フレッツ光には、さまざまなオプションサービスが提供されています。
「これは便利だ」と思って加入を申し込んでいたサービスも、結構あるのではないでしょうか。
ここでは、それらのオプションサービスが光コラボに乗り換えるとどうなるかを解説します。
フレッツ光には、さまざまなオプションサービスが提供されています。
「これは便利だ」と思って加入を申し込んでいたサービスも、結構あるのではないでしょうか。
ここでは、それらのオプションサービスが光コラボに乗り換えるとどうなるかを解説します。
光回線は他のインターネット接続回線と比べると、データ転送能力に圧倒的な余裕があるため、メインのインターネット接続以外にもさまざまな用途に転用されています。
代表的なものが電話とテレビですが、フレッツ光では他にもさまざまなサービスが提供されています。
なお、サービスによっては、NTT東日本エリアのみ、または西日本エリアのみ、となっているものもあり、同じ種類のサービスではあるが名前が違う、という場合もあります。
20世紀のインターネット接続は、一般電話回線を一時的に借りて行う、というものでした。
しかしネット専用線が登場し、その速度が向上すると、今度は逆にネット接続用の回線の一部を使って、電話サービスを提供しよう、という形に変わってきました。
インターネット上で使われる電話サービスには、いわゆるIP電話と光電話の2種類があります。
IP電話は、パソコンやタブレットなどに通話ソフトをインストールして行うものです。
電話番号は050で始まるものとなり、音質はやや不安定です。
光電話は、固定電話とほぼ変わらない品質のサービスで、電話番号も一般固定電話で使っていたものを引き継げます。
新規に契約する場合には、一般固定電話と同じスタイルの電話番号を選べます。
また、ナンバーディスプレイやキャッチホンなどといった、一般固定電話で利用されていたオプションサービスも、変わらず利用できます。
フレッツ光で利用されている光電話は、後者のものになります。
かつてケーブルテレビは、データ転送に同軸ケーブルを利用していましたが、現在ではより能力の高い光ファイバーケーブルを利用するようになってきています。
ならば、インターネット接続用の光ファイバーでも、ケーブルテレビのようにテレビ放送を配信できるのではないか、ということで始められたのが各種の光テレビサービスです。
基本的には、NTTが運営するケーブルテレビのようなものと考えてよいでしょう。
受信端末はパソコンやスマホではなく、テレビになります。
申込を行うと、工事担当者がユーザー宅にやってきて、テレビを光ファイバーに接続し、フレッツ・テレビを視聴可能な形に変えてくれます。
配信される放送は、地デジ・有料・無料のBS・CSとなりますが、有料放送を受信する場合には別途スカパー!などとの契約が必要です。
フレッツ・テレビと似ていて非常に紛らわしいのですが、プロバイダのぷららが運営している独立した光回線を使ったテレビ配信サービスです。
こちらはテレビだけでなくパソコンやタブレット等でも受信が可能です。
テレビを接続する場合、専用のチューナーが必要となります。
このチューナーは大規模な工事を必要とせず、ユーザーが光回線とテレビとを接続すれば、すぐ利用できるようになっています。
なお、放送内容はBS・CS各放送だけでなく、オンデマンド放送にも対応しています。
パソコンの操作がわからなくなった時に、Windowsなどのリモート操作機能を使って操作方法を教えてくれるサービスです。
わざわざ教わらなくてもパソコンを使えるユーザーや、何かあってもネットで検索をかけて解決方法を探せるユーザー(つまりこの記事を読めるようなユーザー)にとってはあまり意味のないものですが、シルバーユーザーを中心に根強い需要はあるようです。
フレッツ光を導入した場合、通常は光ファイバーケーブルの末端に終端装置(ONU)が設置されるだけです。
ONUにはLANポートがひとつだけあり、これをパソコンにダイレクト接続するか、ルータに接続して使用することになります。
タブレットなど、LANポートを持たない端末を接続したい場合には、ルータに加え、無線親機も必要となります。
ホームゲートウェイは、ONUにルータ機能を合体した機器で、NTT西日本が提供しています。
また、無線LANカードも別途提供しており、これをホームゲートウェイに装着すれば、Wi-Fi端末を接続することも可能になります。
NTT東日本が提供するオンラインストレージサービスです。
月額100円で10GB、5,000円で1TBの外部ストレージが使用できます。
なお、容量5GBまでの無料のサービスも提供されています。
光電話やテレビといった、需要の多いサービスは、光コラボでもそのまま引き継がれます。
フレッツの回線を利用するので、特に設定を変更することなく、新しい環境でも使うことができます。
ただし、ごく一部のマイナーなサービスは、フレッツ光だけで光コラボには持ち込めません。
使えなくなる代表的なサービスには、電話などを含めた各種料金をフレッツ光の回線料金と一括して徴収する「フレッツまとめて支払い」や、ソフトウェアの販売サイトである「フレッツ・マーケット」などがあります。
※フレッツ・マーケットは、フレッツ光上でも2017年2月末にサービスを終了しました。
光コラボでも利用可能なオプションでも、提供元はNTT東西のままで、光コラボのプロバイダはノータッチ、というものもあります。
こちらの場合、月々の料金の請求はNTTから行われます。
支払い窓口の一本化が、光コラボのメリットのひとつだったので、これはちょっと不便なように感じられますが、多くの場合光コラボ事業者が代替サービスを提供していたり、回線とは関係のない企業がインターネット上でサービスを展開していることもあるので、そちらに乗り換えることも可能です。
ひかり電話、フレッツ・テレビ。リモートサポートサービス、無線LAN、ホームゲートウェイといったオプションについては、光コラボ業者が引き続きサポートを行います。
料金についても、プロバイダからの請求となり、「二本立て」になることはありません。
もちろん、引き継ぎ時に何らかの形で別料金を請求されることもありません。
ただ、ホームゲートウェイと無線LANに関しては、引き継ぎ時に解約し、ユーザーが自分で用意したルーター等に変更することが可能です。
無線LAN関係の規格は数年ごとに新しいものが出ており、自前で無線ルーターを用意していた場合、規格変更に応じて新しいものに取り替えられます。
自前の場合レンタル料もかかりませんから、一度考えてみてはいかがでしょうか。
NTTから提供されるサービスには、以下のようなものがあります。
NTT東日本 | NTT西日本 |
フレッツ・ミエルネ | PC省エネサポート |
フレッツ・あずけ~る | 光ソフト使い放題 |
フレッツ・スポット | |
フレッツおでかけパック | ひかり機器補償 |
@ビリング | |
セットアップサービス | |
光ポータブル | 光ポータブルLTE |
050IP電話対応機器 | |
光☆DUETTO | |
フレッツ・ウイルスクリア | セキュリティ機能まるごとWebフィルター |
フレッツ・VPNワイド/ゲート | |
フレッツ・セッションプラス | セキュリティ機能ライセンス・プラス |
電報 |
このうち「フレッツ・あずけ~る」は、DropBoxなどの汎用サービスや、マイクロソフトのOneDrive・アップルのiCloudといったOS付属のサービスに切り替えてしまうことが可能です。
ウイルス対策関係の機能も、WindowsDefenderのようなOS付属の機能や、各種のアンチウイルスソフトをインストールすることにより代替可能です。
フレッツ・スポットに関しては、同様の無線LANアクセスポイントサービスを各種プロバイダも提供しているため、そちらに切り替えができるでしょう。
NTT東日本 | フレッツメンバーズクラブ |
フレッツまとめて支払い | |
フレッツ・マーケット | |
光ソフト使い放題 | |
光|フレーム2(レンタル) | |
光 ステーション | |
NTT西日本 | Club NTT WEST |
フレッツまとめて支払い | |
セキュリティ対策ツール |
フレッツ関連の会員限定サービスや支払い一括化サービスなど、もともと乗り換えを行うと意味がなくなるものが多数を占めます。
また、ソフトウェアの使い放題サービスは、GooglePlayやAppStoreなどより大規模なサービスが存在するため、意味がなくなってきており、NTTがサービスをしなくても特に不都合は感じないでしょう。
基本的に、フレッツ光から光コラボへ乗り換えを行った場合に使えなくなって困る、というサービスはほとんどありません。
乗り換えの目的のひとつが「支払いの一本化」である以上、転用後できるだけNTTから請求書の来るサービスは利用しないようにしたいものです。
NTT管轄に残るサービスは、ほとんどがプロバイダの同様のサービス、もしくはネット上の汎用サービス(多くは無料)で代替可能なので、そちらの道を探ってみる方がお得です。