赤ちゃんによくみられる「バンザイ寝」。
しかし、大人でもバンザイ寝をして眠っている人が少なくありません。
大人になってもこの寝方をしているのは何となく恥ずかしい……と感じる人もいますが、心配するのは他のポイント。
実は、大人がバンザイ寝をすると体によくない影響があると言われています。
どのような影響があるのか確認してみましょう。
赤ちゃんによくみられる「バンザイ寝」。
しかし、大人でもバンザイ寝をして眠っている人が少なくありません。
大人になってもこの寝方をしているのは何となく恥ずかしい……と感じる人もいますが、心配するのは他のポイント。
実は、大人がバンザイ寝をすると体によくない影響があると言われています。
どのような影響があるのか確認してみましょう。
まずは、バンザイ寝の原因について解説していきます。
赤ちゃんのように両手を上げて眠ってしまう原因にはどのようなものがあるのでしょうか?
もしかしたら自分でも気づいていなかった意外な体の不調や、寝具のトラブルが見つかるかもしれません。
まず、バンザイ寝の原因の一つとして挙げられるのが「首方のコリ」「頭の疲れ」などです。
これらを放置したまま眠っていると体はつらいもの。その辛さを軽減するために両手を上げて眠ることがあります。
バンザイすることで、首回りや肩が伸びるため「ストレッチ効果」があるのです。
体はそうして無意識に体の辛さを軽減しようとします。
自分に合っていない寝具を使っていることもバンザイ寝の原因と言われています。
特に「柔らかすぎる布団」は、気持ちがいいものですが実際に眠るには少々寝づらいもの。
寝返りをしにくかったり、腰のあたりが深く沈んで体のバランスが崩れてしまいます。
そのバランスを保つために両手を上げて眠ってしまうことに繋がるのです。
バンザイ寝をしてしまうのはどんな人に多いのでしょうか?
自分の職業や生活習慣などを見直しながら確認していきましょう。
まず、バンザイ寝をする人として、最も多いと言われているのが「デスクワーク」の人です。
長時間パソコンの前に座り、同じ体制のままでいることが多いもの。そのため、首や肩、腰などがコリ固まってしまいます。
このコリをきちんと寝る前に解消すれば問題はないのですが、そのまま放置して就寝すると、睡眠中に無意識に両手を上げて凝っている部分を伸ばそうとするのです。
現代人に多いとされる「猫背」。
実はこれもバンザイ寝の原因の一つ。
猫背は呼吸が浅くなってしまう傾向にあるのを知っていますか?
猫背は肋骨の動きを悪くさせてしまい、それが原因で呼吸が浅くなってしまうのです。
それが原因で息苦しさを感じ、無意識に両手を上げて深い呼吸を得ようとします。
他にも、首や肩が凝りやすくなったり、背中の筋肉を固くさせるため、バンザイ寝の原因となってしまうのです。
うつむく姿勢をする人に多いストレートネック。
肩こりや首の痛みなどを引き起こし、これもバンザイ寝の原因となってしまいます。
肩や首が凝ることによって無意識に両手を上げてストレッチをするように就寝するためバンザイ寝になってしまうのです。
バンザイ寝には様々な原因があることが分かりました。
しかし、このバンザイ寝を続けることによって体にはどのような影響があるのかわからない……という人がほとんど。
ここからは、バンザイ寝を改善すべき理由でもある「バンザイ寝の影響」について解説。
自分の寝方がバンザイ寝である人はぜひチェックしておきましょう。
赤ちゃんのような寝方であるバンザイ寝。
しかし、これを続けることによって、実は四十肩や五十肩を引き起こしてしまう危険があると言われています。
バンザイ寝は血行が悪くなり、肩の柔軟性も失われてしまいます。
この2つは四十肩・五十肩の大きな原因であると考えられており、なるべく改善したほうがいいと言われているのです。
もともと四十肩や五十肩は運動不足の人がなりやすい病気ですが、バンザイ寝も運動不足と同じように血行不良や肩の柔軟性を損なうため、注意が必要です。
バンザイ寝は浅い呼吸になってしまう原因の一つ。
呼吸を楽にするために無意識にバンザイ寝をすることが多いのですが、もともと呼吸がそこまで浅くない人がバンザイ寝をすると、呼吸を浅くしてしまうというデメリットがあるのです。
呼吸が浅くなることで、眠りが浅くなったり、いびき、睡眠時無呼吸症候群を引き起こしたりします。
両手を上げて寝ているわけですから、当然両手や肩は布団から出ていることになります。
そのため、体が冷えやすくなり、風邪をひいたり血行不良に陥ったりしてしまいます。
夏の暑い時期であればあまり問題はないですが、冬や秋などの寒い時期は体調不良を引き起こしやすいので、体の冷えで免疫力が低下したタイミングで体調を崩してしまいかねません。
悪化させてしまわないよう注意が必要です。
バンザイ寝の原因として「呼吸の浅さ」を上記で解説しました。
呼吸の浅さを楽にするために無意識にバンザイ寝で改善しようとするのですが、逆にバンザイ寝は気道を狭くしてしまいます。
そして、いびきの原因となったり、深刻なケースでは「無呼吸症候群」を引き起こしてしまうこともあるのです。
無呼吸症候群による命の危険もあるため、バンザイ寝の改善を検討したほうがよいとされています。
バンザイ寝は血行不良を招く原因であることは本記事で解説しました、しかし、それだけでなくリンパ液の流れも滞ってしまいます。
そのため、筋肉疲労や肩こり、むくみなどを引き起こすことになってしまうのです。
「疲れがとれない……」「常に肩が痛い」などの症状に悩まされないためにも、リンパ液はスムーズに流れたほうが良いのです。
さまざまなデメリットがあるバンザイ寝。
睡眠中だと意識して治すこともできないため、どうしようもない……と諦めている人もいるかもしれません。
しかし、実はバンザイ寝というのは意外にも簡単に改善することができます。
その方法について迫っていきましょう。
まず、寝具を見直してみることから始めてみましょう。
最近は心地の良い柔らかい布団が人気を集めていますが、体が沈み過ぎてしまうほどの柔らかすぎる布団の場合には、体に負担をかけていることが少なくありません。
体が負担を感じたり、苦しさを感じてしまうとバンザイ寝の原因となってしまうため、適度に硬さのある布団で眠ることが大切です。
今日から早速出来る改善方法でもあるのが「ストレッチ」です。
特に肩回りと首、背中のストレッチを重点的に行うようにして、凝り固まった筋肉をほぐす必要があります。
お風呂上りの体が温まっているタイミングで行うとより効果が期待できるので、今夜から試してみてはいかがでしょうか。
猫背の人におすすめなのが「ヨガ」です。
姿勢を正すポーズが多く、猫背が原因でバンザイ寝をしてしまう人はぜひ取り入れてほしいもの。
好きなポーズを見つけて行ったり、気持ちの良さそうなポーズを取り入れたりして、楽しくヨガを行いましょう。
軽い運動ももちろん効果的。運動不足は血行不良を招きますし、肩や首が凝りやすくなってしまいます。
軽いウォーキング、ランニングを自分のペースで行ったり、自分の得意なスポーツを楽しんだりしてバンザイ寝の原因を解消しましょう。
肩こり、首の痛み、背中の固まった筋肉などが自分ではなかなか改善できない場合には整体に通うことも大切です。
「これぐらいなら大丈夫」と放置していると、いつまでもバンザイ寝が改善されず、様々な病気や体調不良を引き起こすことになってしまいます。
赤ちゃんのようなバンザイ寝。
赤ちゃんであれば「可愛らしい寝方」で済みますが、大人になると様々なトラブルの原因となってしまいます。
ぜひ、今回の記事を参考にしながら「バンザイ寝」の改善をしてみてくださいね。