静岡ガスの料金プランやサービスの特徴

静岡ガスの電気料金プランの特徴は2点あります。

若干安く設定された電気料金

おおむね、既存の電力会社の料金プランより若干安くなります。ただしその幅は最大でも200円ほどで、中心地域である中部電力エリアの一般家庭向けプラン（おうちプラン1）は既存の中部電力のプランと全く同じ料金設定で、割引を適用しない限り安くなりません。

豊富な割引プラン

もともと静岡ガスのガス供給を利用している場合、電力供給も静岡ガスへ切り替えることで割引が適用されます。割引プランは合計7種類で、金額は契約内容によって以下の通り異なります。

割引プランとして用意されているのは以下の7種類です。

1. セット割：ガスとセットで利用の場合に適用
2. ほっと割：ガスの床暖房や暖房機器を利用の場合に適用
3. 創エネ割：エコウィル、エコファームを利用の場合に適用
4. 安心割：警報器と消火器をリース契約の場合に適用
5. おとも割：省エネ家電をリース契約の場合に適用
6. ウェルカム割：新たにガスを申し込んだ場合に適用
7. 早期割：2017年12月末までに申し込んだ場合に適用

【東京電力エリア（50Hzエリア）】

【中部電力エリア（60Hzエリア）】

静岡ガスの電気販売エリア

これまで静岡ガスの供給エリアだったエリアが電気販売エリアです。東京電力および中部電力エリアの一部で、具体的には静岡県・山梨県の一部・長野県の一部です。

静岡ガスのオススメ電気料金プラン

静岡ガスには、既存の電力会社の従量料金Bに当たるおうちプラン1と、従量料金Cに当たるおうちプラン2があります。

おうちプラン1

一般家庭向けのプランです。東京電力エリアではわずかに既存プランより安く、中部電力エリアでは既存プランと全く同一の料金設定となっています。

おうちプラン2

事業者や大家族など、電気使用量が比較的多い世帯向けのプランです。東京電力エリアでは200円前後、中部電力エリアでは120～130円ほど既存プランより安くなります。

既存の地域電力会社との徹底比較

静岡ガスの料金プランを、既存の東京電力・関西電力・中部電力・九州電力の料金プランと比較します。東京電力および中部電力では、従量電灯BおよびCを比較します。関西電力との比較においては、東京電力エリアにおけるおうちプラン1と、関西電力が東京電力エリアで販売しているプランとの比較を行います。

東京電力との比較

東京電力の従量電灯Bと静岡ガスのおうちプラン1を比較したとき、料金の違いは以下の通りです。

基本料金を見ると、30Aは同一料金、40A以降は安く設定されています。また、従量料金の料金単価は一貫して静岡ガスの方が0.09円安くなっています。

その結果、合計料金も一貫して静岡ガスの方が安いです。例えば、契約アンペアが30Aだと、ひと月あたりの電気使用量が120kWhで10円ほど、300kWhだと27円ほど、450kWhだと40円ほどの差がつきます

次に、東京電力の従量電灯Cと静岡ガスのおうちプラン2を比較すると以下の通りとなります。

基本料金は静岡ガスの方が1割安く設定されています。従量料金の料金単価は、先ほどと同じく0.09円の差があります。

合計料金も静岡ガスの方が安くなります。例えば、ひと月あたりの電気使用量が120kWhだと180円ほど、300kWhだと200円ほど、450kWhだと210円ほどの差がつきます。

関西電力（はぴeプラス）との比較

関西電力が東京電力エリアで販売している「はぴeプラス」と、静岡ガスのおうちプラン1を比較します。

基本料金の設定の仕方が関西電力では異なるため単純には比較できないのですが、静岡ガスの最低料金（30A）の方が300円以上関西電力の最低料金（6kW）より安くなっています。

従量料金の料金単価は、最初の120kWhまでと300kWh以降は静岡ガス、120kWh超～300kWhは関西電力が安くなります。

合計料金は、最初の271kWhまで静岡ガスが安く、それ以降逆転して673kWhまでは関西電力の方が安くなり、その後再度静岡ガスの方が安くなります。

中部電力との比較

中部電力の従量電灯Bと静岡ガスのおうちプラン1を比較すると、以下の通りです。

基本料金を見ると、30Aは同一で40A以降は静岡ガスの方が安いです。従量料金の料金単価は、両者全く同じとなっています。合計料金は、基本料金の分28円から126円ほど静岡ガスが安くなります。

次に、中部電力の従量電灯Cと静岡ガスのおうちプラン2の比較は以下の通りです。

基本料金は1割静岡ガスの方が安く、従量料金の料金単価はやはり全く同一となっています。基本料金の21円ほどの分だけ合計料金も安くなります。セット割やほっと割が適用されれば、さらに数十円程度安くなることになります。

九州電力との比較

九州電力の従量電灯Bと、静岡ガスのおうちプラン1（東京電力エリア）を比較すると、以下の通りです。

基本料金は静岡ガス、従量料金は九州電力の方が安いです。ただし、エリアが異なるため単純比較できない点は注意してください。

静岡ガスへの申込方法の流れ

申し込むためには、主に「ガスと電気の検針票を用意する」「ホームページ・営業窓口・電話で申し込む」「スマートメーターを設置する」が必要です。ただし、スマートメーターの設置は既存の電力会社がやってくれます。

ガスと電気の検針票を用意する

申し込む時に、ガスの「ご使用先番号」と電気の「お客さま番号」が必要です。したがって、ガスと電気の検針票をあらかじめ用意しておきましょう。

ホームページ・営業窓口・電話で申し込む

ホームページ（Webエネリア）か営業窓口（エネリア）、電話のどれかから申込を行います。

ホームページ経由で申し込む場合は、「Webエネリア」へ登録を済ませてからとなります。営業窓口の場合は、ガスの営業担当者に資料をもらってください。電話の場合は、「静岡ガス　お客さまコンタクトセンター」へ連絡してください。

スマートメーターを設置する

スマートメーターが設置されていない場合は、交換手続きを既存の電力会社が実施します。事前に、作業日時について連絡が入りますが、必ずしも作業の際に立ち会う必要はありません。

新電力への変更方法、解約方法の流れ

静岡ガス内部での契約容量やプランの変更、別会社への切り替え、引っ越し時の解約方法についてご説明します。

契約内容を変更する場合

静岡ガス　お客さまコンタクトセンターへ電話で変更依頼を行ってください。

静岡ガスから別会社へ切り替える場合（引っ越しなし）

静岡ガスから別会社へ切り替える場合は、新たな電力会社に電話すれば解約手続きを代行してくれることが多いです。詳細は各電力会社の申込方法の詳細を確認してください。

引っ越しをする場合

静岡ガスのお客さまコンタクトセンターへ連絡を取り、必要な対応を確認してください。

解約する場合

静岡ガスのお客さまコンタクトセンターへ連絡を取り、必要な対応を確認してください。解約時の事務手数料や違約金などの費用はありません。

まとめ

静岡ガスの料金プラン自体はそれほど安くならないため、複数の割引を適用できることが静岡ガスを利用する上での大前提となります。例えば、東京電力エリアにおける30A契約だと、セット割と早期割が適用できればさらに130円ほど安くできます。

静岡ガスをすでに利用している世帯や、これからガスを静岡ガスへ切り替えてもよいと考えている世帯は電気の切り替えを検討してもよいでしょう。

• pps
• 電力自由化
• 静岡ガス