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産後のつらい頭痛の原因と対処法!授乳中に頭痛薬は飲んでもいい?

 

産後はホルモンバランスの変化、疲労、睡眠不足などでママの体には様々な不調が現れます。どれも辛いものですが、その中でも最も辛いのが「頭痛」ではないでしょうか。

産後に頭痛で悩むママはとても多いのです。本当に辛い時は病院に行くことが大切ですが、薬に頼らず改善していければ一番ですよね。

今回は、産後の頭痛はなぜ起きるのか、頭痛に対するセルフケアの方法をお伝えしていきます。出来る事から始めてみて下さい。

 

目次

産後は頭痛が起きやすい!?

ママは10ヶ月ちょっとかけてお腹の中で赤ちゃんを育てていきます。その間にホルモンバランスも体つきも変化していきます。

そして出産を経て、ママの体は急激に元の体に戻っていきます。その間はホルモンバランスの急激な変化、体調が回復しきらないうちから赤ちゃんのお世話が始まります。

ホルモンバランスの変化や慣れない育児、赤ちゃんに合わせた生活の中で、体には様々な不調が現れます。その不調の一つが「頭痛」です。産後は様々なことが原因で頭痛が起りやすくなります。

産後の頭痛の種類

まず頭痛と言っても、痛みの感じ方は様々で主に頭痛は2種類に分けることができます。それぞれの特徴をみていきましょう。

偏頭痛

一つは「片頭痛」です。片頭痛の特徴は、こめかみや目の周りがズキズキとした痛みです。

頭痛と同時に吐き気、嘔吐、肩こりなどの不調があらわれます。

また、症状は数時間から3日程度と比較的長く続きます。片頭痛は何らかの結果で脳の血管が拡張することで起こります。

緊張型頭痛

もう一つは「緊張型頭痛」です。緊張型頭痛の特徴は、後頭部から首筋にかけて全体的に締め付けられるような痛みが出ます。

特に吐き気などの症状が伴うこともなく、短ければ1時間程度で治まります。ただし、慢性化してしまうと数週間も症状が続くこともあります。

緊張型頭痛は、片頭痛と異なり、血流が悪くなることで頭の周りの神経が刺激されて起こります。

片頭痛も緊張型頭痛も原因を特定することが難しく、原因が1つの場合もあれば複数組み合わさって起こる事もあります。

産後の偏頭痛の原因

片頭痛と緊張型頭痛はそれぞれ原因が異なることもありますし、同じ原因であることもあります。まずは、片頭痛の原因を見ていきましょう。

ホルモンバランスの影響

片頭痛の原因としては、ホルモンバランスの影響が考えられます。出産後はエストロゲンというホルモンが急激に減るのですが、それに伴ってセロトニンというホルモンの分泌も減少します。

セロトニンは血管を収縮させる作用があります。セロトニンの減少で血管が拡張され、片頭痛が起ります。

産後の緊張型頭痛の原因

緊張型頭痛の考えられる原因は3つです。

骨盤のゆがみ

妊娠から出産後はホルモンの影響で靭帯が緩み、骨盤が開きます。その後3ヶ月程度かけて戻っていくのですが、姿勢、疲労などが原因で骨盤が歪むと血行が悪くなります。血行不良が原因で緊張型頭痛が出る可能性があります。

授乳による水分不足

授乳中は水分が不足しがちです。体で水分が不足すると代謝や血流が悪くなり、緊張型の頭痛が起きやすくなります。

貧血

出産時の出血、授乳などで貧血になるママもいます。貧血が起きると血液の流れが悪くなり頭痛が起こります。また、貧血の場合、ひどい時はめまいなどの症状があらわれることもあります。

産後の偏頭痛・緊張型頭痛どちらも共通の原因は?

以下の3つは、片頭痛、緊張型頭痛どちらにも共通していえる原因です。

姿勢のゆがみ

育児中は、授乳、おむつ替え、抱っこなどで負担のかかる姿勢をとることが多くなります。姿勢が悪くなると血行が悪くなったり、体に負担がかかり自律神経に影響を与えたりします。

そのせいで、ホルモンバランスが乱れたり、血行不良を起こしたりして、片頭痛や緊張型頭痛を引き起こします。

睡眠不足

新生児は昼夜の区別がつかず、数時間ごとに目を覚まします。ママはそのたびにおむつを替えたり、おっぱいやミルクをあげたりします。

数ヶ月でぐっすり寝る子もいれば、上手に寝られない子、夜泣きをする子もいて、ほとんどのママは満足に寝る事が出来ません。睡眠不足が続くとホルモンバランスが乱れたり、血行不良を起こしたりします。

ストレス

ママは赤ちゃんのペースで生活をしますが、どんなに可愛い赤ちゃんでもずっと合わせていくのは大変で、多かれ少なかれストレスを感じます。また、最近の女性は育児に家事に仕事とやることが多くなっています。

ストレスも溜め込むと体の不調が現れます。特に責任感の強いママは自分が頑張らなければと無理をしてしまう傾向にあります。強いストレスも頭痛の原因になります。

産後の頭痛の対処法

頭痛がずっと続く、我慢できないくらい痛いという場合は別の病気が隠れている可能性もあるので、病院で診てもらった方が良いですが、たまに頭痛を感じる程度であればまずはセルフケアを行ってみましょう。それぞれ対処法がまったく異なるので注意して下さい。

偏頭痛の対処法

片頭痛が起きたら、痛みが出ている部分を冷やし、暗い部屋で安静にしているのが一番です。

吐き気などが起きている場合、寝ることも辛いかもしれませんが、氷や冷やしたタオルなどで痛みのある場所を冷やすことで、血管が収縮され痛みを緩和することが出来ます。

後は、暗い部屋で安静にして、血管が収縮するのを待ちます。また、カフェインには血管を収縮させる作用があります。

水分補給に軽くカフェイン入りの飲み物を飲むのも良いでしょう。ただし、授乳中のママはあまり摂り過ぎると母乳に影響があるため、過剰摂取は控えましょう。

緊張型頭痛の対処法

緊張型頭痛は、血管を拡張することで緩和することが出来ます。出来れば全身を温められるお風呂などに入るのが良いですが、出来ない時はホットタオルなどで頭や肩、顔などを温めてあげると良いでしょう。

また、ストレッチや軽い運動、深呼吸でリラックスすることも大切です。緊張型の頭痛が出てきたなと思ったら、体をほぐし、血液の流れが良くなるようにしましょう。

授乳中に頭痛薬は飲める?

どうしても良くならい時は薬に頼りたくなりますが、そこで気になるのが授乳中に飲める薬ではないでしょうか。授乳中に安心して飲める薬は、専門家に相談した上で飲むのが一番です。

安心して飲める頭痛薬は病院で処方してもらう

実は、授乳中に飲める頭痛薬は限られています。一番安全なのは、病院で薬を処方してもらうことです。妊娠中から飲める頭痛薬もあるので、病院で頭痛について相談をして処方をしてもらうのが一番です。

出産後に頭痛が出た場合は、出産した産院で相談することも可能ですし、内科や脳外科、最近では頭痛外来というところもあるので、そちらで相談すると適切な薬を処方してくれます。

市販薬は医師や薬剤師に相談してから服用しよう

病院に行く時間がないので、とりあえず市販の薬を試したいという方は必ず薬剤師などの専門家に相談をしてから購入しましょう。ほとんどの薬は、授乳中は控えましょうと書かれていますが、市販の薬でも授乳中に飲める薬はあるようです。

ただし、授乳間隔をあける注意点があったりするので、自己判断で薬を選んだり、飲んだりするのは危険です。きちんと相談をしたり、説明を聞いたりしてから正しく飲むようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。産後は多くの体のトラブルを抱えるママが多いです。特に困るのが頭痛だと思いますが、いくつかセルフケアを行うことで緩和をすることも出来ます。

ただし、痛みが引かなかったり、痛みが増したりしたら無理をせずに病院に行くようにしましょう。そしてトラブルを起こさないためにも原因となり得そうなことを起こさないように日頃からちょっとずつ注意をしてみて下さい。それだけでもトラブルになりにくい体になります。