徹底比較!「最低利用期間なし」「解約金なし」の格安SIM特集
ここ数年で「格安SIM」という存在の知名度は格段に向上しています。
今では名前だけなら聞いたことがある人の方が圧倒的に多いのではないでしょうか?
実際に「格安SIMに乗り換えた!」という人も珍しくなくなってきましたし、独自のサービスを展開するなどMVNOごとの特色も見えてくるようになりました。
ネット上でも数多くのサイトで格安SIMについて解説され、多くのユーザーが「格安SIMとは、どのようなサービスであるのか」ということも理解してきている傾向にあります。
そこで今回は、格安SIMの大きなメリットの一つに「最低利用期間がない、または短い」というのがありますが、その中で「最低利用期間なし・解約金なし」のMVNO(プラン)を特集して徹底比較してみました。
最低利用期間・解約金(契約解除料)は当然ナシの方が、
- 新規契約しやすい
- 他の格安SIMに乗り換えやすい
- 期間限定で使える
- 自動更新を気にしなくていいので長期でも持てる
など多くのメリットがあるので、興味ある方にはぜひご覧下さい。
目次
格安SIMの最低利用期間・解約金(契約解除料)の特徴
そもそも最低利用期間とは
格安SIMを契約する場合も、大手キャリアの携帯やインターネット固定回線と同じように「最低利用期間」というものに注意する必要があります。
最低利用期間とは、「規定の期間が経過する前に解約した場合、解約金(違約金)を支払う必要がある」という制約です。
例えば、1年間の最低利用期間がある契約を契約開始から半年で解約する場合には、解約金を支払わなければならないということになります。
基本的に、この最低利用期間は他社に乗り換える際のネックになる
この最低利用期間は、特に他社に乗り換える際にネックになります。
例えば、「大手キャリアから格安SIMに乗り換えして節約したい」と思っていても、契約中の大手キャリアに設定されている最低利用期間が、まだ経過していない場合だと乗り換える際に「契約中の大手キャリアの解約に際して契約解除料」が発生してしまいます。
既に格安SIMを利用している最中であっても、他のMVNOの方が魅力的だったり、新しいプランを打ち出したMVNOに魅力を感じるなどして、他の格安SIMへの乗り換えすることも考えられます。
なので、格安SIMに設定されている最低利用期間や解約金についても、同じように注意する必要があるのです。
格安SIMの最低利用期間→大手キャリアに比べて短めに設定されている、またはナシ
格安SIMの場合、最低利用期間は大手キャリアに比べて短めに設定されていることが多いです。
大手キャリアの場合は、基本的に2年間の最低利用期間が設定されていることが多いのですが、格安SIMは半年~1年ほど(音声通話付きSIM)と、半分以下の期間で最低利用期間が経過することになります。
また、格安SIMの「データ通信専用SIM」の場合、最低利用期間が設定されていないMVNOがほとんどという特徴もあります。
設定されているMVNOでも、1~2ケ月だったりします。
つまり、データ通信のみSIMを契約してる場合、契約後すぐに解約しても解約金を支払わなくて良いケースが多いということになります。
通話機能を必要としない場合だと、いつでも気軽に解約することができるデータSIMで契約するという方法がおすすめです。
最低利用期間後の取り扱いも大手キャリアと違う!?
さらに、最低利用期間後の取り扱いについても、大手キャリアとの違いがあります。
大手キャリアでは、最低利用期間を経過した場合、1~2ヶ月の期間の間(契約更新月)に解約すれば違約金(契約解除料)は発生しません。
しかし、その期間(契約更新月)を経過してしまうと、自動的に契約が更新され、再び最低利用期間の制約が発生してしまいます。
一方、格安SIMの場合は「自動更新」がありません。
最低利用期間が経過すると、その契約で新たに最低利用期間は発生しなくなるので、経過後はいつでも解約することができ、違約金(契約解除料)も発生しません。
このように、大手キャリアとMVNOでは最低利用期間や解約金の取り扱いが大きく異なります。
基本的に、MVNOの最低利用期間のほうが扱いやすく、デメリットが少ないです。
細かい部分については、各MVNOの利用規約や商品説明の項目に記載がありますので、きちんと確認しておきましょう。
「データ通信のみのSIM」で最低利用期間がないMVNO
前述のとおり、格安SIMにおける「データ通信専用SIM」は、最低利用期間がないMVNOがほとんどです。
ですが、一部(IIJmioなど)のデータSIMの場合は、格安SIMでは珍しく最低利用期間が設定されています。
データ通信専用SIMとは
データ通信専用SIMとは、文字通りデータ通信のみのSIMカードであり、通常の通話機能を利用することはできません。
※電話番号によるメールの送受信「SMS」機能は、あるなしが選べるMVNOがほとんどです。
※このSMS機能は、LINEなどを利用する場合に必要となります。ただし、LINEにはSMS以外のアカウント認証方法(Facebook等)も存在します。
ちなみに、データ通信用の回線を利用した通話機能(LINEの無料通話やSkype)は利用することができます。
データ通信専用SIMは、最低利用期間が設定されていないケースがほとんど
データSIMは、そのほとんどが最低利用期間を設定されていません。
なので、短期間で解約して別の格安SIMに乗り換えたとしても、そのコストを最小限に抑えることが可能です。
例えば、格安SIMにあまり詳しくない人が、契約後に別のMVNOのプランのほうがお得であると感じたら、解約金を支払うことなくそのMVNOへ乗り換える事ができるのです。
当然ながら、その際には「データSIM→通話SIM」という乗り換えも可能になります。
データ通信用の回線を利用した通話機能は、通常の音声通話機能に比べて大小のデメリットは持っているので、場合によっては非常に使いづらくなる可能性もあります。
だから「データ通信専用SIM」→「音声通話付きSIM」への乗り換えのハードルは高くない
そのため、
- 電話は使わない
- データSIMでも利用できる通話機能で済ませよう
と思っていたけれど、実際に使ってみて「やっぱり通常の電話機能が欲しいな」と思ったら、すぐに通話SIMに乗り換えることもできます。
通話SIMには最低利用期間がありますが、データSIMから通話SIMへ乗り換える場合にはそれを気にする必要はありません(乗り換えた通話SIMを短期間で解約すれば別ですが)。
「音声通話付きSIM」で最低利用期間がないMVNO
格安SIMでも、音声通話SIMの場合は最低利用期間が設定されているものが多いです。
しかし、一部のMVNOでは、音声通話SIMにも最低利用期間が設定されていないプランを提供していることがあります。
最低利用期間がないMVNOはどこ?
音声通話付きSIMで、最低利用期間が設定されていないMVNOは、
- 「mineo」
- 「FREETEL」
- 「イオンモバイル」
です。
最低利用期間が存在しないということは、期間中に解約しても違約金(契約解除料)が発生しないということなので、期間を気にせず他のMVNOへ乗り換えすることが可能になります。
ただし全く制限がないというわけでもない
ただし、全く制限がないというわけでもないのです。
それは「MNP転出手数料が割高」という理由です。
MNPとは
「MNP」とは、キャリア乗り換えに際して「電話番号を保持したまま乗り換える」という方法です。
通常、A→Bというキャリアへ乗り換える際には、Aを解約することで今までの電話番号も解約され、Bで新しい電話番号が割り振られます。
MNPは、Aの電話番号を保持したままBに乗り換えることができるので、友人や会社に電話番号の変更を通知しなくてもよくなります。
MNP転出手数料が割高?
ですが、上記のMVNOでは、MNP転出に際して高額の手数料を必要とするという特徴が有るのです。
通常、MNP転出のための手数料は、いつ解約しても一律で2,000円~3,000円かかります。
しかし、上記のMVNOでは、最大で1万円を超える高額なMNP転出手数料がかかります。
ただ、一定の期間を経過した後は、他のMVNOの転出手数料と同じく2,000円~3,000円で済みます。
要するに、「MNPの際には、実質的に最低利用期間・解約金が存在する」というカラクリがあるのです。
この「割高なMNP転出手数料」を回避する方法は?
回避する方法としては、「一定の期間を待つ」「MNPを利用しない」があります。
前者の場合は、基本的に半年~1年で他のMVNOと同じ水準になります。
後者の場合は、電話番号を変更するというデメリットが発生します。
以上のように、格安SIMを利用する場合には、MVPの転出手数料とそれが発生する期間についてきちんと調べて理解しておく必要があります。
格安SIM(データ通信のみ)の最低利用期間・解約金の一覧
MVNOにおけるデータ通信専用SIMでは、
- 「LINEモバイル」
- 「OCNモバイルONE」
- 「楽天モバイル」
- 「DMM mobile」
- 「BIGLOBE SIM」
- 「U-mobile」
- 「b-mobile」
- 「FREETEL」
- 「mineo」
- 「NifMo」
- 「UQ mobile」
では、最低利用期間およびそれに伴う解約金が発生しません。
格安SIMの中で、最低利用期間が設定されているデータSIMに「IIJmio」があります。
IIJmioでは、データSIMでも「利用開始日の翌月末日まで」の最低利用期間が設定されています。
なお、最低利用期間が経過するまでは解約することができないので、実際に解約金を支払うことはありません。
なので、解約金だけ見れば、どのMVNOのデータSIMでも、基本的に解約金は発生しないと言えます。
格安SIM(音声通話付き)の最低利用期間・解約金の一覧
これが音声通話SIMになると、最低利用期間や解約金の様相は大きく変化します。
以下に、各MVNOにおける「最低利用期間」と「解約金」およびそれらに付帯する細かい条件等を表でまとめてみましたのでご覧下さい。
※利用開始月を1ヶ月目として考えて下さい。
※全て税抜き表示です。
格安SIM(音声通話付き)の最低利用期間・解約金の比較表
MVNO名 |
最低利用期間 |
解約金 |
OCNモバイルONE |
6ヶ月目の末日 |
8,000円 |
楽天モバイル |
12ヶ月目の末日 |
9,800円 |
DMM mobile |
12ヶ月目の末日 |
9,000円 |
BIGLOBE SIM |
13ヶ月目の末日 |
8,000円 |
U-mobile |
「LTE使い放題」
12ヶ月目の末日それ以外の場合
6ヶ月目の末日 |
「LTE使い放題」
6ヶ月以内の解約で9,500円12ヶ月以内の場合で3,500円それ以外の場合
6,000円 |
b-mobile |
利用開始日から5ヶ月 |
8,000円 |
FREETEL |
なし |
MNP転出の場合
1ヶ月目は15,000円
1ヶ月ごとに1,000円マイナス
13ヶ月目からは2,000円 |
mineo |
なし |
MNPの場合
12ヶ月以内の解約で11,500円 |
NifMo |
6ヶ月目の末日 |
8,000円 |
IIJmio |
12ヶ月目の末日 |
利用期間の残り×1,000円
(利用開始月を0ヶ月とする) |
イオンモバイル |
なし |
MNPの場合
契約から180日以内で8,000円181日以降の場合は3,000円 |
LINEモバイル |
12ヶ月目の末日 |
9,800円 |
UQ mobile |
「データ+音声通話」系のプラン
12ヶ月目の末日「ぴったり・おしゃべり」系のプラン
25ヶ月目の末日 |
9,500円 |
最低利用期間の比較考察
最低利用期間に関しては、おおまかに
に分けることができます。
他のMVNOに目移りしているのであれば、可能な限り最低利用期間が短いものを選ぶことで、早い段階から解約金無しで他のMVNOに乗り換える事ができます。
MVP転出を考えていないのであれば、先ほどの3つのMVNOを選ぶという手もありますが、電話番号を変えたくないというのであれば半年で最低利用期間が終了するMVNOがオススメであると言えます。
解約金の比較考察
解約金に関しては、MVNOごとに細かい条件が付帯しているものもあり、契約後どれだけ経過したかによって解約金の金額が異なることもあります。
この場合だと、節約効果を狙って他のMVNOに乗り換える際に
- 「乗り換えによって節約できる毎月の通信料」
- 「乗り換える際に発生する解約金の多さ」
を比較して、どのタイミングで乗り換えるのが、最もお得であるのかということも計算する必要があります。
比較考察まとめ
データSIMに比べて、通話SIMの場合はMVNOごとに、これだけ最低利用期間と解約金に関する条件が異なります。
もちろん、その格安SIMを長期間使い続けることを前提としている場合であれば、そこまで気にする必要はありません。
また、少なくとも1年間は使い続けるという場合も、既に最低利用期間は経過していると思われますので、そこまで問題にはなりません。
しかし、短期間で解約して別のMVNOに乗り換えることを前提としていたり、あまり考えずにMVNOやプランを決めてしまっている場合だと、その後すぐに他のMVNOに乗り換えることも極めて現実的であると言えます。
なので、少なくとも「最低何ヶ月、この格安SIMを使わないと解約金が発生するのか」ということはきちんと把握しておきましょう。
人気のおすすめ格安SIMを紹介!
ですが、「最低利用期間と解約金」だけで、MVNOを決めるというのは、あまり現実的ではありません。
結局のところ、自分のライフスタイルに最適な格安SIMを利用することができれば、短期間で解約するようなことはなくなるはずです。
そこで、最後に主要なMVNOの各特徴をまとめて紹介しますので、ぜひご覧下さい。
楽天モバイル
料金体系はシンプルで、4種類のプランにそれぞれ
- データSIM(SMSなし)
- 050データSIM(SMSあり)
- 通話SIM
が用意されています。
※新たに、大容量の20GBと30GBのプランが追加されました。
メリットは、「楽天スーパーポイント」が溜まりやすいということです。
契約中は楽天市場でのポイント付与率が上がり、支払料金に応じてポイントが付与されます。
また、スマホとのセット販売が豊富なのも魅力です。
https://nanairo.jp/money/sim/money_4688/
mineo
MVNOでは珍しい「docomo・auという2つの回線から選ぶことができる」という特徴があります。
料金体系は
- 「500MB」
- 「1GB」
- 「3GB」
- 「5GB」
- 「10GB」
という幅広くオーソドックスな品揃えで、回線の種類で別々の料金体系が用意されています。
メリットとしては「フリータンク」の存在が挙げられます。
これは同じmineoユーザーが余らせた容量を貯蔵し、別のユーザーがそれを使って高速通信を行うことができるということです。
また、格安SIMを利用する上で重要な機能の一つである「バースト機能」も利用できます。
バースト機能は「低速通信中でも最初の数秒だけ高速通信で通信が行える」というもので、少ないデータ容量でも少ないデータのやり取りなら実質的に常に高速通信が利用できるというものです。
mineoの料金プランや通信速度は?キャンペーンや評判も紹介!
LINEモバイル
LINEが提供する格安SIMサービス「LINEモバイル」です。
LINEモバイルは、2016年9月にサービスを開始した、まだまだこれからのMVNOなのですが、ユーザー数はすごい勢いで増加しています。
その理由は、何と言っても各種SNSサービスのデータ通信を「データ通信の容量にカウントしない」というポイントです。
LINEモバイルでは、プランごとに指定されているサービスの利用で発生するデータ通信を、毎月のデータ通信容量に依存すること無く利用することができます。
契約するプランによって異なりますが、最大で
- 「LINE」と「LINE MUSIC」
- 「Twitter」
- 「Facebook」
- 「Instagram」
これらのサービスが、全てデータ通信量としてカウントされずに利用することができるのです。
LINEモバイルの料金プランや速度を解説!キャンペーンや評判は?
UQ mobile
WiMAXの本家本元でも知られるUQコミュニケーションズが提供する格安SIMです。
UQコミュニケーションズは、KDDIグループの会社なので、当然格安SIMの通信回線も「au」となります。
料金体系は、基本プラン
- プランS(2GB)
- プランM(6GB)
- プランL(14GB)
に、通話が
の2種類から選べます。
UQ mobile最大のメリットは通信品質の高さにあります。
ネット上の口コミでも評価が高く、実効速度は格安SIMの中でもトップクラスと言われています。
UQモバイルの料金や速度を徹底解説!キャンペーンや評判は?
DMM mobile
次は「DMM mobile」です。
料金体系では、豊富なデータ容量のプランが業界最安値で利用できるという特徴があります。
さらに、「シェアコース」を利用することで、家族でデータ容量を分けあって通信を行うことができるので、これも節約に繋がる可能性があります。
メリットとしては「バースト機能」を利用できることが挙げられます。
業界最安値でシェアコースも利用できるという部分も踏まえても、スマートフォンの利用料を節約しやすいMVNOであると言えます。
デメリットとしては「留守番電話」と「キャッチホン」が提供されていないなどが挙げられます。
格安SIM業界最安値のDMM mobileの評判は?料金プランや申込方法
BIGLOBE SIM
BIGLOBE SIMは、以前からプロバイダとして経営を続けている大手の一社であり、MVNOとしても運営を行っています。
プラン種別は、
- データ通信のみ
- データ通信SMS付き
- 音声通話(データ+SMS+音声通話)
の3種類あります。
データ容量は、「1GB(音声通話付きのみ)」「3GB」「6GB」「12GB」「20GB」「30GB」と豊富に用意されています。
BIGLOBE SIMのメリットとしては、BIGLOBEが提供しているサービスとの関連が強いことです。
BIGLOBE会員であれば、各プランで毎月200円割引を受けることができ、「BIGLOBEでんわ」を利用することで通話料を節約することができます。
また、高速通信の制限となるデータ通信容量の追加(ボリュームチャージ)に、利用制限がないことも魅力の一つです。
デメリットとしては、まず「高速通信と低速通信の切り替え機能」が無いということです。
追加容量のチャージには制限がないとはいえ、コスパはあまり良くありません。
低速通信に切り替える事ができればデータ通信容量の節約に繋がるのですが、これができないのでどの場面でも常に高速通信になり、データ容量を使うことになります。
BIGLOBE SIMのおすすめポイントや評判は?料金プランや申込方法も紹介
IIJmio
料金体系は業界でも少なめなので、選択肢は少ないですが初心者でも悩むことなく選べるのではないかと思います。
メリットとしては
- 「通信速度の安定」
- 「バースト機能の利用」
- 「高速通信時に速度制限がない」
など、通信環境の品質が高いことが挙げられます。
また、シェアプランも利用することができ、MNP転入時は自宅で即日開通可能なところも見逃せません。
格安SIM「IIJmio」の評判は?料金プランや申し込み方法・キャンペーン
OCN モバイル ONE
次はトップシェアの「OCNモバイルONE」です。
料金体系は業界でも珍しい「日単位」でコースが用意されていることが特徴です。
種類も豊富なので、ライフスタイルに合わせたプランを選びやすいです。
メリットとしては、日単位のコースにおいて
- 「余った通信量は翌日に持ち越し可能」
- 「+500円で高速通信を1日使い放題」
- 「高速通信容量の上限が設定されたプランが有る」
ということが挙げられます。
また、無料で公衆無線LANが使えることや最低利用期間の短さも魅力です。
デメリットとしては、通信速度がそこまで早くないことと、料金は割高であるということです。
サービス面でのメリットが多いのが特徴なのですが、肝心の通信に関する部分では何かとデメリットが目立つところです。
最低利用期間は短めですので、経過後はすぐに他社に乗り換えるという方法もありかもしれません。
格安SIM業界最大手のOCN モバイル ONEの料金プラン・申込方法・口コミ
イオンモバイル
イオンモバイルは、2016年2月から自社で格安SIMを提供し始めています。
DMM mobileクラスの豊富な料金プランが魅力で、特に20GBを超える大容量プランがいくつか用意されているところも見逃せません。
メリットは、大容量プランを活かせるシェアプランが用意されていることと、料金が安いことです。
また、音声通話SIMでも最低利用期間とそれに伴う解約金が発生しない点もあって、使い勝手の良いMVNOであると言えます。
※MNPの場合、180日以内の解約には8,000円(税抜)の転出手数料が発生します。
デメリットとしては、180日以内のMNP転出では高額な手数料が必要なことと、低速通信時の速度制限が挙げられます。
ですが、どちらもそこまで大きなデメリットではありませんし、メリットの多さやイオン店頭でのサポートサービスもあることから、初心者向けのMVNOであるとも評価できます。
格安SIMのイオンモバイルってどうなの?料金プラン・申込方法・評判
NifMo
料金体系は「3GB」「7GB」「13GB」のデータ容量とSIMカードの種類が3種類用意されています。
料金は、データ通信専用SIMを基本として、
- SMS機能を追加すると+150円
- 通話機能を追加すると+700円
という、実にシンプルでわかりやすい料金体系となっています。
メリットとしては、最低利用期間が6ヶ月と短いことや、さまざまな割引が用意されていることが挙げられます。
例えば、@niftyユーザーであれば200円割引され、スマートフォンとセットで契約することでも200円割引されます。
他にも、NifMoバリュープログラムを活用することで、さらに月額料金を安くすることも可能です。
本来は有料のサービスである「bbモバイルポイント」を無料で利用できるというのも魅力です。
デメリットとしては、高速通信と低速通信の切り替えができないことが挙げられます。
また、先ほどの「スマホのセット購入」ですが、その在庫が切れがちであるとの報告もあります。
せっかく端末とのセット購入を考えていても、そのための端末の在庫が無くなってしまえば意味がありません。
格安SIMのNifMoってどうなの?評判・速度から申込方法まで徹底解説
FREETEL SIM
次は「FREETEL SIM」です。
通常の「データ定額プラン」とは別に、使った分だけ料金が発生する「使った分だけ安心プラン」という公共料金に近い料金プランも選べるという特徴を持っています。
2種類(データ・音声)のSIMカードそれぞれで通信容量の段階が設定されており、それを超えるまではその料金帯で、一定の通信容量を超えた場合には、その次の段階の料金帯が適用されるという仕組みになっています。
データ通信量についてあまり把握していない初心者にとって、無駄のない料金プランとなります。
メリットとしては、まず「通信速度が速い」ということです。
通信速度の速さは大容量のデータ通信を行う際にメリットが大きいです。
また、通信速度を低速に切り替えることで、通信容量を無駄に増やすことがなく、節約につなげることができます。
最低利用期間の制限がないということも魅力の一つであると言えます。
デメリットとしては、「MNP転出手数料」が高額であるということです。
最低利用期間の縛りはないのですが、MNP転出する場合には最大で15,000円もの高額な手数料がかかってしまいます。
MNPを考えている場合だと、1年間は他社よりも高額な手数料が必要になるということを理解しておきましょう。
格安SIMのFREETELの料金や申込方法は?キャンペーンや口コミも紹介
U-mobile
U-mobileのサービスは、
- 基本的な容量別のプラン「U-mobile」
- データ量を気にせず使える「U-mobile LTE使い放題」
- たくさん通話できる「U-mobile SUPER」
- 安くて大容量のプラン「U-mobile MAX25GB」
の4種類用意されています。
最大の特徴は何と言っても、LTE通信を無制限で利用できるプランでしょう。
デメリットとしては、通信速度にムラがあることが挙げられます。
格安SIMの「U-mobile」ってどうなの?料金プラン・申し込み方法・口コミ
b-mobile
最後は「b-mobile」です。
料金は先ほどの「FREETEL SIM」にも登場した、使った分だけ料金が発生する「おかわりSIM」という特徴があります。
1GBごとに250円上乗せされるというわかりやすい料金体系なので、料金を把握・管理しやすいと言えます。
メリットとしては、料金を無駄に支払うことがないということです。
使った分だけというスタイルは最大5GBを上限とし、それ以降は低速通信になり、料金もそこでストップします。
その状態でも追加料金で高速通信を利用できるので、使い勝手が良いです。
デメリットとしては通信速度の切り替えができないことが挙げられます。
格安SIMのb-mobileの評判は?料金プランや申し込み方法の詳細
まとめ
本記事では、格安SIMの「最低利用期間・解約金」について徹底解説してきました。
この記事を読んでいただければ、「最低利用期間・解約金」を知ることは大切ですが、どの格安SIMにするかという重要な要素としては少し弱めである、ということが分かっていただけたと思います。
というのも、これらは「短期間での解約・乗り換え」を前提としたデメリットなので、短期間で解約することを考えなければ、そこまで大きなデメリットになることはありません。
もっと重視するべきは、
など、「その格安SIMを長く利用することで得られるメリット」をしっかりと吟味して、契約するMVNOを決めるということです。
結局、解約して乗り換える原因は「他社のプランのほうが魅力的」ということで、短期間でそれが露呈するのは「契約中の格安SIMをきちんと吟味せずに決めている」ということが多いからです。
実際に使ってみて「通信品質が悪い」「料金が高い」「サービスに不満がある」といった部分は、前もって調べることができる内容です。
公式サイトの情報やユーザーの評価・口コミなどを総合的に判断して、自分のライフスタイルに最適なプランを選ぶことができれば、そう簡単に他社に乗り換えたいとは思わないのではないでしょうか。
ただし、格安SIMは日々進化しています。
より魅力的なプランを新たに打ち出すMVNOも登場することでしょう。
そうした時に動きやすくするためには、最低利用期間についても十分に考慮しておく必要は確かにあります。
例えば、複数のMVNOから選ぶ際に、他の部分では甲乙つけがたい時に利用するといったことは、十分に機能するはずです。
基本的に、最低利用期間や解約金は少ないに越したことはありません。
これを第一に考えることは危険ですが、決して無視していい要素ではないことだけは覚えておきましょう。