ピカラ光は、四国を地盤とする光インターネット接続サービスです。
基本的には関東以外の他地域にも存在する「電力会社系」の企業ですが、四国という土地から来る特殊性から、典型的な電力会社系のインターネットサービスとは、やや趣が異なっています。
ピカラ光は、四国を地盤とする光インターネット接続サービスです。
基本的には関東以外の他地域にも存在する「電力会社系」の企業ですが、四国という土地から来る特殊性から、典型的な電力会社系のインターネットサービスとは、やや趣が異なっています。
ピカラ光は、四国電力系のSTNetが運営する光インターネット接続サービスです。
電力会社系のインターネット接続サービス会社は、四国以外にも存在します。
ただ、四国は他地域と比べると人口が少なく、四国電力の力だけでは全地域をカバーできる強力な接続サービスを提供できません。
このため、ピカラ光は四国の都市部のケーブルテレビ局などの協力も得て運営されています。
電力会社系でありながら、ケーブルテレビインターネットのような性格も(主として提供エリア的な意味でですが)持っているのです。
電力会社系・ケーブルテレビ系のインターネット接続サービスの特徴は、「他事業のインフラを転用できるので、コスト的に有利」という点にあります。
電力会社の場合は、送電用の鉄塔などを持っており、これを使って光ファイバー網を構築できます。
他の通信専門の会社のように、地下にケーブルを敷設する大規模な工事を行う必要がありません。
ただ、経営規模が小さい分、他業種のインフラを転用してコストを浮かせても他でその分を使ってしまうような部分もあります。
このあたりについては、ケーブルテレビ局との連携や、きめの細かいサービスを提供することによって解消しようとしているようです。
ピカラ光のメインとなる、光ファイバー網を使ったインターネット接続サービスになります。
速度は1Gbpsと100Mbpsの2本立てですが、他の回線サービスのように上限速度によって提供価格が変わるわけではありません。
基本的には、1Gbpsサービスが標準なのですが、対応している地域は四国の県庁所在地や大規模な都市部に限られてしまい、その他の地域では100Mbpsになる、という形になっています。
月額の利用料金は、プロバイダ料込みで月額5,200円と、非常にシンプルになっています。
光ファイバー網を利用した電話のサービスです。
2回線まで、2番号まで対応しており、電話とFAXを同時に使える2回線2番号、異なる番号にかけられた電話を一つにまとめて対応することができる2回線1番号など、さまざまな使い方が可能です。
回線数が増え、なおかつ番号数が増えるほどに月額料金は高くなります。
1回線1番号(一般電話回線から引き継いだ場合はほぼこの形式)の場合月額500円で、NTTなどの光電話と同じです。
1回線2番号だと600円、2回線1番号は900円で、2回線2番号でも1,000円です。
通話料金は固定電話相手だと国内7.5円/3分、携帯電話は9円/30秒と、NTTの光電話とほぼ変わらないレベルになっています。
光ファイバーを利用してBS・CSの放送を配信するというサービスです。
これは実は四国各地域で営業しているケーブルテレビ会社のサービスそのもので、配信されるチャンネルや料金などは地域によって異なっています。
しかし、どの地域でも最も多数のチャンネルを視聴するサービスで4,000円台となっています。
ネットのみ | 5,200円 |
ネット+電話 | 5,700円 |
ネット+電話+テレビ | 地域により異なる |
先に述べたように、ピカラ光の速度は都市部の一部では1Gbpsで、それ以外は100Mbpsです。
料金的には同じなのですが、カタログ上の速度にはかなりの差があります。
とはいえ、実際に100Mbps近く出ていれば、高解像度の動画でもストレスなく再生できるので、実用上あまり問題はありません。
「1Gbpsでも遅い」などという口コミ情報の大部分は、実は回線そのものに原因があるのではなく、ユーザーの家庭内LANの機器構成や配線などに原因があることが多いのです。
特に最高速度が高くなると、家庭向けのネットワーク機器の能力上限に近づくため、「速くする」ための調整はかなりシビアになってきます。
2017年5月末日まで実施されているキャンペーンで、公式サイトから光ねっと(1ギガ)を申し込むと空気清浄機やタブレット型パソコン、2万円分の商品券などからいずれか一つを選ぶことができる、というものです。
光ねっと(1ギガ)に加えて光でんわも申し込むと、さらにモバイルバッテリーがプレゼントされます。
ただし、すでに述べたように光ねっと(1ギガ)に加入できるエリアは県庁所在地などの地域に限られており、誰でも適用を受けられるわけではありません。
ピカラ光を利用しているユーザーが、友達を紹介した場合、その友達が申し込んだ回線が開通した後に15,000円分の商品券がバックされるというキャンペーンです。
2017年6月末まで実施されています。
長期間利用すればするほど月額料金が安くなっていく、という割引です。
他社回線の場合、契約した後数ヶ月(長くて1年程度)は割引がされて安価ですが、その後高くなるケースが大部分です。
ピカラ光の割引はその逆のスタイルとなっています。
契約期間は3年または5年が基本で、「ステップコース3」「ステップコース5」では2~3年単位で月額100円ずつ安くなっていき、最大10年めまで「月額料金逆スライド」が続きます。
最終的な月額料金は、最初の料金から1,000円引きになります。
これ以外にも、常に同じ額が割り引かれる「フラットコース」があります。
①エリア確認
ピカラ光の公式ページを使い、居住地域が提供エリアであるかどうか、また1ギガサービスの適用範囲内であるかを確認します。
②申込を行う
提供エリアを確認した後、公式ページから申込が行なえます。
申込をした後、ピカラ光が光ファイバーの敷設ルートや導入する建物内部の調査を実施します。
③申請を行う
調査後、導入が可能だと判断されれば、導入に向けての各種申請がピカラ光によって行われます。
④工事実施
ケーブルの敷設や宅内配線などの工事が行われます。
工事には利用者の立会が必要です。
⑤開通
導通試験が行われ、パスするとパソコンなどを接続してインターネットを利用することができるようになります。
1Gbpsをうたっているサービスでも実測値は100Mbpsちょっと、ということはよくあります。
しかし、それだけ出ていれば現行のインターネット上のサービスはストレスなく利用できるので、体感的に「速い」と思う方もかなりいます。
基本的には、カタログ値で10倍の差があれば体感でもそれをひっくり返すことは困難なのですが、測定サイトなどを使った場合計測値が逆転することもあります。
計測サイトまでの経路上に渋滞している箇所があるかどうかで、結果は変わってくるからです。
電力会社系、しかも規模的にはどうしても他地域よりも小さくなってしまう四国に地盤があるサービスなので、新規ユーザーの勧誘は熱心に行われているようです。
それが気に障る人も、少なくないかも。
各地域のケーブルテレビネットワークを、電力会社のファイバー網でまとめた形を取っているため、サービスの提供エリアには偏りがあります。
ただし、かつて難視聴地域だった山間部などは、意外にケーブルテレビのインフラが整っていることもありますので、地方部だから利用できないとは言い切れません。
四国ではJRも他地域より経営規模が小さいため、それをカバーするためにユニークな活動をしています。
ピカラ光も同様の事情を抱えており、営業やサービス内容など、場合によってはかなりあくの強い部分も出てくるようです。
これらがユーザーのニーズに合うかどうかによって、ピカラ光の評価は変わってくるでしょう。
ある地域における評価が低かったからといって、それが別の地域でも通用するとは限りません。
また逆も同様ですので、ネット上の情報は必ず裏を取ってから参考にするようにしたいものです。