MENU

葉酸入りの牛乳やパンがある?スーパーなどで買える葉酸入り食品を紹介

こんにちは。nanairo編集部のannaです。

先日「ママとパパの疑問塾」というテレビ番組で、葉酸について紹介されていて嬉しくなりました。

こういう機会があれば、葉酸がもっともっと世間に広がり、妊娠前つまり妊活中から葉酸サプリを飲む人が増えるかもですよね。

そのテレビ番組でも最後の方に紹介されていたのですが、葉酸入りの牛乳やパン、ヨーグルトなど、葉酸を摂れる食品がたくさんあります。

それも、スーパーで気軽に買えちゃうんです。今回はそんな葉酸入り食品を紹介していきます。

目次

葉酸とは?

妊活・妊婦向けの雑誌や芸能人のブログなどで紹介される機会が増え、葉酸の大切さを知っている人、実際に葉酸サプリを飲んでいる人も増えてきました。

まずは、葉酸とは何か、葉酸が注目されるようになった理由を見ていきましょう。

葉酸とは

葉酸とは水溶性のビタミンB群の仲間です。

細胞の生成を助ける働きがあり、細胞増殖が盛んに行われる胎児のためにとても大切な栄養素です。

また、鉄分とビタミンB12と共に赤血球を作る造血ビタミンとも言われており、血液量が増える妊娠期に欠かせないのです。

胎児の神経管閉鎖障害のリスクを下げる

葉酸とは胎児の正常な発育に必要不可欠な栄養素です。

最低でも妊娠1ヶ月前~妊娠3ヶ月まで葉酸を十分に摂取することで、胎児の神経管閉鎖障害の発症リスクを約70%軽減できることが分かっています。

神経管閉鎖障害とは先天異常の一つで、日本では二分脊椎症が多く、発生頻度は先進国の中でも高い方です。

日本では、妊活中や妊娠初期に葉酸サプリなどを活用して、意識的に葉酸を摂っていたという妊婦さんはまだまだ少ないです。

葉酸を意識的に摂ってなかったとは言え、健康な赤ちゃんが生まれることの方が多いので過度に心配になる必要はありません。

しかし、二分脊椎症は過去30年間減少することなく、10,000人に約6人という発症率です。

また、先天異常から流産等に繋がることも多くあります。

神経管閉鎖障害の原因はまだ完全には解明されていませんが、葉酸不足が一つの原因であることは分かっています。

そのため、日本でも2000年に厚生労働省が下の表のように葉酸の摂取を呼び掛けています。2002年からは母子手帳にもその旨が記載されています。

葉酸の摂取量に関する画像

  国民生活センター

海外では葉酸入り食品が当たり前?

アメリカでは1992年に、妊娠を計画する女性に葉酸サプリを1日400㎍摂取するように世界で初めて勧告が出されました。

また、1998年にはパンやパスタ、米などの穀類100gに対して、葉酸140㎍を添加するように法律で義務付けられました。

こうした政策がとられ、実際にアメリカでは二分脊椎症の発症率が約50%減少しています。

2016年の時点では、カナダ、メキシコ、南米諸国、オーストラリアなど86ヵ国で穀類への葉酸添加の政策が実施されています。

日本をはじめ、韓国、中国、ロシアの近隣諸国や、欧州各国ではまだ実施されていません。

2015年8月に医師や栄養士ら有志のグループが日本パン工業など6団体に、製品に葉酸を添加するように要望書を提出しています。

その後、シリアルや牛乳、パンなど葉酸が添加された製品が増えてきています。

埼玉県坂戸市の葉酸プロジェクト

女子栄養大学と協働で妊娠初期に葉酸が必要なこと以外にも、認知症や脳梗塞等の予防に効果があると言われていることから、葉酸を1日400㎍摂取する運動を勧めています。

葉酸加工食品を作ったり、健康づくり応援店で葉酸の多いメニューを出したり、葉酸の多いレシピを市のホームページに載せたりといった活動をしています。

妊娠にまつわる女性だけに限らず、高齢者や町全体で葉酸について取り組んでいることがすごいですよね。

上述したテレビ番組のインタビューでも若い子育て世代は葉酸について知っていましたが、子育てが一段落した世代以上は葉酸が何かも知らないと伝えられていました。

坂戸市が葉酸を添加している食品の画像

  坂戸市葉酸添加食品一覧

坂戸市が取り組んだ葉酸加工食品は、パン、たまご、ドレッシング、かりんとうです。

身近な食品に葉酸を添加することで、より手軽に葉酸を摂取できるように取り組まれています。

また、いま流行りのふるさと納税でも葉酸入り食品を選べるようになっています。

ふるさと納税の一例写真

  坂戸市ホームページ

こうした取り組みはまだまだ一部に限られていますが、大手食品メーカーでも徐々に葉酸を添加した製品が多く作られるようになってきました。

店舗で買える葉酸入り食品を紹介

店舗で買える葉酸入り食品に一体どんなものがあるのかを見ていきましょう。

meiji 明治ミルクラブ

ミルクラブ

明治

コップ一杯(200ml)

葉酸100㎍

鉄3.8mg

カルシウム350mgなど

雪印メグミルク すっきりCa鉄

雪印メグミルクすっきりCa鉄

雪印メグミルク

コップ一杯(200ml)

葉酸120㎍

鉄3.4mg

カルシウム340mgなど

雪印メグミルク プルーンFe 1日分の鉄分 のむヨーグルト

雪印メグミルク プルーンFe 1日分の鉄分 のむヨーグルト

雪印メグミルク

1本(190g)

葉酸120㎍

鉄6.8mg

カルシウム190mg

ビタミンB12 1.2㎍など

オハヨー乳業 きょうの鉄分葉酸ヨーグルト

オハヨー乳業 1日分の鉄分ヨーグルト

オハヨー乳業

1個(110g)

葉酸350㎍

鉄10mg

カルシウム125mg

ビタミンB12 3.5㎍など

スジャータ SUPPLEMENT WATERライチ&オレンジ Vitamin

スジャータ SUPPLEMENT WATERライチ&オレンジ Vitamin

スジャータ

1本(720ml)

葉酸240㎍

13種類のビタミンすべてが配合

スジャータ 家族の潤いシリーズ

スジャータ 家族の潤いシリーズ

スジャータ

野菜と果実、紫の野菜と果実

コップ1杯(200ml)で葉酸200㎍

オレンジ

コップ1杯(200ml)で葉酸240㎍

山崎製パン からだほほえむ食事パンシリーズ

山崎製パン からだほほえむ食事パンシリーズ

山崎製パン

こだわりの十二穀ブレッド

1枚で葉酸約86㎍

ヨーグルト風味スティックパン

1本で葉酸約28㎍

ミルクツイストパン

1個で葉酸約119㎍

スーパーやコンビニで買える商品に葉酸が含まれているものがこんなにあるんですね。

他にも和光堂の葉酸キャンディーや、ネットで調べていると通販で買える葉酸入りルイボスティーなんてものもありました。

身近な食品に葉酸が添加されていると、手軽に葉酸を補えてありがたいですね。

日本人は男女ともに平均的に葉酸の推奨量以上を摂取できています。

しかし、日本人の約15%は、遺伝子の関係で体内で葉酸を活用する能力が低くなっているそうです。

天然葉酸に関しては多く摂取しても、余分な分は尿と一緒に排泄され過剰摂取になることはありませんので積極的に摂取したいですね。

ちなみに、サプリメント等の栄養補助食品に配合されている「モノグルタミン酸型」の合成葉酸は1日1,000㎍が耐容上限量として設定されています。

葉酸サプリからも葉酸を摂取しよう

食事からの葉酸摂取だけでは足りない?

たくさん葉酸が添加された商品がありますが、妊活中の女性や妊娠初期の女性は1日の摂取量が多いので、やはり毎日食品だけで摂取していくのは大変ですよね。

また、胎児の神経管閉鎖障害の発症リスクを軽減させる点では、「モノグルタミン酸型」の合成葉酸しか科学的根拠を示せていません。

商品に含まれる葉酸が合成葉酸かを調べるには、原材料を確認してください。

そこに「葉酸」と書かれていれば、合成葉酸が添加されてることになります。

栄養成分表で葉酸と表示されていても、原材料に「葉酸」と表示されていなければ、食材に含まれる天然葉酸と考えましょう。

妊娠を希望したり、妊娠したかもと思っている女性は、天然葉酸240㎍+合成葉酸400㎍の摂取が推奨されています。

毎日これだけの量を摂取すると考えると、やはり葉酸サプリを活用していくことをおすすめします。

葉酸サプリを選ぶときの基準

葉酸サプリは通販のものも多く、抵抗がある方も多いかと思います。

特に今までサプリメントを飲まれたことがない方は、妊娠に向けて口に含むものにより敏感になる時期ですし余計に悩みますよね。

葉酸サプリを選ぶ時の基準として下記のようなことを参考にしてもらえたらと思います。

「モノグルタミン酸型」の合成葉酸が400㎍以上含まれている

美的ヌーボプレミアムのように天然葉酸のみのサプリもありますが、合成葉酸のサプリがほとんどです。

天然葉酸が悪いわけではもちろんありませんが、やはり科学的根拠が示せていて厚生労働省が推奨する合成葉酸を選びましょう。

ビタミンB6・B12・Cが配合されている

葉酸と共に働いたり、葉酸の働きにプラスになるビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンCが配合されているものを選びましょう。

もちろん、ビタミンB群のすべてが含まれているものや、カルシウム、鉄分も多く含まれているものが理想です。

危険な原材料や添加物が使われていない

天然素材にこだわった葉酸サプリも多くありますが、妊婦や胎児に悪影響をもたらすような植物やハーブなどが含まれていないものを選びましょう。

添加物や保存料、香料なども極力入っていないものや、人体に影響のない添加物程度のものを選びましょう。

放射能チェックや残留農薬検査が行われている

放射能のセシウムは胎児の奇形や障害リスクの危険性を高める可能性があります。

天然素材にこだわっているものも残留農薬には気を付けましょう。

GMP準拠工場で製造されている

原材料の受け入れから製造、出荷まですべての過程において製品が安全に作られ、一定の品質が保たれるようにするための管理基準である健康補助食品GMPという認証を取得した工場で製造されているものを選びましょう。

会社の信用性やサポートも大切

通販のみの葉酸サプリも多いので、会社の信用性も大切ですよね。

定期購入で実は回数の縛りがあったり、購入後のサポートが何もなかったり、通販ならではのトラブルもあると思います。

購入前にしっかりとサポート体制なども確認しておく方がいいでしょう。

初めての方におすすめの葉酸サプリ

初めての方でも買いやすい葉酸サプリを3つ紹介します。

AFC「mitete葉酸サプリ」

mitete葉酸サプリ

この葉酸サプリはなんといってもコストパフォーマンスがとても高いです。

30日分で1,800円(税抜)、つまり1日約65円です。

これぐらいの価格の葉酸サプリと比べると、圧倒的に栄養成分が優れています。

健康食品メーカーでは老舗のAFCが販売しているので、自社工場で製造、自社販売店で販売というように中間マージンや流通コストがカットされています。

天然由来にはこだわらず、合成栄養素で作られていますが、配合量、最終加工国、検査結果なども開示されていて安心です。

公式サイトでの通販購入もできますが、全国百貨店にあるAFCショップや東急ハンズ、ベビーザらス、アカチャンホンポでも販売されるようになりました。

手に取りやすい価格ですので是非一度試されてみてはいかがでしょうか?

hugkumi+「はぐくみ葉酸」

はぐくみ葉酸の商品画像

この葉酸サプリは天然由来にこだわり、合成葉酸400㎍と天然葉酸100㎍の両方が摂取できる他にはない葉酸サプリです。

天然由来にこだわっており、原材料で気になるものも特にありません。

栄養成分も鉄分とビタミンCがもう少し配合されているとより良いですが、妊活・妊娠初期には十分な配合量です。

価格は30日分で6,980円(税込)と高めです。

しかし、毎月届く定期コースで購入すると初回は1,980円(税込)で、2回目以降も3,980円(税込)と割安で購入できます。

なぜ初めて買う方におすすめかと言うと、お得な定期コースに回数の制約がなく、10日間の返金保証制度があるからです。

実際に飲んでみて、どうしても飲みにくいや合わないと言った場合は10日以内なら開封済みでも返金してもらえるのです。

2回目からでも解約できるので、定期コースの1,980円で購入し、どうしても飲めそうにないなと思われた場合は、返金保証制度をお使いください。

また、頼んで見た方には分かるのですが、とてもサポート体制が厚く、あたたかみのある会社だと分かるような同封物がたくさん届きます。

通販だけだとなかなか会社の信頼性が分からず不安ですが、hugkumi+はそういった面でも初めての方におすすめできると思います。

ゲンナイ製薬「プレミン」

プレミンの商品画像

この葉酸サプリは、栄養成分の配合量がとにかく理想的です。

鉄に関しては、葉酸サプリでは珍しい「ヘム鉄」が半分配合されており、身体に吸収されやすいです。

カルシウムも250mgと葉酸サプリではトップクラスの配合量です。

プレミンの栄養成分表

そして、原材料、成分、配合量、原産国、最終加工国、とにかく情報を全て開示しており、好印象ですよね。

また、工場も国内有数のNSF GMP認定工場でより厳しいチェックが行われているので安心して飲めます。

31日分で価格は5,980円(税込)と、少し高めです。

しかし、こちらも「はぐくみ葉酸」と同じく、定期コースの回数制約がなく、20日間の返金保証制度があるので、初めての方におすすめです。

定期コースで購入すると3,980円(税込)とお買い得になります。

ゲンナイ製薬という販売会社も、元吉本芸人が代表で公式サイトを見ている限りでも、とても透明感のある会社で信頼できるのではと思います。

以上3つが初めての方におすすめの葉酸サプリです。

ベルタ葉酸サプリも市場では圧倒的に人気が高いので紹介しようかと思いましたが、お得な定期コースで購入すると6回の継続が必須になるので今回はやめておきます。

また、通常価格が5,980円(税込)と高めな割には、栄養成分の配合量が全て開示されていないのです。

なので、初めての方には上記3種類をおすすめしようと思いました。

まとめ

葉酸を添加した商品が増えてきているとはいえ、商品も葉酸の大切さ自体もまだまだ認知度は低いと思います。

葉酸がいかに大切かということを、妊活中の女性や妊婦さんだけでなく、男性や高齢者も含め多くの人に知ってもらいたいですね。

初めて妊活や妊娠を経験する人にとっては何もかも手探りで、葉酸の知識も自ら収集していかないといけないですよね。

でも、先輩ママやおばあちゃん世代から「葉酸を摂っておいた方が良いよ。葉酸サプリがいいよ。」と言ってもらえたら全然違いますよね。

というよりも一番は中高生の性教育で、男女関係なく葉酸の大切さを伝えていくことだと思います。

海外のように全ての穀類に葉酸が添加されなくても、もっともっと葉酸が添加された食品が幅広く発売され、気軽に手に取れるようになってほしいですね。

食事からの葉酸摂取とサプリからの葉酸摂取、それぞれのバランスに合わせてうまく活用してみて下さい。

参考URL

日経電子版

埼玉県坂戸市ホームページ

目次