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関東限定のNURO光の提供エリアを確認する方法は?エリア外だった場合は?

 

現行の光回線の中で最速の下り2Gbpsを「売り」にする「NURO光」は一般ユーザーにとって非常に魅力的なサービスです。

ただし、その提供エリアは現状関東エリアのみに限定されており、その関東でもすべての地域で利用できるわけではないのです。

エリア外の人はどうすればいいのでしょうか。詳しく解説します。

目次

NURO光は安くて速いけど、エリアが関東限定

「NURO光」はSo-netが運営している光回線サービスです。

So-netはプロバイダであり、NTTやKDDIのように独自の光回線網を持っていません。

実は、「NURO光」で使用しているのはNTT東日本の回線なのです。

NTTは全国的に社会インフラとしての光ファイバー網を整備している企業ですが、敷設したファイバーのすべてが通信用に使われているわけではありません。

工事は済んでいるものの、実用に供されていない光回線網を「ダークファイバー」といいます。

「NURO光」はこのダークファイバーを利用して独自のサービスを展開しているのです。

元々はNTTの回線であるとはいえ、管理はSo-netが行っているので、提供する速度等はNTT側の制限を受けることがありません。

このため「下り最大2Gbps」という速度が可能になっているのです。

なお、通信媒体としての光ファイバーにはまだまだ余力があり、特に変更を加えなくても10Gbps程度でデータを転送させることは可能です。

このため、「NURO光」では東京・神奈川の一部限定ですが、最大速度10Gbpsのサービスを提供するようになっています。

2Gbpsのサービスにしろ、10Gbpsのサービスにしろ、エリアが限定されているのは、プロバイダとしての機器増設・管理などが現状追いつかないからであると考えられます。

NTTの光ファイバー網が使えるのですから、今後提供エリアは拡大される可能性は十分にあると言えます。

NURO光の提供エリアを確認する方法は?

公式サイトでエリアチェック

「NURO光」の公式ページに行き、申し込みフォームを開くと、まず最初に申込者の住所を入力する欄が表示されます。

これに郵便番号を入力すると、導入可能かどうかが表示されます。

導入可能であった場合にはその先に進み、申し込み作業を続けることができますが、エリア外だった場合はここから先には進めません。

つまり、エリア外なのにそれに気づかず申し込みをしてしまった、というトラブルは発生しないようになっています。

「NURO光」は、東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬の1都6県をサービスエリアとしていますが、この内部であれば無条件にすべての地域で利用できるわけではありません。

1都6県内であっても、「提供エリアではない」と表示されることはありますので、チェックは必ず行なうようにしてください。

自分が住んでるマンションが出てこなかった場合は?

集合住宅であった場合、「エントリーフォーム」に住所だけでなくマンション名も入力することになります。

これは、集合住宅向けの「NURO光」は、建物単位で導入を行なうスタイルを取っているからです。

ちなみに、他社のマンション向け光回線と同様です。

他社の場合と微妙に異なるのは、特にNTTの回線の場合ほとんどの集合住宅の建物全体に光ファイバーケーブルが届いており、マンション内の配線だけを行えばいい状態になっているのに対し、「NURO光」ではシェアが小さいので、大部分において建物に光ファイバーを導入する工事を行わなければならなくなっている、という点です。

申し込み時にマンション名を入力しなければならないのは、「NURO光」の回線導入工事が済んでいるかどうかを確認するためです。

導入工事が行われていなかった場合、新規に工事を行なうことになるのですが、そのマンションにおける加入希望者が一人だけだった場合、「NURO光」側では工事をしてくれません。

同じ建物に居住する希望者が4人になるまで待ち、4人になった段階でマンションの管理組合と交渉する、という手はずになっています。

このため、4人揃えば即工事、というわけにもいきません。管理組合の会議で否決されると、導入は先送りになります。

すでにマンション全体に「NURO光」の回線が導入されていた場合はこのような面倒なことにはならず、自分の部屋への配線工事を実施するだけで使用可能になります。

また、一戸建てと同じ条件で、加入希望者宅に直接光ファイバーを配線する、というプランもあります。

こちらの場合、マンションの部屋が7階以下、という制限がつきますが、マンションプランのように待たされることもなく、一戸建てと同様2Gbpsの回線を一戸で独占できる形になります。

自宅がNURO光のエリア外だった場合はどうすればいいの?

NURO光のエリア拡大予定はあるの?

「NURO光」のサービス提供エリアは、サービス開始以来「関東1都6県」であり、それ以外へのエリアに拡大されてはいません。

どちらかというとこれまでは、1都6県内部の利用不可能エリアを減らすことや、集合住宅への対応に重点が置かれていたように見受けられます。

先に述べたように、「NURO光」はNTTの未使用の回線をSo-netがレンタルして独自サービスを展開しているものです。

レンタル料はかかりますが、回線をゼロから敷設するよりはコストが安くなりますので、エリアの拡大は不可能ではありません。

しかし、ゼロから敷設するよりは安いとは言ってもタダでエリアを拡張できるわけでもありません。

「NURO光」のエリアが拡大しなかったのは、純粋にこのコストとエリア拡大によって得られる新規の収入とを比較し、「まだその時期ではない」という判断が働いた結果だと思われます。

ただ、最近では「NURO光」は積極的にCMを打つようになってきており、営業戦略に変化が出てきたようにも思われます。

このため、2017年中にこれまでの方針を変更し、エリアを拡大する方向に向かう可能性がないとは言えません。

他の安くて速いおすすめのネット回線を紹介

「NURO光」が利用できない場合は、他社の回線を利用することになります。

他社回線の場合、現時点ではすべてが「上限1Gbps」です。「NURO光」と同じ2Gbpsを出せるサービスはありません。

ただし、2Gbpsの光回線の能力をフルに発揮させるためには、家庭内ネットワークの機器や配線をそれなりに工夫しなければならず、コストパフォーマンス的には1Gbpsの方が有利になることが多いのです。

例えば、一般的に利用されている家庭内Wi-Fi親機の上限速度は400Mbps程度です。

つまり、無線接続を利用した場合ほぼ無条件で2Gbpsの上限速度は意味を持たなくなるのです。

有線接続の場合でも、1Gbpsと2Gbpsでは必要な機器の条件が異なってしまい、余計なコストがかかります。

例えば、パソコンに標準でついているLAN端子は1Gbpsまでしか対応していないので、高速LANカードを別途購入・増設しなければいけないのです。

これらの手間を考えれば、「1Gbpsにしておこうか」というのは、決して間違った判断とは言えないのです。

SoftBankの「おうち割」を適用したい→SoftBank光

現在、ほとんどの家庭では少なくとも一人が携帯電話を所持し、利用するようになっています。

光回線サービスでは、携帯電話キャリアが運営しているものがあり、これと契約すると同じ会社の携帯電話の通話料が割引になります。

「NURO光」の運営元のSo-netは独自の携帯電話回線網を持っていませんが、ソフトバンクと協力関係にあり、光電話を導入した場合にはソフトバンク携帯電話の割引が受けられます。

ソフトバンクの割引を期待して「NURO光」を導入しようと思っていた場合には、ほぼ同じ条件で割引が適用される「ソフトバンク光」を利用するのがいいでしょう。

一番お得なキャッシュバックキャンペーンがいい→auひかり

「auひかり」はKDDIグループが整備した光回線網を使ったインターネット接続サービスです。

先発のNTT「フレッツ光」から顧客を奪うために積極的なキャンペーンを繰り広げており、ネット代理店を通して申し込むことにより多額のキャッシュバックを受ける可能性が出てきます。

デメリットは、NTTほど回線網の整備が進んではいないため、これまで「フレッツ」を利用できていたエリアでも、導入不能になることが稀にある、という点です。

関西エリアに住んでいる→eo光

「eo光」は関西電力が提供する光回線サービスです。

電力会社の多くは、自社の送電線に光ファイバーを追加することにより回線網を整備しています。

送電線の鉄塔を利用するため、何もないところにファイバーを敷設するより低コストになるのです。

このため、料金などがNTTの「フレッツ」などと比べると安価になります。

また、ユーザーの絶対数が少ないため、渋滞が発生しにくく、高速接続がしやすい、というメリットもあります。

デメリットは「NURO光」同様エリアが全国規模ではない、という点です。

「eo光」は関西電力のサービス提供エリア以外では利用することができません。

まとめ

「NURO光」の一戸建て向けのサービスは、関東エリアでサービス提供地域に入っていた場合、イチオシになるコストパフォーマンスの高いサービスです。

ただし、マンションタイプの場合、7階以下で一戸建てと同じ回線を導入できるケースを除くと、必ずしも絶対有利とはなりません。

特に未対応のマンションに新規導入する場合、開通までの期間がかなり長くなってしまう点が問題となるでしょう。

自分の居住する住宅がエリア外だった場合、ためらわず他のサービスを導入した方が、結果的にはもっとも「お得」になると思われます。