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引越し先のマンションで光回線を使いたい!集合住宅のネット環境のパターンを紹介

マンションのインターネット接続状況は、かなり複雑です。

マンションに引っ越す場合、インターネット接続環境がどうであるかをしっかりチェックしておかないと、かなり不満足な状態を強いられることになります。

基本的な知識を身に着けましょう。

目次

まずはマンションでインターネットを利用する回線の種類を解説!

マンションのインターネット接続環境は、おおむね建物全体で整備されています。

このため、入居者が引越し後に、自分の好きな回線を選ぶということは困難なことがあります。

そういう状況下で、導入可能な回線としては、以下のようなものがあります。

①光ファイバー(光回線)

マンションの建物全体に光ファイバーを接続し、MDF室という場所から各戸に分配する形で提供しているものです。

MDF室から各戸までは、光ファイバーを通すことが難しいことが多く、一般電話回線がその代用として使われます。

一般回線とはいっても、通信距離を短くする代わりに速度を高めたADSLの一種、VDSLという技術を使用するので、100Mbps程度は出ます。

こうした「マンションタイプ」の回線は、マンション全体に引き込んだ光ファイバーを複数の住民が共有するという形になります。

回線業者はマンションごとにほぼ固定であり、住民が勝手に選ぶことは原則できません。

外部からMDF室までの配線はマンション全体の共有財産ということになるので、導入にあたってはマンション管理組合の承認が必要なのです。

ただし、プロバイダは多くの場合、住民が個別に契約することになるので、自由に選べます。

なお、最近ではMDF室を経由させずに、付近の電柱から直接マンションの各部屋に導入するタイプの回線が普及し始めています。

これは、いわゆるホームタイプと同じ扱いになります。回線の種類は末端まで光ファイバーとなり、速度も最大1~2Gbps出せます。

ただ、マンションの高層階では導入することができないことが多く、また工事が必要なので、賃貸物件の場合大家さんの許可が得られない可能性があります。

②ケーブルテレビ

都市部のマンションには、高確率でケーブルテレビの回線が導入されています。

都市部はもともとマンションの各戸ごとにきちんと受信ができるテレビアンテナを設置するのが難しく、衛星放送・デジタル放送の時代になってより深刻化しました。

このため、屋上に共同アンテナを設置する他、建設時にまとめてケーブルテレビ会社から回線を引き込み、それを使ってテレビ受信の環境を整えているというパターンが非常に多いのです。

ちなみに、地上波や無料BSチャンネルについては、「パススルー」という形でケーブルテレビ局から直接データが送られており、ケーブルテレビ局から提供されるコンバーターをテレビごとに接続しなくても受信ができるようになっています。

このケーブルテレビの「ケーブル」は、かつては同軸ケーブルが主流でしたが、現在では光ファイバーに置き換えられつつあります。

光ファイバーなので高速インターネット接続にも対応でき、ケーブルテレビ局のほとんどはインターネット接続サービスも提供するようになりました。

こうした環境が整っているところでは、入居後最寄りのケーブルテレビ局と、インターネット接続オプション付きで契約することができます。

多くの場合、ケーブルテレビ局の利用ガイドが、入居時の資料として送られてくるはずです。

ケーブルテレビの場合、各戸までの配線工事はすでに終わっています。

このため、局の方から送られてくるケーブルモデムを、部屋の中のテレビのアンテナ線に接続すれば、インターネットの利用を始めることができます。

③ADSL

ADSLは、一般電話回線を利用するタイプのインターネット接続です。

一般電話回線は、現在ある集合住宅ではほぼ100%建物内に配線されており、どの部屋にもモジュラーコンセントが用意されています。

このため、配線工事は不要です。

ADSLに加入を申し込むと、「工事日」というのが設定されますが、これは新たに配線を行なうのではなく、モジュラージャックにADSLモデムを接続し、導通試験を行なうだけのことです。

ADSLは、原理的にはかなり不安定ではありますが、長年利用されて「枯れた」技術になっており、現在では速度もそこそこ安定するようになっています。

速度は最速でも50Mbps程度で、現在の常識からすれば決して速くはありません。

また、今後技術革新が行われ、増速される可能性もありません。

しかし、それだけに月額利用料金等は安めです。1~2年程度住むだけ、と最初からわかっている場合は、悪い選択肢であるとは言えません。

④モバイルWi-Fiルーター

携帯電話等の無線回線を用い、データ通信を行なうための端末をモバイルWi-Fiルーターといいます。

モバイルWi-Fiルーターには、ワイモバイル(ソフトバンク)やドコモのように、携帯電話の回線を使うものと、KDDIグループのWiMAXのように音声通話と共用せずデータ通信専用の回線を用いるものがあります。

とはいっても通信方式は似たようなもので、最近ではますますその差が狭まっています。

情報サイトの中には、WiMAXの方が技術的に優れているのだ、という書き方をしているところがありますがこれは間違いです。

モバイルWi-Fiルーターは、契約後端末が送られてくるとすぐに利用することができます。

契約はインターネット上で済ませることができるので、早い場合には契約した当日、遅くても3日後程度には開通です。

このため、引越し先のマンションがどのような物件であっても、すぐ使えるというメリットがあります。

ただし、無線通信ですからどういう状況でも万全な状態での接続ができると保証することはできません。

他のより高層な建物に囲まれたマンションの場合、電波が届かず通信ができなくなることもあり得ます。

集合住宅のネット環境のパターンを紹介

①「インターネット完備」「インターネット導入済み」と記載されているパターン

戸別に分譲されている本当の意味でのマンションで、インターネット接続環境が整備されていないところはまずありません。

最低でも、NTTの光回線かケーブルテレビのケーブルが導入されており、入居者はそれらを利用することが可能です。

「インターネット完備」「インターネット導入済み」とチラシなどに記載されている物件は、建物全体が一人のオーナーの所有物となっている、実際はアパートだけど名前だけマンションを名乗っている物件が大部分です。

分譲タイプの場合、例外なしにインターネット環境があるのでわざわざ書く必要はないのですが、実質アパートの場合はそうでない物件もあるので、「インターネット完備」と書いて差別化をはかる必要があるのです。

ちなみに、何をもってインターネット完備とするかという公的な基準はないので、実態は物件によってまちまちです。

物件によっては、部屋の中にイーサネットのコネクタがあり、パソコンとそのコネクタを接続すればすぐインターネットを利用可能になるものもありますが、別のケースでは、前の住民が導入した回線が撤去されずに残っているからそれを再利用しろ、となることもあります。

②ネット回線対応済みではあるが工事が必要なパターン

前の住民がインターネット接続を導入し、撤去せずに引っ越したパターンの場合、再利用時に工事が必要になります。

工事とはいっても、基本的な配線は完了しているので、多くの場合接続用のモデムを回線に接続し、導通試験を行なうだけとなります。

工事費は最小限で収まります。

このパターンの場合、回線業者は前住人が契約していたもの以外ほぼ選べません。

ただし、プロバイダはその回線に適合している業者の中から自由に選べます。

③マンションの家賃に「インターネット料金」が含まれているパターン

戸別に回線を導入した場合、回線料金もプロバイダ料金も、契約をした個人の負担となり、それぞれの業者から直接請求されます。

ですから、家賃にそれらが含まれているというケースは、建物全体に大家さんが契約者となった回線が導入されており、それを各戸でイーサネットにより共有している、というパターンにほぼ限定されます。

集合住宅の住民に出入りがある度に、負担金額を均等割するのが面倒なので、全部ひっくるめて家賃に含む、としているのです。

ちなみに、「インターネット接続料金無料」となっている場合も状況はほぼ同じです。

実質的には接続料金は家賃に含まれています。

この場合、各戸にイーサネットの端子が用意されています。

利用者はこれにパソコン等を接続すると即使えるようになりますが、回線業者・プロバイダは自由に選ぶことができません。

引越し先のマンションで光回線を使いたい!

あらかじめマンションの管理人やオーナーに必ず確認しておこう!

戸別に分譲されるマンションの場合、通常「管理組合」と呼ばれるものが存在します。

管理組合はマンションの共有部を管理する目的で設立されたもので、建物全体に導入するインターネット回線も、ここでの管理対象となります。

つまり、新規に建物に回線を導入しようとする場合、管理組合の承認が必要となるのです。

多くの場合、区分所有者全体の集会である「総会」で決定しなければ、回線導入などはできないことになっています。

こういう状況なので、居住者が勝手に回線の導入工事を行なうことは困難で、新規に導入する前には必ず部屋の所有者に確認を取っておく必要があります。

とはいうものの、現在ある分譲タイプの物件の場合、なんらかのインターネット接続手段がすでに用意されているケースがほとんどなので、こちらを利用する限りにおいては所有者に確認を取る必要はありません。

もし光回線の開通工事を勝手にした場合、大きなトラブルの原因になりかねない

開通工事が必要になるのは、建物全体がひとりの大家さんの所有物になっている場合(いわゆるアパート)か、マンションの戸別に導入するタイプの回線を契約しようと思ったケースに限られます。

この場合、部屋の中に光ファイバーを導入するために、建物に加工をする必要が出てきます。

具体的には、電柱から引っ張ってきた光ファイバーケーブルを支えるための金具設置と、部屋の中に引き込むための穴を開けることになります。

ただし、穴についてはエアコンのダクトなど既存のものを最大限利用することになっているので、ドリルで新規に穴を開けるというケースは稀です。

金具についても、壁面に傷をつけないように最大限配慮されます。

導入前に大家さんに説明してあり、なおかつ建物に傷がつかない形でケーブルが導入されている場合は、特に問題が発生する可能性はありません。

また、現在ではほとんどの大家さんが、インターネット接続可能になっている物件の方が入居率が高い、ということを理解していますので、少々の傷がついても文句を言うことはないでしょう。

ただ、ごく稀に神経質な大家さんがいて、建物に一切の傷をつけるのを拒否するというケースがあります。

この場合、きちんとした手順を踏んで了解を取っておかないと、退去時に建物につけた傷の原状回復をするように要求されることがあります。

当然、修繕費は入居者持ちです。

また、もし工事にOKが出ても、インターネットができるようになるまで時間がかかる

現在、フレッツ光の加入工事を申し込んだ場合、契約から工事まで最低2週間程度かかります。auひかりやNURO光の場合、工事までの期間はさらに長くなります。

フレッツの場合、入居契約と同時に工事申し込みをすれば、引っ越し前後にインターネット接続を開通させられる可能性があります。

しかし、他の回線の場合、引越し後しばらくの間ネット利用ができなくなる可能性があります。

この間は、スマートフォンのテザリング機能などを使ってしのぐしかないでしょう。

まとめ

マンションで光回線を使えるかどうかは、そのマンションが戸別分譲なのかすべてひとりの大家さんの持ち物なのかで大きく変わります。

基本的に、分譲タイプのマンション(各戸オーナーから借りている場合も含む)は、なんらかのインターネット接続が用意されており、手続きさえ順調なら入居と同時に利用することが可能です。

ただし、回線の種類を選ぶことは基本できません。

すべてを自由にしたい場合、入居後に戸別の回線を導入する必要がありますが、この場合はオーナーの許諾を得なければなりません。

ひとりの大家さんが所有する物件の場合、状況は建物ごとにバラバラです。

ただし、大家さんが理解ある人だった場合、かなり自由に高速回線を導入できるようになる可能性があります。

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この記事を書いた人

2014年からデイトレーダーやってます。
FXと株で毎日コツコツ頑張ってます。
nanairoでは主にお金・節約術に関する記事を執筆しています。

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