auの月額料金プランを確認する
「格安SIM」とは言いながらも、大手キャリアの料金プランと比べてどれだけ安いのかということがわからないと、その魅力は薄れてしまいます。
そこで、大手キャリアの一角である「au」と格安SIMの料金を比較してみようと思います。
なお、今回の料金比較として、auの場合は「誰でも割」を適用した場合の料金プランで、解説していきます(誰でも割非適用時、その他の割引に関してはauのホームページから確認してください)。
「格安SIM」とは言いながらも、大手キャリアの料金プランと比べてどれだけ安いのかということがわからないと、その魅力は薄れてしまいます。
そこで、大手キャリアの一角である「au」と格安SIMの料金を比較してみようと思います。
なお、今回の料金比較として、auの場合は「誰でも割」を適用した場合の料金プランで、解説していきます(誰でも割非適用時、その他の割引に関してはauのホームページから確認してください)。
まずは、auの一般的なプランとして、
「カケホ+データ定額5(5GB)+LTE NET」
を取り挙げます。
auのプランは、
でそれぞれ料金が設定されており、カケホの基本料金2,700円(誰でも割が非適用の場合は4,200円)にインターネット接続料金が300円、これにデータ定額サービスをデータ容量ごとに計算し、5GBの場合であれば5,000円をプラスするので合計で8,000円になります。
さらに、上記のプランに「auスマートバリュー」を適用することで、料金を低くすることができます。
これは「固定通信サービス」とセットで契約した場合に適用されるものであり、5GBのプランの場合は、契約から2年間は1,410円を、3年目以降は永年934円を料金から差し引くことができます。
「カケホ+データ定額5(5GB)+LTE NET」から「auスマートバリュー」を差し引くと、契約から2年間は6,590円、3年目以降は7,066円での利用となります。
また、「データ定額(2GBと3GBのプラン)」の場合は、永年で934円/月割引のみになります。
なお、「データ定額30」の場合は、2年間-2,000円と割引額が大きくなりますが、3年目以降はどのプランでも永年934円の割引となります。
次に、ネットは利用するのですが、通話機能はあまり利用しないという人向けの「スーパーカケホ+データ定額20(20GB)+LTE NET」について解説します。
こちらの場合は、基本料金が2,000円(スーパーカケホ1,700円+LTE NET300円)となり、これにデータ容量の料金がプラスされます。
20GBのプランで契約する場合は6,000円の料金になりますので、合計で毎月8,000円になります。
スマートバリューを適用する場合は2年間は1,410円、3年目以降は934円の割引になりますので、2年間は6,590円で、3年目以降は7,066円での利用になります。
さて、auの一般的なプランの場合は、6,000円~8,000円の料金が毎月発生するということは理解できたかと思います。
では、同じくauの回線を利用する格安SIMの一つである「mineo」のプラント比較してみることにしましょう。
それと、mineoという会社は、MVNOの中でも珍しい特徴を持っており、「docomo」と「au」の2つの回線から一つを選ぶことができます。
なので、今回の比較対象となるのは「mineoのauプラン」ということになります。
まずは、mineoの「5GB」のプランから解説していきます。
mineoのauプランの5GBの料金は、デュアルタイプ(音声通話機能ありのプラン)の場合だと、2,190円(データ通信のみの「シングルプラン」であれば1,580円)で利用することができます。
また、「家族割」「複数回線割」を利用することで、毎月の利用料を50円割り引くこともできます。
さて、auの場合だと5GBのプランは、割引を最大限に利用しても7,000円以上の料金がかかります。
つまり、mineoの場合であれば料金を3分の1程度にすることができるということになります。
ただし、問題となるのは「通話料金」です。
格安SIM全体の特徴ではあるのですが、mineoの通話料金は国内通話で30秒あたり20円の通話料金がかかります。
仮に1日5分の通話を行うのであれば、1日あたり200円、1ヶ月(30日)で6,000円の料金がかかることになります。
なので、mineoのプランがもともと2,190円なので、合計すると8,000円以上の料金が毎月発生することになります。
auの場合であれば「カケホ」のプランなので、国内通話であれば相手キャリアに関わらず通話料は無料です。
つまり、通話する時間が長い人ほど、通話料金が定額のauのプランのほうがメリットが大きくなります。
auのプランは2年間は6,590円で利用することができます。これとmineoの5GBの音声通話ありのプランの金額の差は、4,400円です。
1分あたり40円の通話料であると考えれば、110分、つまり約2時間の通話を1ヶ月で利用することになると、auとmineoの料金の安さは逆転することになります。
110分を30日で割ると、1日あたり3分30秒程度になります。
1日の通話時間がそれ以下であれば、mineoの方がお得ですが、それ以上、つまり月間で2時間以上の通話をするのであれば、mineoは通話料金だけでそれなりの金額になってしまうのです。
ただ、単純に計算すると、こういう結果になりましたが、mineoにしても通話料金を節約する方法はあるので、詳しくは下記をご覧下さい。
次は同じくデュアルタイプの「10GB」のプランです。
こちらは3,130円(データ専用SIMの場合は2,520円)で利用することができます。
上記の5GBのプランの倍の容量を、1,000円ほどプラスするだけで利用することができます。
10GBあれば、ある程度データ容量を気にすることなく、データ通信を利用することができるのではないかと思います。
auのプランには現在、10GBのプランがないので比較することが難しいのですが、仮にmineoの10GBを2つ利用する場合だと、3,130円×2回線-100円(複数回線割2回線分)で、6,160円で利用することができます。
auの20GBのプランは、割引率が高くなっている2年間でも7,590円(auスマートバリュー適用)であり、「mineoの10GB×2」の方が安い料金で利用することができます。
また、mineoをデータ通信専用プランで利用する場合だと、5,000円ほどで利用できることを考えれば、大幅に安い料金で利用できるということになります。
ただし、やっぱり通話料がネックになります。同様に30秒あたり20円になります。こちらの場合、auの「スーパーカケホ」の特性を理解する必要があります。
スーパーカケホは、カケホのプランとは違って、通話が完全に「し放題」になるわけではありません。
スーパーカケホは、1回あたり5分までの通話が無料になるだけで、それ以上は30秒あたり20円という、mineoと同じ通話料金が発生するということになります。
同じデータ容量のプランがauとmineoで存在しないので一概には言えませんが、やはり通話料金が無条件で発生するmineoは、通話料金だけで大手キャリアに近づく月額料金になりやすくなります。
5分あたりの通話料金は200円、それがauのスーパーカケホの場合であれば必要ないことを考えると、やはり通話時間の長さが決め手となります。
ですが「通話はあまり利用しない」ということを前提とするのであれば、そこまで大きなポイントとはならない可能性があります。
この点は「通話機能の必要性」が大きく関わるのではないかと思います。
mineoの基本料金の安さを曇らせるのは、やはり「通話料金の高さ」がネックとなってしまいます。
通話機能は便利ですし、これを多く利用するのであれば、かけ放題のプランを用意する大手キャリアの方がお得なのでしょうか。
同時に、通話機能をmineoで利用することはナンセンスなのでしょうか。
通常の音声通話だけではなく、スマートフォンには「データ通信の回線を利用した通話機能」というものがあり、これは通常の通話料金とは別の体系に依存します。
データ通信を発生させてしまう代わりに、30秒20円の通常のレートに依存することなく、条件次第では完全無料で利用できる通話機能も多数存在します。
例えば、「LINEの無料通話」などがその代表です。
これらの「無料通話」の機能は、データ容量を消費するものですが、格安SIMはデータ容量を増やす場合に、大手キャリアよりも安いレートで増やすことができます。
なので、通話機能用に多くのデータ容量のプランを契約するにしても、通常の音声通話機能を利用するより、はるかに安い料金で通話することができる可能性があります。
ただし、通常の音声通話機能とは違って、
などのデメリットもあります。
この点は、通話機能の必要性とライフスタイルなどに依存することになります。