auスマートバリューは、auのスマートフォンおよび携帯電話の特定の料金プランを対象にした割引サービスです。
「auのスマホ・ケータイを持っていれば安くなる」のですが、その条件や額はいささか複雑です。
そのすべてについてわかりやすく解説していきます。
auスマートバリューは、auのスマートフォンおよび携帯電話の特定の料金プランを対象にした割引サービスです。
「auのスマホ・ケータイを持っていれば安くなる」のですが、その条件や額はいささか複雑です。
そのすべてについてわかりやすく解説していきます。
「auスマホやケータイを持っている人、安くなります!」と言われて思わず光回線などに契約してしまったことはないでしょうか。
この場合、最初の引き落とし明細が来た時に「なんだ割引されてないじゃないか」と思ってしまうこともあるかも知れません。
しかし、これは別に間違いではないのです。
auスマートバリューの場合、割引の対象となるのはスマホやケータイの料金であり、光回線の料金が引き下げられるわけではありません。
また、割引総額はスマホ・ケータイで使用している料金プランや台数によって変わってきます。
auスマートバリューの割引適用の条件は、auが指定する固定インターネット接続サービスに加入していることとなります。
固定インターネット接続サービスは、au自身が提供する光インターネットサービスである「auひかり」だけでなく、さまざまな地域限定の形で提供されている光回線サービスも含まれています。
また、全国各地のインターネット接続をサポートしているケーブルテレビサービスでも利用できます。
auスマートバリューの適用条件は、単に指定された固定回線と契約していることだけではありません。
その固定回線を使って、電話もしくはテレビサービスにも加入していることが条件となります。
いわゆる光電話サービスをオプションとして追加することが多くのケースにおいて必要なのですが、光電話は一般加入電話と比べ月額利用料金も通話料金も安く設定されています。
光回線を導入するにあたって、追加で指定しておかなければ損になるようなオプションですから、ユーザーの経済的負担が増えることはありません。
なお、ケーブルテレビ局と契約する場合、メインはテレビとなり、インターネット接続がオプション扱いとなります。
また、ケーブルテレビ局の場合、電話サービスは行っていないところもあります。
このため、ケーブルテレビのインターネット接続を利用する場合は、オプションとして除外することができないテレビサービスが必須となり、そのかわりに電話サービスは必須ではなくなることがあります。
料金プラン | 割引額 |
データ定額10/13/30 | 最大2年間2,000円 |
データ定額5/8/20/ LTEフラット ISフラット プランF(IS)シンプル |
最大2年間1,410円 |
U18データ定額20 | 適用期間中1,410円 |
データ定額2/3 ジュニアスマートフォンプラン シニアプラン LTEフラット cp(1GB) |
934円 |
データ定額1 | 最大2年間934円 |
auスマートフォンの割引額は、「永年」と「最大2年間」の2種類があります。
「データ定額1」を除く料金プランの永年割引料金は934円です。「データ定額1」は500円になります。
これに、「データ定額10/13/30」の場合、2年間1,066円、「データ定額5/8/20/」「LTEフラット」「ISフラット」「プランF(IS)シンプル」の場合2年間476円、「データ定額1」の場合は2年間434円の割引が追加されます。
俗に「ガラケー」と呼ばれる従来型の携帯電話には、データ通信の速度が速い「4G/LTE」と、低速な「3G」の2種類があります。
現在では4G/LTEが主流となり、3Gは徐々に廃止の方向に向かっています。
3Gは比較的料金が安めなので、auスマートバリューの恩恵も少なめです。ここでは、4G/LTEの割引額を一覧表にして紹介します。
料金プラン | 割引額 |
データ定額1・データ定額1(ケータイ) | 最大2年間934円 |
データ定額2/3・データ定額2(ケータイ)/3(ケータイ)・シニアプラン | 永年934円 |
データ定額5/8/20・データ定額5(ケータイ)/8(ケータイ)・LTEフラット | 最大2年間1,410円 |
データ定額10/13/30・データ定額10(ケータイ)/13(ケータイ) | 最大2年間2,000円 |
4G/LTEの割引についても、「永年」と「最大2年間」の区分があります。
それぞれの設定金額は、スマートフォンと比べると低めになっています。
auスマートバリューの適用対象はauひかりが基本ですが、他の固定回線サービスでも利用可能です。
とは言っても、auひかりと同等の全国規模の回線サービスはなく、電力会社系やケーブルテレビ系の、提供エリアが限られたサービスが中心です。
実はauひかり自身も、東海地方にはサービスを提供しておらず、中部電力系の「コミュファ光」が代わってサービス提供を行っています。
auひかりに次いでサービスエリアが広いと思われるのは、ケーブルテレビ会社のJ:COMですが、こちらは都市部限定となっていることが多く、一戸建て住宅が中心の地方部で利用することはできません。
光インターネットサービスでは、auひかり、auちゅら、コミュファ光、eo光、Pikara、MegaEGG、BBIQ、ひかりJが対応しています。
auちゅら(沖縄)とコミュファ光(東海地方)はauひかりを補完して全国規模のサービスとしている業者です。
他は四国・九州や関西圏をエリアとしている地方限定の光回線サービスとなります。
ケーブルテレビ局は、比較的提供エリアの広いJ:COMを始めとして、各地方都市でサービスを展開しているケーブルテレビ局の大部分が対応回線となっています。
先に述べたように、ケーブルテレビ局はまず有線テレビの接続が先にあり、インターネットと電話はオプション扱いとなっているところが大部分です。
つまり、ケーブルテレビ経由のインターネットを利用すると普通は「ネット+テレビ」の契約になります。
このため、これに加えてさらに電話のサービス加入を必要とせず、「ネット+テレビ」だけでauスマートバリューの適用を受けることができるところがあります(ケーブルテレビ局によっては最初から電話のサービスを提供していないところもあります)。
とはいえ、すべてのケーブルテレビ局が「ネット+テレビ」でOKであるわけではなく、電話とネットを独立したサービスとして提供可能なところでは、auひかりなどと同様に「ネット+電話」が条件となるところがあります。
指定された回線で、電話(場合によってはテレビ)を含むサービスを契約すれば、それですぐにauスマートバリューを利用可能だというわけではありません。
当然ですが、直接の割引対象となるスマートフォンの契約が必要です。
auスマートフォンの場合、ほぼすべての料金プランでauスマートバリューの適用を受けられます。
このため、あまり心配する必要はありませんが、ご自分のスマホが適用対象かどうかは、上の割引額表で確認してください。
いわゆるガラケーの場合は、パケット通信サービスに加入していないと割引の対象にはなりません。
スマホの場合は、そもそもパケット通信なしで契約することが事実上不可能なので問題になりませんが、ガラケーの場合はパケット通信なしの契約が可能なので、適用条件から除外されてしまうことがあります。
こちらについても、適用条件は上記の割引額表を参照してください。
auスマートバリューは、固定回線とスマホ・ケータイの名義が一致するか、固定回線契約の名義人とスマホ・ケータイの名義人が同居していることが確認されないと適用されません。
同居もしていない赤の他人が割引を受けようとしても無理です。
また、同居の家族であっても、名義人と住所が一緒であることを証明できないと、割引の対象になりません。
免許証等の証明書類を用意しておきましょう。
ガラケーの場合、パケット通信サービスを利用していないと、割引の適用外となりますが、こちらの場合通話料金そのものがすでに十分安いので、あまり問題となることはないでしょう。
先に述べたように、auスマートバリューの割引額は、2年間限定のものと永年のものの2本立てとなっています。
このため、通常は2年過ぎると割引額が少なくなります。
ただし、一部の料金プランでは2年限定の割引がなく、最初から永年割引だけが適用されているものがあります。
この場合、2年過ぎても割引額は変わりません。
どのプランが永年割引のみなのかは、上記の割引額表を参照してください。
スマートフォンやガラケー側で機種変更をしても、スマートバリューは継続されます。
ただし、機種変の際に「2年限定」の割引が復活するということもありません。
スマートバリューとしての違約金は設定されていません。
ただし、固定回線の開通前に契約を取り消した場合、割引額相当をau通信料として請求されることがあります。
適用条件は、固定回線の契約者と同一住所であることとなっているので、別居の場合は適用させられません。
ただし、同居であることが証明できれば同一姓でなくても適用させられます。
苗字が違っても、住所が同一であれば家族として適用対象となります。
例えばサザエさん一家の場合、磯野波平さん名義で固定回線を契約していると、同居異姓の家族であるフグ田夫妻とその子であるタラちゃんも割引対象となるのです。
ただし、同居であっても血縁関係がない場合(同棲など)は適用されません。
法人の場合、通常は「同居の家族」という条件を満たせなくなります。
ただし、小さな同族経営の会社などの場合、契約人の名称を「◯◯株式会社代表取締役◯野◯兵衛」などと代表者の氏名を含むようにして、他の割引対象候補と家族であることを証明すれば可能です。
スマホやケータイとは別に、データ通信用のルーターの契約を行なうと、通話料が割引になるというサービスです。
割引額は934円固定となります。
au以外の会社のWi-Fiルーターを契約していた場合、ルーターでの通信料金に割引が適用されるというサービスです。
インターネット接続用にWiMAX系の通信サービスを利用していた場合適用対象になります。