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湘南のでんきの電気料金プランは?申込から契約までの流れや特徴を紹介

 

今回の記事では、神奈川県平塚市(湘南地域)に本社を置く「湘南電力株式会社」の電気料金プランについてご紹介します。

湘南電力株式会社は2014年に設立された新電力会社で、湘南地域における「電力の地産地消」をコンセプトに電力販売や地域に密着した事業を展開しています。2016年10月からは「湘南のでんき」というブランド名で一般家庭向けへの電力小売事業を開始し、電力を通じて湘南地域に「Movement」を起こすことを目指しています。

今回は、湘南電力の電気料金プランについてご説明し、既存の東京電力などの電力会社と比較します。

目次

湘南のでんきの料金プランやサービスの特徴

湘南のでんきの電気料金プランの特徴は、3つあります。

シンプルに安い電気料金

湘南電力の料金プランは、基本料金も従量料金も既存の東京電力より安く設定されています。一定量以上の電気を使用しないと安くならない電力会社もある中で、電力使用量にかかわらず料金的なメリットを享受できる湘南電力のプランはとてもシンプルで分かりやすく、魅力的です。

電力の地産地消を目指す

湘南電力の電気供給事業においては、神奈川県で発電される再生可能エネルギーを積極的に利用しています。平成28年度の電源構成では、49%が神奈川県内の再生可能エネルギーで占められています。将来的には、100%神奈川県産(湘南産)の電力供給を目標としており、「電力の地産地消」によってエネルギーを無駄なく効率的に利用し、環境負荷の軽減につなげようとしています。

電気料金の使い道を地域貢献活動から選べる

電気料金の1%は、神奈川県内の地域貢献活動に用いられます。プロサッカークラブである湘南ベルマーレの活動支援、自然環境保全活動の支援、地域活性化支援の3つの中から、応援したい活動を一つ選ぶことができます。

湘南のでんきの電気販売エリア

東京電力エリアのうち、神奈川県内の世帯のみ申込が可能です。

湘南のでんきのオススメ電気料金プラン

湘南のでんきの料金プランは、東京電力の従量電灯Bに当たる「湘南のでんき電灯B」と、従量電灯Cに当たる「湘南のでんき電灯C」の2つです。一般の家庭や商店が申し込む機会のほとんどない低圧電力プランは除いて、この2種類のプランをご紹介します。

湘南のでんき電灯B

東京電力の従量電灯Bに当たるプランです。具体的な料金比較は後ほど行いますが、基本料金・従量料金とも少しずつ東京電力より安く設定されています。家族の人数や住宅形態などの事情にかかわらず、電気料金を安くできます。

湘南のでんき電灯C

東京電力の従量電灯Cに当たるプランです。湘南のでんき電灯Bと同じように、基本料金・従量料金とも東京電力より安いです。

既存の地域電力会社との徹底比較

既存の東京電力、関西電力、中部電力、九州電力の代表的なプラン(九電以外は東京電力エリアで販売されているプラン)と、湘南のでんきの湘南のでんき電灯Bを比較してみます。また、東京電力のみ従量電灯Cと湘南のでんき電灯Cとの比較も行います。

東京電力との比較

東京電力の従量電灯Bと湘南のでんきの湘南のでんき電灯Bを比較したとき、料金の違いは以下の通りです。

基本料金
湘南のでんき電灯B(湘南のでんき) 従量電灯B(東京電力)
10A 280.80円 280.80円
15A 421.20円 421.20円
20A 561.60円 561.60円
30A 817.13円 842.40円
40A 1089.50円 1123.20円
50A 1361.88円 1404.00円
60A 1634.25円 1684.80円
従量料金の料金単価
湘南のでんき電灯B(湘南のでんき) 従量電灯B(東京電力)
最初の120kWhまで 19.32円 19.52円
120kWh超~300kWh 25.22円 26.00円
400kWh超 28.51円 30.02円

基本料金は30A以降湘南のでんきの方が安くなり、従量料金の料金単価もおしなべて湘南のでんきの方が安いです。その結果、電力使用量や契約形態を問わず東京電力より安くなります。例えば、契約アンペアが30Aでひと月あたりの電気使用量が120kWhだと差は50円ほど、300kWhだと190円ほど、450kWhだと420円ほど安いです。

次に従量電灯Cの比較は以下の通りです。

基本料金
湘南のでんき電灯C(湘南のでんき) 従量電灯C(東京電力)
1kVAあたり 272.37円 280.80円
従量料金の料金単価
湘南のでんき電灯C(湘南のでんき) 従量電灯C(東京電力)
最初の120kWhまで 19.32円 19.52円
120kWh超~300kWh 25.22円 26.00円
300kWh超 28.51円 30.02円

やはり、基本料金・従量料金とも湘南のでんきの方が安くなる計算です。契約が6kVAでひと月あたりの電気使用量が120kWhだと差は70円ほど、300kWhだと210円ほど、450kWhだと440円ほど安いです。

関西電力(はぴeプラス)との比較

関西電力が東京電力エリアで提供しているプラン「はぴeプラス」と、湘南のでんきの湘南のでんき電灯Bを比較すると以下の通りです。

基本料金
湘南のでんき電灯B(湘南のでんき) はぴeプラス(関西電力)
10A 280.80円
15A 421.20円
20A 561.60円
30A 817.13円
40A 1089.50円
50A 1361.88円
60A 1634.25円
6kWまで 1188.00円
6kWをこえる1kW 388.80円
従量料金の料金単価
湘南のでんき電灯B(湘南のでんき) はぴeプラス(関西電力)
最初の120kWhまで 19.32円 21.78円
120kWh超~300kWh 25.22円
300kWh超 28.51円 30.24円

基本料金の仕様は異なりますが、従量料金の料金単価は120kWh超~300kWhを除けばいずれも湘南のでんきの方が安いです。合計料金は、電力使用量にかかわらず常に湘南のでんきの方が安いです。

例えば、30A(はぴeプラスで6kwとする)でひと月あたりの電気使用量が120kWhだと670円ほど、300kWhだと50円ほど、450kWhだと310円ほどの差がつきます。

中部電力(カテエネプラン)との比較

中部電力が東京電力エリアで提供している「カテエネプラン」と湘南のでんきの湘南のでんき電灯Bを比較すると、以下の通りです。

基本料金
湘南のでんき電灯B(湘南のでんき) カテエネプラン(中部電力)
10A 280.80円
15A 421.20円
20A 561.60円
30A 817.13円 788.40円
40A 1089.50円 1051.20円
50A 1361.88円 1314.00円
60A 1634.25円 1576.80円
従量料金の料金単価
湘南のでんき電灯B(湘南のでんき) カテエネプラン(中部電力)
最初の120kWhまで 19.32円 19.42円
120kWh超~300kWh 25.22円 25.00円
300kWh超 28.51円 26.00円

基本料金は中部電力の方が安く、従量料金の料金単価は120kWhまでは湘南のでんき、120kWh以降は中部電力の方が安くなります。その結果、電力使用量にかかわらず中部電力の方が合計料金も安くなります。

例えば、契約アンペアが30Aで電気使用量が毎月120kWhだと20円ほど、300kWhだと60円ほど、450kWhだと430円ほど中部電力の方が安くなります。

九州電力との比較

九州電力は東京電力エリアで電気の販売を行っていませんが、試しに九州電力の従量電灯Bと湘南のでんきの湘南のでんき電灯Bを比較してみます。

基本料金
湘南のでんき電灯B(湘南のでんき) 従量電灯B(九州電力)
10A 280.80円 291.60円
15A 421.20円 437.40円
20A 561.60円 583.20円
30A 817.13円 874.80円
40A 1089.50円 1166.40円
50A 1361.88円 1458.00円
60A 1634.25円 1749.60円
従量料金の料金単価
湘南のでんき電灯B(湘南のでんき) 従量電灯B(九州電力)
最初の120kWhまで 19.32円 17.19円
120kWh超~300kWh 25.22円 22.69円
300kWh超 28.51円 25.63円

このように、基本料金は湘南のでんきの方が、従量料金については必ず九州電力の方が安いです。。ただエリアが違う(競合しない)以上、単純に比較できるものではないのでご注意ください。

湘南のでんきへの申込方法の流れ

申し込むためには、主に「ホームページから申込を行う」「スマートメーターを設置する」が必要です。ただしスマートメーターの設置は業者が担当します。なお、湘南のでんきのプランにはオール電化プランはないので、切り替える場合は注意が必要です。

ホームページから申込を行う

ホームページから入力フォームを使って申込を行います。申込の際には、「電気料金のお知らせ(検針票)」を手元に用意してください。申込が完了すると、登録したメールアドレス宛に受付完了メールが送信されます。

スマートメーターを設置する

湘南電力によって切り替え手続きが行われ、スマートメーターが未設置の場合のみ設置工事が行われます(無料)。手続きが全て完了すると、郵送で「契約締結のお知らせ」が送られます。

新電力への変更方法、解約方法の流れ

湘南のでんき内部での契約容量やプランの変更、別会社への切り替え、引っ越し時の解約方法についてご説明します。

契約内容を変更する場合

問い合わせフォームに記入するか、お客さま窓口に電話してください。変更の際に工事などの作業が必要な場合、料金の精算を求められることがあります。

湘南のでんきから別会社へ切り替える場合(引っ越しなし)

基本的に、新しい電力会社が湘南のでんきの解約手続きを代行してくれます。詳細は、そちらの会社の申込方法を参照してください。

引っ越しをする場合

問い合わせフォームに記入するか、お客さま窓口に電話してください。引っ越し先が神奈川県内の場合は、引き続き湘南のでんきを使用することができます。県外への引っ越しの場合には、湘南のでんきの解約と別会社への切り替えが必要となります。

解約する場合

問い合わせフォームに記入するか、お客さま窓口に電話してください。解約に伴う違約金や解約手数料などは発生しません。

まとめ

湘南のでんきは、複雑な料金プランやポイントシステムなどは存在せず、シンプルに2種類の割安プランだけを設定した分かりやすい料金設定となっているのが最大の魅力です。厳密に言えば、中部電力のカテエネプランの方が安くなるのですが、神奈川県に住んでいるのであれば地産地消の魅力を持つ湘南のでんきはかなり有力だと思います。

あえてデメリットを取り上げるのであれば、電力販売対象エリアが神奈川県内のみときわめて限られていることでしょう。