MENU

FXトレーダーは世界中の株式市場の動向にも目を配ることが必要!

 

FX取引をするとき、FXのチャートだけを見ていてはいけません。

世界の株式市場の値動きを把握することで、取引を有利に運べる可能性を高めることが可能となります。

では、どこの株価を見ていけばいいのでしょうか。

その使い方や考え方を含め、FXトレーダーが注目すべき株価チャートをご紹介します。

目次

世界各国の株式市場を把握しておくべき理由

どの国でも、株式市場に投資する場合は、その国の通貨を使います。つまり、その国の通貨を買わなければ取引をすることはできないのです。

では、どのようにして他の国の通貨を買えばいいのでしょうか。

そうです。FXのマーケットで買えばいいのです。また、株式の投資家もFXマーケットに出入りしているわけです。

逆に考えると、株が大きく動くときは、FXマーケットも動きます。

たとえば、アメリカの人が日本の株を買おうとするとき、FXマーケットでドルを売り、日本円を買います。

こうした人たちが増えれば、ドルはどんどんマーケットに供給されて価値が下がり、日本円の価値が上がっていくわけです。これが、世界の株式市場にFXがからむ理由です。

その国の株式市場に多くの期待が集まると、FXマーケットではその国の通貨が買われます。

逆に国の株式市場への関心が低くなれば、FXマーケットでその国の通貨が売られます。

株価が強ければ通貨も強くなり、株価が弱くなれば通貨も弱くなります。つまり、株価と通貨は常に連動していると考えて差し支えありません。

そして、世界中の株価は、ある程度連動して動いていますので、

本気でFX取引をする人たちは、必ず世界の株式市場をチェックしているのです。

 

「株をやらないから、株式市場を見る必要はない」

「FXをやるんだから、FXマーケットだけ見ていればいい」

こうした考えが誤っていることをご理解いただけたでしょうか?

結果を出しているFXトレーダーは、たとえ株に一切手を出さなくても、株式の投資家以上に世界の株式市場のことを知っています。

裏を返せば、世界の株式市場の動向をチェックすることで、FXで勝てる可能性をグンと高めることができるとも言えるでしょう。

FXトレーダーが注目すべき株式市場は?

では、実際にどの株式市場をマークするべきなのでしょうか。

世界中のすべての動向をチェックするのは、あまりに非効率です。たくさんありすぎて、全てを見ていたらキリがないからです。

FXトレーダーであれば、次に挙げる各国の株価インデックスのチャートを、毎日チェックしておくだけで勝率アップに効果的です。

NYダウ平均株価(アメリカの株価インデックス)

アメリカの株式市場の代表的な株価指数です。

アメリカの経済ニュース通信社であるダウ・ジョーンズ社が算出しています。

米ドルの動向に大きな影響を及ぼしています。

日経平均株価(日本の株価インデックス)

「日経平均」とも呼ばれる日本の株式市場の代表的な株価指数です。

英語圏ではNikkei225と表記される場合が多く、東証一部上場の約1700銘柄のうち225銘柄を対象としています。

民間が作成しているものですが、日本政府の経済統計としても使われています。

DAX(ドイツの株価インデックス)

フランクフルト証券取引所で取引されている、ドイツの主要30銘柄(ブルーチップ)で構成される時価総額加重平均型の株価指数です。

ユーロ(EUR)に影響を及ぼします。

FTSE100(イギリスの株価インデックス)

ロンドン証券取引所に上場する時価総額上位100銘柄で構成される時価総額加重平均指数です。

英国ポンド(GBP)に影響を及ぼします。

オーストラリアASX(オーストラリアの株価インデックス)

オーストラリア証券取引所に上場する500銘柄の時価総額加重平均指数です。

豪ドル(AUD)に影響を及ぼします。

ニュージーランドNZX50(ニュージーランドの株価インデックス)

ニュージーランド証券取引所に上場する上位50銘柄の調整時価総額加重平均指数です。

ニュージーランドドル(NZD)に影響を及ぼします。

カナダS&Pトロント総合(カナダの株価インデックス)

カナダ最大の証券取引所であるトロント証券取引所に上場する株式の市場動向を表す時価総額加重平均指数です。

カナダドル(CAD)に影響を及ぼします。

スイスSMI(スイスの株価インデックス)

スイス証券取引所で取引される銘柄の上位20銘柄で構成される、時価総額加重平均型の株価指数です。

スイスフラン(CHF)に影響を及ぼします。

上海総合(中国の株価インデックス)

上海証券取引所における株価指数です。人民元(CNY)に影響を及ぼします。

株式市場の強弱は、Yahoo!ファイナンスのチャートの比較で分かる

各国の株式市場の強弱は、株価インデックスのチャートで比較することができます。

Yahoo!ファイナンスのチャートがわかりやすいので、ぜひ活用してください。

日本の日経平均株価とアメリカのダウ平均株価を比べてみましょう。

まずダウ平均株価のチャートを開き、下の「比較チャート」欄にある「日経平均」のチェックボックスにチェックを入れ、「比較」ボタンを押すだけです。

チェックボックスのないインデックスと比較したいときは、「コード」に入力すれば大丈夫です。

2016年10月17日のNYダウ平均株価と日経平均株価の比較チャートは、以下のようになっています。

青がダウ平均株価、赤が日経平均株価で、期間は1日から10年まで選べます。

[図1:NYダウ平均株価と日経平均株価の比較チャート]

この1年で見ると、1月までは日経平均株価が上回っていましたが、3月以降はダウ平均株価がずっと上回っています。

では、同じ期間のドル円チャートを見てみましょう。

[図2:ドル円チャート]

セオリー通りに、ドルが円に対して下がっていることがわかります。

ドル円が下がるということは、ドルが売られ円が買われた事になります。

日本株を買うためにドルを売り、円が買われたと判断することができるわけです。

Yahoo!ファイナンスの銘柄コードはURLから拾う!

Yahoo!ファイナンスでチャートを調べるとき、「比較チャート」にチェックボックスのない株式市場は、コードを入力する必要があります。

このコードは、どうやって調べるのでしょうか?

たとえば中国の上海総合を調べたい場合は、上海総合のページを表示させます。

ブラウザのアドレスバーにあるURLの中から、コードを拾うことができます。

[図3:Yahoo!ファイナンスの銘柄コードの拾い方] 

  参照元リンク

code=以降の記号をコピーし、「比較チャート」のコード欄にペーストするだけです。

「比較」ボタンを押せば、簡単に海外市場のインデックス株価と比較することができます。

なお、「比較チャート」のコード欄に、株式の銘柄コードを入力すれば、その株式の株価と日経平均とを比較することもできます。

株価同士や、通貨ペアとの比較も可能です。

株価のコードを入力すると一般企業の株価と日経平均などの比較をすることも可能です。

もちろん株価同士の比較も出来ますので、多面的に分析・判断するためのツールとして積極的に活用してみてはいかがでしょうか。