トヨタのFJクルーザーは、北米市場専用車種として開発され、2006年から販売されていました。しかし、その独特な外観から日本にも一定層の根強いファンが生まれ、日本でも2010年から正規販売を開始しています。
しかし、すでに2014年には本家の北米では販売終了しており、国内モデルも2016年8月で製造中止、在庫分のみの販売となっています。
本格的なSUVとしてコアなファンを持っているFJクルーザーですので、製造中止となったからこそ、改めて見直されていることでしょう。
トヨタのFJクルーザーは、北米市場専用車種として開発され、2006年から販売されていました。しかし、その独特な外観から日本にも一定層の根強いファンが生まれ、日本でも2010年から正規販売を開始しています。
しかし、すでに2014年には本家の北米では販売終了しており、国内モデルも2016年8月で製造中止、在庫分のみの販売となっています。
本格的なSUVとしてコアなファンを持っているFJクルーザーですので、製造中止となったからこそ、改めて見直されていることでしょう。
現在FJクルーザーは製造中止となっており、国内販売は在庫分のみとなっています。
新車/車両価格 …… 324.0万円から346.7万円程度
もちろん、新車でディーラーから買うのでプレミアがついているわけもありませんが、高級車と言える価格帯になっています。
日本で正規販売されているFJクルーザーの型式は「CBA-GJJ15W」です。
FJクルーザーにはV型6気筒DOHCのエンジン「1GR-FE」が搭載されており、排気量は3,955ccとなっています。
車体重量2tの車を荒れ地で疾走させるには、これくらいのパワーは必要ということでしょう。
FJクルーザーのグレードに、装備の違う以下の4種類が存在しています。
・クルーズコントロール
・本革巻きステアリング
・17インチアルミホイール
・クルーズコントロール
・本革巻きステアリング
・ブラック塗装
・ビルシュタイン製モノチューブアブソーバ
・クロールコントロール
・アクティブトラクションコントロール
・リヤデフロック
FJクルーザーはオフロード車ですので、4WDが当たり前です。
それもパートタイム4WDを搭載していますので、状況によってドライバーが2WDに切り替えることも可能になっています。
重い車体に大きなエンジンと、燃費性能には悪い条件が重なっており、燃費はカタログスペックで8.0km/Lという結果になっています。本格的なSUVとしては仕方のない結果かもしれません。
ただし、環境性能としては平成17年度排出ガス基準50%低減しており、十分に検討していると言えるものです。
FJクルーザーには、ハイブリッドモデルが搭乗することはありませんでした。
本格的なSUVでハイブリッドは力不足ということでしょう。
FJクルーザーの燃費は8.0km/Lですので、エコカー減税やグリーン税制の対象車種になるべくもありません。
そのため、自動車重量税と自動車税を丸々納める必要があります。
自動車税は排気量ごとに、重量税はその名の通り車体重量で決まります。
つまり、FJクルーザーの場合はそれなりの金額になることは想像がつくでしょう。
FJクルーザーの税金についてまとめておきましょう。
経年 | 自動車 税 |
重量 税 |
合計 |
初年度〜 13年目 |
66,500円 | 16,400円 | 82,900円 |
14〜 18年目 |
76,400円 | 20,000円 | 96,400円 |
19年目〜 | 25,200円 | 101,600円 |
新車で購入した翌年度には、8万円以上の金額が必要になる計算です。
もちろん、重量税は最初に3年分納めますので、実際は自動車税のみです。それでも大きな金額でしょう。
FJクルーザーは5人が定員になっています。しかし、実際には2名乗って、荷物を積むと考えた方がよいかもしれません。
日本国内で販売されているFJクルーザーには、6色のカラーバリエーションが存在しています。ただし、グレードごとに選択できる色は違っています。
なお、すべてのボディカラーでルーフの色がホワイトになっているのが特徴的です。
エンジン出力は、最高で203kW(276ps)/5,600rpmというハイパワーです。
やはり、悪路を確実に走り切るには、これくらいのパワーがいるということでしょう。
急峻な道や岩場などでは、力を一気に解放して乗り切る力が必要です。
FJクルーザーの最大トルクは「38.8kgm(380Nm)/4,400rpm」となっており、そのための十分な加速性能があると言えます。
北米市場専用車から世界モデルへと進化したFJクルーザーについて、その変遷を確認しておきましょう。
最初の登場は2004年のデトロイトショーでした。そこでコンセプトが発表され、その後2005年のシカゴモーターショーでプロトタイプが披露されたあと、翌年2006年3月に北米で発売されました。
発売当初、丸形ヘッドランプやオーバルグリル、「TOYOTA」のロゴ、ホワイトのルーフなど、FJ40型ランドクルーザーを彷彿とさせるデザインで注目され、日本での発売を望む声が出ていました。
最初に北米以外で発売されたのは中国とメキシコでした(2008年)。そのため、多くのファンが個人輸入を模索し、実際に実行に移した人もいたことでしょう。
しかしそんなユーザーの声を知ったのか2010年、日本国内で販売が開始されます。
ようやく、多くのSUVファンが本物のSUVを入手する喜びを分かち合えたわけです。
その後も精力的に展開され、オフロード性能を高める「クロールコントロール(※)」が追加されたり、カラーバリエーションを変更したりしたモデルが幾つか登場しています。
(※)路面状況に応じてエンジンとブレーキの自動制御により、ステアリング操作のみで極低速走行を可能にする機能
2013年北米仕様の精算が中止され、2014年の2月で北米での販売が終了となりました。
日本国内ではその後も新たなカラーバリエーションの展開などを行ってましたが、2016年8月で国内モデルの生産も終了となり、在庫分のみの販売となっています。
FJクルーザーの基本性能と登場からの変遷については、基本的にカタログスペックなどを並べただけです。つまり、本当に車に乗った人でなくてもわかる部分になります。
ここからは、実際にFJクルーザーに乗ったユーザーから見た、メリットやデメリットを紹介しましょう。
さすが本物のSUVだけあって、林道や河原のような悪路でもシフトを変える必要ないくらいに安定して走ってくれます。
もちろん多少は揺れますが、ちょっと乗り越えたかな?くらいのものです。
わざと未舗装路を選んで走りたくなる車です。
SUVと言えば武骨で、シートなんかも硬くて乗ってるだけで疲れるイメージがあるかもしれませんが、以外にもFJクルーザーは遠出に向いています。
シートは快適ですし、2人までであればゆったり余裕のスペースです。なにより4.0Lという大きな排気量のエンジンのおかげで、運転していてまったく疲れません。
エンジンをかけた瞬間はSUVらしい力強い音を響かせてくれますが、その後は驚くほど静かです。特に街乗りでは回転数を上げる必要がないので、本当に静かです。
風切り音もほとんどなく、まさかSUVで高級セダン並みの静粛性があるとは思いませんでした。
SUVと言えば、狭さがネックになることが多い気がしますが、FJクルーザーは違います。
ラゲッジスペースにキャンプ道具や大きな荷物も十分に載せられますし、ロードバイクだって載せられないことはありません。防水処理されているので、使い勝手も抜群です。
実は、ちょっと工夫すれば車中泊もできたりします。
8.0km/Lという燃費は、いまのエコな世の中では考えられないです。
もちろん、車好きが趣味で乗る車であることはわかっていますが、それにしても燃費が悪すぎます。
基本的に、大人が3人以上乗るようにはできていません。
スペック上は5人乗りになっていますし後部座席は存在していますので、乗れないことはないですがおすすめできません。
特に後部の観音開きのドアは本当に使い勝手が悪いです。見た感じは広く開いて乗り降りしやすそうですが、実際にはそうでもありません。
※オークション相場についての注意点とお願い
以下の相場価格は買取業者が実際のオークションで落札した過去の買取落札額です。
2017年1月にオークションサイトで調べて算出したものであり、現在の査定価格と完全一致するものではございません。
車を売ろうと考えている方、購入しようとしている方は、あくまで相場価格の目安としてご参照ください。
206~269万円
183~257万円
165~199万円
139~208万円
本物のSUVとして北米から世界へと展開されたFJクルーザーですが、現在北米では販売終了しており、日本でも在庫分の販売のみとなっています。
そのため、新車を購入するならいましかないという時期になっています。
しかし新車価格はそれなりの金額になりますので、多くの人が尻込みしていることでしょう。そうなると、中古車を探す人も多いので、高額で売れる可能性が高いと言えます。
新車の販売が終了したことによって、中古価格に影響があるのは確かですが、上がるのか下がるのかは誰にもわかりません。
つまり、タイミングを見計らっていても仕方ありません。
売りたいと思った時が一番の売り時なのです。