マネーパートナーズは2005年に設立された証券会社です。
裁量性のFXのサービスとして『パートナーズFX』を取り扱っていましたが、2008年にはそれに加えて最小取引単位が100通貨単位の『パートナーズFXnano』がスタート。
今回は、この『パートナーズFXnano』の特徴を詳しく紹介していきます。
『パートナーズFX』と『パートナーズFXnano』の違い
すでに書いた通り、マネーパートナーズには
- 『パートナーズFX』
- 『パートナーズFXnano』
という2種類のFXサービスがラインナップされています。
名前も似ていて、初めての方には分かりにくいところがあるので、まずこれらの違いを紹介していきます。
細かい違いは、下に表でまとめますが、最も大きな違いは「最小取引単位」です。
パートナーズFXの最小取引単位が、一般的な国内業者のFXサービスと同様、10,000通貨単位が最小なのに対し、パートナーズFXnanoはわずか100通貨単位。
100分の1の資金で取引ができて、初心者のトレーニングに最適なのがパートナーズFXnanoです。
一方、パートナーズFXの強みは1回の最大発注数量が200〜300万通貨と大きいことや、1日あたりの取引上限がないことなどで、初級者から上級者まで幅広くカバーしているサービスです。
その他、取り扱う通貨ペアなどの差に関しては、下の表を参照してください。
パートナーズFX nano | パートナーズFX | |
最低取引単位 | 100通貨 | 10,000通貨 |
1回の最大発注数量 | 10万通貨 | 300万通貨(EUR/JPY、AUD/JPY) |
200万通貨(上記以外の通貨ペア) | ||
最低必要額 | 100円~ | 4,000円~ |
必要証拠金(ドル/円) | 400円 | 40,000円 |
通貨ペア | 16通貨ペア | 18通貨ペア |
1日あたりの取引数量上限(新規) | 4,000万通貨まで | なし |
建玉上限 | 円換算して50億円まで | 円換算して100億円まで |
ロスカット | 証拠金維持率100% | 証拠金維持率40% |
追加証拠金制度 | なし | あり(証拠金維持率100%) |
代用有価証券 | 利用不可 | 利用可 |
外貨証拠金 | 利用不可 | 利用可 |
マネーパートナーズ『パートナーズFXnano』の特徴・メリット
国内にはFXを取り扱う複数の証券会社がありますが、マネーパートナーズ『パートナーズFXnano』の特徴としては、以下のようなものが挙げられます。
①100通貨単位から取引ができる!
FXを始めようとすると、多くの証券会社で最小取引単位が「10,000通貨単位」であることに気付くはずです。
実際、マネーパートナーズの『パートナーズFX』も、「10,000通貨単位」でないと取引できません。
10,000通貨単位での取引とはどういうことか、例を挙げてみてみましょう。
米ドル/円のレートが100円の場合にトレードをしようとすると、「10,000通貨単位=1万ドル」からでないと購入できないことになります。
「1万ドル=100万円」でレバレッジを25倍利かせたとしても、最低でも4万円の証拠金が必要ということです。
これに対し、『パートナーズFXnano』は100通貨単位から取引できますので、その100分の1、つまり最低400円からトレードが始められることになります。
特に、最初から大きな額を投資したくない初心者にとって、これは大きなメリットとなります。
②約定力は業界No.1(矢野経済研究所・FXサービスパフォーマンステスト)
FXには「約定力」という言葉挙がります。
これは、トレーダーの注文を約定できる可能性の高さを表していて、マネーパートナーズの約定力は、矢野経済研究所が行うFXサービスパフォーマンステストで、PCからのストリーミング注文では8年連続第1位を獲得しています。
値動きの強い相場でトレードをしていると、成行注文をしても自分の狙ったレート(表示されているレート)と大きく違ったレートで約定してしまったり、約定しなかったりすることがあります。
短期売買などをしていると、発注したときのレートと誤差がある場合、大きな損失となってしまう可能性も出てきます。
約定力はそれぞれの証券会社で異なるため、自然に「滑りやすい業者」とか「滑りにくい業者」といった評判がでてくるものですが、そんななかで8年連続約定力第1位を獲得しているのは、評価できるポイントです。
③取引手数料は無料
FXサービスを取り扱う証券会社では一般的なものですが、マネーパートナーズの『パートナーズFX』も、取引手数料や口座開設手数料、口座維持手数料は一切かかりません。
出金手数料についても、円貨で毎月5回までは無料で、入金手数料は「クイック入金」を利用することで無料とすることができます。
実質的に必要となる取引コストは「スプレッド(売値と買値の差額)」だけとなるため、FXのトレードに集中することができます。
④米ドル/円のスプレッドは業界最狭水準
マネーパートナーズでは、取引手数料や口座開設手数料、口座維持手数料は一切かかりません。
これに加えて、出金手数料も円貨毎月5回まで無料で、入金手数料も「クイック入金」を利用することで無料となります。
その他、FXの実質的な取引コストとしては「スプレッド」があります。
これは通貨の売値と買値の価格差のこと。この差は狭ければ狭いほどコストがかからないということになり、取引するうえでは有利になります。
スプレッドは証券会社の各サービスによって違うのですが、『パートナーズFXnano』の場合、米ドル/円では原則0.3銭固定と、業界最狭水準となっています。
FXを始める方は、まず米ドル/円から入っていくことがほとんどですから、このスプレッドが狭いことは初心者の方にとっても嬉しいポイントです。
⑤顧客満足度でNo.1を獲得
音楽のヒットチャートで有名なオリコン株式会社ですが、実は企業のデータ収集などもしており、会社の顧客満足度を調査する「日本顧客満足度調査」を毎年行っています。
このFX取引部門では、取引手数料や通貨ペア・発注方法、分析ツールなど、多様な方向からの調査が行われているのですが、2016年の同調査では、マネーパートナーズが最高点を付けており、業界No.1となっています。
もちろん、企業の一調査ではありますが、少なくとも利用者から一定の評価を受けているということは間違いないということです。
マネーパートナーズ『パートナーズFXnano』の注意点・デメリット
100通貨単位から取引ができるのが魅力の『パートナーズFXnano』ですが、注意点としては兄貴分の『パートナーズFX』と比較して取引可能な通貨ペア数が少ないことが挙げられます。
もともと『パートナーズFX』自体、取り扱う通貨ペアは18と業界全体から見ると決して多くない数字なのですが、『パートナーズFXnano』はさらに少ない16。
マイナー通貨を積極的に取引したい中・上級者には向きません。
また、マネーパートナーズでは、利用者からの問い合わせ手段として、メールと電話の2つを用意しているのですが、
フリーダイヤルの受付時間は
- 月曜日7時〜23時
- 火曜~金曜7時半~23時
- 夜間・早朝の電話問い合わせに対応していない
という点は頭に入れておきましょう。
マネーパートナーズ『パートナーズFXnano』の概要
取引条件
ここでは、マネーパートナーズ『パートナーズFXnano』の取引条件を紹介していきます。
取引時間 | 夏時間=月曜7:00~土曜5:50
冬時間=月曜7:00~土曜6:50 |
取引手数料 | 無料 |
入出金手数料 | 出金手数料、円貨月5回まで無料
入金手数料は「クイック入金」で無料 |
初回入金額 | 設定なし
※資産総額が5,000円を下回ると情報画面の利用不可 |
必要証拠金 | 通貨ごとに前営業日終値によって異なる |
レバレッジ | 最大約25倍 |
ロスカット | 証拠金維持率10% 以下 |
通貨ペア | 16通貨ペア |
最小取引単位 | 100通貨単位 |
モバイル対応 | Android、iOSに対応 |
注文機能
- ストリーミング注文
- ASストリーミング注文
- 指値注文
- 逆指値注文
- IF-DONE注文
- OCO注文
- IF-OCO注文
- 全決済注文
- 一括決済注文
- 成行注文(モバイルのみ)
- 連続予約注文
主要通貨のスプレッド
マネーパートナーズ『パートナーズFXnano』が取り扱う通貨ペアのスプレッドは、以下の表の通りです。
通貨ペア | スプレッド |
米ドル/円(USD/JPY) | 0.3銭 |
ユーロ/円(EUR/JPY) | 0.7銭 |
豪ドル/円(AUD/JPY) | 0.9銭 |
ユーロ/米ドル(EUR/USD) | 0.8pips |
ポンド/円(GPB/JPY) | 1.2銭 |
NZドル/円(NZD/JPY) | 1.8銭 |
南アフリカランド/円(ZAR/JPY) | 1.9銭 |
スイスフラン/円(CHF/JPY) | 2.4銭 |
カナダドル/円(CAD/JPY) | 2.4銭 |
ポンド/米ドル(GBP/USD) | 1.9pips |
豪ドル/米ドル(AUD/USD) | 1.4pips |
ユーロ/豪ドル(EUR/AUD) | – |
ユーロ/ポンド(EUR/GBP) | – |
豪ドル/NZドル(AUD/NZD) | – |
ポンド/豪ドル(GBP/AUD) | – |
NZドル/米ドル (NZD/USD) | – |
※スプレッドは変更される可能性もありますので、最新の情報はマネーパートナーズのホームページ等でチェックするようにしてください。
マネーパートナーズで現在実施中の口座開設キャンペーンは?
FXを取り扱う証券会社の多くは、初めて口座を作る人向けにキャンペーンを行っています。
キャッシュバック等、非常にお得な内容となっていますので、これからFXを始めようとしている人はぜひ、こうしたキャンペーンを活用してください。
ここでは、一例として真似パートナーズが2017年2月現在開催中のキャンペーン(新規の方が対象となるもの)について紹介していきます。
「口座開設キャンペーン」
マネーパートナーズで新規に口座を開設し、規定量の取引を行うことで最大1万円のキャッシュバックがもらえるキャンペーンです。
適用条件は以下のとおり。
適用条件
- 対象期間中にマネーパートナーズで新規に口座開設
- 2017年3月31日営業終了までに取引量等、各種条件を満たす
なお、このキャンペーンの開催期間は2017年2月1日~2017年3月31日となっています。
このキャッシュバックを受け取るまでの流れ
ここからは、実際にこのキャッシュバックを受け取るまでの流れを簡単に書いていきます。
はじめに口座を開設する必要がありますので、マネーパートナーズのホームページ上の口座開設フォームに必要情報を入力して送信します。
さらに、マイナンバー確認書類と本人確認書類をウェブアップロード、FAX、メール等で送ります。
その後、マネーパートナーズによる審査が行われ、通過すると郵送(簡易書留)で口座番号やパスワード等が書かれた書類が届きます。
このパスワードを利用してホームページ上でログイン。あとは規定量を取引すればキャッシュバックを受けることができます。
取引量とキャッシュバック量の関係は以下の通り。
取引量とキャッシュバック量の関係
取引量 | キャッシュバック量 |
新規100万通貨以上~新規500万通貨未満 | 5,000円 |
新規500万通貨以上 | 10,000円 |
なお、キャンペーンへのエントリーは特に必要なく、口座開設をして既定の取引をすればキャッシュバックはもらえます。
キャッシュバックは2017年4月上旬頃が予定されています。
マネーパートナーズのサポート・オプション・その他の情報
マネーパートナーズのお客様サポート体制を紹介していきます。
ユーザーから問い合わせる手段としては、電話(フリーダイヤル)とメールフォームの2種類があります。
フリーダイヤルの受付時間は、月曜日7時〜23時、火曜~金曜7時半~23時で、夜間・早朝の電話問い合わせには対応しておりませんので注意してください。
マネーパートナーズでは、『パートナーズFXnano』のほか、株式などを証拠金としてFXができることが特徴の『パートナーズFXnano』を取り扱っています。
こちらについては別記事で紹介していますので、詳しくはそちらでご覧ください。
また、CFDや有価証券なども取り扱っています。
口座開設〜利用開始までの流れ
マネーパートナーズの口座開設から利用開始までの流れを大まかに見ると、以下のようになります。
①口座開設申込
②本人確認書類・マイナンバーの提出
③パスワードの受取(郵送)
④ログイン→取引開始
それぞれ、詳細に見ていきましょう。
①口座開設申込
まず、マネーパートナーズのホームページから口座開設の申込をします。
この際、必要な入力情報としては、以下のようなものがあります。
- 氏名、性別、国籍、生年月日
- 住所、電話番号、メールアドレス
- 職業、年収
- 金融資産、投資経験
- 取引契約締結の主目的
- 申込経緯
- 外国PEPsとの関係
- 特定取引を行う者の届出書
- 確認書
- アンケート
これらを入力したら、あとは各種書面に同意・承諾すれば完了です。
②本人確認書類・マインナンバーの提出
次に、本人確認書類とマイナンバー確認書類を送付します。
EメールやFAX等でも可能ですが、ホームページ上のWEBアップロードを利用するのがスピーディで便利です。
本人確認には、以下のいずれかの書類が必要となります。
- 運転免許証
- 健康保険書
- パスポート
- 住民票の写し
- 在留カード
- 特別永住者証明書
- 外国人登録証明書
マイナンバー確認には、以下のいずれかの書類が必要となります。
- 通知カード
- 個人番号カード
- マイナンバーが記載された住民票
個人番号カードがあれば、別途本人確認書類を用意する必要はありません。
③パスワードの受取(郵送)
①、②が完了すると、マネーパートナーズが審査を始めます。
これに通り次第、パスワードや口座番号等の書かれた書類が簡易書留で郵送されてきます。
④ログイン→取引開始
届いたパスワードや口座番号利用して、会員ページにログイン。
あとは口座への入金を終えれば取引が可能となります。
なお、申込みから口座手続き完了までは、翌営日に完了となっています。
また、ここで開設した口座では取引可能なのは『パートナーズFX』および『パートナーズFXnano』で、CFDや証券取引は別途口座開設の必要があります。
マネーパートナーズ『パートナーズFXnano』を実際に利用した人の口コミを紹介
「スキャルピングに有効」
『パートナーズFX』では米ドル/円のスプレッドは原則0.5銭ですが、『パートナーズFXnano』の場合、これが0.3銭で業界最狭水準となっています。
これに関しては、超短期でトレードを繰り返すスキャルピングにおいて、有効であるという口コミが見受けられました。
「少額取引が強み」
数あるFXサービスの中でも、100通貨単位から取引できるところは、そう多くはありません。
これについては、「お小遣いで始められる」、「少額で取引できるのが強みだ」といった声が見られました。
「安定性は抜群」
オリコンの顧客満足度No.1を獲得した一因になっていると考えられるのが、サーバーの「安定性」。
長時間にわたるメンテナンスなどの不具合が起きるのは、レートの変動が大きいFXでは怖いものです。
そんな中で、『パートナーズFXnano』では、「サーバーが非常に安定している」という声が見受けられました。
中には「安定性について気にしなことがない」という声もありましたが、これも裏を返せば「安定性が気にならないほど不具合が少ない」ともとれます。
マネーパートナーズ『パートナーズFXnano』に向いている人
100通貨単位から取引できるのが魅力の『パートナーズFXnano』。
少額から投資できるのが魅力で、例えば「FXに興味があってバーチャルトレードもしているけど、10,000通貨単位で取引できるほどの自信はない」という初心者の方におすすめのサービスです。
『パートナーズFXnano』で自信をつけたら、同一の口座で10,000通貨単位の取引ができる『パートナーズFX』に移行していくとよいでしょう。