髪の毛が抜けていく、生え際が後退していく。
髪は長い友達というように、髪の毛が生えそろった頭はいつまでも保ちたいものですね。
しかし、私たちの髪は様々な要因で抜けてしまいます。
今回は年齢が関わる壮年性脱毛症について。
AGAとも混同しやすいのでその違いをしっかり押さえてケアしましょう。
髪の毛が抜けていく、生え際が後退していく。
髪は長い友達というように、髪の毛が生えそろった頭はいつまでも保ちたいものですね。
しかし、私たちの髪は様々な要因で抜けてしまいます。
今回は年齢が関わる壮年性脱毛症について。
AGAとも混同しやすいのでその違いをしっかり押さえてケアしましょう。
男性の脱毛症としてよく聞くのはAGAだと思います。
どちらも髪が抜けていく点では同じですがどのような違いがあるのでしょうか?
実は分類の仕方がそもそも異なります。
壮年性脱毛症とは年齢を重ねた人、30~50代で起きる脱毛のことを言い、その反対となるのは10~20台で発症する若年性脱毛症です。
つまり、年齢での区分にすぎません。
対してAGAとは男性ホルモンであるテストステロンがジヒドテストステロンに変質することによって毛根(毛母細胞)にダメージを与える症状です。
つまり、AGAは壮年性脱毛症の一種となるわけです。
逆に、AGA由来でない壮年性脱毛症もあります。
これは、壮年脱毛症の定義によるものです。
ちなみに20代以下の場合は若年性脱毛症、逆に60歳以上の場合は老人性脱毛症といいます。
壮年性脱毛症の原因を探るときはまずAGAを疑うことはむしろ合理的です。
まず、反りこみの部分から脱毛していく状態が考えられます。
これは俗にM字ハゲと呼ばれているものです。
逆に、額の真ん中は髪の毛が残るため、その後の進行によって真ん中だけ残るのか、M字のまま額が後退していくのかはその人次第です。
いずれにせよ側頭部が最後に残りやすい傾向にあります。
つぎに、額が後退していく場合です。
これはM字型の脱毛とは違い、均等に額が後退していきます。
その結果慧遠ドンおでこが広くなり、最終的には頭頂部に達します。
その結果、やはり側頭部の髪だけが残ります。
頭頂部から脱毛する場合は最初に抜け始めた部分から脱毛が広がっていきます。
額が後退するのではなく、頭頂部から額に向かって脱毛していくのがこのタイプの特徴です。
しかし、額まで脱毛しても側頭部は残りやすいです。
結局壮年性脱毛症は側頭部と高等部の髪の毛が残る傾向にあります。
女性の場合は髪の毛が全体的に薄くなるのでどこかが目立って禿げる場合は円形脱毛症が疑われます。
見た目の変化としては、髪の毛のボリュームがなくなったように感じるほか、抜け毛が目立つことも特徴的です。
このような脱毛症のことをびまん性脱毛症といいます。
そのため、女性用のウィッグは頭を覆うだけでなく分け目やつむじだけをカバーするものも売られています。
特に男性の脱毛で大きいのはAGAです。
AGAとは男性ホルモンであるテストステロンが体内にある酵素(5αレダクターゼ)によってジヒドテストステロンという物質に変わるのです。
ジヒドとは「水素が二つ」という意味です。
このジヒドテストステロンという物質は脱毛をさせると言うよりは、発毛を抑制してしまいます。
髪の毛は、絶えず成長→脱毛→発毛というサイクルを経ているので、発毛が抑制されると残った髪の毛も自然に抜けてしまいます。
最終的には毛母細胞が休止状態になってしまいます。
AGAの特徴は他の脱毛症に比べて進行が速いことです。
さらに、AGAになると皮脂の分泌も多くなるので頭皮トラブルのリスクも上がります。
ストレスによって、体のホルモンバランスが乱れてしまうと発毛サイクルに影響が出てしまいます。
AGAの原因となる男性ホルモン以外には成長ホルモンも大きく関わっています。
加齢によって髪の成長が弱くなることも考えられます。
加齢による脱毛は男女共通に見られるものですが、男性の場合はどこかから広がっていく形で、女性の場合は全体的に脱毛していきます。
遺伝による脱毛も「細胞が老化しやすい」という要素ではないかと考えられています。
しかし、遺伝による脱毛はあまり有力説ではありません。
過剰なヘアケアによって頭皮にダメージを与えることも発毛サイクルを乱すことや毛根への炎症を起こす原因になります。
整髪料や洗浄力の強いシャンプーのほか、頭皮に爪を立てて髪を洗うこともダメージとして蓄積していきます。
ミノキシジルは血行を良くすることによって発毛を促進します。
本来は高血圧の薬ですが、AGAクリニックでも分量を調節することで用いられています。
ミノキシジルタブレットという飲み薬は日本で認められていないものの個人輸入は可能です。
ただし、ミノキシジルタブレットは効果が期待できる分副作用も安心といえないので使用する際は細心の注意を払いましょう。
フィナステリドはプロペシアと呼ばれる医薬品に含まれています。
これはAGAによる脱毛に効果があり、悪さをするジヒドテストステロンの合成を抑えてしまいます。
もちろん、男性ホルモンの活動を止めてしまえば健康上良い影響が出ないので酵素である5αリダクターゼの方を抑制します。
AGA対策の薬剤は、皮膚科でも処方してもらうことが可能ですがプライバシーや専門性を求める場合はAGAの専門医に判断を仰ぐのも一つの手です。
頭皮への程よい刺激はマッサージ効果もあるでしょう。
しかし、刺激が強すぎると頭皮のダメージとなってしまうので洗いすぎは気を付けたいところ。
そこで、薬用シャンプーの使用が勧められます。
薬用シャンプーは洗浄力が強すぎないため頭皮に刺激を与えずに汚れを落とすことができます。
髪の毛に良い栄養を摂ることも壮年性脱毛症の予防につながります。
ただし、よく言われる海藻類はそこまで効果が期待できないようです。
髪の毛はタンパク質からできているのでたんぱく質をしっかり摂り、皮脂が増えない様に脂質を摂り過ぎないよう気をつけましょう。
ビタミンB群も発毛のためには有力です。
お仕事や人間関係の中ではどうしてもストレスが溜まってしまうもの。
すぐに解決できない場合は、しっかりと睡眠をとることだけでも徹底してください。
睡眠不足は囲率神経の乱れや体調不良につながります。
このように、壮年性脱毛症は毛母細胞が弱ることによって引き起こされます。
男性の場合はAGAに気を付けたいところですし、女性であっても加齢による脱毛症があるので気は抜けません。
完治は難しくても症状を遅らせることは可能なので、普段からのケアをしっかりすることです。