予定日が近づくと気になるのが、出産がどのように始まるかではないでしょうか。
病院や自治体が実施している母親学級などで話を聞いていてもなんとなくイメージが湧かないという方もいます。
そこで、出産本番までにイメージ出来るようにどのような兆候があるのかをまとめてみました。しっかり把握して慌てることなく本番を迎えて下さい。
予定日が近づくと気になるのが、出産がどのように始まるかではないでしょうか。
病院や自治体が実施している母親学級などで話を聞いていてもなんとなくイメージが湧かないという方もいます。
そこで、出産本番までにイメージ出来るようにどのような兆候があるのかをまとめてみました。しっかり把握して慌てることなく本番を迎えて下さい。
出産の兆候には個人差があります。臨月に入れば赤ちゃんはいつ生まれてきてもおかしくありません。ある調査によると予定日に生まれてくるのは全体の5%程度という結果が出ています。
予定日より早い人もいれば、遅くなる人もいます。一般的には、初産の場合子宮口が堅いなどの理由で予定日より遅くなると言われていますが、初産でも臨月入ってすぐに生まれたという方もいます。
以下のような、お産のサインが出てきたらお産が近い証拠です。まずは、そのサインを逃さずに準備をしておきましょう。
臨月に入ると赤ちゃんは外に出る準備をします。まず、ゆっくりと下に下がっていき、ママの骨盤に頭をはめます。そのため、圧迫されていた胃がすっきりして食欲が増す方がいます。
赤ちゃんが下がってくると子宮の収縮が始まり、お腹が張り、頭が固定されることで胎動が減ります。下に下がってくる分膀胱が刺激され、今まで以上にトイレが近くなります。
お腹は今まで以上に大きくなるため、腰痛や恥骨、足の付け根が圧迫されて痛くなることがあります。また、陣痛は規則的に子宮が収縮することを言いますが、不規則に子宮が収縮する前駆陣痛が起る人もいます。
前駆陣痛から陣痛に変わる人もいますし、そのまま治まることもあります。痛さはそれぞれですが、生理痛に良く似た痛みから始まることが多いです。
これらのお産のサインは、複数が組み合わさって出る人もいれば、まったく異なるサインが出る人もいます。
例えば胎動に関しては、少なくなったという人もいれば、あまり変わらなかったという人もいます。
前駆陣痛がまったくない人もいれば、何日も前駆陣痛に悩まされたという人もいます。
サインもそれぞれなので、このようなサインがあるということを知り、参考にしておきましょう。
そして、いよいよ本番が近づくと、「おしるし」「陣痛」「破水」が起こります。
こちらも必ず自然に起こるわけではありません。おしるしがないけど陣痛が来たという人もいれば、破水から始まったという人もいます。
ただ、これらの兆候があった時に適切な判断をしなければ赤ちゃんもママも危険な状態になることがあります。
それぞれどのようなものなのか、対処法はどうすればよいのかしっかり把握しておきましょう。
おしるしとは、粘り気のある出血のことを言います。色は赤やピンク、赤褐色など人によって多少の違いがあります。
「おしるし」とは、出産の準備段階で起こります。赤ちゃんの入っている袋を卵膜と言います。卵膜は普通、子宮の壁に張り付いています。
この卵膜が子宮の収縮などにより、子宮から剥がれかかった時に出血を起こします。これが「おしるし」です。
おしるしは誰にでも起こるわけではありません。おしるしが全くないまま陣痛が来る方もいますし、数日続く方もいます。
おしるしがあればすぐに入院というわけではありません。おしるしが来ても陣痛がなければすぐに生まれません。おしるしがあったら清潔な生理用ナプキンなどを当てて様子をみましょう。
おしるしはすぐに出産とならないこともありますが、大量に出血していたり、痛みを伴ったりする場合は異常がある可能性があります。まずは、病院に連絡して、指示を仰ぎましょう。
初産の場合、何が異常で何が正常なのか分かりづらいので、このくらいで病院に電話して良いのか悩むことがあります。しかし、病院も何かあってからでは困るので、心配ごとがあればすぐに連絡して受診をしてもらいたいのです。
おしるしに関しても大丈夫な出血なのか、異常出血なのか判断が出来ない場合はすぐに連絡を入れましょう。受診となった場合は、万が一に備えて入院の準備をしていくと良いでしょう。
陣痛とは規則的にお腹が張り、痛みを伴うものを言います。痛みも人それぞれで、初めは生理痛に似ていて、段々強くなったという方や初めから痛かったという方もいます。
陣痛は赤ちゃんを子宮から外に出すために子宮が収縮することで起こります。収縮と休息を繰り返すので陣痛が来てもずっと痛いわけではありません。収縮と休息の間隔が一定であれば陣痛と言えます。
定期的な痛みかどうかは、スマホの陣痛アプリなどで図ると良いでしょう。陣痛が規則的になり、前回の痛みから次の痛みまで10分間隔になったら病院に連絡して指示を受けます。
一般的には初産の場合は進行が遅いため、10分間隔で連絡を入れますが、経産婦の場合は進行が早いことが多いので、20分~15分間隔になったら連絡を入れます。
陣痛が来たら、間隔が長い間に食事やシャワーなどを済ませ、入院の準備と病院に向かう準備をします。一定の間隔になるまで長い人もいれば短い人もいます。間隔を図りながら早めに準備を済ませましょう。
痛みはあるけど、間隔が不規則な場合は前駆陣痛かもしれません。不規則な場合まだ本格的な陣痛ではないので、自宅で様子をみても大丈夫です。
時々前駆陣痛と通常の陣痛の区別がつかないことがあります。10分間隔になったけど、その後痛みが遠のくということもあります。時間を図りつつ、判断できない場合は病院に連絡しましょう。
破水とは羊水が漏れ出たことを言います。陣痛が進んで破水することもあれば、破水後陣痛が起きないこともあります。破水をするとすぐに出産しなければ細菌感染などの恐れがあるので促進剤などで陣痛を促します。
破水は、赤ちゃんの頭や子宮の収縮に刺激されて赤ちゃんを包む卵膜が破れて中の羊水が漏れ出た状態です。破水の箇所や卵膜の破れかたによって状況は異なります。
大量の水が漏れることもあれば、尿漏れ程度のこともあります。複数回の漏れを感じるようであれば破水の可能性が高くなります。パンっという弾ける音で気付いたという方もいれば、病院で検査をして破水だと気付いた方もいます。
大量の漏れではなく、少量の場合尿漏れとの違いが分からないことがあります。複数回の漏れを感じたり、生ぬるい感覚で少しにおいがあったりで尿漏れとの違いを感じる方が多いようです。
違いが分からない場合病院で検査をすることになります。少量の場合は意外と気付かない人もいるので恥ずかしがらずに病院で検査を受けましょう。
破水をしたら清潔なナプキンをあててすぐに病院に行きましょう。細菌が入る恐れがあるので入浴は控えて下さい。
これらの兆候が出た時、「おしるし」の場合は様子を見て、「陣痛」の場合は10分間隔になったら病院へ、破水の場合はすぐに病院に行きましょう。もちろんその他気になることは病院に連絡して指示を受けましょう。
赤ちゃんは子宮が全開になり、陣痛のタイミングが合って初めて外に出て来ます。
しかし、初産の場合、一般的には子宮が全開になるまでに時間がかかります。陣痛が定期的になるのにも時間がかかることがあるので、陣痛が来ても慌てずに準備をしましょう。
本格的に陣痛が始まったらまずは、病院に連絡を入れましょう。すぐに病院に向かうのか、しばらく様子を見るのか指示をしてくれます。
特に初めての出産は不安が大きいものです。10分間隔でなくても不安ならすぐに連絡をして状況を伝えましょう。
いかがでしたでしょうか。出産が近くなると色々なサインが現れます。これらのサインがあればお産が近い証拠です。
その後「おしるし」「破水」「陣痛」が来ますが、これも必ず誰もが自然に来るわけではありません。赤ちゃんに会えるまでもうすぐです。兆候をしっかり把握して、いざという時に焦らずに対処しましょう。