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FXのみならず投資の基本である「資金管理」の重要性とその方法

FX初心者が失敗する原因のひとつは、「資金管理」をしないことにあります。

投資の基本は「資金管理」です。しかしFX初心者は、この重要性を忘れて儲けばかりを追求しがちです。

ここでは、この「資金管理」でFX取引の勝率が上がる理由を説明していきます。

目次

FX初心者の運用を成功へ導く「資金管理」

資金管理とは、目的を持って資金を運用、投資することです。

例えば、「1年後にはヨーロッパへ家族一緒に海外旅行に行く」と言う計画を立てたとしましょう。

その目的に向かって今までの習慣を変えて生活を見直し、例えば、

  • 電気代や水道代を節約する
  • 交際費や外食費を少なくする
  • そして1年後のヨーロッパ旅行に向けてお金を貯める

この活動が「資金管理」です。

もしも、この努力を全くやらなかったならば、時間だけがむなしく経過して、1年後になっても1円も貯めることができません。

もちろん、家族でのヨーロッパ旅行なんて不可能です。それでは、資金管理とは具体的に何をすることなのでしょうか?

先ほどの例で言うならば、「1年後に高級外車を買いたいから1000万円をFXで儲ける」ということなのでしょうか?

それは違います。資金管理とは、1000万円を稼ぐという目標ではなく、その目標に向けた行動、プロセス管理をすることなのです。

つまり、先ほどの例で言うと、「習慣の見直しや、生活の見直しで電気代節約や水道代節約」に当たります。

FXで言えば「取引1つ1つのリスクと利益を管理する」ことに当たります。

具体的に言うと、FXの取引を行う前に、

  • 損失はいくらまで我慢できるか?
  • 利益確定はどの時点で行うのか?
  • レバレッジはいくらに設定するのか?
  • その取引にはいくらの利益を見込んでいるのか?

といった項目について、細かく計画してから取引を行うことが「資金管理」なのです。

言い換えれば、以下の4つがチェック項目となります。

  • ポジションを持つ期限を設定する
  • 損切り値と利益確定時期を設定する
  • 投資額とレバレッジを設定する
  • リスクと利益(報酬)を設定する

プロのFXトレーダーは、この4項目を必ず実践していると言っていいでしょう。

FX初心者向けの書籍やウェブサイトには、よく「自分なりのルールを設定する」と書かれていますが、これは「自分の資金運用計画を作る」と同じ意味なのです。

資金管理だけでFX初心者でも多額の利益を得ることが可能

次に、資金管理が非常に大切であるという話をしましょう。私の友人のエピソードが、参考になると思います。

私の友人は、FXどころか資産運用さえしたことがありませんでした。それどころか、テレビのニュースも見ず、さらに忙しいことを理由に、新聞も購読していません。

資産運用を勧めるのもためらうタイプなのですが、なんとFX取引で300万円もの利益を得たのです。

いったい、彼はどのような取引を行ったのでしょうか?

まず、FX取引を始めたのは、ある日、私が友人の家を訪問して「オーストラリアドルがもの凄く値下がりしている!」とテレビを見ながら何気なく語ったのがきっかけだったようです。

ちょうど、サブプライムローン問題やリーマンショックで、相場が大きく荒れているときでした。私の言葉が印象に残ったのか、彼は家族に内緒でFX口座を開設。

その後、オーストラリアドルが上昇した時点で利益確定をさせ、300万円の利益をあげたのです。

利益を得るまでに友人がとった行動は、以下のとおりです。

  • FX口座を開設
  • オーストラリアドルを買う
  • 購入時より高いポイントで指値注文

このたった3つの行動で、巨額の利益を得ることができました。

偶然の要素に助けられた部分はかなり大きいですが、ある意味では資金管理の重要性を表しているエピソードです。

というのは、この友人は上記の3つの行動以外、本当に何もしていないからです。

それまでの日常と同じようにニュースもチェックせず、相場もまったく見ていませんでした。

「自分なりのルールを徹底させた」という意味で、資金管理を徹底していたとも言えるわけです。

実はこの友人の場合、決済するまでの間に、含み損が数百万円まで膨らんだ時期もありました。

しかし、相場を見ていなかったためにそれに気づくこともなく、だからこそ結果的に「待ち続ける」ことができたのです。

FX取引のお手本には決してなりませんが、「自分なりのルール設定」、つまり資金管理だけで勝つことができることを証明したエピソードとして紹介しました。

具体的な資金管理方法とは?

資金管理だけで利益を得た友人のエピソードを紹介しましたが、実際は含み損の大きさに気付いた瞬間は動揺し、損切りを考えるでしょう。

それに、必ず指値注文のところまで上がるとは誰も保証できません。

一歩間違えば大損をしてしまいますので、買いを入れただけで放置するのはおすすめできません。

そこで、どのように資金管理をすればいいのか、切り口を変えた方法を紹介していきたいと思います。

成行き注文や指値注文の場合も、最初に「取引を行う水準」を決めます。

次に、設定した水準からどれくらいの利益を望むかを決めます。この想像した利益は、どのくらいの時間の取引を行うかによって変化させます。

もしも、1日~2日待ってから利益確定を行う取引を想定しているにもかかわらず、10pips程度での利益確定を想定しているのであれば、リスクに対して釣り合いません。

自分の資金がどの程度のリスクまで許容できるのか、常に考慮しながら利益確定ラインを設定することが重要です。

利益確定ラインを設定したら、次はどこまで含み損を我慢できるかを考えましょう。これが、損切りラインの設定です。

損切りのラインは、利食いのラインと釣り合っていなければ意味がありません。

たとえば20回取引を行って、19回勝てば初めて利益が得られるような設定では、まったくうまみがないでしょう。

そうかと言って、大きく負けてしまう可能性が高い損切りラインの設定だと、リスクばかりが大きくなってしまいます。

このあたりのバランスは、個々のスタイルや好みにもよりますので、最初のうちは少ない資金で何回か試し、自分のスタイルを探っていくことが大切です。

1回の取引での最大損失を知ることが大切

とはいえ、初心者のうちはなかなか「利益確定ライン」も「損切りライン」も掴みづらいものです。

そこで、まずは1回の取引でどのくらいの利益、損失が生まれるのか知ることをおすすめします。

ここで大切なのは、「最大損失」と「最小利益」に意識を置くことです。

人間は、どうしても「勝った金額の大きさ」のみに意識を向けがちで、失った金額は直視しない傾向がありますが、それでは勝ちを継続させるのは難しいと言えます。

初心者のうちにリスク管理の大切さを意識し、「最大損失」と「最小利益」を意識することで、どこが「利益確定ライン」「損切りライン」なのかを把握することができるようになります。

FX取引で勝ち続けるのは至難の業ですが、大敗を防ぐことはできます。

大敗さえしなければ、取り返すチャンスはいくらでもあります。

そのために必要なのが、ここまで紹介してきた「資金管理」であり、そのために「自分なりのルール設定」が欠かせないことを覚えておきましょう。

資金管理の運用がマストな理由を叩き込む

ここでご紹介したように、どうして初心者に資金管理と計画が必要なのかご理解いただけたかと思います。

実は、これこそ初心者が重要だと思わないことの一つだからです。

勝ち負けや判断の正しさだけに囚われてしまい、どうしても資金管理や計画がおろそかになりがちです。

プロのトレーダーならこの部分を一番初めに計画します。また損切りに関しても、自分ならではのラインがあると思います。

それも事前に計画しておけば、いざという時に慌てません。大損しないようにすれば、自分のペースでまた取りかえす機会もあります。

資金管理の運用が上手くいけば、勝ちも増えてくるでしょう。

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