MENU

FXで「負けるパターン」を解説!事前に学ぶことで失敗を減らそう!

 

FXは投資し続けると、適当な知識だけで勝ち続けることは不可能です。

ただし、負けるパターンや負け方には、いくつか典型的な例がありますので、是非とも知っておいてください。

「同じ失敗を繰り返さないようにする」ことは、FXにおいて非常に大切なことです。

ここでは、いくつかの負けパターンをご紹介いたしますので、是非参考にしてみてください。

 

目次

負けパターン1 「損切りができない」

まず、ポジションを持つときを考えてみましょう。

このポジションをどのようにして持っていますか?

これは大まかに言うと、以下のような状態が想定されます。

 

  • ボリンジャーバンドなどのラインなどを頼りにして、ポジションを持つ
  • 指値(利食いのポイント)、逆指値(損切のポイント)を入れる
  • 指値は逆指値よりも大きくしている

などではないでしょうか。

これらをしっかりとしてポジションを持っても、しばらくしても含み損のままで、なかなか反転しません。

じわじわと含み損が増え、設定した逆指値に近づいていきます。

[図1:含み損が増える展開]

ロスカットをするということは、含み損の分が口座から消えるということです。

ワンクリックで増える代わりに、ワンクリックでお金が消えていきます。

しかも、その損は反転することで利益にかわることもあるのです。一度そう考え始めたら、とても耐えられません。

最初に戻り、チャートを見てみると、逆指値が決められているはずです。

そのレートを、より遠くに変更するとします。これでひとまずは、待ち続けることができます。

しかし、それでも反転せずに、どんどん損切りレートに近づいたとしたら、ただただ損が増えていくばかりです。

つまり、先ほどよりも損切りするのが、ぐっと難しくなるということです。このパターンこそ、初心者が陥りやすい、典型的な失敗パターンです。

あくまでも一例にしかすぎませんが、始めたての頃は必ずと言っていいほど、これで損をする方がいます。

あとは、いわゆる「神頼み」「運否天賦」も禁物です。チャートを見つめているだけで、「いつか反転する、何とかなる」と思い続けるのがそうです。

そんなことをしていても、必要証拠金が底をついて強制ロスカットになるか、スワップを得るために数か月や数年単位で持つポジションになってしまうのがオチです。

これを「塩漬け」と呼びます。

このようなトレードをしないためには、大きく分けて以下の2つのポイントに注意します。

ポイント1:含み損は、現実の損と変わらないことを覚える

含み損益とは、現在のそのポジションの損益のことです。

含み損とは、現在そのポジションがどれだけ損失なのかを表しており、レートともに変動します。

決済するまでは動き続けるため、いつかは反転し、利益になる可能性はありますが、その時点で損をしているなら、それは損失です。

利益になることを期待して持ち続ければ、含み損が大きくなる可能性があります。

ポイント2:1回しかトレードしていないのに資金が一気に減ってしまうことを覚える

どこに設定するかにもよりますが、最初に決めたポイントで損切りしておけば、おそらくもう1度トレードできたはずです。

しかし、ずるずると損切りを遅らせると、減る資金が大きくなり、再びトレードするには、もう一度入金する必要が出るかもしれません。

1回のトレードで損を確定して、次に備えなかったばっかりに、大きく資金を減らしかねないのです。

このように「損切りができない」ことは、FXにおいて一生勝てないことと同義ですので、無駄に損が膨らまないうちに損切りできるように練習しておきましょう。

ただ、反対に急いで利確(利益確定)するのも少し考え物です。

負けパターン2 「わずかな利益で利確する」

利確とは、利益を確定することです。

最初は増えることが嬉しいため、少し利益になったら利確したいものです。

ただし、実際に取引をして利確をしてみるとわかりますが、ポジションを持った直後は必ずマイナスから始まります。

これは、スプレッドという業者に支払う手数料があるからです。

[図2:スプレッドと利益目標]

スプレッドが0の代わりに、1トレードごとに取引手数料が発生するなど、トレードの際には業者には、必ず何らかの形で手数料を支払う必要があります。

ほとんどの業者では、このスプレッドを採用しています。

スプレッドの幅は、業者ごとに大小ありますが、国内の業者はどれも低スプレッドを売りにしています。

さて、持ったポジションが期待通りに進み、含み益になり、儲けが増えていきます。

そこで考えがちなのは、「もっと増えてほしい」「このままで減らないでほしい」の2つではないでしょうか。

この2つの思いは、含み益が増えるほど強くなるはずです。しかし、為替レートは基本的に、ジグザグと波を打って進んでいきます。

[図3:5分足で見るレートの進み方(一例)]

含み損を抱えている時に少し損が減り、反転しそうと思うことがあるはずです。

同じように、含み益を抱えている時には、その含み益が減り、儲けが減っていくことがあります。

そこで早々に利確してしまうのが、人間というものです。

そして、あの時利確していなければ、もっと増えたのに・・・。と思うのです。

小さな利益でもコツコツと積み重ねれば良い、と考えがちですが、FXではこれは非常に危険なことです。

なぜかというと、損大利少になるということと、感情の起伏が大きく、とても負担になるためです。

損大利少とは、文字通り損が大きいのに利が少なくなるということで、逆指値は決済指値よりも前に置くように、ある程度の利益が無ければ、損だけが増えて行くのを防ぐ必要があります。

また、感情の起伏が大きいと、途中で疲れてしまい、損が大きくなるのと同時にやる気がなくなってしまいます。

FXは、どれだけ淡々と出来るかが大切なのです。

まとめ 「メンタルが重要!怒りや興奮を抑え、常に冷静に」

FXは、入り方(ポジション)も大切ですが、入った後の手じまい方(エグジット)、つまり損切りと利確も非常に大切だということです。

また、負け方には他にも様々あります。しかし、そのどれもが、自らのメンタル面によるものです。

ポジションを持つのも手放すのも、自らの意思です。

例えば、何度かトレードをして、勝ったり負けたりを繰り返すとします。

トレード1回の勝ち負けが、プラスマイナス500円だとします。

すると、1500円稼ぐには、3回勝たなければなりません。

もし1度のトレードで、プラス1500円になったとしたら、とてもうれしいはずです。

しかし、それを知ると、再び500円で利確するのが難しくなるのです。人間の欲は青天井ですので、ますます利益を求めてしまいます。

当然許容できる損失も大きくなるため、損切りにも影響してしまい、結果的に大損します。

FXでは、ギャンブルやゲームのように勝ち負けを意識してしまうと危険です。

端的に言うと、一度負けてしまうと次はその分を取り返そうとしてしまう、と考えてしまいがちです。

相場は、機械的にではなく人の感情によって動きますし、冷静な見方が常に必要です。

怒り、興奮といった感情は出来るだけ排除する必要があります。常に冷静に、どんと構えて向き合うことが、成功への一歩になります。