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トヨタのヴォクシーを売りたい!特徴や買取相場を徹底解説

 

トヨタのミニバン「ノア」の姉妹車であり、「ライトエース・ノア」の後継車種として生まれたのが、「ヴォクシー」です。

「ノア」の落ち着いた上品さでは満足できそうにない若者層をターゲットに、ドレスアップ要素を強くしてアグレッシブな印象を強めた「ヴォクシー」について、詳しく解説していきます。

目次

基本情報

新車価格

まずは、新車価格について、まとめておきましょう。現在の最新モデルの価格は、以下のようになっています。

  •  2.0L FF ………… 225.5万円から274.0万円程度
  •  2.0L 4WD ………… 246.0万円から293.4万円程度
  •  ハイブリッド …… 299.7万円から323.0万円程度
  •  2.0L FF(Gʼs)…… 312.0万円程度

このクラスにしては安めの価格帯に見えますが、最低限の装備では満足できないことが多いでしょう。しかし満足できる装備になると、それなりの価格になってしまいます。

型式

ヴォクシーの型式は、排気量と駆動方式の違いで以下の3つに分かれています。

  •  DAA-ZWR80 …… ハイブリッド
  •  DBA-ZRR80 …… 2.0L FF
  •  DBA-ZRR85 …… 2.0L 4WD

非常にシンプルな型式になっています。

排気量

ヴォクシーの排気量は、ガソリン車とハイブリッド車で、エンジンは2種類しかありません。

ガソリン車は1.986Lの直列4気筒DOHCエンジン「3ZR-FAE」を搭載しており、ハイブリッド車は1.797Lの直列4気筒DOHCの「2ZR-FXE」とモーターを搭載しています。

車両重量は1.6t程度ですので、バランスの良いエンジンと言えるかもしれません。実際のところ、スポーツタイプであるGʼsモデルもエンジンは同じ「3ZR-FAE」を使用していますので、チューニング次第ということでしょう。

グレード

ヴォクシーのグレードは、以下のような構成になっています。

グレード エンジン 駆動方式
HYBRID ZS ハイブリッド FF
HYBRID V
HYBRID X
ZS 2.0L FF
4WD
V FF
4WD
X FF
4WD

グレードXをベースとして、V、ZSと装備が追加された上級グレードになっています。

また、Xからアイドリングストップ機能などを外して価格を下げた、廉価版のCパッケージも存在しています。

駆動方式

すでに紹介していますが、ヴォクシーの駆動方式は、以下の2種類になっています。

  •  FF(前輪駆動方式) ……………… ハイブリッドモデル、2.0Lモデル
  •  4WD …………………………………… 2.0Lモデル
燃費

排気量2.0Lですので、燃費についてはある程度期待できるでしょう。もちろん、ハイブリッドであればなおさらですので、確認していきましょう。

  •  2.0L FF ………… 14.6km/Lから16.0km/L
  •  2.0L 4WD ………… 14.0km/Lから15.0km/L
  •  ハイブリッド …… 23.8km/L

ガソリン車の燃費はこのクラスにしてはまずまずです。ただし、アイドリングストップ機能のないCパッケージが、足を引っ張る結果となっています。

もちろん、ハイブリッド車の燃費は、さすがトヨタと言えるものです。

ハイブリッド仕様

ヴォクシーのハイブリッドモデルの燃費は、23.8km/Lと、一昔前の軽自動車並みです。8人乗りのミニバンでこの燃費が出るというのは、(時代背景もありますが)とてつもないことです。

もちろん、車両価格がそれなりですので、使い方次第で割高にもなりますが、中古車で購入できれば非常にお得な1台と言えます。

エコカー減税(HYBRID &2WD)

ヴォクシーは、基本的に全車エコカー減税対象車です。(オプションの装着状況によっては、車両重量がオーバーして対象外になる場合があります)

エコカー減税対象になると最初の購入金額が大きく変わります。その減税額を確認しておきましょう。

エコカー減税(自動車重量税免税 + 自動車取得税免税)+自動車グリーン税制(約75%減税)

  • HYBRID ZS(2WD)

重量税:30,000円程度

取得税:80,700円~83,000円程度

自動車税:29,500円程度

減税額合計:140,200~142,500円程度

  • HYBRID V(2WD)

重量税:30,000円程度

取得税:77,600円程度

自動車税:29,500円程度

減税額合計:137,100円程度

  • HYBRID  X(2WD)

重量税:30,000円程度

取得税:74,900円程度

自動車税:29,500円程度

減税額合計:134,400円程度

エコカー減税(ZS・V・ X )
  • エコカー減税(自動車重量税25% + 自動車取得税40%)+自動車グリーン税制(約50%減税)

なお、減税額に関しては、下記それぞれのグレードにおいて重量税は7,500円程度、自動車税は19,500円程度として減税額合計を計算しています。

グレード 駆動方式 減税額 減税合計
取得税
ZS 2WD 27,100円から28,300円程度 54,100円から55,300円程度
ZS 4WD 29,000円から30,300円程度 56,000円から57,300円程度
V 2WD 26,900円から27,300円程度 53,900円から54,300円程度
V 4WD 29,000円から29,300円程度 56,000円から56,300円程度
X 2WD 24,500円から24,800円程度 51,500円から51,800円程度
ZS“Gʼs” 2WD 31,200円程度 58,200円程度
  • エコカー減税(自動車重量税25% + 自動車取得税40%)

なお、減税額に関しては、下記それぞれのグレードにおいて重量税は7,500円程度、として減税額合計を計算しています。

グレード 減税額 減税合計
取得税
X(4WD) 26,500円から26,900円程度 34,000円から34,400円程度
X C:Package

(2WD)

22,500円から22,800円程度 30,000円から30,300円程度
  • エコカー減税(自動車重量税25% + 自動車取得税20%)
グレード 減税額 減税合計
重量税 取得税
X

C:Package

(4WD)

7,500円程度 12,300

~12,500円程度

19,800

~20,000円程度

乗車定員

ォクシーには、2列目のシート構成によって定員7名と8名の2種類があります。7人乗りモデルは、2列目がキャプテンシートになっているため、より快適になっています。

ボディカラー

ヴォクシーのボディカラーは、以下の7色展開になっています。(グレードによって選択可能色が違う場合があります)

  •  ホワイト系:ホワイトパールクリスタルシャイン
  •  ブラック系:ブラック
  •  シルバー系:シルバーメタリック
  •  その他  :ボルドーマイカメタリック、ブラッキッシュアゲハガラスフレーク、オーシャンミントメタリック、ダークバイオレットマイカメタリック

イメージカラーは「ホワイトパールクリスタルシャイン」と「ブラッキッシュアゲハガラスフレーク」で、どちらも落ち着いた中に精悍さを秘めた色です。

その他の色についても、ドレスアップ前提の車種ということもあり、あまり派手な色ではありません。

最高出力

2.0Lエンジンと聞くと、ミニバンとしては少し心許なく感じるかもしれません。しかし、実際にはどの程度のパワーを秘めているのか、カタログスペックで確認してみましょう。

最高出力の具体的な数値は以下のようになっています。

  • 2.0L ……………… 112kw(152ps)/6,100rpm
  • ハイブリッド …… エンジン:73kw(99ps)/5,200rpm + モーター:60kw(82ps)

ガソリン車は150馬力、ハイブリッドもエンジンとモーターを合わせると相応のパワーが見込めます。車体重量が1.6t程度ですので、バランスの良いエンジンと言えるのではないでしょうか。

最大トルク

加速性能を決める、最大トルクについても見てみましょう。

最高出力と同じような結果になっています。

  • 2.0L ……………… 19.7kgm(193Nm)/3,800rpm
  • ハイブリッド …… エンジン:14.5kgm(142Nm)/4,000rpm+モーター:21.1kgm(207Nm)

特にハイブリッドモデルのモーターのトルクは力強く、高速道路などでの加速もスムーズにできそうです。

歴史

2001年、「ライトエース・ノア」の後継車として、「ノア」と同時に登場した「ヴォクシー」について、その歴史を振り返ってみます。

  • 初代(2001年~)

初代のヴォクシーは、「ライトエース・ノア」の後継車として、まだまだその面影を残していました。しかし、若者向けのドレスアップ的要素の強いミニバンとして、5人乗りタイプやMT車などが投入され、認知度を上げていきました。

  • 2代目(2007年~)

2007年、フルモデルチェンジを行い、サイズが大きめのスポーティモデルが投入されています。(ただし、サイズが大きくなったため、3ナンバー車となっています)

内装も大きく変更され、パドルシフトや3列目のシートが「ワンタッチで折りたたみから跳ね上げまでできる」ようになるなど、室内の機能性と広さが改善されています。

また、2010年のマイナーチェンジでは、全車が「平成22年度燃費基準+25%」を達成しました。

  • 3代目(2014年~)

2014年のフルモデルチェンジでは、兄弟車「ノア」と同じキーコンセプト「EMOTIONAL BOX」によって、力強い「ハコ」が強調され、より室内の広さが分かるようなデザインになっています。

また、それと同時に上下2段構成のフロントグリルは、「ヴォクシー」独特の世界観を創り出し、精悍で力強い印象を与えてくれます。

また、3代目では待望のハイブリッドモデルが登場し、23.8km/Lという低燃費を達成しました。

特徴

いかにも「ハコ」といったデザインで、力強い印象のある「ヴォクシー」ですが、デザインだけではなく走行性能や低燃費、操作性などでも定評があります。

ここでは、実際のオーナーの声を確認して、その特徴を見ていきましょう。

おすすめできるポイント

①ハイブリッド車が低燃費

 

  • 23.8km/Lという低燃費

このクラスとしてはとんでもない燃費です。もちろん、実燃費がこの値になることはあり得ませんが、ここまで出せるポテンシャルがあるというだけで、すごいです。

  • トヨタの低燃費技術の結晶

もちろん、ただモーターを使っているから低燃費になるわけではありません。

アトキンソンサイクルエンジンという特殊なエンジンと、アイドリングストップ機能といういまでは当たり前かもしれない技術を組み合わせた職人芸が生きているのです。

②3つのモードで快適走行

ヴォクシーには、以下の3つのモード+通常のモードがあります。これらを使い分けることによって、思った以上に快適に走ることができるのです。

 

エンジンを停止して、モーターで走るモードです。深夜や早朝、車庫内など、静かさが必要なときに重宝します。

燃費向上を優先するモードです。もちろん、走りを楽しむには物足りませんが、街乗りではこれで十分です。

高速道路や坂道、走りを楽しみたいときに威力を発揮するモードです。

常にこのモードでは疲れますが、いざという時に切り替えることで、アクセルやステアリングに対する反応が良くなり、スポーティな走りを楽しめます。