光ギガの料金や速度は?電話・テレビサービスや評判を徹底分析
「光ギガ(光GIGA)」はハイビットが運営する光コラボですが、これまで何度か総務省の指導を受けたことがあり、契約においてはちょっと注意が必要と思われる回線業者です。
今回は、この「光ギガ(光GIGA)」の料金・速度から評判まで徹底分析してみました。
目次
光ギガ(光GIGA)とは
「光ギガ(光GIGA)」は、ハイビットのフレッツ光コラボレーションサービスです。
ハイビットは、
- プロバイダ「Toppa!」
- 法人向けのインターネット接続サービス「TCN」
- コンテンツ・サービスの「Hi-Bit」
を運営しています。
多くの光コラボサービスを提供している企業とは違い、格安SIMのサービスは提供していません。
「光コラボ」についての簡単解説
NTTの以前の主力商品「フレッツ光」の仕組み
NTTがこれまで主力として提供してきた「フレッツ光」は回線契約とプロバイダ契約が別々の光回線サービスでした。
例えば、携帯電話やモバイルルーターのネット接続の場合、回線契約とプロバイダ契約は一体化しているケースがほとんどです。
つまりユーザーは、ひとつの企業(※多くはプロバイダ)に月額利用料金を支払えばOKという形式となっています。
しかし、「フレッツ光」の場合は、回線業者であるNTTと契約したプロバイダそれぞれに別々に料金を支払わなければなりませんでした。
面倒な仕組みを改善させた「光コラボレーション」
このため、ユーザーから「面倒だ」という声が多数挙がるようになりました。
この要望に応え、料金徴収とサポートの窓口をプロバイダに一本化し、スマホやWiMAXと同じような仕組みに向上させたのが「光コラボレーション」です。
もちろん「光コラボレーション」で使用する回線自体は、「フレッツ光」と同じNTTの回線です。
サービスの本質は「フレッツ光」と同じ
このため、原理的には「フレッツ光」と性能(基本スペック)は同じとなります。
「光ギガ(光GIGA)」も、この光コラボレーションに属する一つのサービスです。
ですので、例えば公式サイト等で「光回線はNTT東日本・西日本なので安心の品質!」といったキャッチコピーが書かれていたりしますが、これは光コラボであれば当然のことなのです。
光ギガの基本情報
料金プラン
戸建ての場合
プラン名 |
料金 |
備考 |
ギガファミリー4400 |
4,400円 |
光回線のみ |
ギガファミリー5300 |
5,300円 |
実質的な光コラボ |
光ギガファミリー長とく |
4,980円~5,300円 |
24ヶ月契約 |
集合住宅の場合
プラン名 |
料金 |
備考 |
ギガマンション3400 |
3,400円 |
光回線のみ |
ギガマンション4200 |
4,200円 |
実質的な光コラボ |
光ギガマンション長とく |
3,400円~4,200円 |
24ヶ月契約 |
料金プラン解説
光ギガの料金プラン解説のページには、「ファミリー4400」や「マンション3400」といった、非常に低価格なプランが紹介されています。
しかしこれはよく見ると「回線サービスのみで、プロバイダとの契約が別途必要」となっています。
つまり、これらは光コラボレーションではありません。
光ギガは独自回線は持っておらず、NTT東西の回線を利用していると他に明記しているので、これは単純にNTTのフレッツ回線を又貸ししているに過ぎず、実質的には意味のない記述だと考えられます。
他社と比べると安く見える数値を並べて、顧客を集めるための方便でしょう。
実質のあるサービスは、ファミリー5300とマンション4200からになります。
これらはそれぞれ月額5,300円と4,200円で、他社の光コラボレーションサービスと比べると、あまり安価であるとは言えません。
他社の光コラボレーションの場合、転用の場合と新規導入の場合では月額料金が異なることが多いのですが、光ギガの場合には同一で差がありません。
なお、どの料金プランも24ヶ月の連続利用が前提となっており、途中で解約した場合9,975円の違約金を請求されます。
初期費用
初期費用は、他プロバイダと同様に事務手数料3,000円が設定されており、初回請求時に加算されます。
転用の場合(フレッツ光を利用中)
転用の場合は工事が必要ないので、初期費用は3,000円のみです。
ただし、転用の際にフレッツ光のサービス種別を変更した場合には、工事費用が発生することがあります。
新規の場合(フレッツ光を利用していない)
新規導入の場合は、事務手数料3,000円の他に工事費がかかります。
工事費は、担当者が来て屋内配線工事を行う場合が24,000円、工事担当者が来るが、屋内配線工事はしない場合が9,600円、工事担当者が来ない場合は2,000円です。
他社の場合、屋内配線工事が必要な場合は18,000~20,000円、屋内配線工事をしない場合が7,000円程度ですから、ちょっと高めです。
なお、この費用は標準的な工事を実施した場合のもので、工事内容によっては別途工事費が加算されることがあるということです。
工事担当者が来る場合の工事料金は、24回の分割にして、月額利用料金と合わせて支払うことが可能です。
光ギガ電話
光コラボレーションを提供している他社でも用意されている、光回線を利用した電話サービスです。
月額基本料金は500円と、他の業者の場合とほぼ同じです。
通話料は固定電話に対しては、地域関係なしに3分8円になります。
光ギガの場合他に月額利用料金750円と1,000円のプランが用意されており、こちらを選択すると通話料がそれぞれ10%引き、15%引きになります。
また、ナンバーディスプレイなどの主要なオプションがセットとなって、基本料金に1,000円上乗せで利用できるようになります。
固定電話からの番号の引き継ぎができる点も、他社の光電話のサービスと同様です。
光ギガテレビ
光回線を利用し、ケーブルテレビのようにしてテレビを視聴できるようになるというサービスです。
地デジ、有料/無料のBS、CS放送を視聴することができます。
地デジと無料BSのみの最も安価なセットが660円で提供されています。
有料CSを視聴する場合には、別途チャンネル契約料が必要です。
光回線を使ったテレビサービスには、セットトップボックスと呼ばれる機器が必要なものと、必要でないものがあります。
「光ギガテレビ」はセットトップボックス不要型のサービスです。
光ギガの速度はどうなの?
光コラボレーションの回線はフレッツ光の回線そのものなので、原理的にフレッツ光よりも速くなることはなく、また大幅に遅くなることもありません。
ただ、ユーザー数の増加とプロバイダ側の設備増強の状態によって、局地的かつ一時的に渋滞が発生しやすくなるところが出てきます。
光ギガは不適切な勧誘方法を行ったということで、過去数度に渡って総務省から指導を受けています。
このため人気があるとは言い難く、ユーザー数も急速に増加するとは思われないため、渋滞が発生する可能性は高くはないでしょう。
光ギガのキャンペーンや割引サービスは?
①長とく
24ヶ月単位の自動更新される契約を結ぶと、12ヶ月ごとに料金が変化し、最終的にはファミリータイプで4,500円、マンションタイプで3,400円となる割り引きサービスです。
最初の12ヶ月は比較的安価に設定されていますが、13ヶ月めに標準料金と同額まで上がり、以後12ヶ月おきに少しずつ価格が下がります。
最も安価な料金になるのは、61ヶ月め以降と、かなり遅めです。
また、長とくの場合、24ヶ月め以外での解約をすると、違約金は11,000円となります。
光ギガ ファミリー長とく
契約期間 |
料金 |
1~12ヶ月 |
4,980円 |
13~24ヶ月 |
5,300円 |
25~36ヶ月 |
5,250円 |
37~48ヶ月 |
5,200円 |
49~60ヶ月 |
5,150円 |
61ヶ月 |
4,500円 |
光ギガ マンション長とく
契約期間 |
料金 |
1~12ヶ月 |
3,980円 |
13~24ヶ月 |
4,200円 |
25~36ヶ月 |
4,150円 |
37~48ヶ月 |
4,100円 |
49~60ヶ月 |
4,050円 |
61ヶ月 |
3,400円 |
②Hi-Mart
月額料金600円で、ネットスーパー「ローソンフレッシュ」が特典付きで利用できるというサービスです。
特典として、毎月6回までの配送料が無料になります。
③プレミアムTV with U-NEXT
USENグループが提供しているオンデマンドビデオサービス「U-NEXT」を、光ギガ経由で契約できるというサービスです。
「U-NEXT」そのものは、光ギガの契約がなくても利用できますが、こちらの場合は月額料金が300円程度直接契約よりも安価になっています。
U-NEXTのサービスは光ギガのサービスとは独立しているため、契約していれば手持ちのスマホなどでも利用できるようになります。
光ギガの契約方法(申し込み~利用開始まで)
転用の場合(フレッツ光を利用中)
①転用承諾番号取得
NTT東西の公式ページから、転用承諾番号を取得します。
②契約
光ギガの公式ページから、申し込みを行います。
③工事の通知
加入者宅の工事は必要ないため、光ギガ社内での作業になります。完了すると通知が来ます。
④開通
ルーター等の設定変更を行うと、インターネットに接続できるようになります。