最小限にでき、高価買取ができるのです。

値崩れしにくい国産車は?

ここからは、値崩れしやすい外車とは対照的に、値崩れしにくい国産車についても触れておきたいと思います。

高級車として人気がある国産車

高級車と一口に言ってもさまざまな車種が存在しますが、今もっとも人気のある国産高級車と言えばレクサスブランドと言えるでしょう。

そのほかの車種でも、やはり高級車は値崩れしにくい傾向にあります。

その理由は、新車では高額で手が出なかった車種であっても、中古車になることで手に入れやすくなります。

高級車と言われる車種には、そのメーカーの持つ最高の技術が投入されていますので、中古車を購入することで、そういった最高の技術を手にすることができるのです。

大衆車として人気がある国産車

中古車として人気のある車種であれば、よほど市場に溢れていない限り高値で取引されることが多く、結果、人気のある大衆車は値崩れしにくくなるのです。

詳しくは「該当ページのリンクの挿入をお願いします。」のページをご覧ください。

国産車、外車にもオススメな一括査定サービス

中古車の買取相場は常に変動し、さまざまな要因によって変化するため、単純に値崩れしやすいかどうかを見極めることは難しく、それが外車となればなおさらでしょう。

車の売却で損をしないために大切なことは、今その車を高く買ってもらえる業者に売却することですので、一括査定サービスを利用することにより、高く買ってくれる業者が手間をかけず見つけやすくなります。

自分の車はあまり値が付かないかもと不安な方は、一括査定サービスを上手に利用して、一番高く買ってくれる業者を見つけてみてはいかがでしょうか。

まとめ

国産車に比べて外車の方が値崩れしやすい理由は、壊れやすいというネガティブなイメージと、高くなければ売れないという新車販売時の慣習により、販売価格が割高になってしまうことです。

つまり、新車のときはもともとの車の価値よりも割高な価格設定で販売されていても、中古車として出回る時には、そういった上乗せをする必要が無くなり、その車本来の価格になるということです。

その結果、新車販売時との価格差が大きくなってしまうため、国産車に比べ大きく値が下がったように感じてしまうのでしょう。

しかし、近年輸入車の人気は上昇傾向にあるため、この流れがこれからも続けば、国産車と変わらない価格で新車が販売され、国産車と大差のない価格で買取ってもらえる時代が来るかもしれません。