ネット回線「BBIQ」の解約方法や違約金を解説!撤去工事や日割りの詳細
特定の地域限定で提供されている通信サービスの場合、その提供エリア外に引っ越す場合はどうしてもそのサービスを解約しなければなりません。
いくら気に入っている通信サービスであっても、提供エリア外ではそのサービスを利用できません。
それ以外にも、さまざまな理由で通信サービスを解約する可能性がありますが、その際には「違約金」などの問題についてきちんと考慮しなければなりません。
そうしないと、無用なコストを支払わなければならなくなります。
そこで、九州地方限定の通信サービス「BBIQ」の解約方法について解説します。
目次
解約手続きをする前に確認すべきポイント
まず最初に、BBIQを解約する前にチェックしておきたいポイントについて解説しておきます。
①メールアドレスが使えなくなる
BBIQを利用するにあたって付与されたメールアドレスを利用している場合、そのアドレスは使えなくなります。
「フリーメール」についてはその限りではありませんが、プロバイダから提供されているメールアドレスは解約に伴って廃止となります。
前もってデータの移行等を済ませておきましょう。
②インターネットを利用できない期間が発生する場合がある
次に、インターネットを利用できなくなる期間が発生する可能性があります。
BBIQを解約後、別の回線契約に乗り換える場合でも、BBIQの利用停止と乗り換え先の光回線の利用開始のタイミングにずれがあれば、その期間中はインターネットを利用できません。
スマートフォンなどのネットの代替手段があれば別ですが、そうでない場合はネットの不通期間が生じます。
特に、ビジネス目的で固定回線でメールのやり取りをしている場合は、不通期間が生じる旨を通知し、その間の連絡手段について話し合っておく必要があります。
③利用中の電話番号が利用できなくなる場合がある
次に、利用中の電話番号が使用できなくなってしまう可能性があります。
詳しくは後述しますが、こちらについても連絡先に電話番号の使用不可の連絡と、代替連絡手段の確立を急ぐ必要があります。
④応募中のプレゼントが無効になる
次に、BBIQの申し込みによって応募したプレゼントが無効になってしまいます。
プレゼントを受け取りたい場合、プレゼント受け取り後に解約手続きを始めてください。
詳しくは、応募したプレゼントの注意事項を確認してください。
⑤BBIQ光電話同士の無料通話、オプションサービスが利用できなくなる
次に、BBIQ光電話同士の無料通話や、オプションサービスについて利用できなくなってしまいます。
これはどこの通信契約でも同じことですが、通話サービスに関しては同種もしくは指定された通話相手に対する通話料が無料になるサービスがあります。
解約すると、これについては無効になり、今まで無料で通話できていた相手に対しての通話料が発生するようになります。
⑥再契約時はキャンペーン等が適用外になる可能性が
次に、BBIQを解約後に再びBBIQを契約する場合、契約時に適用されるキャンペーンの一部が適用外になる可能性があります。
この手のキャンペーンは「初回契約時」のみ適用される物が多く、いくら解約後すぐに再契約したとしても初回契約時のキャンペーンは適用されませんし、解約前と同一条件で契約することも不可能です。
⑦パソコンの再設定が必要
最後に、BBIQを解約して他社光回線契約に切り替える際には、パソコン等の機器の通信設定をやり直す必要があります。
通信契約に則った設定をしなければインターネットサービスは利用できません。
設定自体はそこまで難しいことではありませんが、きちんと設定できなければインターネットの不通期間が長引いてしまいます。
接続設定に関するサービスを利用するという手もありますが、無料で利用できるとは限りません。
機械やネットの設定が苦手だという人は、余計なコストを支払うことになってしまう可能性も十分考えられます。
その他にも、さまざまな点について注意する必要があります。
詳しくは後述しますが、無視できる問題ではないということだけは念頭に置いておきましょう。
BBIQを解約する方法は?
それでは、BBIQを解約する方法について解説します。
BBIQの解約方法は電話
BBIQの解約は、電話にて行なえます。
以下の電話番号に連絡し、解約手続きを進めてください。
QTNetお客様センター
電話番号:0120-86-3727(年中無休)
050-6620-3727(BBIQ光電話050から)
受付時間;9時~21時
解約手段が電話だけなので、電話が繋がらなければ解約手続きも進められないということになります。
多少ネックに感じるかもしれませんが、受付時間は夜9時まで行っていますし、年中無休なのも助かります。
特定の時間に電話が繋がらないという場合は、電話するタイミングをずらして対応しましょう。
BBIQの解約時にかかる違約金は?
次に、BBIQを解約する際の違約金について解説します。
①通常契約
最低利用期間と契約更新月
通常契約の場合、24ヶ月間の最低利用期間が設定されています。
利用開始から2年以内に解約する場合は違約金の支払いが必要になりますので注意が必要です。
2年が経過すれば違約金は必要ありませんが、2年という短くない最低利用期間が設定されているので、短期間での解約を前提とする使い方が難しいという点は否めなセん。
違約金の金額
解約のタイミング |
違約金 |
12ヶ月未満 |
24,600円 |
12ヶ月~18ヶ月未満 |
20,000円 |
18ヶ月~24ヶ月未満 |
10,000円 |
解約するタイミングによって3段階の違約金の設定があります。
特に、利用開始から1年未満で解約する場合は、光インターネットサービスの解約時の違約金としては高い水準となる24,600円の支払いが必要になります。
1年半未満の場合でも20,000円で、これも違約金としては高額な水準です。
1年半を経過すると、違約金の支払は10,000円まで低下します。
これも決して安い金額とは言えませんが、それ以前と比較すると半額以下なので安く感じます。
10,000円という違約金は光インターネットの違約金としては平均的な水準なので、まだ支払いには納得できるレベルであると言えます。
②BBIQつづけて割
最低利用期間と契約更新月
「つづけて割」は、36ヶ月の利用を前提とした割引サービスです。
36ヶ月経過するごとに36ヶ月単位で契約が自動更新されるタイプの契約です。
上記とは異なり、最低利用期間ではなく契約更新型なので、一定の期間が経過すれば違約金が発生しないというわけでは無いという点に注意が必要です。
違約金の金額
解約のタイミング |
違約金 |
12ヶ月未満 |
25,000円 |
12ヶ月~24ヶ月未満 |
20,000円 |
24ヶ月~36ヶ月未満 |
15,000円 |
38ヶ月以上 |
15,000円 |
更新月およびその翌月 |
0円 |
契約期間は36ヶ月単位ですが、違約金の支払い区分は12ヶ月毎に設定されています。
最初の36ヶ月間は、12ヶ月単位の3回の区分で違約金が異なります。
12ヶ月経過ごとに5,000円ずつ減額されるという仕組みで、契約更新後の38ヶ月目以降は12ヶ月ごとの区分がなくなり一律15,000円の違約金となります。
違約金としては若干ですが高額な水準であり、できれば支払いを回避したいところです。
違約金の支払いを回避するためには、36ヶ月目および37ヶ月目の「更新月」の間に解約する必要があります。
この間に解約する場合、違約金を支払う必要がありません。
これを経過してしまうと、3年後の更新月までは15,000円の違約金が必要になります。
③BBIQつづけて割ビッグ
最低利用期間と契約更新月
同じようなシステムの「つづけて割ビッグ」は、60ヶ月の契約期間を自動更新するタイプのプランです。
こちらの場合も、特定のタイミング以外で解約する場合、高額な違約金を支払うことになってしまいます。
違約金の金額
解約のタイミング |
違約金 |
12ヶ月未満 |
30,000円 |
12ヶ月~24ヶ月未満 |
25000円 |
24ヶ月~60ヶ月未満 |
20,000円 |
62ヶ月以上 |
20,000円 |
更新月およびその翌月 |
0円 |
36ヶ月更新のつづけて割と似たような構造をしていますが、違約金が5,000円ずつ高くなっているのと、24ヶ月目以降は60ヶ月目まで同じ金額であるという点が異なります。
こちらの場合も同様に、60ヶ月目と61ヶ月目が更新月となっており、その期間中に解約する場合は違約金が不要です。
とは言え、最大で30,000円、安くても(支払いが必要な場合は)20,000円という高額な違約金が必要であるという点は変わりません。
ただし、最初の更新月が到来するのが、利用開始から5年後となりますので、気長な話になってしまいます。
前述の通り、BBIQは地域限定(九州地方)の回線契約であり、九州を出る場合は解約するしかありませんので、長く九州地方に留まれると言う場合を除き、利用が難しいプランであることを理解しておきましょう。
BBIQを解約する上で気を付けるべきポイント・注意点
次に、BBIQを解約する上で注意しなければならないポイントについて解説します。
センターに電話が繋がらない時はどうすれば良い?
BBIQを解約するためには、電話での手続きが必要不可欠となります。
そのため、電話が繋がらないと解約手続きできません。
常に、ユーザーの都合の良いタイミングに解約の電話が繋がるとは限らないのです。
他社の場合、マイページからの解約手続きや、メールでの解約手続き、あるいは大手キャリアの提供する光回線契約であれば実店舗での解約手続きも可能です。
しかし、BBIQの場合はそれらの代替手段が無く、電話が繋がらないと解約手続きできません。
電話するタイミングをずらす等して、電話が繋がるまで根気よく電話をかけましょう。
どうしても繋がらない場合は、メールフォームでの問い合わせをしてみるのも良いかもしれませんが、それで解約手続きができるというわけではありません。
解約月の料金は全額請求される?日割りで計算されないの?
BBIQを解約する際の、「解約月の月額料金」については、日割り計算されず、1ヶ月分の料金が請求されます。
いつ解約しても同じ料金が発生しますが、解約手続きには余裕をもっておきましょう。
前述の通り、BBIQの解約手続きは電話で行います。
しかし、電話以外の方法では解約手続きはできません。
つまり、センターに電話が繋がらないと、解約したくても解約手続きができないということになります。
ご利用の条件によっては、最低利用期間ではなく契約期間による違約金のルールが生じます。
BBIQの場合、更新月は2ヶ月用意されているので、ある程度は余裕があります。
しかし、仕事などの都合でいつでも電話できるというわけではなく、解約の電話ができるタイミングは限定されてしまう可能性があります。
その場合、最悪のパターンだとギリギリまで解約の連絡をせず、ギリギリのタイミングになってから解約の電話をして、それが繋がらずに更新期間を過ぎてしまうというケースです。
この場合、契約期間の自動更新に基づき、期間中の解約に伴う違約金の支払いを必要とすることになります。
そうならないように、日割り計算されないからと言って早めの連絡を避けるようなことはしないようにしましょう。
撤去費用5,000円
BBIQを解約する際には、その解約理由の内容に関わらず撤去費用がかかります。
撤去費用は5,000円です。
これは、最低利用期間及び契約期間中の解約に伴う違約金とは別個の取り扱いであり、解約のタイミングによって支払を回避できるものではありません。
BBIQ電話を解約するにはどうしたらいいの?電話番号はどうなるの?
最後に、「BBIQ光電話」を解約する方法について解説します。
BBIQ光電話の解約方法は?
BBIQ光電話単体を解約する場合は、光回線の解約と同様に「QTNetお客様センター」に連絡して解約手続きを行います。
光回線契約を解約しても解約となる
また、光回線契約を解約する際にも、同時に光電話サービスも解約扱いとなります。
光電話サービスは基本的に光回線契約のオプションサービス扱いであり、主たる光回線契約を解約する上で光電話サービスを単体で残すことはできないのです。
逆に、光電話のみ解約することは可能です。
光電話のみを残すことはできないので、乗り換え先の光回線契約の光電話オプションを利用するなどの対処が必要になります。
光電話を解約すると電話番号が廃止される
ですが、その際に一つ問題があります。
それは、BBIQ光電話を解約すると、BBIQ光電話の電話番号が廃止扱いになるということです。
電話番号が廃止になれば、当然ながらその電話番号を使えなくなるということになります。
電話番号が使えなくなるということは、今までその電話番号に対して連絡していた人に対して「電話番号が使えなくなる」という旨と、変更後の連絡先の通知をしなければなりません。
そうしないと、誰もその人の固定電話に連絡できません。
メールなど連絡の代替手段がある場合であれば別ですが、その場合でも固定電話の番号しか連絡先を知らない人はあなたに対して連絡できなくなります。
電話加入権があれば事前に手続きをすると電話番号を残せる
しかし、BBIQ光電話を解約しても、利用中の電話番号を残せる可能性があります。
それは「番号ポータビリティ」を利用するという方法です。
これにより、乗り換え先の光電話サービスもしくは通常のアナログ電話サービスに、利用中の電話番号を引き継ぐことができるのです。
この制度の利用には、いくつかの条件があります。
まず「NTTが発番した電話番号である」ということです。
正確には「NTT電話加入権がある電話番号である」ということが条件です。
つまり、アナログ電話から光電話に、番号ポータビリティを利用して電話番号を引き継いでいる場合に、同様に番号ポータビリティを利用できるということです。
つまり逆に言えば、光電話サービスの加入時に割り当てられた電話番号の場合、番号ポータビリティを利用できないということになります。
この場合は仕方がないので電話番号を廃止し、新しい電話番号を連絡先に通知しておきましょう。
もう一つの条件は「BBIQの解約手続き前に番号ポータビリティの手続きを済ませる」ということです。
前述の通り、BBIQ光電話を解約すれば、電話番号は廃止となります。
そのため、電話番号が廃止されてしまう前の段階で電話番号を移行しておく必要があります。
BBIQやBBIQ光電話を解約することを考える場合、電話番号を残しておきたければ先に番号ポータビリティの手続きを済ませておきましょう。
まとめ
光回線契約を解約する理由は、人それぞれです。
ですが、どのような理由であれ、解約時には違約金等の問題を無視してはいけません。
場合によっては、数日~数週間のタイミングをずらすことで、数万円単位の違約金の支払いを回避できる可能性もあります。
また、今までBBIQの利用によって利用できていたサービスの多くが利用不可になるという点もきちんと考慮しておきましょう。
必要なサービスについては、代替サービスを探しておき、残せるものは可能な限り残しておくと利便性を喪失する割合が少なくて済みます。
契約内容次第では、解約時のコスト等がわかりにくいことも考えられます。
そういった場合は、解約を考える際にまずセンターに問い合わせをしておき、違約金等の問題について正確な情報を入手することをお勧めします。