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リップル(ripple)とは何か?大手銀行やグーグルが注目する決済・送金システム

 

リップル(Ripple)は、XRP(リップルの通貨単位)というリップルのネットワーク上の通貨を使って、色々な通貨と取り引きができるシステムを有した仮想通貨です。

簡単に言うと、ビットコインのような単純な通貨としての機能以上の性質を持った仮想通貨とイメージしていただければ分かりやすいかと思います。

そして、リップルはあの世界的大企業「Google」が出資したことでも注目されている仮想通貨です。

出資するということは、当然、Googleがリップルの将来性を感じてということでしょう。

リップルは現在、世界中で取引されており、仮想通貨の時価総額ランキングでも上位に位置しています。

今回は、この仮想通貨「リップル」について初心者の方にも分かりやすく解説していきます。

 

目次

リップル(Ripple)とは何か?

まずは、リップルの基本的な知識から見ていきましょう。

リップルの基本情報

 

  • 通貨名:リップル(Ripple)
  • 通貨略号: XRP
  • 公開日:2013年9月
  • 発行上限枚数 : 1000億枚
  • ブロック生成間隔:即時
  • システム:Ripple Consensus
  • 取扱取引所(国内):コインチェック、ビットバンク、GMOコイン(2017年11月~)

リップルの歴史

リップルは、2013年9月に公開されました。

リップルは、2004年にカナダ人のRyan Fuggerらによって開発され、後にリップル社(Ripple Inc. )が設立されました。

メインの開発者は「マウントゴックス」のシステム開発担当

リップルのメイン開発担当者の一人は、ビットコインの取引所「マウントゴックス(MTGOX)」のシステムを開発したJed McCaleb氏というエンジニアです。

ちなみに、このマウントゴックスは顧客のビットコインを紛失し、2014年2月に民事再生法を申請し破綻しています。

これは、マウントゴックスが東京都渋谷区で運営されていたこともあり、ニュースでご覧になった方も多いかと思います。

リップルは仮想通貨では珍しく運営会社が存在

ほとんどの仮想通貨には運営会社が存在しないのですが、リップルは「Ripple Labs,Inc」が運営しています。

ですので、現在のところ、ビットコインやイーサリアムなど他の仮想通貨よりは「中央集約的」な要素を持っている通貨です。

ただ、リップルも色々変化していますので、今後も同じ状態とは限らないでしょう。

「リップルコイン」は正式名称ではない

XRPは「リップルコイン」と呼ばれることも多いのですが、これは正式名称ではありません。

リップルは、仮想通貨自体ではなく決済システムの名称なので、XRPを数えるときは「1XRP(リップル)」と数えます。

総発行量と最小単位

XRPの最小単位は、1XRPの100万分の1(0.000001)で、この最小単位を「drop」と呼びます。

つまり「1XRP=1,000,000drops」。

大手銀行やGoogleが注目するリップルの決済・送金システム

リップル(Ripple)は、ビットコインの欠点を補うために開発された仮想通貨と言われています。

それは、

であり、この「決済・送金システム」がリップル最大のメリットなのです。

では、その詳細を見ていきましょう。

リップルは仮想通貨ではなく、金融商品の決済・送金システム

リップルは、大きな括りで言えば、ビットコインなどと同じ「仮想通貨」なのですが、正確には通貨ではありません。

正確に言うと、「分散型技術」を使った仮想通貨などの金融商品の決済・送金システムが「リップル」です。

ビットコインとの違い

ビットコインの場合、ブロックチェーンが台帳となっていて、そこに取引記録が記録されます。

一方、リップルの場合、ビットコインのブロックチェーンに当たるものは「分散型台帳」と呼ばれるものです。

少しイメージしづらいかもしれませんが、簡単に言うと、リップルは支払いなどに使う通貨とは少し違う性質を持っているということです。

実際に「商品・サービスを購入する」という、ビットコインのような「人同士のお金をやりとり」とは少し異なるのです。

リップルには、「リップルネットワーク」という分散型台帳ネットワークを使うためのシステム利用料という目的があります。

プルーフ・オブ・コンセンサス(PoC)

ビットコインでは、二重支払いの防止に「プルーフ・オブ・ワーク (PoW)」を採用しています。

一方、リップルは、新たに開発されたコンセンサス・アルゴリズムが採用しています。

それが「プルーフ・オブ・コンセンサス(PoC)」。

ビットコインの欠点を補うために開発されたリップル

このコンセンサスは、「承認が一部の承認者の80%が有効と判断した場合」に通り、その後、分散型台帳に記述される仕組みとなっています。

リップルはこの仕組みによって、ビットコインなどの「 PoW」よりもずっと承認作業が早く、電気も消費しないという特徴を持っています。

要は、ビットコインの致命的な欠点である

といった問題を克服している仮想通貨なのです。

世界の大きな銀行がリップルを採用し始めている

上で述べたリップル最大のメリットに、銀行も気付き始め、今では世界の名立たる銀行がこのリップルを採用し始めています。

最初は、銀行にとってリップルは脅威の存在だったのかもしれません。

しかし実は、銀行がリップルを採用することには大きなメリットがあるのです。

リップルを採用する銀行のメリット

 

①海外への送金速度が上がる

従来の海外送金には時間がかかりましたが、リップルネットワークを利用すればあっという間に送金ができます。

②24時間365日いつでも送金が可能

日本の銀行の窓口が開いているのは、平日の日中のみで、忙しい人には不便です。

ネットバンキングなどはもう少し利便性が高いですが、それでも当日送金には受付時間が決まっていたりします。

これが、24時間365日いつでも送金が可能になるとしたら、銀行にとっては大きなメリットになります。