Asahiネットは、ビッグローブや@niftyと同様、古くからインターネット接続サービスを提供してきた総合型のプロバイダです。
フレッツ光・光コラボのNTT系、auひかりなどの光回線をサポートし、他にも格安SIMやWiMAXなどの接続サースを提供しています。
Asahiネットは、ビッグローブや@niftyと同様、古くからインターネット接続サービスを提供してきた総合型のプロバイダです。
フレッツ光・光コラボのNTT系、auひかりなどの光回線をサポートし、他にも格安SIMやWiMAXなどの接続サースを提供しています。
Asahiネットは、元は朝日新聞社が開設したパソコン通信サービスを母体としています。
1990年代の「パソコンブーム」に乗った形で誕生した企業ですが、ブームが一段落すると朝日新聞は経営から手を引き、Asahiを名乗ってはいるものの新聞社とは直接の関係がない独立した企業として運営されていました。
しかし、2013年に朝日新聞が再びAsahiネットの株式を一部取得し、再び関連会社となっています。
パソコン通信を原点としている、という点ではビッグローブ(旧PC-VAN・NEC系列)、@nifty(旧nifty-serv、富士通系列)と同じで、その後当初の親会社から独立し、プロバイダ業へ転じたというところも似ています。
ユーザー側から見た場合、長い営業履歴を持つこうした企業では、ノウハウが蓄積されているため手厚いサポートが期待できます。
Asahiネットは、フレッツ光・光コラボレーション・auひかりの光回線サービスを提供しています。
このうち、フレッツ光と光コラボレーションは、NTT東西の提供する回線を使用するサービスです。
フレッツ光は、NTTが最初に手掛けた一般用の光回線サービスで、NTTが直接利用者と回線契約を結び、ユーザーは回線契約とは別にプロバイダとの契約を結ぶ形になっています。
月々の料金引き落としは、原則的に回線業者・プロバイダと別々になります。
しかし、これでは面倒である、とするユーザーの声が強まってきたので、NTTでは回線を他業者(多くはプロバイダ)にレンタルするサービスを開始しました。これが「光コラボレーション」です。
プロバイダが運営する光コラボレーションは、契約の窓口がプロバイダに統一されます。
このため、サポートと料金徴収が一括化され、すっきりとした契約が結べます。
また、他社と差別化するためにプロバイダによって独自サービスが追加されるようになりやすく、この点もユーザーにとってメリットといえます。
回線そのものはNTTのフレッツのものを受け継ぐので、フレッツから乗り換える場合、原理的に速度は元のままとなります。
どこのプロバイダでも、最近はフレッツ光よりも光コラボレーションの営業に力を入れています。
Asahiネットもその例外ではありません。
光コラボレーションを利用する場合、初期費用として各プロバイダから「事務手数料」などという名目の代金と、工事費用を請求されることになります。
Asahiネットの場合、「事務手数料」は「契約料」という名目になっています。
契約料は、フレッツ光からの転用の場合2,000円で、フレッツ光の契約がない状態で新規に申し込む場合は800円です。
他社の場合、どちらの場合も3,000円前後というのが相場ですから、かなり安めの設定だといえます。
フレッツ光からの転用の場合、原則的に回線はこれまでのフレッツ光のものを利用しますので、物理的な工事が行われることはほぼありません。
このためAsahiネットでは、転用の場合の標準工事費を、ファミリー・マンションともに0円としています。
ただし、転用の際に回線種別を変更したりする場合には、屋内工事(実質的には端末装置を取り替えるだけ)が行われることがあり、工事費が実費で請求されます。
新規導入の場合の標準工事費は、ファミリータイプが18,000円、マンションタイプが15,000円となっています。
ファミリータイプの場合、工事の内容は近所にある電柱から光ファイバーを加入者宅内にまで引き込み、端末装置を設置するまでとなります。
エアコンのダクト等が利用でき、壁に穴を開けたりなどの作業が必要ではない場合、標準工事費でだいたい収まります。
マンションの場合、あらかじめ建物全体にフレッツ光の回線が導入されていることが前提となります。
この場合、マンション地下などにあるMDF室から加入者宅までの配線が、工事の内容となります。
多くの場合、MDF室から加入社宅までの配線は、一般電話回線を利用して行われます。
このため、工事の具体的内容は、加入社宅のモジュラージャックに、VDSLモデムと呼ばれる機器を接続し、導通試験を実施するというものになります。
フレッツ光の場合、回線の種類に微妙な違いがあり、それぞれ別の料金となっています。
しかし、光コラボレーションの場合、フレッツ光時代の回線の種類には関係なく、統一料金を採用しているプロバイダが多数を占めています。
Asahiネットもこちらに属します。
Asahiネットのファミリーコースの月額料金は、5,180円です。
フレッツ光でいうと、「回線料金」と「プロバイダ料」を含んだ金額に相当します。
フレッツ光のファミリーコースの場合、回線の種類には最高速度が1Gbpsのもの、200Mbpsのもの、100Mbpsのものがあります。
Asahiネット光ではこれらはすべて同じ料金ですが、転用する際に回線種別を変更することが可能です。
この場合、光ファイバーケーブルの引き直しは行われませんが、終端装置を変更することがあり、別途工事費を請求されます。
フレッツ光のマンションタイプの場合、同じマンション内での共有ユーザーの数やMDF室からの配線の種類(光ファイバー・イーサネット・VDSL)などによって差が出ます。
しかし、Asahiネット光の場合は、こちらもすべて4,080円で統一されています。
こちらも、回線とプロバイダ料込みの料金に相当します。
すでに述べた通り、物理的な配線はフレッツ光と完全に同一です。
このため、原理的にはフレッツ光より速くなることも、遅くなることもありません。
プロバイダを変更することにより、微妙に速度が変化する可能性はあります。
これは、プロバイダ側の機器の混雑具合が、業者変更によってわずかに変化するためです。
ただし、これは局地的・一時的な現象であり、「どこそこのプロバイダに変更したら必ず遅くなる」などというものではありません。
特にマンションタイプの場合、同じ建物の中での共有数の変化などの方が、プロバイダ変更よりも速度変化に大きな影響を与えます。
ネットにあるクチコミ情報の中には、他の要素の影響について検証せず、速度変化をすべてプロバイダのせいにしてしまっているものが少なくありません。
これらについては「話半分」ぐらいで流しておいた方がよいでしょう。
ファミリー(一戸建て)コース限定で、12ヶ月間月額料金を200円割り引くというサービスです。
「かんしゃ割」はAsahiネットの会員である場合、会員になっている年数によってAsahiネット光の月額料金が割り引かれるというサービスです。
Asahiネットの会員歴が3年目になると、月額100円割引になり、4年目は200円、5年目以降は300円割引になります。
割引の条件は、「Asahiネット会員歴」で、「Asahiネット光の契約年数」ではありません。
つまり、これまで他のサービスでAsahiネットのアカウントを持っていた人の場合、そちらの履歴もカウントされます。
Asahiネットでは、独自の格安SIMサービスである「ANSIM」を提供しています。
格安SIMは非常に複雑な価格体系を持っていることが多いのですが、ANSIMのサービスはすべて音声・データ通信込みとなっており、月額データ通信量の上限が3Gbpsと6Gbpsの2種類しかありません。
このため、初心者には選びやすいお手頃なサービスといえます。
月額料金は、3ギガプランの場合1,600円、7ギガプランが2,680円ですが、Asahiネット光に加入していた場合月額200円割り引かれます。
Asahiネット光では、auスマホや携帯電話の加入者に対して、通話料金を割り引くサービスを提供しています。
auスマホや携帯電話の割引サービスとしては「auスマートバリュー」がありますが、Asahiネットの「auセット割」はこちらとは別の割引サービスになります。
月あたりのデータ通信量が3Gbps以下のプランの場合500円、それ以上の場合1,200円が割り引かれますが、「auスマートバリュー」と重複させることはできません。
また、こちらを選択した場合「かんしゃ割」「スタートキャンペーン」の適用条件からも外れます。
①転用承認番号の取得
フレッツ光の公式ページから、転用承認番号を取得します。
②申し込み
Asahiネット光の公式ページなどから、申し込みを行います。
③工事スケジュールの設定
Asahiネット側から折り返し連絡があり、工事日が設定されます。
④工事
工事が行われます。基本的にはAsahiネット内部での各種設定変更作業なので、作業員等が来ることはありません。
⑤開通
ルーター等の設定を変更すれば、Asahiネット経由でのインターネット接続が可能になります。
①申し込み
Asahiネット光の公式ページなどから、申し込みを行います。
②工事スケジュールの設定
Asahiネット側から折り返し連絡があり、工事日が設定されます。
③工事
工事が行われます。担当者が来て光ファイバーの導入作業を行うので、契約者の立ち会いが必要になります。
④開通
ルーター等の設定を行えば、Asahiネット経由でのインターネット接続が可能になります。
公式ページでも「フレッツ光の場合よりも安くなることがある」程度にしか紹介しておらず、月額の利用料金はフレッツ光+Asahiネットの場合よりもあまり安くならないようです。
公式ページでの宣伝は地味めですが、実際の料金は「業界最安」クラスとのこと。
ただ、エリアによってはさらに安い業者が存在する可能性があります。
パソコン通信時代から長期間サービスを提供している業者なので、メールアドレス維持などの目的でアカウントを保持している人も多いと思われます。
この手のアカウントでも、「かんしゃ割」の対象になるので、人によってはいきなり300円引き状態でスタート、ということがあり得ます。
Asahiネットの特徴は、パソコン通信時代からの伝統を持つ企業であることからくる安心感、さらにシンプルな料金体系、よく見ると他社よりも比較的有利な価格の3つだといえます。
特に注目したいのは、5年以上Asahiネットの会員になっていると月額料金が300円引きになる「かんしゃ割」です。
他社の割引サービスのように期間限定ではなく永続なので、Asahiネットの古いアカウントを持っている人は検討の価値ありでしょう。