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FXのスプレッドって何?スプレッドの狭いFX会社を紹介!

FXを始めようとしている方、FXを始めたばかりの方は聞きなれない専門用語が多くて困っている方もいるのではないでしょうか。

取引に慣れていくうちに専門用語も覚えていくとは思いますが、最低限覚えておくべき用語を紹介しておきたいと思います。

ここでは、FXにおけるスプレッド(spread)について解説していきたいと思います。

「スプレッド」はFX取引にかかる手数料のようなものです。

FXでは、コストを意識しておかないと利益を出すのは難しいでしょう。

最後には、スプレッドの狭いおすすめのFX会社も紹介していますので、FX会社を選ぶ際の参考にしてください。

目次

スプレッドとは何か

スプレッド(spread)とは、英語で「広がる、伸ばす、幅」などの意味があります。

主に金融業界で使われる用語なのですが、FX業界では、使われる場面によって2つの意味を持っています。

まずは2つの意味を見ていきましょう。

スプレッドの2つの意味

①FXにおける「スプレッド」

FX(外国為替証拠金取引)という金融取引手法が生まれてからは、「スプレッド」はFX業界独特の意味で使われるようになりました。

FX用語において、「スプレッド」とは、通貨ペアの「Bid(買値)とAsk(売値)の差」のことをいいます。

つまり、「買値」と「売値」の差のことです。

取引手数料は無料でもスプレッドはかかる

「取引手数料は無料です!」とアピールしてるFX会社をよく見かけますが、FX会社は取引手数料では儲けていません。

ではどのようにして利益を出しているのかというと、

FX会社は、

・買いたい人には少しだけ高く売る

・売りたい人には少しだけ安く売る

この2つの方法で、利益を確保しているのです。

つまり、スプレッドはFX会社にとって実質的な手数料と言えます。

BidとAskとは「売値(Bid)と買値(Ask)」のこと

実際のFX会社の取引画面上で「買値」と「売値」は、

  • 左側にBid(ビッド)
  • 右側にAsk(アスク)

という形で2つのレートが表示されています。

[図1:主な通貨ペアとスプレッド]

 

通貨ペア Bid Ask スプレッド
ドル/円 88.954 88.962 0.8
ユーロ/円 132.635 132.653 1.8
ポンド/円 147.951 147.979 2.8

 この買値と売値の差が、「スプレッド」です。

BidとAskの意味

「Bid」は「買値」、「Ask」は「売値」という意味ですが、これはFX業者から見た話です。

そのため、

  • 「Bid」とは、FX会社が通貨を買う価格=「トレーダーが通貨を売る価格」
  • 「Ask」とは、FX会社が通貨を売る価格=「トレーダーが通貨を買う価格」

自分の立場からから見て、

  • 「Bid」=「売値」
  • 「Ask」=「買値」

と憶えておきましょう。

2Wayプライスを見れば、FX会社のスプレッドがわかる

売値(Bid)と買値(Ask)の2つの価格を同時に表示することを

「2Wayプライス」

と言います。

FX取引を行うときは、これで市場の気配をチェックしながら取引を行うわけです。

たとえば、1ドルのBidが100.15円、Askが100.20円だったとしましょう。

このBidとAskの「差額5銭」が「スプレッド」なのです。

[図2:スプレッドの仕組み]

2wayプライスとは

2wayプライスとは、取引会社が投資家に対して、売値と買値を同時に提示することです。

売値と買値を同時に表示することで、常にスプレッドがいくらかが分かります。

これにより、売買の透明性が向上し、「米ドルの需要が増えているので、米ドルを高く売りつける」というような業者の不正を抑止しています。

②金融用語としての「スプレッド」

金融専門用語では、「スプレッド」は、「国債の利回りの差や政策金利の差」のことを指します。

「1%=100bp(basis point)」という単位で表されることも多く、この単位を使いこなすことができると、「経済・金融に詳しい人だな」と思わせることができます。

経済や金融の金利差や利回り差の話をしているときに「スプレッド」の話題が出ると、こちらの意味で使われていると思ってください。

pipsとは

ちなみに、FXでよく使われる単位として、「pips」があります。

pipsとは、その通貨の最小単位の100分の1のことです。

日本円でいうと、1円が最小単位なので、1銭が日本円の1pipsということになります。

つまり、bp(ベーシスポイント)はパーセンテージ(%)の100分の1を、pips(ピップス)は通貨単位の100分の1を表していることになります。

では、米ドルにおいての1pipsとはいくらでしょうか。

米ドルの取引している最小単位は1セントです。

1セント=0.01ドルですから、

1pips=0.001ドルということになります。

そのため、通貨ペアに日本円が入っていないときは、1pips=0.001ドルを基準に考えるようにしましょう。

FX会社によってスプレッドには差がある

スプレッドはFX会社を選ぶ上で、重要な基準となります。

それは、FX会社によってスプレッドに差があるからです。

なぜスプレッドに差があるのでしょうか。

スプレッドに差がある理由

スプレッドはFX会社の利益になっているわけですから、「スプレッドをいくらにするか」の判断は各FX会社の判断に委ねられています。

そのため、「スプレッドが狭い(安い)FX会社」もあれば、「スプレッドが広い(高い)FX会社」もあります。

投資家側からすると、FXの取引コストが安くすむのですから、スプレッドは狭い(安い)に越したことはありません。

しかし、スプレッドを狭くすることで、FX会社の利益が出ていないのであれば、取引システムの改善に資金が回らなかったり、トラブルが頻発したりするかもしれません。

スプレッドの狭さは、結果的に投資家の不利益となる可能性もあるというリスクもあります。

そのリスクに関しては、投資家側がしっかりとFX会社を見極めていく必要があると思います。

スプレッドの差が取引コストに与える影響

スプレッドはトレーダーから見れば「手数料」ですので、売値と買値のスプレッド幅が狭い方がありがたいのは言うまでもありません。

しかし、0.8銭と言われても、果たしてどのくらいなのか想像がつかないのではないでしょうか。

金額の小ささから、「たいした手数料ではない」と思いがちです。

そこで、具体的に数字をあげてみましょう。

0.8銭のスプレッドで1万通貨の取引をした場合、80円です。

1日5回取引をした場合、年間に換算すると、

80円×5回×365日=14万6000円

です。

では、もしスプレッドが半額の0.4銭だったらどうでしょうか。

半額なので、年間のスプレッドは7万3000円です。

短期間だけFX取引をするならば、それほど気にしなくてもいいかもしれません。

しかし、長期にわたって資産運用したいと考えるならば、スプレッドの狭さ/広さは無視できない要素なのです。

スプレッドには2種類ある

実は、スプレッドには2種類あります。

  • 「米ドル/円0.8銭~」としている「変動スプレッド」
  • 「米ドル/円0.8銭で固定」とする「固定スプレッド」

変動スプレッド

変動スプレッドとは、文字通りスプレッドが取引のタイミングで変動するシステムとなっています。

スプレッドが変動する理由は、取引が買いと売りのどちらかに偏るためです。

取引が偏るときというのは、経済指標発表時などが多いです。

そうなると、「通常は0.3銭なのに、今は1.0銭」といったことが起こるわけです。

いわば、タイミング次第で手数料が変わるため、想定よりも利益が出ない可能性もあります。

確かに、安いときはお得ですが、一喜一憂したくない人にはあまりおすすめできません。

固定スプレッド

固定スプレッドの場合、スプレッドは固定されていて変動しません。

そのため、ある程度計画的な運用をすることが可能です。

スプレッドを「原則固定」としているFX会社がほとんどで、多少変動することもありますが、基本的には一定だと考えてもらって構いません。

例外として変動するのは、相場が激しく動いたときです。

重要な経済指標が発表されたときや、政府要人が影響力のある発言をした直後は取引が偏りますので、注意する必要があります。

変動スプレッドと固定スプレッドはどちらがおすすめ?

変動スプレッドは、スプレッドの動きを予測することが難しいため、かなり玄人向けだと思います。

スプレッドの変動を気にせず、安定した収益を期待するのであれば、やはり固定スプレッドのほうが取引しやすいでしょう。

FX会社の多くが固定スプレッドを導入しているので、トレーダーも固定スプレッドを好む人の方が多いのかもしれません。

「朝の時間帯」はスプレッドが広がりやすい?

変動スプレッド、固定スプレッドのどちらの場合でも、スプレッドが広がるケースがあります。

それは、何かの理由で相場が大きく動いている時にスプレッドは広がりやすくなっています。

特に、NY市場の閉まり際などの、「朝の時間帯」は要注意だといえます。

スプレッドが狭いおすすめのFX会社は?

最近は、スプレッドの狭さを売りにしているFX会社が多くなってきていますので迷っている方も多いのではないでしょうか。

そこで最後に、スプレッドが狭くて、取引しやすいおすすめのFX会社を紹介しましょう。

SBI FXトレード

「業界最狭水準のスプレッド」を強みに掲げるだけあり、米ドル/円は0.27銭と非常に狭いのが特徴です。

スワップポイントも業界最良水準を目指しており、FX初心者でも利用しやすいFX会社です。

GMOクリック証券

ネット証券会社としても知られているため、FXと証券の口座を1つのID・パスワードで管理できるのが便利です。

米ドル/円のスプレッドは0.3銭原則固定。「FXネオ」の口座数は50万を突破しています。

DMM FX

インターネット動画を配信しているDMM.comが手がけています。

米ドル/円のスプレッドは、GMOクリック証券と同じ0.3銭原則固定。

非常に勢いがあり、2016年2月時点でFX口座数は50万を突破と国内1位。

LINEでカスタマーサポートに問い合わせができるなど、ユニークなサービスも展開しています。

まとめ

FXをするにあたって、スプレッドの狭さを重視してFX会社を選んでいる方も多いと思います。

特にスキャルピングやデイトレードをメインで取引をしている人は、取引回数も多くなりますし、スプレッドの狭さが非常に重要となってきます。

自分の投資スタイルにとって、スプレッドが一番重要だと考えるのであれば、スプレッドの狭さを基準にしてFX会社を選ぶようにしましょう。

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