青汁は無添加だと飲みにくい!?混ぜると美味しい飲み方ってあるの?
美容に良い成分を多く含む青汁は最近特に人気を集めている青汁は、今では数多くの種類の商品が展開されています。市場で出回っている青汁には主原料として使用している食材や価格以外にも、味や飲みやすさに大きな違いがあります。
また、健康や美容のために青汁を飲むのですから「食の安全」という観点から使用されている主原料の生産地のみならず、使用されている添加物を気にしている人も多いのではないでしょうか。
青汁では主原料が持つ独特の臭みや苦味をマイルドにして飲みやすくするために甘味料をはじめとした添加物を使用されていることが多いですが、中には無添加にこだわった商品も存在します。
こちらでは、添加物についての基礎知識から青汁に使用されることの多い添加物に加えて、「無添加の青汁はどのような味なのか」また「オススメの無添加青汁の飲み方・アレンジ方法」など無添加の青汁について気になるポイントを分かりやすく解説します。
目次
無添加の青汁はおいしくない
添加物のないものはおいしくない
そもそも無添加とは、添加物を加えていないことを指します。
つまり、無添加の青汁とは青汁の主原料となる野菜以外に余計なものを使用せず、野菜オンリーで構成していると考えても良いでしょう。
したがって、「食の安全」を踏まえて安全性や信頼性ともに優れている青汁を選ぶとなると、
- 主原料は国産野菜100%使用
- 無農薬栽培・残留農薬ゼロ
- 無添加
という3つのポイントをクリアしているものが1番です。
しかし、「青汁は苦くて不味い」というイメージがあるように、青汁の主原料となるケールや大麦若葉そして明日葉などの野菜はどれも苦味や臭みが強いため、添加物による味の調整が無ければ飲みにくくなることも事実です。
添加物を使用していない青汁は数自体少ない
健康や美容のために青汁を飲むにあたって、何よりも大切なのは「習慣として飲み続けること」です。
ビタミンやミネラルといった豊富な栄養素や食物繊維が多く含まれているからと言って、薬のように飲んですぐに何らかの作用が得られるというものではありません。
むしろ、青汁に含まれている豊富な栄養素を毎日の生活の中で摂取し続けて初めて何らかの効果が期待できるのです。
したがって、市場に展開されている最近の青汁の多くは、無理なく続けられる味にするために添加物が使用されています。
主原料となる野菜自体の味が独特の風味や苦味を持つため、添加物を使用しなければ否応なしに苦く飲みにくくなる青汁の性質上、添加物の使用は避けて通れないと言っても過言ではありません。
そもそも添加物にはどんなものがあるの?
食品に使用される「食品添加物」と一言で言っても、保存料や甘味料そして着色料や香料など様々なものがあります。
特に、添加物の中でも苦味や臭みが強い青汁を飲みやすくするために甘みを加えるものとして使用される「甘味料」が青汁に大きく関係しています。
青汁を飲みやすくするために使用される添加物としては、大きく「人工添加物」と「天然の添加物」との2つに分類されます。
人工添加物
まず「人工添加物」とは、「天然では存在せず科学合成によって人工的に作られたもの」あるいは「天然で存在する成分を合成したもの」を指します。
アスパルテーム
アスパルテームは人工甘味料の1種で、青汁には苦味や臭みを和らげて甘く飲みやすくするために利用されます。
アセスルファム
アセスルファムもまた人工甘味料の一種で、アスパルテームと同じようなかたちで利用されます。
マルチトール
マルチトールはデンプンに化学反応を与えることで生成された人工甘味料で、還元麦芽糖とも呼ばれます。
天然の添加物
一方「天然の添加物」は、もともと自然界に存在する天然物を原料とし、「天然物の成分そのままのもの」あるいは「天然物を分解して取り出した成分のもの」を指します。
デキストリン
デキストリンはトウモロコシのデンプンから生成された食物繊維で、青汁には食物繊維の含有量を増やすために利用されます。
乳糖(ラクトース)
乳糖(ラクトース)は炭水化物の一種で僅かな甘みがあり、人間の母乳や牛乳といった哺乳類の母乳に含まれる成分です。
最近の青汁で使用されている添加物は何が多い?
最近の青汁で使用されていることが多い添加物としては「オリゴ糖」や「乳酸菌」が挙げられます。
これら2種類は体に悪影響を及ぼすものとは言えませんが、添加物として使用されていることにはかわりありません。
オリゴ糖
20種類ほどあるオリゴ糖は砂糖と同様に甘みが感じられるものですが、胃や小腸では消化されにくいため通常の砂糖よりも低カロリーとなっています。
また、胃や小腸で消化されなかったオリゴ糖が大腸に届くと、腸内の常在菌である善玉菌の餌となってその数を増やして腸内環境を健やかなものへと導く整腸作用があるとされています。
乳酸菌
乳酸菌とは上記のオリゴ糖をはじめとした糖を餌として乳酸や酢酸といった酸を生成し、腸内を酸性に保つ働きのある細菌の総称です。
私達の腸内に常在菌として存在する乳酸菌は善玉菌と呼ばれていて、便秘の原因となる悪玉菌の数を減らしたりその働きを抑制したりといった役割を担っています。
そもそも腸内の常在菌として存在する悪玉菌は、腸内がアルカリ性に傾くと増殖しやすくなり、悪玉菌が増えすぎると便秘をはじめとした腸内トラブルの原因となります。
また、便秘によって腸内に便が留まる時間が長くなることでも腸内はアルカリ性に傾くので、「便秘が悪玉菌に良い環境を形成し、それによって増殖した悪玉菌が便秘を引き起こす」という悪循環が生じるリスクも高まります。
対して、善玉菌は生成した乳酸や酢酸によって腸内を酸性に保ち、悪玉菌の過剰な増殖を抑制しながら腸内環境の悪化を防ぐ作用があります。
つまり、腸内の善玉菌は腸内環境を正常に保ったり健やかな状態へと改善したりと、便秘の予防や改善に嬉しい効果を発揮するのです。
添加物として使用される乳酸菌は、大腸に届くことで腸内の善玉菌を増やしたり善玉菌の役割をサポートしたりといった役割を果たしますよ。
無添加の青汁の美味しい飲み方を紹介
ビタミンやミネラルといった栄養素が豊富であるものの苦味や臭みが強い野菜が主原料として使用される青汁は、飲みやすくするためにどうしても添加物が使用されることが多いです。
添加物が使用されている青汁は飲みやすい味で習慣として続けやすくはなりますが、これは裏を返せば「無添加の青汁は苦く飲みづらい味である」とも言えます。
「無添加の青汁を選んだ場合には、苦味や臭みを無理に我慢して飲み続けなければいけないの?」と思われる人が多いかもしれませんが、飲み方やアレンジ方法を工夫すれば無添加の青汁も美味しく続けられますよ。
以下でご紹介します青汁の美味しい飲み方やアレンジ方法は、飽きずに青汁を続けたり青汁と合わせる食材からの相乗効果が期待できたりと、青汁を習慣として摂取する際には大変役立ちますから是非お試しくださいね。
不足しがちな栄養素を青汁から補給するには、はやり毎日の生活にプラスしやすい「飲み物」としての摂取方法が1番手軽ですよね。
飲み物として青汁を摂取する際には、青汁に混ぜるものをアレンジするだけで飲みやすさや得られる栄養素が変わりますよ。
①牛乳と混ぜる
飲みやすさ
まず、青汁に牛乳を混ぜて飲むと、青汁特有の苦さや臭みが抑えられると同時に牛乳ならではのまろやかさが増します。
牛乳に青汁を混ぜたり粉末タイプの青汁を牛乳に加えたりするだけなので、手軽に青汁を飲みやすくする定番の飲み方とも言えます。
味
牛乳と青汁を混ぜるだけで「抹茶ミルク」のような味になりグッと飲みやすさが増します。
また、お好みに応じて蜂蜜や砂糖そしてきな粉をプラスすれば、まるでカフェメニューのような味わいに仕上がりますよ。
栄養素面でのメリット・デメリット
牛乳はカルシウムの含有量が多いことで知られていますが、決してカルシウムだけが豊富ということではありません。
タンパク質・炭水化物・脂質といった体の生命維持に必要不可欠となる3大栄養素が全て含まれているほか、3大栄養素の働きをサポートしながら健康や美容に良い効果を発揮するビタミン類やミネラル類がバランス良く含まれています。
実は牛乳自体もまた青汁に劣らないほど栄養満点の飲み物なのです。
また、牛乳を青汁に混ぜて飲むことで、「牛乳には含まれていない食物繊維をはじめとした栄養素を青汁で補う」「青汁には含まれていない脂質をはじめとした栄養素を牛乳で補う」というようにそれぞれには含まれない栄養素を相互的に補完することが可能となりますよ。
青汁単体・牛乳単体でそれぞれ別々に飲むよりも、合わせて摂取することで摂取できる栄養素の相乗効果が期待できます。
ただし、「牛乳を飲むとお腹の調子が悪くなる」という人は、牛乳に含まれる乳糖をうまく消化できない体質「乳糖不耐症」から腹痛や下痢が引き起こされていると考えられます。
牛乳と混ぜて豊富な栄養素を摂取することは良いですが、牛乳と合わせる際には自身の体質とよく相談したうえで行ってくださいね。
②豆乳と混ぜる
飲みやすさ
青汁ほどではないものの独特の癖がある豆乳ですが青汁との相性は良く、青汁と豆乳とを混ぜることでそれぞれの癖が相殺され飲みやすくなりますよ。
乳糖不耐症から牛乳を飲むとお腹の調子が悪くなる人は、豆乳で代用するのも手です。
味
「青汁+牛乳」ほど甘くはありませんが、豆乳特有の優しい甘さと青汁による野菜の風味とが上手く合わさって美味しく飲めます。
また、同じ大豆製品であるきな粉との相性も良く、シェイカーを利用してよく振って飲むとクリーミーさが増します。
栄養素面でのメリット・デメリット
大豆イソフラボン
女性ホルモン「エストロゲン」に似た構造からなるポリフェノールの一種で、摂取することでエストロゲンと似た作用から女性特有の不快な症状の改善に役立ちます。
大豆たんぱく
タンパク質の中でも低カロリーで、コレステロールや中性脂肪を下げる効果が期待できる成分です。
大豆サポニン
中性脂肪やコレステロールを減らすといった働きからダイエットに役立つほか、強い抗酸化作用からアンチエイジング効果も望める成分です。
大豆レシチン
血行促進効果から代謝を高め、余計なコレステロールの排出や中性脂肪の低下といった作用が期待できます。冷え性や肩こりの軽減のほかダイエットにも嬉しい成分です。
大豆オリゴ糖
腸内の善玉菌の餌となってその数を増やして腸内環境を健やかにして便秘の改善に繋げられます。
乳から摂取できる成分としては大豆イソフラボンが有名ですが、上記のように大豆イソフラボン以外にも美容や健康に嬉しい成分がたくさん含まれています。
牛乳と同様にそれぞれに含まれていない栄養素を補完して摂取できるのも嬉しいポイントとして挙げられます。
ただし、青汁と豆乳とを混ぜて飲む際には、豆乳の摂取量に気を付けてくださいね。
というのも、女性ホルモンに似た作用を発揮する大豆イソフラボンを摂取しすぎてしまうと、かえってホルモンバランスが乱れて女性特有の症状のみならず疾患の発症リスクも高めてしまうからです。
豆乳からは大豆イソフラボンを効率良く摂取することが可能ですから、特に注意する必要があります。
「大豆イソフラボンの1日摂取目安量の上限値」として、「1日70mg~75mg(特定保健用食品やサプリメントからの摂取の場合には30mg)程度」が厚生労働省から推奨されています。
豆乳のパッケージから大豆イソフラボンの含有量をチェックし、1日摂取目安量の上限値を超えた過剰摂取に陥らないようにしてくださいね。
③野菜ジュースと混ぜる
飲みやすさ
野菜の絞り汁から作られている青汁ですから、同じカテゴリにある野菜ジュースとは味が馴染みやすいとされていますから飲みやすさもアップ!
味
野菜ジュースならではのスッキリとした甘さや口当たりが青汁特有の苦味や風味を抑えてくれますよ。
使用する野菜ジュースを気分や体調に合わせて変えるだけでアレンジの幅が広がりますね。
栄養素面でのメリット・デメリット
野菜ジュースを青汁に混ぜるとそれぞれに含まれている栄養素を同時に摂取することが可能です。
しかし、「ニンジンが使用されている野菜ジュース」あるいは「ニンジンジュース」を使用する際には、「加熱処理済みのものであること」をチェックしなければなりません。
ニンジンに含まれている酵素の1つがビタミンC を壊してしまうので、生のニンジンそのままを使用したジュースを混ぜると青汁から得られるはずのビタミンCが得られなくなってしまうのです。
加熱処理済みのものであれば、熱に弱い酵素が失われているのでビタミンが破壊される心配はありません。
「効率的な栄養摂取のために」と混ぜた野菜ジュースで折角の栄養素が失われてしまわないためにも、ニンジンが使用されている野菜ジュースには注意してくださいね。
④フルーツジュースと混ぜる
飲みやすさ
野菜ジュースと同様にフルーツジュースとの相性も良く、フルーツならではの甘さや酸味が青汁特有の風味を和らげます。
味
フルーツジュースならではの自然な甘みが青汁の苦味や臭みを和らげるだけでなく、青汁と合わせることでフルーツジュースのジューシーな甘さが際立つようになりますよ。
フルーツジュースの中でも果汁100%ジュースがおすすめです。
栄養素面でのメリット・デメリット
フルーツジュースと青汁を合わせて摂取すれば、それぞれに含まれる栄養素を同時に摂取できます。
フルーツジュースの中でも水溶性食物繊維「ペクチン」を豊富に含むリンゴとの相性は特にgood!
また、フルーツジュースと合わせた青汁が美味しいからと飲みすぎてしまうと、フルーツジュースに含まれている果糖の過剰摂取に繋がりますから適度な摂取に留めておきましょう。
⑤ヨーグルトと混ぜる
飲みやすさ
粉末タイプの青汁をヨーグルトにトッピングすればデザートや軽食として、飲み物としての青汁とヨーグルトとをシェイカーに入れてよく振って飲めばスムージーのようになり飲みやすくなります。
味
発酵されて牛乳よりもまろやかさが増したヨーグルトは牛乳と同様青汁の風味を和らげますし、ヨーグルト特有の酸味が後味をスッキリ爽やかにします。
栄養素面でのメリット・デメリット
ヨーグルトは製造過程で牛乳に含まれている乳糖が減少するだけでなく、豊富な乳酸菌が消化をサポートするので乳糖不耐症の人やお腹の調子が悪い人でも安心して口にできますよ。
また、青汁に含まれている食物繊維がヨーグルトに含まれている乳酸菌の餌となるので、それぞれを別々に摂取するよりも優れた整腸作用が期待できるようになります。
⑥グリーンスムージーと混ぜる
飲みやすさ
スムージーを自作して飲む習慣がある人にオススメなのが、青汁とグリーンスムージーと混ぜて飲む方法です。
フルーツジュースと同様にグリーンスムージーに含まれている果物の甘み(果糖)が青汁の苦味や臭みを和らげ飲みやすくなります。
味
グリーンスムージーを作る際には果物と緑色の野菜を使用しますが、緑色の野菜の代わりに青汁を使用すると時短&お手軽に作ることが可能となります。
もちろん、果物と緑色の野菜から作ったグリーンスムージーと青汁を混ぜてもOK!
フルーツの酸味や甘さが口当たりや後味を良くしてくれるので、朝から脳を目覚めさせたいときや気分をリフレッシュしたいときにおすすめです。
栄養素面でのメリット・デメリット
果物をそのまま摂取できるグリーンスムージーからは、生野菜や生の果物だからこそ得られる酵素も余すことなく摂取することが可能となります。
イチゴ
ビタミンC、葉酸(血液の生成に役立つビタミン)、ペクチン(血糖値の上昇やコレステロールの吸収を抑制する)が豊富です。
バナナ
カリウム(余分な体内のナトリウム排出を促進する)、マグネシウム、食物繊維、オリゴ糖が豊富です。
パイナップル
ビタミンB1(代謝促進効果のあるビタミン)、クエン酸(疲労回復を促進する成分)、マンガン(エネルギーの生成に役立つ成分)が豊富です。
マンゴー
ビタミンCや葉酸のほかミネラルをバランス良く含み、βカロテン(体内に吸収されるとビタミンAに変化する)が豊富です。
キウイ
ビタミンCの含有量が果物の中でもトップクラスで、カリウムや食物繊維も豊富です。
リンゴ
水溶性食物繊維であるペクチン、ポリフェノール成分の1つであるカテキン(抗酸化作用に優れる成分)が豊富です。
また、青汁+グリーンスムージーを作る際に特におすすめの果物が上記のものになります。
その日の体調や得たい栄養素によって加える果物を変えるようにすれば、飽きませんし効率良く健康へと繋げられますね。
野菜ジュースの項目でもご紹介しましたように、ニンジンに含まれている酵素の中にはビタミンC を破壊するものがありますから使用しないようにしてくださいね。
まとめ
確かに無添加の青汁であれば安全かもしれません。
しかし、どうしても苦味や臭みが強い野菜を主原料として使用する以上、無添加のものでは青汁特有の風味が全面に出てしまって飲み続くことが難しくなります。
そうした青汁ならではの問題を打開するために、青汁商品の多くには飲みやすくするための添加物が使用されているというのも知識として頭の中に留めておきたいですね。
安全面を考慮して無添加の青汁を選んだ場合には、無理なく続けるためにもこちらでご紹介しました飲み方やアレンジ方法を実践してみてくださいね。