「NURO光」はプロバイダのSo-netが運営している光回線インターネット接続サービスです。
他のサービスとは違い、「回線業者」が目立つ形にはなっていません。
このため、人によっては混乱してしまうこともあるようです。
「NURO光」はプロバイダのSo-netが運営している光回線インターネット接続サービスです。
他のサービスとは違い、「回線業者」が目立つ形にはなっていません。
このため、人によっては混乱してしまうこともあるようです。
一戸建て向けの「NURO光」の料金プランは、「2年縛り」の光G2V」と契約期間に縛りのない「光G2」の2通りとなっています。
「光G2V」の料金は4,743円、「光G2」の月額料金は7,124円です。
「光G2V」のみ、更新月以外に解約すると9,500円の違約金を請求されます。
「光G2」はいつ解約しても違約金なしです。
これ以外に初期費用として、契約事務手数料3,000円と、工事費40,000円が必要です。
工事費は30ヶ月の分割払いになりますが、工事費の分割費用相当の割引を行なうキャンペーンが実施されていることが多く、こちらの適用を受けられれば実質無料になります。
プラン名 | 光G2 | 光G2V |
月額料金 | 4,743円 | 7,124円 |
違約金 | なし | 9,500円 |
契約事務手数料3,000円と、各戸への工事費40,000円が必要になります。
工事費は36ヶ月での分割払いとなります。
月額負担料金、つまり月額料金は以下の表のようになります。
利用者数 | Hands-up会費 | 月額料金 | 合計月額 |
4~6人 | 900円 | 1,600円 | 2,500円 |
7人 | 800円 | 2,400円 | |
8人 | 700円 | 2,300円 | |
9人 | 600円 | 2,200円 | |
10人以上 | 300円 | 1,900円 |
インターネット接続が一般に普及し始めた時期、一般家庭ユーザーは電話回線を使って通信を行っていました。
インターネットそのものは(今でもそうですが)電話網とは独立した世界規模の光ファイバー網を構築しています。
この末端にあり、ユーザーをインターネットに接続する業者が「プロバイダ」です。
つまり、プロバイダは電話回線を使って接続してきたユーザーの端末をインターネットに接続し、IPアドレスなどを割り当てて通信可能にする業者だったのです。
後に一般電話回線による接続は廃れ、光回線やWiMAXなどの無線回線が主流になっていきますが、それでもプロバイダの役割は「各種通信回線を使って接続してきたユーザーの端末をインターネットに接続すること」で変わっていません。
基本的に、インターネット接続サービスには、「回線業者」と「プロバイダ」の2種が存在します。
稀に、回線業者が直接または独占的な子会社をプロバイダとしているケースが見られます。
携帯電話によるインターネット接続サービスは、回線業者がプロバイダを兼用しています。
また、NTTは系列プロバイダとして「OCN」、auは「au one net」などを配下に置いています。
「NURO光」の場合、「回線業者」は目に見える形では存在しません。
「NURO光」の回線は、NTTが構築していたけれど、現在利用していない「ダークファイバー」と呼ばれるものなのです。
この回線を、プロバイダのSo-netがレンタルして一般ユーザーに提供しています。
このため、ユーザーからは回線業者のNTTが「直接には見えない」存在となっているのです。
このように、プロバイダが回線を他から借りて運営する形態となっているので、複数のプロバイダを選ぶことは原理的にできません。
インターネット上にはさまざまな脅威があり、それから自分の個人情報やパソコンやデータを守ることが重要な課題になってきました。
元々これらは、ユーザーが自分自身の力でなんとかするもの、とされていましたが、各種高速回線が普及するとともにユーザーの平均的な技術レベルが下がり、独力で対応するのが難しくなってきました。
このため、プロバイダの中にはセキュリティサービスを提供するところが増えてきたのです。
多くの場合、セキュリティサービスは有料オプションとされているのですが、「NURO光」の場合は無料で利用できます。
インターネット接続を複数の端末で共有するためには「ルーター」、さらに端末との間を無線で接続する場合は「無線アクセスポイント」が必要になります。
しかし「NURO光」の場合、光回線の終端装置にルーターと無線アクセスポイントの機能をまとめた機器が提供されます。
このため、ネットワーク機器を追加することなしに、導入したその日からスマートフォンやタブレットから無線接続を行なうことができます。
しかも、月額利用料金は無料です。
「NURO光」の端末の無線LANの通信速度は、最大450Mbpsです。端末側が450Mbpsでの通信に対応していた場合、条件が良ければ限りなくこれに近い速度での通信が行えます。
ただし、無線を使った場合回線そのためのカタログスペック上限値である「2Gbps」は出ません。
2Gbpsを出すためには有線接続にしなければなりませんが、この場合ケーブルやネットワークアダプタも2Gbpsの通信に対応しているものでなければなりません。
「NURO光」はプロバイダが運営するインターネット接続サービスです。
このため、「プロバイダ料」と「回線料」の区別がありません。
言ってみればすべてが「プロバイダ料」であり、それ以外は原則的に必要ないのです。
通常のインターネット接続サービスは、「回線料」が大部分を占め、「プロバイダ料」は比較的少額となっていますから、ちょっと見た感じ「NURO光」は「プロバイダ料」なしのように見えるかも知れません。
「NURO光」の場合、回線料金とプロバイダ料金を一括して徴収しています。
「フレッツ光」の場合、回線料金とプロバイダ料金は別々で、支払先が異なります。
この場合、回線提供者とプロバイダの双方に料金徴収の窓口を作らなければならなくなり、その分余計な人件費がかかります。
また、サポート窓口に関しても同様の状況になります。
回線提供者とプロバイダが一体化すると、これらの人件費を節約できるようになり、浮いた分を価格に転嫁できます。
つまり、値下げが可能になるのです。
回線提供者とプロバイダが一体化しているサービスとしては、「NURO光」以外に「eoひかり」や、各種ケーブルテレビなどが存在します。
ただし、全国規模でサービスを提供している業者は少なく、大部分は特定の地域限定になります。
サポート窓口が回線業者とプロバイダで分かれている場合、ユーザーはトラブル発生時に原因がどちらにあるのかをまず判断し、連絡をしなければなりませんでした。
知識がなければ原因がどちらにあるのかわからず、対応した業者の側で「それはうちの担当ではありません」と言われてしまう可能性があったのです。
ひどい場合には、回線業者・プロバイダの両方が「うちの担当ではない」と言い、ユーザーをたらい回しにしてしまうことすらありました。
サポート窓口が一本化されると、このようなことはなくなります。
また、「たらい回し」が不可となると業者側では逃げることができなくなるので、きちんと最後まで責任を持ってサポートする可能性が高まるのです。
「NURO光」は関東1都6県限定のサービスとして始まり、現在でも提供エリアの拡大は行われていません(ただし、1都6県内の非対応地域への対応はなされています)。
ユーザーとしては早く全国規模にサービスを拡張して欲しいところですが、設備投資などの関係から、エリアを拡げてしまうとコストがかさみ、安価にサービスを提供できなくなる可能性が高いのです。
このため、よほどの変化が生じない限り、エリアそのものの拡張は望めないでしょう。
近年建設したマンションの場合、最初から建物までNTTの光回線が導入されていることが多いのですが、「NURO光」の場合はそうはいきません。
導入希望者が出てから工事を開始し、建物に導入することになるのです。
しかも、マンションタイプの場合、導入希望者が1人だけだったら工事は行われません。
最低でも4人揃うまで待たなければならず、それからようやくマンション管理組合との交渉に入る、ということになるのです。
ただ、建物の7階以下に部屋があるのなら、マンションタイプではなく一戸建てと基本的に同じサービスを直接加入者宅に引き込むことができる可能性があります。
「NURO光」はプロバイダのSo-netが運営しているので、他のプロバイダを利用することはできません。
今後も対応はなされないはずです。
「プロバイダを変えたくない」という人の大部分は、今まで使っていたメールアドレスを変えたくないから、というのが理由だと思われます。
他のサービスは大抵代替可能ですから。
メールアドレスを変えたくない場合は、元のプロバイダの料金コースを「メールコース」に変更して維持するとよいでしょう。
業者によって違いますが、月額200~250円程度で維持できます。
別の回線でSo-netを利用していた場合、「NURO光」乗り換え時に一度プロバイダ契約を解除する必要はありません。
そのまま「コース変更」で対応することができます。
元の回線は光でなくてもよく、ADSLやWiMAXでも大丈夫です。
光回線の場合、フレッツでもauひかりでも同じように対応できます。
コースの変更は、So-netの公式ページから可能です。
元回線別にページは分かれておらず、すべて一つのフォームから手続きを行なうことになります。