投資信託で失敗しないために。失敗する人の特徴とは?

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投資信託はプロに運用を任せている商品なので、投資初心者にとっては敷居が低く、チャレンジしやすい商品です。

売り買いのタイミングを自分で決める必要がないことと、投資信託は分散投資を行っていることから、低リスク低リターンとされているからです。

しかし、投資信託で失敗してしまう人がたくさんいるのです。いったいどうしてでしょうか?

投資信託で失敗する人は意外に多い

株式は値動きの幅が上下30%ほどあるのは当たり前ですが、投資信託は値動きが比較的幅が狭く、ゆっくりです。

このような投資信託の性格上、投資信託は投資初心者の最初の第一歩の商品に選ばれやすく、また最適な商品であるといわれています。

しかし、実際には「投資信託で失敗してしまった」人が多いのも事実なのです。

投資信託は株式ほど値動きが激しくないためチャレンジしやすいとされていますが、元本保証の商品ではありません。

値上がりして利益を得ることができる一方で、値下がりして、損失を出してしまうこともあるのです。

リスクをきちんと把握せずに購入し、「こんなはずじゃなかった」と後悔している人も多いのです。

それでは、なぜ失敗してしまうのでしょうか。それにはいくつか原因が考えられます。「その投資信託のリスクの度合いを把握していない」、「人気ランキングで上位だからという理由や、営業マンに勧められるままに投資信託を買ってしまった」、「分配金の仕組みをきちんと理解していなかった」、「投資信託の売買のタイミングを自分で考えず、営業マン任せだった」等の原因が挙げられます。

投資信託を購入する前に、きちんと投資信託の仕組みや運用方針を理解し、自分自身で考えることが必要です。

そして、納得してから購入するようにしましょう。

ランキングやイメージで何となく選んでしまうと、失敗する確率が高くなってしまいます。

投資信託で失敗する人はどんな人?

投資信託で失敗する人は「自分で考えず、なんとなく投資信託を購入してしまう人」であるといえるでしょう。

近年、ネット証券では売買手数料が低いため、現在多くの人が株式投資で利用していますが、投資信託を購入する場合はネット証券ではなく、証券会社や銀行の窓口で購入する人の割合が多いようです。

これは、投資信託の仕組みは初心者にはわかりにくいということと、ものすごい数がある投資信託の中から自分では選ぶことができず、何らかのアドバイスを受けたい人が多いから、と考えられます。

しかし、証券会社や銀行などの担当者が勧めた投資信託が、良い商品であるとは限らないのです。

そのような担当者はノルマを抱えていることも多いですし、手数料収入のため、販売手数料が高いもの、会社から売れと言われているものを意図的に勧めている場合もあるからです。

自分に知識があった場合、「これは自分の考え方には合わないからやめておく」「これは手数料が高すぎる。もっと安いものは?」などと聞いたりできますが、まったく知識がない状態だと、言われるままに購入してしまうことがよくあるのです。

例えば、「インドの株式に投資するこの投資信託は、高い利益が期待できますよ」と勧められたとします。確かに、新興国の市場に投資する場合、成長率が高いため、高い利益を得るチャンスももちろんあります。

しかし、そのときに「リスク」をどれだけ考えられるでしょうか。もちろん、リスクの説明は義務ですから、担当者も説明してくれるとは思いますが、「売りたい」のが本音なのですから、リスクよりもリターンに重点をおいて話をするでしょう。

このように、リスクをきちんと把握することがないまま、購入に至る場合が多々あります。

投資にあまり詳しくなく、たとえ全くの初心者であっても、自分である程度理解できる投資信託を購入しておかないと、値動きを予測することができないので危険です。

基準価額が下がってしまったとき、「売るタイミング」を自分で判断できなくなってしまうからです。

このような理由から、投資信託は自分が理解できる範疇のものを選ぶべきでしょう。

オプションやプレミアム、といった用語がついているものはより複雑な手法を用いて運用していますから理解が難しいものが多いです。

シンプルに運用しているものを選ぶ方がよいと言えます。

投資信託の失敗談~分配金についての理解不足~

投資信託での失敗談で、「分配金が毎月出るので喜んでいたが、投資信託を売却するとほとんど残っていなかった」というものがよくあります。

まず、投資信託の最終的な利益は、「基準価額の値上がり益+普通分配金の合計である」と理解しておく必要があります。

もうひとつ、「分配金が出ると必ず基準価額が下がる」という点も必ずおさえておかねばならない知識です。

分配金には「普通分配金」と「特別分配金」があります。

普通分配金とは、あなたが保有する投資信託の個別元本単価よりも基準価額が高いときに支払われます。ざっくりいうと、「投資信託の基準価額が上がって利益がでているから、その一部分を分配金として払います」ということです。

この場合、分配金が出ても基準価額が個別元本単価を下回ることはありません。普通分配金は利益とみなされ、課税対象になります。

特別分配金とは、分配金を出すかわりに基準価額が個別元本よりも下がってしまう、という性質のものです。ちょっとややこしいですが、「分配金を出すために、元手である投資信託を取り崩している」と考えるとわかりやすいのではないでしょうか。

毎月分配金を出すことが決まっている方針の投資信託であった場合、投資信託の運用成績が伸びずもうかっていなくても分配金を出さなければなりません。

利益が上がっていないので、「分配金を出す」という約束を守るため、元手を崩して支払いしている、といったイメージです。

最近の投資信託販売では、「毎月分配金を受け取り、年金生活の足しにしましょう」「毎月確実に分配金が受け取れます」というキャッチフレーズに魅力を感じる人が多いようで、人気がある投資信託は軒並み毎月分配型です。

確かに、毎月分配金がもらえると、確実に利益が出ている気分になりますね。日々の生活の足しにもなるでしょう。

しかし、覚えておかなければならないのは、利息と違い、分配金が出ているときも元本が守られているわけではない、ということなのです。

普通分配金であれば、利益から分配金が出ているので問題ありませんが、注意すべきなのは特別分配金が出ている場合です。

毎月の分配金が出ているのでそちらにばかり目がいって、基準価額をチェックしていなかった。気づいてみたら、基準価額が3割も4割も下がっていた、ということは珍しくありません。

このように、分配金が出ていても、投資信託の個別元本が保証されているわけではない、ということをよく覚えておきましょう。

その投資信託での利益が出ているかどうかは、「基準価格+分配金」で判断しなければならないことを忘れないことです。

投資信託の失敗例~運用パフォーマンスの良し悪しが判断できない~

自分が持っている投資信託の運用はうまくいっているのかどうか、ということは非常に大きな問題です。

株価が上がっているのか下がっているのか、というのは一目瞭然ですが、投資信託は利益が出ているのかどうかがわかりにくい場合があるのです。

運用はファンドマネージャーが行っているわけですが、当然運用益を出しているファンドマネージャー、運用損を出しているファンドマネージャーの両方がいるわけですね。

ファンドマネージャーとて人間ですから、市場の先行きの読みを間違えて損失を出すのはよくあることです。

問題は、自分の持っている投資信託の運用がうまくいっているかどうか、ということが分配金のせいでわかりにくくなってしまっており、運用益が出ているかどうかの判断がつきにくいということです。

「分配金を出すと必ず基準価額が下がる」という方程式があるため、毎月分配型の投資信託の場合、毎月基準価額が下がります。

例として、基準価額のグラフが右肩下がりでどんどん下がっていっているとしましょう。

この下落は、二つのパターンが考えられます。

「運用はうまくいっているが、分配金を出す額が多いため、基準価額が下がっている場合」と、「運用がうまくいっておらず、かつ分配金も出しているため基準価額が下がっている場合」です。

証券会社の担当者に「基準価額が下がっているようだけど、この投資信託は大丈夫なの?」と疑問を投げかけたとします。

担当者はきっと「分配金が出ているので、基準価額は当然下がります。普通のことですよ」と答えるでしょう。

もちろん、それは正しいのですが、その陰で「運用がうまくいっていない」可能性があるのです。

運用がうまくいっていないことを意図的ではないにしろ「隠されてしまっている」場合があります。

投資信託は、運用益が出てこそ、個別元本が損なわれずに利益を享受できます。運用益から分配金が出ている、というのが一番良い状態です。

しかし、運用担当者の力不足等でパフォーマンスが悪い場合、運用益が出ていない場合があります。

運用パフォーマンスが悪い投資信託であった場合は、投資信託を「売る」ことも考えなければなりません。株式の売買において株価が下がると、売却を考えるのと同じことです。

運用パフォーマンスが悪い投資信託を長く持っていると、ますます値下がりして損が膨らんでしまうのです。

その判断材料となるのが「基準価額の推移」なのですが、分配金が出ている場合は、どちらの原因で下がっているのかを見極めることが難しい場合もあります。

分配金の額以上に基準価額が下落していないかどうか、よく見ておきましょう。

投資信託の失敗例は、分配金の理解不足によるところが大きいようです。分配金と基準価格の関係は初心者には難しいところがありますし、分配金が出ることで複雑になってしまっています。

おすすめは、分配金がない投資信託です。

その方が、基準価格の推移のみで利益がでているかどうかを判断できてわかりやすく、初心者にも理解しやすくなっています。

また、普通分配金が出るたび税を引かれてしまいますが、分配金なしの投資信託だと税金を引かれることもないので、効率的に資産形成ができます。

これから投資信託の購入を考えている人は、是非「分配金なし」もしくは「分配金が年1回だけ」の投資信託も選択肢に入れて考えてみてくださいね。

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