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現代のFX投資においても活用できる!本間宗久の「酒田五法」とは

 

酒田五法と呼ばれる日本独自の相場予測法があります。

これは、200年以上も前に、本間宗久によって考案されたものです。

天才相場師とも呼ばれた彼によって考案されたこの酒田五法は、現代のFX投資でも活用できる予測法です。

ここではその酒田五法についてご紹介します。

 

目次

天才相場師・本間宗久が考案した酒田五法とは

本間宗久は、徳川八代将軍吉宗の時代に生まれた人物です。

彼の出身地は山形県酒田で、その後大阪の堂島や江戸の蔵前といった米市場で活躍しました。

日本のキャンドル・チャート(ろうそく足)として有名なチャートも、彼が考案したと言われていますが、事実はわかりません。

ただし、本間宗久はこのローソク足の並び方に注目して、体系的な相場予測方法を構築しました。

そして、その予想方法は出身地を取って酒田五法と呼ばれるようになりました。いまだに使われている優れた予想方法です。

酒田五法の五法とは、

 

  • 「三山」
  • 「三川」
  • 「三空」
  • 「三兵」
  • 「三法」

を指しています。

それぞれについて、以下に詳しく解説しました。

(1)「三山」-さんざん

相場が、天井や底値を打って反転する時に出るローソクの足の形状を指し、「三尊天井」「三山」や「逆三尊」といわれます。

三尊は、仏像の配置に由来していて、3つの山の中央が一番高いパターンです。

この三尊天井は、上昇トレンドの天井圏において、3回高値を付けた後下落する形を示しています。

この形状は海外でも、ヘッド&ショルダーと呼ばれていて、相場大反転の前兆と言われています。

中央が高くなっていない場合は、単純に三山と呼んでいます。

三尊天井が逆になると、逆三尊と呼ばれて、底値を打った場合のシグナルになります。

(2)「三川」-さんせい

これは、逆三尊など三山の逆とも言われていますが、実際にはローソク足の線の並びを、川に例えて注目した分析法、という解釈が普通のようです。

酒田五法でも中核の分析法です。

これは、相場の天井に出現して、そのあと反転する予兆である「三川明けの明星」「三川宵の明星」と呼ばれています。

他には、「両はらみ線」「両つつみ線」「二本たくり星」など色々な組み合わせがあるのが、三川の構成要素と言われています。

(1)三山はチャートの形を示すものですが、(2)三川は3本のローソク足の並び方に注目していると言う部分が違います。

また、このローソク足の組み合わせの元になっている「星」「はらみ」「つつみ」「かぶせ」「切り込み」「たくり」といったパターンも非常に重要です。

それぞれについても解説しますので、下の図をご覧ください。

 

①星-大陽線の後に、少し高値でより引き同時線が出ます。

次に陰線が出たら「三川宵の明星」として完成。

反転下落の予兆になります(この逆で大陰線から星になり大陽線は明けの明星と言われて反転上昇になります)。

②はらみ線―大陽線の後に、その大陽線に包まれるような小陰線が出ます。

「陽と陰のはらみ」と呼ばれ、天井圏からの暗示を示します(逆に大陰線から小陽線は「陰と陽のはらみ」と呼ばれて大底圏からの反転を暗示します)。

③つつみ線―「抱き線」とも言います。

小陽線を包むように大陰線が出ます。

相場の天井圏からの下落を強く暗示します(また逆に小陰線からの大陽線は大底圏からの反転を強く暗示します)。

④かぶせ線―大陽線の後、小陰線が高値から大陽線にかぶさるように出ます。

相場の上昇力低下を暗示します (逆に大陰線からの下値より出た小陽線は「切り込み線」といい下降力低下を暗示します) 。

⑤たくり線―底値圏より出た下ヒゲがかなり長い足は反転して上昇を暗示します(それとは逆に天井圏で出る下ヒゲの長い足は「首吊り線」と呼ばれ下落を暗示します)。