朝起きるとよだれを垂らしていた、なんていう状況は誰にでも経験がありますよね。
もしかしたら毎日よだれを垂らして寝ている……なんていう人もいるかもしれません。
そんな日常茶飯事な「睡眠時のよだれ」ですが、実は体からの危険なサインであることがあります。
今回はそんな「睡眠時のよだれ」が発する危険なサインについて解説。
よだれの原因や対策について詳しく迫っていきます。
朝起きるとよだれを垂らしていた、なんていう状況は誰にでも経験がありますよね。
もしかしたら毎日よだれを垂らして寝ている……なんていう人もいるかもしれません。
そんな日常茶飯事な「睡眠時のよだれ」ですが、実は体からの危険なサインであることがあります。
今回はそんな「睡眠時のよだれ」が発する危険なサインについて解説。
よだれの原因や対策について詳しく迫っていきます。
誰にでも経験のある睡眠時のよだれですが、そもそも「よだれ」にはどのような役割があるか皆さんは知っていますか?
よだれとしてではなく「唾液」としての役割を見てみましょう。
「唾液」自体は、体を守るための役割が多く、決して悪いものではありません。
特に「抗菌」は外部からの細菌やウイルスを撃退してくれるので、体の健康のためにも欠かせない存在です。
しかし、口から垂れてしまうほどの「よだれ」という状態になってしまうと、体に何らかの異常やトラブルがある証拠。
次にその原因についてチェックしていきましょう。
ここからは、睡眠中のよだれの原因について解説していきます。
唾液自体は決して悪い存在ではないものの、分泌量があまりにも多く、口から垂れてしまうのであれば、これは正常な状態とはいえません。
どのような原因があるのか、自分の体の様子と照らし合わせてみましょう。
寝ている時「口を開けて寝ている」という人はいませんか?
この場合、鼻呼吸ではなく「口呼吸」になってしまっている可能性があります。
呼吸はなるべく鼻呼吸を行うのが望ましく、口呼吸を行っているのであれば、改善したほうがいいと言われています。
口呼吸を行うと細菌やウイルスが体内に侵入しやすくなったり、口内が乾燥して清潔な状態を保っていられなくなり、口臭や虫歯の原因にもなってしまいます。
また、口内の乾燥は唾液の分泌量を増やし、結果的によだれとして口から垂れてしまうことにもなるのです。
本来、人間は無意識に鼻呼吸を行っているものですが、口呼吸をおこなっている場合にはなんらかのトラブルが生じていることが考えられるのです。
例えば鼻炎を引き起こしていて鼻呼吸がしにくくなっていたり、枕の高さが合っていないことが原因で呼吸がしにくくなっていたり。
こういったことが原因で口呼吸をすることになってしまうのです。
顎の筋力もよだれの原因の一つ。
現代の日本人はあごの筋力の弱い人が増えていて、子供のみならず大人も気を抜くと「口を開いている」ということがあります。
特に鼻炎を引き起こしているわけでもなく、意識をすれば鼻呼吸ができる、という場合には顎の筋力が衰えている可能性があるのです。
柔らかいものばかりを食べていたり、咀嚼回数が少なかったりすると顎の筋力はどんどん弱くなっていきます。
その結果、最も無防備である就寝時に口を開けて眠っていることになり、就寝時によだれが出てしまうことに繋がるのです。
近年、問題視されている「睡眠時無呼吸症候群」。
就寝時に10秒以上呼吸が止まる症状を無呼吸と言います。
そして、その無呼吸の状態が一晩に30回以上起きたり、1時間で5回以上起きたりすると「睡眠時無呼吸症候群」と言います。
しかし、これがよだれに直接関係するというわけではなく、口呼吸や鼻炎・喉の病気など、よだれの原因となるものが引き起こすものとして無呼吸症候群が挙げられるのです。
寝ている本人は気が付いていないことが多く、妻(夫)に指摘されて初めて気づいたという人も少なくありません。
最悪の場合突然死の可能性もあるため、心当たりのある人は専門機関で早めに改善しておく必要があります。
ここからは対策について解説していきます。
今からできる対策もたくさんあるので、ぜひ参考にしてみましょう。
まずは、口呼吸を改善するために鼻呼吸へとシフトチェンジする必要があります。
そのためには日ごろから鼻呼吸を意識することが大切。
また、鼻呼吸をするために「歯並び」を改善することもよだれ対策の一つです。
かみ合わせが悪かったり、前歯の歯並びが悪いと口を閉じにくく、無意識に口を開けてしまう傾向にあります。
また、鼻炎を患っている人は、なるべく早めに改善して鼻呼吸のしやすい状態にしておくことが大切です。
現代人の問題の一つでもある「顎の筋力低下」。
睡眠時のよだれを防ぐために、あごの筋力をつけることも大切です。
とはいっても、スポーツセンターや、ドラッグストアなどに売っている「顎の筋力トレーニング器具」を購入する必要はありません。
毎日の生活習慣の中であごの筋力を鍛えることができます。
その方法は3つ。
これらを意識して生活に取り入れることで、自然と顎の筋力が強化されていき、意識しなくても口を閉じ、睡眠時にも口を開けてしまうことが少なくなっていきます。
自分に合っていない枕の高さは口呼吸の原因に。
可能であれば、オーダーメイドの枕を注文したり、もしくは自分の現在使っている枕と比較しながらやや低めの枕を選ぶようにしましょう。
高めの枕は、あごを引いた体制で眠ることになってしまうため、呼吸器官を圧迫する原因になってしまいます。
そのため、鼻だけでは呼吸がしづらくなり、口を開けて呼吸をしてしまうのです。
自分に合った枕が一番ですが、「どれを選んだらいいのかわからない」という人は、やや低めの枕を選んでくださいね。
うつぶせで毎晩眠っている人はいませんか?
もちろん、寝返りなどでうつぶせになってしまうのは仕方がないのですが、就寝時に自らうつぶせで眠っているという人は今夜からやめましょう。
仰向け、横向け、うつ伏せ、などさまざまな就寝体制がありますが、その中でも最も苦しい体制なのがうつぶせです。
胸が圧迫されるのはもちろんの事、体制によっては鼻や口も塞いでしまうことになってしまいます。
体が苦しいと感じれば、やはり口を開けて呼吸をしようとするので、うつぶせ寝は決しておすすめできる体制ではありません。
仰向け、もしくは横向きで眠るようにしましょう。
「どうしても改善されない」「そもそも原因が分からない」という場合には、専門医に相談するという対策法もあります。
具体的な対策法を仰ぐことができますし、思わぬ病気が原因でよだれが出ていた、なんてことも診断されます。
病気に関しては素人ではなかなか見抜きにくいものなので、心配であればきちんと専門医に相談するようにしましょう。
就寝時のよだれは誰にでも経験があるものですし、そこまで深く考えたことのある人は少ないのではないでしょうか。
今回の記事でも解説したように、就寝時のよだれには様々なトラブルや病気が隠れている可能性があるのです。
ぜひ、今回の記事を参考にしながら、自分の体の様子をよくチェックしてみてくださいね。