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無意識にしてない?寝ているときの歯ぎしりって気づきにくいからこわい!

 

自分ではなかなか気が付きにくい「歯ぎしり」。

しかし、意外にも夜な夜な歯ぎしりをしながら眠っている人が少なくありません。

もしかしたら、家族に指摘されて自分が歯ぎしりをしていることを知っている、という人もいるでしょう。

決して珍しいものではない多ため、特に気にしない人が多いと思います。

しかし、実は歯ぎしりをするには理由があり、あまり良いものとはいえません。

今回はそんな「歯ぎしり」の原因や対策について解説していきます。

 

目次

歯ぎしりとは?

眠っている最中に強く歯を食いしばる行為です。

上下の歯をこするようにして歯を食いしばりギリギリ、ギチギチと不快な音が出るものが最も多いのですが、中には食いしばっているだけの音が出ない歯ぎしりも存在します。

歯を食いしばっているだけとはいえ、意外にも不快な音は大きいのですが眠っている本人は気が付かないことがほとんど。

家族や恋人などに指摘されて初めて気が付くケースが最も多いといわれています。

決して珍しいことではなく、「睡眠中の悪い癖」程度にしか認識していない人がほとんどなのですが、この歯ぎしりは「口腔内悪習慣」とも言われていて、文字通り歯に悪い習慣です。

なぜ悪いの?

歯ぎしりが良くない理由としては「歯に悪影響だから」というものが挙げられます。

歯ぎしりをすることによって歯が傷つき、ヒビが入ってしまうケースも存在するのです。

また、顎関節症の原因にもなってしまい、良いことは一つもありません。

さらに、歯ぎしりによって顎の位置が下がることで無呼吸症候群のリスクを高くしてしまう可能性もあるのです。

今まで「ただの歯ぎしり」と思っていた人がほとんどだと思いますが、深刻な場合には命を脅かす存在であるということを認識したほうがいいかもしれませんね。

寝ているときの歯ぎしりの理由は?

眠っている最中に無意識にやってしまう歯ぎしり。

一体なぜ歯ぎしりをしてしまうのでしょうか?

ここからはそんな歯ぎしりをしてしまう理由について解説していきます。

ストレス

歯ぎしりの原因の一つとして挙げられるのが「ストレス」です。

何かとストレスが多い現代人。

仕事や家庭、人間関係や将来の事など考えただけでストレスを感じてしまう……という人は決して少なくありません。

こうしたストレスの解消法として、睡眠中に歯ぎしりをしてしまうのです。

実際に、責任ある立場にいる人や心配性な人は歯ぎしりが多い傾向にあり、「ストレス」と「歯ぎしり」には大きな関係があると考えられています。

肩こりや眼精疲労

あまり知られていませんが「肩こり」や「眼精疲労」も歯ぎしりの原因になるといわれています。

肩こりや眼精疲労によって日ごろから無意識に歯をかみしめている人はいませんか?

こういった無意識の症状は、就寝時にも現れるのだそう。

こういった場合には肩こりを解消したり、目を休め、心身ともにリラックスした時間を生活に取り入れることで歯ぎしりが改善される傾向にあります。

病気

歯ぎしりの原因の一つに何らかの病気が隠れていることがあります。

例えば「逆流性食道炎」です。これは胃酸が食道を通って逆流してしまう症状なのですが、これを抑制するために歯ぎしりをしてしまうことがあります。

頻繁に胸やけを感じる人や、逆流性食道炎の疑いがある人はもしかしたら、病気が原因で歯ぎしりをしているのかもしれません。

他にも「睡眠時無呼吸症候群」が原因で歯ぎしりをすることもあります。

基本的には、歯ぎしりが原因で睡眠時無呼吸症候群をおこすケースが多いのですが、稀にその逆も存在するといわれています。

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠時に呼吸が止まってしまう病気です。

きちんと睡眠を摂ったつもりでも眠りが浅い傾向にあり、歯ぎしりの原因になってしまうと考えられています。

歯ぎしり自体は眠りの浅いタイミングで行われることが多いため、睡眠時無呼吸症候群で浅い眠りが多い人にも歯ぎしりの原因の一つと言われているのです。

かみ合わせが悪い

比較的多いのが「かみ合わせ」の問題です。

奥歯のかみ合わせが悪いと、眠っている最中に歯を食いしばる原因になってしまうと言われています。

また、噛み合わせの悪さが原因で顎筋肉の緊張のバランスが狂ってしまうと言われています。

これもまた歯ぎしりに繋がってしまうのです。

きちんと整った歯並びが正常なかみ合わせになるため、鏡で自分の口の中を見た時に、歯並びが悪いようであれば、噛み合わせの悪さも疑ったほうがいいかもしれませんね。

生活習慣

実は、お酒やたばこ・カフェインの過剰摂取も歯ぎしりの原因の一つと言われています。

これらは眠りを浅くさせてしまう作用があり、歯ぎしりをしやすくしてしまうのです。

歯ぎしりは眠りの浅い状態で行われることがほとんど。

だからこそ、きちんと熟睡できるようこれらの摂取は控えておく必要があります。

特に「就寝前」の摂取は良くないとされているので、夜寝る前や夕食時などに摂取するのは控えましょう。

対策

色々な原因が隠れている歯ぎしり。この歯ぎしりを辞めるにはどうしたらよいのでしょうか?

歯ぎしりをする人や、歯ぎしりをしている可能性のある人はぜひ参考にしてみましょう。

歯医者での治療

まず対策の一つとして挙げられるのが「歯医者での治療」です。

歯ぎしりの原因となる口内のトラブルを改善することで、歯ぎしりも改善されます。

どのような治療法があるのかチェックしていきましょう。

マウスピースによるスプリント治療

歯ぎしりが酷い人のために「マウスピース」を使用した治療法があります。

これは、マウスピースをはめることによって上下の歯が直接当たらないようにして歯ぎしりを防ぐ治療法です。

歯ぎしりを他の治療法で治療中の場合にもマウスピースを使用することもあります。

保険適用されるため、気軽に近くの歯医者に問い合わせてみてはいかがでしょうか。

薬物治療

歯ぎしりの治療として薬物を使用する治療法も存在します。

使用する薬物は「ジアゼパム」「メトカルバモール」と呼ばれる薬物。筋肉の緊張を緩める効果があり、噛み合わせの筋肉の緊張を緩めます。

そうすることによって必要以上の力が働かず、歯ぎしりの改善を促すことができるのです。

ただし、これらの薬物は副作用が存在することと、薬物依存症の恐れがあることから長期間服用することはできません。

かみ合わせ治療

歯並びが良くない場合に行う「かみ合わせ治療」。

かみ合わせの状態によっては、かなり強い力で歯ぎしりをしていることもあるため、根本的な原因である「かみ合わせの治療」を行う必要があります。

かみ合わせの治療法は、症状や廃歯医者によって異なるため、まずはカウンセリングを受けてみるとよいでしょう。

家での対策

次に、家でできる対策法について解説していきます。

「歯医者に行くほどではない」「歯医者に行っている暇がない」という人は、まずは家でできる対策から実践してみましょう。

生活習慣を正しくする

やはり、まず実践してほしいのが「生活習慣を正しくする」というもの。

本記事でも解説したように、アルコールやタバコ、カフェインの過剰摂取は歯ぎしりの原因の一つ。

「一切やめる」というのが難しいのであれば、「就寝○時間前には摂取しない」と自分でルールを決めて、規則正しく実践していきましょう。

ストレスを解消する 

毎日ストレスで悩まされている人は多く「ストレスを感じない生活」というのはなかなか出来ることではありません。

そのため、「ストレスを解消する」ということに意識しましょう。

週末には趣味に没頭したり、友人と話してリフレッシュするなどして、ストレスを溜めこまないようにすることが大切です。

長時間同じ姿勢で寝ない 

同じ体制で寝続けることは肩こりの原因となってしまいます。

そのため、適度に寝返りを打つ必要があるのです。

とはいっても就寝時に意識して寝返りをうつのは難しいもの。

そこで、試してほしいのが「寝具の見直し」です。

柔らかすぎる寝具は寝返りをうちにくくするため、あまりおすすめできません。

適度な硬さのある寝具を用意し、長時間同じ姿勢にならないように工夫しましょう。

フェイスマッサージやヘッドマッサージを行う 

眼精疲労が原因で歯ぎしりをしている場合には、フェイスマッサージやヘッドマッサージなどで眼精疲労を解消する必要があります。

雁瀬疲労から来る肩こりを解消することで、歯ぎしりもだんだん改善されていくもの。

サロンや専門店などに行くことがおすすめですが、時間がない場合には自宅でセルフマッサージでもOK。

入浴中やリラックスタイム中などに行いましょう。

食事の際は左右均等にかむ

食事をしている時、意外にも左右均等に食べ物を噛めていないことが少なくありません。

右側ばかりで物を噛んでいたり、固いものは左で噛むクセがあったり……。

など、こういった生活習慣も歯ぎしりの原因になってしまいます。

なるべく意識して左右均等で同じように顎と歯を使い、アンバランスにならないよう意識して食事をしましょう。

STOP!寝ている間の歯ぎしり!

決して珍しいものではない歯ぎしり。

この記事を読んでいる人の中にも夜な夜な歯ぎしりをしていたり、家族に歯ぎしりをする人がいたりなど、思い当たる人は多いと思います。

しかし、歯ぎしりは決して良いものではなく「歯ぎしりの原因」「歯ぎしりの影響」などをきちんと認識する必要があるのです。

ぜひ、今回の記事を参考にしながら、歯ぎしりの改善をしてみませんか?

自宅で改善できるケースもありますが、歯ぎしりの原因によっては歯医者や専門機関を受診する必要があるケースも多く存在します。

ぜひ、自分の症状をよく把握して、どのように対策をするか決めましょう。