一目均衡表(いちもくきんこうひょう)は、チャート分析の一つですが、一目山人(いちもくさんじん)にちなんで、つけられた登録商標です。
実は、この一目均衡表にDMI(方向性指数)を組み合わせて、使う方法が相性の良い使い方になります。
ここでは、その使い方についてご紹介しましょう。
一目均衡表(いちもくきんこうひょう)は、チャート分析の一つですが、一目山人(いちもくさんじん)にちなんで、つけられた登録商標です。
実は、この一目均衡表にDMI(方向性指数)を組み合わせて、使う方法が相性の良い使い方になります。
ここでは、その使い方についてご紹介しましょう。
一目均衡表とDMIは両方ともトレンド系ですが、複数の分析法が組み合わされたもので成り立っている指標です。
その二つを組み合わせると、より多面的に相場を捉えることが可能になります。
例えば、乱高下が続いた相場では、短期売買などでダマシが頻発するでしょうが、ダマシを回避したりより精度が高いトレードを行う時に相性が良いと言われています。
一目均衡表は、日本独自のテクニカル指標です。この指標には、3つの分析方法があります。
この中でも、雲は、為替トレードが今後どんな形で動くか予想でき、遅行線と日々線のクロスは的中率が高く、単独で使うことでも十分有効な方法です。
これに対して、DMIは、前日と当日の高値・安値の差が全体の値幅における割合を求めて、相場の上昇や下降の力を数値化したものです。
この場合、
という3つの線があります。
使い方としては、
「+DIと-DIがクロスしたら売買シグナル」
として捉え、
「+DIが-DIを超えて上昇した場合は買い、-DIが+DIを超えて上昇したら売り」
と判断します。
このようなオシレーター系の要素があるのがDMIですが、
「ADXが上昇した場合は強いトレンドの相場として、下降した場合はトレンドが横ばい」
というトレンドの勢いを判断できるのがメリットです。
両方の指標とも色々な判断が可能であることから、一緒に使えばより売買タイミングなどが正確になるでしょう。
例えば、豪ドル/円のチャートを見ると、一目均衡表の遅行線と日々線のクロスに加えて、DMIの+DIと-DIのクロスが重なった部分があるのがわかります。
この部分は、両方の指標が示すように絶好の売買ポイントになります。
ただし、+DIが-DIを上抜けした時、ADXが横ばいでトレンド自体は強いとは言えない状態もあります。
ただし、このような場合でも為替レートは、一目均衡表の雲上にあるので、雲がサポート帯として働くと予想すると買いと判断できる場合もあります。
わかりやすいのは、一目均衡表の遅行線と日々線のクロスと一緒にDMIの+DIと-DIのクロスが被っている、という売買シグナルが目で判断できることです。
一目均衡表の雲やADXの上昇・下降も一緒に判断してみると精度がアップします。
テクニカル指標の組み合わせを考えた場合、違う複数の売買シグナルが重なるということが重要だと思われがちですが、テクニカル指標のタイプには真逆のシグナルを出すものもあります。
そのため、組み合わせ次第では売買タイミングが狂ったり、判断に迷う場合があるので組み合わせはよく考えたほうが無難です。
判断としては、2つ使うことで売買シグナルが両方とも正確(似た時期にシグナルが出る)、状況として判断するためのフォローする指標が(ラインなど)が他にあるというものが一番良いでしょう。
例えば、ユーロ/円のチャートを見ると、一目均衡表の遅行線と日々線、DMIの+DIと-DIの層に為替レートの雲割れが重なって、3つのトリプルが売りシグナルになっています。
そして、そのあとも上の空に雲に沿って上値が続くならば、多少含み損があってもホールドしていけば、その後の下落で儲けることが可能です。
利益確定や損切り、ホールドを判断する上でも、一目均衡表の雲を使うのは有効な手段です。
ユーロ/ドルのチャートを見ると、一目均衡表とDMIの売買シグナルが重なって出ているポイントがあります。
例えば、Aなども買いシグナルが点灯し、事実上情報が続く局面になっています。
ただし、為替レートは曇入りしており、この後、乱高下するということが予想されます。
また、それを補足するようにDMIのADXが急上昇していることからもこれ以上トレンドが強くなるとは判断できません。
一緒に上昇を示す+DIも下がっていることからわかります。このような時にポジションを持っていたら利益確定した方が良いでしょう。
このように相性の良いテクニカル指標を組み合わせると、エントリーだけでなくエグジットする時も利用できます。
ただし、テクニカル指標は未来予測を完璧にしてくれるわけではありません。
自分の判断が正しいかどうかを相談するということで利用します。
相談する相手が多いと結論が出ないのと同じように、少なくても判断に迷うでしょう。
このように相性がよくて、わかりやすい組み合わせの指標を使うことが大切です。