フレッツ光と光ギガの違いは?料金・速度や各メリットを徹底比較!
通信サービスは、数千円の月額料金を支払ってインターネットを利用できます。
光回線として有名な「フレッツ光」も同様で、これには「光コラボ」という回線契約があります。
光コラボは、NTT東西以外の通信会社(NTTグループの会社もありますが)が光回線をNTTから借りて、自社サービスを絡めて光インターネットサービスを提供しています。
割引や特典が利用でき多くのユーザーにとって利便性があります。
ですが、必ずしもフレッツ時代より満足度が高まるというわけでもありません。
転用して損をしないために、「フレッツ光」と「光ギガ」を比較してみたいと思います。
目次
まずは「フレッツ光」と「光ギガ」について解説
まずは、本題に入る前にこの記事を読む上で必要になる知識について解説しておきます。
フレッツ光→「NTT東日本・西日本」が提供するサービス(プロバイダがつなげる役目)
フレッツ光は、NTT東日本・西日本が提供する通信サービスです。
長く固定回線サービスを提供しているというポイントから、安定したサポート体制が望める光インターネットサービスであるといえます。
フレッツ光の利用においては、NTTとの契約だけでなく、「プロバイダ」との契約も必要になります。
プロバイダは、インターネットに繋ぐサービスを提供しており、NTTと契約するだけでは利用できないインターネットの利用において絶対に必要になる契約です。
光ギガ→NTTの回線を借りて「Hi-Bit」が提供するサービス
それに対して、プロバイダが一体になっている光コラボの一つが、Hi-Bitが提供する光ギガです。
回線はフレッツ光と同じものをNTTから借りています。
後ほど詳しく説明しますが、「プロバイダが一体であるか」というポイントは、インターネットの利用において特に「月額料金の支払い」という部分で大きく関わります。
基本的に、プロバイダが一体になっている方が利便性は高いのですが、プロバイダに関してはそれ以外の部分でも比較が必要になるということは覚えておきましょう。
フレッツ光から光ギガへの転用を考えている方はぜひ参考に!
フレッツ光から光コラボへの転用は、一般的な回線サービスの乗り換えと比較して手軽な部分が多いです。
しかし、手軽だからと言って安易に乗り換えすると後悔する可能性があります。
もし、この記事をご覧になっている方の中に「フレッツ光から光ギガに乗り換えようかな?」とお考えの方がいらっしゃるのであれば、この記事の情報は大いに役立つことでしょう。
光ギガへの乗り換えで損をしたと感じないためにも、転用前にこの記事の内容をしっかりと理解してください。
フレッツ光と光ギガの料金比較
次に、フレッツ光と光ギガ、それぞれの月額料金について解説します。
戸建てプランの場合
内容(戸建) |
フレッツ(東) |
フレッツ(西) |
光ギガ |
ネット料金 |
4,600円 |
3,810円 |
5,300円 |
プロバイダ料 |
500円~1,200円 |
500円~1,200円 |
上記に含む |
合計 |
5,100円~5,800円 |
4,310円~5,010円 |
5,300円 |
ちなみに、光ギガで「光回線契約のみ=プロバイダ別」のプランを利用したい場合は、月額料金は4,400円です。
つまり、プロバイダ料込みのプランのプロバイダ料相当分は900円になります。
フレッツ光のプロバイダ料が500円~1,200円であることを考えると、微妙な値段設定であると言えます。
なお、光ギガの方は後述の割引サービスがありますので、実際にはもっと安い料金になります。
フレッツ光の方は2年契約等の割引を適用しての値段であり、往々にして光ギガのほうが安く利用できるでしょう。
マンション(集合住宅)プランの場合
内容(マンション) |
フレッツ(東) |
フレッツ(西) |
光ギガ |
ネット料金 |
2,950円 |
2,930円 |
4,200円 |
プロバイダ料 |
500円~950円 |
500円~950円 |
上記に含む |
合計 |
3,450円~3,900円 |
3,430円~3,880円 |
4,200円 |
マンションタイプの場合も、プロバイダ料金を別にしたプランが有り、その場合のネット利用料は3,400円です。
プロバイダ料相当額は800円であり、フレッツ光のプロバイダ料と比較して比較的割高な水準となります。
フレッツ光と光ギガの速度比較
次に、フレッツ光と光ギガの通信速度について解説します。
回線速度自体は、どちらも最大1G(1000Mbps)
まず、公式サイトで確認できるカタログスペックとしての通信速度は、どちらの回線契約でも1Gbpsで同じです。
これは前述の通り、光コラボがフレッツ光から回線を借りていることが理由で、回線品質の違いが(同じ回線なので)通信速度に影響しないのです。
ただし、1Gは当然ベストエフォートであって、どちらの回線もそこまでは出ない
ただし、1Gbpsという通信速度は「ベストエフォート」であることを念頭に置いておく必要があります。
つまり、あくまでも「最大値」が同じなのであり、実際に出せる通信速度はその限りではないということになります。
光回線やモバイル回線などの通信速度については、その実測値に影響を及ぼす要因は数多く存在します。
固定回線の場合であれば、有線接続を前提とする場合であればお使いの「デバイス(パソコン)」や「周辺機器(LANケーブル・ルーター等)」のスペックが問題になる事が多いです。
要するに、低スペックの機器を使用することにより、最大通信速度の速さを活かせない結果になりかねないということになります。
そこで、大事になってくるのが「回線への繋がりやすさ」
ですが、通信速度を下げる原因がそうした「ユーザーの努力(デバイスや周辺機器の買い替え等)」で解消できる問題であれば、フレッツ光も光ギガも同じ条件になります。
低スペックPCでも速い速度が出せる回線契約なんて存在しません。
そこで大事なポイントとしては「回線への繋がりやすさ」が挙げられます。
これは、お住いの地域ごとに異なる「回線の混雑のしやすさ」が大きな要因となります。
要するに、回線が混雑しやすい契約を選ぶと、いくら通信機器をしっかりと揃えても、通信速度が遅く感じたり、海鮮が勝手に切断してしまう、もしくはネットにつなごうとしても上手く行かないことがあるといったトラブルに見舞われることになります。
これは、いかに最大1Gbpsと謳っていても、ユーザーが集中することで海鮮が混雑してしまえば張り子の虎でしか無いのです。
最大で1Gbpsというのは、常にその速度が出ることを保証するものではありません。
回線設備が貧弱で、ユーザー数の多さに対応しているものではないとすれば、その数値には何の意味もないのです。
ネットで口コミを調べてみると、その回線の繋がりやすさをある程度知ることができます。
直近の口コミを見つけて、使い勝手が良いかどうか調べておきましょう。
光ギガのメリットは?
次に、光ギガのメリットについて解説します。
①長とく
まずは「長とく」という割引サービスを利用できるというポイントです。
これは文字通り、長く利用することでお得な料金でインターネットを利用できる割引サービスです。
光ギガ ファミリー長とく
戸建てタイプの契約での長とくは、利用開始から12ヶ月目までは4,980円での利用になります。
次に、13ヶ月目~24ヶ月目については5,300円に増額になります。
25ヶ月目~36ヶ月目は、若干割引になって5,250円、48ヶ月目までは5,200円、60ヶ月目までは5,150円と50円ずつ割引になります。
最終的に61ヶ月目以降になると格段に安くなり、月額4,500円で利用できるようになります。
光ギガ マンション長とく
マンションタイプの契約も、戸建てタイプと同じような割引の流れになります。
まず、12ヶ月目までは3,980円での利用になります。
13ヶ月目~24ヶ月目は増額になり月額4,200円、36ヶ月目までは4,150円、48ヶ月目までは4,100円、40ヶ月目までは4,050円と50円ずつ割引になります。
最終的に61ヶ月目以降は月額3,400円で利用できるようになります。
②Hi-Mart
次に、「Hi-Mart」というサービスを利用できるというメリットがあります。
このサービスは、生鮮食品から日用品まで約13,000品目の品ぞろえのネットスーパー「ローソンフレッシュ」の利用に際して、様々な特典付きで利用できるサービスです。
月額600円で利用できるサービスです。
特典内容としては、まず「毎月最大7,000円分のクーポンを利用可能」という点が挙げられます。
月額600円で最大7,000円分なのでお得な内容です。
次に「毎月6回まで、ハイ送料無料」というポイントです。
週1回程度の利用頻度であれば、配送料を支払うこと無く利用できるのでこれもお得です。
さらに、買い物金額に応じて「Pontaポイント」が付与されるという点も無視できないメリットであると言えます。
③通信費の支払いがHi-Bit一つにまとまる
また、固定回線に関する通信費の支払いが光ギガでひとまとめになるという点もメリットになります。
光ギガ固有のメリットというわけではなく、これは「フレッツ光と比較した際の、光コラボのメリット」という位置づけが正しいといえます。
プロバイダ契約が別になるフレッツ光の場合、プロバイダ料をネット利用料とは別に請求されることになります。
NTTがまとめて請求するわけではないので、月に2回、NTTとプロバイダからの請求を受けることになります。
総額で考えれば大したことはないのでは、と思われるかもしれませんが、請求が別々になることで「通信費の管理が煩雑になる」「引き落とし口座の管理が面倒になる」という点がデメリットになります。
光コラボは、基本的にネット利用料とプロバイダ料がセットの料金設定です。
一部のプランは違うものの、基本的に光回線契約の月額料金は通信会社がひとまとめで請求してきます。
そのため、毎月1回の請求だけで済みますので、通信費および引き落とし口座の管理がしやすくなるのです。
フレッツ光のメリットは?
次に、フレッツ光のメリットについて解説します。
①サポート体制が安定している
まず、「サポート体制が安定してる」というポイントです。
フレッツ光は、光コラボと比べて光インターネット提供の実績が長く、ノウハウが蓄積しています。
そのため、ユーザーからの問い合わせにも迅速かつ的確に対処できます。
特に、インターネットやそれに関わる機器のトラブルに弱い人対して柔軟に対応でるので、重宝する機会も多いのではないかと思います。
②法人・店舗・個人事業主の方であれば、まだお得なキャッシュバックキャンペーンをやってる
次に、法人や個人事業主を対象とした、いわゆる「法人契約」の場合だと今でも利用できるキャンペーンが残っているということです。
フレッツ光は公式サイトや代理店でのキャンペーンの大半を終了しており、この点で光コラボに劣っているといえます。
しかし、法人契約を対象としたキャッシュバックキャンペーンは今でも残っており、少しでもお得な条件でインターネットを開設したい場合は利用したいところです。
おわりに
フレッツ光から光ギガへの転用は、さまざまな点においてメリットがあります。
しかし、それは全ての部分においての上位互換というわけではないので、ユーザーによってはフレッツ光のほうがメリットが大きくなる可能性もあります。
その場合は、多くの手間とコストを支払ってまでフレッツ光に戻すべきかどうか悩みどころとなるでしょう。
転用をお考えの場合は、フレッツ光に戻したくなるような結果にならないということをきちんと検討した上で転用しなければなりません。
安易な理由で転用して後悔することになれば、満足度の低い通信サービスを利用し続けるか、手間とコストを無駄に支払う結果になるかのどちらかです。
そうならないように、転用の決断には慎重になることをお勧めします。