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マタニティビクスとは?いつからいつまで通える?

妊娠中に妊婦を悩ませるのは「運動不足をどう解消するか」と「体重の増加をどうコントロールするか」ではないでしょうか。

運動不足による筋力低下や急激な体重増量は、出産本番を困難にする可能性もあります。

この2つの悩みを解消できるおすすめの運動の1つが「マタニティビクス」です。今回はマタニティビクスの内容とその効果、また注意点をご紹介します。

目次

マタニティビクスとは?

マタニティビクスとは、激しい運動ができない妊婦さんでもできる体への負担が少ないエクササイズ。

出産に必要な体力をつけたり、体重管理をしたりするのに有効ということで実践している妊婦さんも多くいるようです。

マタニティビクスを始める前には、医師や看護師など専門知識を有する人にメディカルチェックを受け、運動をしても問題がないかを確認します。

その後、酸素を取り入れながらゆったりと入念なウォーミングアップで筋肉と関節をほぐすのです。

その後、リズムに合わせて体を伸ばし、全身を動かしエクササイズをしていきます。

マタニティビクスはどこで出来る?場所は?

マタニティビクスは、フィットネスジムはもちろん、最近は病院で行っている場合もあります。

その他、「日本マタニティフィットネス協会」に加盟している施設でも行われています。

この施設では日本産婦人科学会が協力し、妊婦にとって理想的なエクササイズを作り上げています。

また、地域の公民館などのコミュニティーでもサークル活動として行われる例もあるようですから、近隣の施設に問い合わせてみるのもいいでしょう。

普段から通っているスポーツジムがあるのであればマタニティビクスのコースがあるかどうかを確認してみるといいでしょう。

また、マタニティビクスは、自宅でもできるDVDが市販されています。

そのため、医師に確認をとって問題ないと言われれば、自宅で行うことも可能です。

マタニティビクスの効果とは?

マタニティビクスは継続して行うことで、さまざまな効果が期待できます。その一例をご紹介します。

運動不足の解消

妊娠時期はつわりなど体調が優れず運動不足になりがち。運動不足は体力の低下だけでなく、様々な体の不調にもつながります。

例えば、妊娠中の症状として便通が滞ることもありますが、運動をすることで便秘解消も期待できます。

体重コントロール

急激な体重の増加は母体だけでなく、胎児にもよくありません。そのため、厳しく体重の管理を徹底するように指示する医師も多くいます。

マタニティビクスをうまく利用すれば体重を減らしすぎずにコントロールすることが可能です。カロリー消費だけでなく、基礎代謝を上げ太りにくい体にすることができます。

腰痛、肩コリの改善

マタニティビクスをすることで全身の血流が良くなるため、腰痛や肩こりなどマイナートラブルの解消も期待できます。

また、筋肉をつけることで、腰痛を予防することも可能です。

ストレスの発散

妊娠中はホルモンバランスが崩れがちになります。ホルモンバランスが乱れると自律神経が乱れイライラするといった精神面で異常があらわれます。

適度な運動は自律神経を整え、ストレスを発散する効果があります。

産前・産後の体力作り

妊娠中は体を使わず、体力が低下しがちです。妊娠時に、体力筋力をつけておくことで、産後の体力回復を早める効果があります。

その他にもマタニティビクスを行うことで、むくみの改善や足のつりの予防にもつながります。

マタニティビクスの教室に行えば、同じ妊婦仲間ができるため、悩みの相談や情報交換が可能など様々なメリットがあります。

マタニティビクスを行う時期とは?

マタニティビクスは母子ともに順調であれば通常、妊娠13週からスタートします。

いつまで続けるかは人によって異なりますが、赤ちゃんが生まれる直前まで続ける人もいます。

妊娠をした時の運動は12週までは控えることが多いようです。

しかし、妊婦の体調も胎児の成長も個人差がありますから、マタニティビクスを始めるかどうかは医師に確認を取ることを忘れないようにしましょう。

お腹が大きくなってくると、動くことが億劫になったり、疲れやすくなったります。

しかし、マタニティビクスをはじめとした運動を継続していれば、体力がついて産後の体力維持に効果を発揮します。

マタニティビクスの内容

マタニティビクスは具体的にはどんな内容なのでしょうか。通常のエアロビクスとはどんな違いがあるのでしょう。1例をご紹介します。

服装

まず、マタニティビクスに必要なものですが、動きやすい服装を用意します。

妊婦にとって体の冷えは胎児に良くないため、動きやすいからといって露出の多い服装ではなく、体の冷えないものを選びましょう。

体を伸ばすとお腹が見えてしまうため、上着も少し長めのものを用意しましょう。マタニティ用のトレーニングウェアも売られています。

スポーツジムで行うときは靴も必要になります。転倒防止のために、滑りにくいエアロビクス用のものを選ぶと良いでしょう。

ウォーミングアップ

ステップを踏んだり、柔軟をしたりと入念なストレッチを行い、体を温めます。転倒したり筋肉を痛めたりといった事故が起こらないよう、しっかりと準備を行います。

スロートレーニング

ゆったりとした動きの中、体重増加を支える体力、筋力を鍛える力を高めます。運動によって基礎代謝量を上げることができれば体重コントロールが容易になります。

エアロビトレーニング

リズムに合わせて体を動かし、運動量を上げていきます。楽しみながら行うことでストレス発散にもなります。上半身をダイナミックに動かせば、母乳の分泌も促進する効果が期待できます。

ストレッチエクササイズ

出産に必要な筋肉を鍛えるトレーニングです。実際のお産をイメージしながらストレッチを行います。

クールダウン

出産に必要な呼吸法を行いながらゆっくりと体の熱を鎮めていきます。しっかりと筋肉をほぐさないと筋肉痛を起こす可能性がありますから入念に。

ひどい筋肉痛を起こすと運動をするのが嫌になる、あるいは継続して行えなくなりますからしっかりとクールダウンすることは大切です。

マタニティビクスの注意点とは?

マタニティビクスは妊娠中の妊婦が子どもを健康的に育て、出産するために行う妊婦のための運動ですが、注意点もあります。

体調がすぐれない時は無理をせずに休むことも大切です。具体的には普段よりも疲れを感じている、あるいは寝不足や風邪気味の場合もマタニティビクスは控えましょう。

その他、子宮頸管無力症や前置胎盤の場合、切迫早産や切迫流産の疑いがあったり、自然流産を3回経験したりしている場合は、運動を控えましょう。

いずれにせよ、必ず担当医師の許可をとった上で、マタニティビクスを始めるようにしてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

特別な理由で運動を控えたほうがいい場合を除き、マタニティビクスは妊婦運動の効果的なエクササイズの1つです。

妊娠中の運動不足や筋力低下を予防するために、マタニティビクスはおすすめです。

元気な赤ちゃんを産むためにもマタニティビクスを始めてみてはいかがでしょうか?

参考文献:e‐ヘルスネット マタニティ―エクササイズ

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