SoftBankの月額料金プランを確認する
格安SIMのメリットは「毎月の料金を安くしてスマートフォンを利用することができる」というポイントです。
ですが「いくら安くできるのか?」ということが、ある程度は明確にならないと、格安SIMの良さというものが分かりにくいでしょう。
そこで、比較対象として大手キャリアの一角である「SoftBank」と、MVNOの一種である「DMM mobile」で、料金の比較を行ってみたいと思います。
格安SIMのメリットは「毎月の料金を安くしてスマートフォンを利用することができる」というポイントです。
ですが「いくら安くできるのか?」ということが、ある程度は明確にならないと、格安SIMの良さというものが分かりにくいでしょう。
そこで、比較対象として大手キャリアの一角である「SoftBank」と、MVNOの一種である「DMM mobile」で、料金の比較を行ってみたいと思います。
まず、SoftBankの一般的なプランとして、
「通話し放題+データ定額パック標準(5GB)+ネット接続料」
のプランを例に挙げてみましょう。
このプランは、
の3つで構成されており、つまりこのプランは約8,000円(税抜き)で利用できる、ということになります。
次は、スマートフォンであまり通話を利用しない(全く利用しないというわけではない)プランについてです。
この場合だと「通話し放題」があまりメリットがありませんので、基本料金の部分を組み替えて、パケット容量を増やした
「通話し放題ライト+ギガモンスターデータ定額20GB+ネット接続料」
というプランを提案します。
このプランの場合、通話に料金が発生する可能性があります。
ただし、通話料金が発生するのは、
「1回の通話で5分以上の通話を行った場合に、5分を超過した時間30秒毎に20円」
というレートです。
つまり、この基本料金プランでも、5分以内の通話であれば、全て無料で行うことができます。
長時間の通話を行わないのであれば、このプランのほうがお得になる可能性が高いでしょう。
今回は「ネットを多用する」ということを前提として、「ギガモンスター定額20GB」というデータ定額サービスを推奨しています。
先ほどのプランと比べて4倍のパケット容量を持つ、まさにモンスターと呼べるプランです。
しかも、5GBのプランとの料金の差額は、たった1,000円しか無いのです。
もちろん、20GBもの容量を使いこなす必要がないユーザーの場合であれば、5GBのプランでもかまわないのでしょう。
しかし、
といったように、大量のデータ通信を必要とするユーザーであれば、20GBというプランは満足の行くものである可能性が高いです(なお、さらに上を行く「30GB」のプランもあります)。
基本料金は、上記のプランより1,000円安く、パケット容量の分で1,000円高くなっています。
つまりこのプランも月額8,000円(税抜き)で利用することができます。通話に関する制限があることによって、代わりにパケット容量が大幅に増えることになります。
まさに「電話はほとんどしない」「ネットはよく利用する」というユーザー向けのプランであると言えます。
次は、SoftBankを家族で利用するというケースです。
今回のケースでは、
を例にピックアップします。
このプランは、個別の回線とは異なり「データ定額パックを家族で共有」する代わりに、子回線は1回線ごとに「データシェア月額使用料500円」を支払う必要があります。
なので、上記のプランで契約した場合は、
で子回線は1回線あたり3,500円になります。
そして、3回線の合計は、
で利用することができます。
ただし、いくつか注意する必要があります。
まず「通話し放題ライトプラン」をご利用の場合、「データ定額パック・大容量(10)」で親回線としてのご加入はできません。
また、親回線が「データ定額パック・大容量(15)(50)(100)」の場合のみ、「通話し放題ライトプラン」で子回線としてご加入いただけます。
詳しくはSoftBankのホームページを確認しておきましょう。
上記のプランの場合、3人家族で10GBのパケット容量を共有することになります。
共有しているので平均すれば1人あたり3.3GBになりますが、あくまでも合計で10GBなので1GB+2GB+7GBという使い方でも問題ありません。
それでは、上記を踏まえた上で、
「同じようなプランを『DMM mobile』で利用するとしたら?」
ということを、DMM mobileの各プランの料金を説明しながら解説していきます。
まずは、1人のユーザーが「5GBの通話SIM」を利用する場合を想定します。
DMM mobileの通話SIMを、5GBで利用する場合の料金は1,910円です。
さて、これと同じような条件を、SoftBankで利用する場合の料金は8,000円です。
つまり、DMM mobileの方が4分の1の料金で利用できるということになります。
DMM mobileは業界でも最安値の料金プランを提案し続けているだけあって、やはり基本料金の安さはピカイチです。
ですがネックになるのがやはり「通話料金」です。
格安SIMは、通話料金として通話時間30秒毎に20円が必要になります。
1分で40円、1時間で2,400円の通話料金が発生することになります。
DMM mobileには「通話定額」「かけ放題」と言ったプランがなく、どれだけ短い通話時間でも通話料金が発生します。
上記プランの差額は約6,000円、これを通話料金に換算すると約2時間半の通話料金に相当します。
つまり、上記のプランを利用する場合、DMM mobileのユーザーは月間で2時間半以上の音声通話を利用すると、SoftBankのプランよりも多くのお金を支払うことになるのです。
次は一人で「20GBのデータ容量」を利用する場合です。
DMM mobileは5,980円で、通話SIMの20GBのプランを利用することができます。
SoftBankのプランと比べて2,000円安いです。ですが通話料金がネックになることは変わりません。
2,000円分の通話料金は、50分の通話時間に相当します。
SoftBankのライトプランは超過分に対して同じレートで通話料金が発生しますが、50分を30日で割ると1日あたり2分も通話できません。
その通話時間であれば、ライトプランは通話料金がかかりません。
やはり、格安SIMの場合は通話時間の長さが料金の安さを曇らせてしまうことになります。
最後は「シェアコース」での比較です。
DMM mobileで、
を利用する場合にかかる料金は4,290円です。
SoftBankの場合だと、上述のとおり19,500円なので、15,210円の差額です。なので、1回線あたり約5,000円の節約になります。
当然ながらこのプランでも通話料金の高さがネックになります。一人あたり平均で約2時間の音声通話で合計料金が同じ水準になります。
ですが、仮に音声通話を「別の方法」で利用することになる場合、月間約15,000円の節約効果は大きいです。
年間にすると、約18万円もの節約効果が有るのです。
通話をどうするかということが、格安SIMとの上手な付き合い方になるのではないかと思います。
格安SIMは「基本料金の安さ」が魅力なので、それを活かすことで大きな節約効果を生み出します。
問題となるのは「通話料金が高い」ということであり、これを解決する方法があれば、多くの人がお得な料金でスマートフォンを利用することができます。
これに関しては、
について理解を深める必要があるでしょう。
別の記事でも解説していますが、現在お金をかけないで通話をする方法が、多数用意されているからです。
ですが、当然ながらデメリットもあります。
このあたりについては、
といったことを、ユーザー自信が見つめ直し、分析することが必要になります。
その結果、大手キャリアがお得なのか、格安SIMがお得なのかを正確に知ることにつながるのです。