少ない投資額(証拠金)でFXを始めたい方へ
資金に余裕が無いけど、FXを始めたいと悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
でも大丈夫、心配はいりません!少額からでもFX投資はできます!
では、最低金額としていくらくらい用意すればいいのでしょうか?
少ない投資額とはいったい「いくら」かというのは人により違うでしょうが、ここでは仮に「1万円~10万円」を少ない投資額と定義し、そして「1万円」を最低投資額としましょう。
1万円なら誰でも用意できる金額です。
遊興費や交際費等の節約、もしくはアルバイトをすれば得られるお金でしょう(主婦の方なら「へそくり」を充てることもできます)。
目次
1万円で始めるFX!
光熱費や遊興費、交際費や嗜好品を節約して1万円を捻出してFXを始めます。
FXを始めるに当たり、決めなければならない項目があります。
それを以下に説明します。
(※すでにFX会社と契約は終了して口座開設は済んでいると仮定します)
どの通貨ペアに投資するか?
日本市場で最も取引の多い「米ドル/円」から始めましょう!
米ドルを売ったり買ったりします。
もちろんスワップポイントを狙ってオーストラリアドルや南アフリカランドへの投資もOKなのですが、投資額が低い為にスワップポイントの魅力はあまりありません。
ここは勉強の意味も兼ねて、一般的な米ドルを買うことにしましょう。
どれくらいの通貨を一度にトレードするか?
投資金額が1万円だから、最高で1万円(1ドル100円ならば、100ドル)になります。
1万円を投資すると、為替がもし1円変動すれば、100円の利益かもしくは損失になります。
1万円は100ドルですから、100通貨の取引と言うことになりますので、少額取引を扱っているFX会社でなければなりません。
(※FX会社については最後に述べますので、それを参照してください)
そこで、1万円を何回に分けて取引をするかが問題となります。
1回で1万円の取引でも良いし、1000円の投資を10回に分けて行うか、それとも5000円で2回にするかは、それは投資家の考えで決めればいいでしょう。
しかし初心者なら勉強する意味で、なるべく取引回数を多くした方がいいと言えるでしょう。
レバレッジをどのくらいに設定するか?
FXには、FX特有の「レバレッジを効かせる」と言う仕組みがあります。
すなわち投資金が1万円でも、
- レバレッジを10にすると10万円(すなわち1000ドル)
- レバレッジを25にすると25万円(2500ドル)
まで買うことが出来ます。
レバレッジを大きくすると危険なように感じますが、そうではありません。
トレードの損得は、レバレッジがいくらであろうと同じです。
例えば、レバレッジを1として1万円(100ドル)を買うと、証拠金は10000÷1=10000円。
円がドルに対して1円変動すると、変動率が1%ですから儲けは円換算で10100円、すなわち100円の儲けになります。
次に、レバレッジを最大の25として100ドルを買うと、証拠金は10000÷25=400円。
同じく為替変動が1%なら、儲けは円換算で10100円、すなわち100円の儲けになります。
以上の様に、儲けの絶対額はレバレッジの大きさに関係なく同じ金額になります。
しかし投資金額と儲けの関係を見てみると、レバレッジ1の場合は投資金額10000円に対して儲けが100円で利益率1%ですが、レバレッジ25の場合は投資金額400円に対して儲けが100円となり利益率が25%となります。
すなわちレバレッジとは、
であると解釈できます。
レバレッジが大きいとリスクが大きいと言う考えは真実ではありません。
しかし人間は感情の動物ですから、何となく小さなお金で大きな得をするからリスクが大きいと感じるのは確かです。
FXは心理的影響も勝敗を左右する要因ですから、心配な人は小さいレバレッジから始めればいいでしょう。
また、先ほどの試算は儲かった場合であり、逆方向に為替相場が動けば損失になります。
そして損失率もレバレッジに比例して大きくなるのです。
10万円でFXを始める
10万円あれば、それなりの投資が出来るでしょう。
通貨も米ドル以外のオーストラリアドルやユーロに広げることも可能です。
スワップポイントを狙って、南アフリカランドに投資するのもいいかもしれません。
ただし、南アフリカなど金利が高い国は、カントリーリスクも抱えているので要注意です。
また発展途上国の通貨は、概ねスプレッドも広い為に、取引回数が増えれば手数料を多く払わなければなりません。
実質の取引手数料は無料ですが、スプレッドが広いと言う事は、それだけFX会社の取り分(手数料相当)が多くなることを意味します。
さて、FX初心者は「儲け」に拘り過ぎて、損失を抑えると言うことをあまり考えません。
実はFXにおいては「損失」をいかに少なく、小さくするかが成功のカギと言われています。
FXは将来予測であるから、そう簡単には予測は困難であり、連戦連勝は不可能です。したがって負けることもあり、損失は受け入れなければなりません。
すなわち「いくらまでの負けは受け入れ可能か」を決めておくことでしょう。
極めて大きい損失は挽回不可能となりますから、「損失受け入れ額」を決めておくのはとても大事なことなのです。
10万円で、負けが5万なら手元に残っている金額は5万円です。これを挽回する為には100%の利益率を稼がなければ元の10万円になりません。
[図1:損失額と回復に必要な利益率]
小さい通貨単位で取引できるFX会社
最後に、100通貨以下でトレードできるFX会社を紹介します。
SBI FXトレード
「1通貨単位」から取引が出来ます。日本では、1通貨から取引できるのはこのFX会社だけです。
もちろん100通貨や1000通貨、1万通貨の取引も可能です。
そしてこのFX会社は、スプレッドが狭いことも特徴でしょう。
(※米ドル/円ではスプレッドが0.27銭。ただし取引通貨量が増えるとスプレッドも広くなる)
マネーパートナーズ(FXnano)
100通貨単位から取引が可能です。この会社の特徴はスプレッドが変化しない事です。
米ドル/円ならば0.3銭です。スプレッドが変化しないのは投資家にとっては有り難いことです。
FXトレードファイナンシャル(らくらくFX)
100通貨単位から取引が出来ます。デイトレード専用口座です。
日にちをまたいでの取引は継続できませんから、スワップポイントは獲得できません。
そしてスプレッドは、どの通貨でも0.5銭で固定です。
当日中に取引を終える関係上、大きな損失の機会は減りますから、初心者には良い口座でしょう。
FX会社3社まとめ
これら3つの特徴を表にまとめました。
それぞれ特徴がありますので、自分に合ったものを検討してみてください。
[図2:100通貨以下で取引できるFX会社]
比較項目 |
SBI FX |
FX nano |
らくらくFX |
取引単位 |
1通貨 |
100通貨 |
100通貨 |
取引可能通貨ペア数 |
12 |
16 |
4 |
通貨ペア
スプレッド |
|
0.27-0.58 |
0.3 |
0.5 |
|
0.69-0.99 |
0.7 |
0.5 |
|
1.19-1.59 |
1.2 |
0.5 |
|
0.77-0.88 |
0.9 |
0.5 |
|
0.99-1.90 |
1.9 |
取引不可 |
|
0.48-0.78 |
0.8 |
取引不可 |