かゆくてつらい頭皮の湿疹。
髪の毛があるからと勢いよく掻いてしまうと、すぐに悪化してしまう上、薬も塗りづらいところです。
しかも頭皮湿疹には症状に合わせて4種類もあるので、正しくケアしたいものです。
そこで、今回は6人に1人がかかっていると言われている4つの頭皮湿疹の症状・原因・対策をご紹介します。
かゆくてつらい頭皮の湿疹。
髪の毛があるからと勢いよく掻いてしまうと、すぐに悪化してしまう上、薬も塗りづらいところです。
しかも頭皮湿疹には症状に合わせて4種類もあるので、正しくケアしたいものです。
そこで、今回は6人に1人がかかっていると言われている4つの頭皮湿疹の症状・原因・対策をご紹介します。
頭皮湿疹とは、頭皮に対するなんらかの刺激によって頭が痒くなったり痛かったり、頭皮が赤くなってしまったりする症状があります。
フケが増えることや頭皮がベタベタしたり乾燥することも症状のひとつです。
頭皮湿疹は4種類に分類されます。
です。
症状が似ていますが、頭皮の状態や原因が様々で、そうなると対処法もそれぞれで異なってきます。
4種類の頭皮湿疹について特徴や原因、対処法をご紹介します。
脂漏性皮膚炎とは、皮脂の過剰分泌によって起きる皮膚炎です。
本来は肌を保湿してくれる皮脂ですが、分泌され過ぎると古い皮脂が洗い流されません。
そのまま放置すると皮脂が酸化して、皮膚に刺激を与える物質になります。
さらに、皮脂をエサにする細菌が繁殖することも湿疹のもとになります。
また、脂漏性皮膚炎にかかる以前に肌が脂っぽくなりますし、毛穴が詰まってしまうことで抜け毛の原因にもなります。
脂漏性皮膚炎は通常の皮膚炎の他にニキビも発症させます。
脂漏性皮膚炎の原因はストレスや脂っこいものの食べ過ぎ。
他には頭の洗い過ぎが考えられます。
ストレスは皮脂の分泌を不規則にし、脂っこいものを食べると体内の資質が増えます。
そして、頭を洗いすぎると皮脂もごっそり洗い流されます。
すると皮脂を補おうと過剰分泌が始まることで皮脂が余分に分泌されてしまいます。
最初は一時的なものですが、慢性化することで頭皮が脂性肌となってしまいます。
ちなみに、皮脂をエサにする菌はマラセチア菌といいます。
脂漏性皮膚炎を改善するためにはかゆみを抑えるほかに、細菌を減らす必要があります。
そこで、皮膚科で抗真菌剤と呼ばれる薬を処方してもらいます。
面倒な時は髪を切って塗ることも有効です。
その上でシャンプーをしっかり選びましょう。
シャンプーを選ぶときのコツは皮脂を程よく洗い流し、頭皮への刺激が弱いものです。
つまり、最低限皮脂は残して大丈夫です。
洗浄力の強すぎないものとしては薬用やアミノ酸系シャンプーがおすすめです。
逆に、皮脂が足りなすぎるのも問題です。
皮脂がないと肌のうるおいがなくなり、割れやすくなります。
しかも、表面に対するダメージも受けやすいのですぐに肌が死んでしまいます。
皮膚の表面がカサカサするのが特徴で、はがれてくる皮膚のかけらが大きいことも知られています。
皮脂欠乏症皮膚炎で気を付けたいのはフケです。
脂漏性皮膚炎の場合は油と角質の塊ですが、こちらは表面の皮膚がかさぶたのようにはがれます。
そのため、皮脂欠乏症皮膚炎によるフケの方が目立ちやすいです。
皮脂欠乏症皮膚炎の原因は、肌のダメージと洗い過ぎです。
肌にダメージがあると潤いを保ちづらくなります。
さらにシャンプーで皮脂を洗い流すと、乾燥状態が続きます。
そして乾燥している肌をさらに痛めつける悪循環に陥ります。
乾燥肌の場合は特に頭皮を気遣わなくてはいけません。
皮脂欠乏性皮膚炎の場合はとにかく刺激の弱いシャンプーを探す必要があります。
そして、皮脂は落とさずに汚れを落とすタイプを選ぶこと。
乾燥肌向け、脂性肌向けと分かれていれば選びやすいですね。
洗う時もゴシゴシ洗わずに優しく指の腹を使って洗います。
洗った後も保湿をしましょう。
接触性皮膚炎とは、何かに反応して発症するタイプの皮膚炎です。
刺激の強いものやアレルギー反応によって発症します。
接触性皮膚炎にかかりやすいのは手なのですが、頭皮の場合は整髪料やシャンプーの刺激によって現れます。
症状は赤いぶつぶつや水ぶくれが一般的です。
熱による皮膚炎も起こります。
接触性皮膚炎は刺激を受けた部分が局所的に発症しますが、やはり頭皮の場合は全体的に発症すると考えていいでしょう。
接触性皮膚炎にかかる原因は、特定のアレルギー反応があることや肌が弱いことが挙げられます。
そのため、手で触れる以外に体に合わない素材の服を着ることでも発症します。
食べ物によって発生するのは単純なアレルギー反応です。
接触性皮膚炎を頭皮に発生すると言うことは頭皮に刺激が及ぶことになります。
そのため、考えられるのはシャンプーです。
市販のシャンプーはテストされた上で販売されていますが、肌の弱い人にとっては刺激が強すぎます。
シャンプーをしたらかゆくなる場合はすぐに変えましょう。
ゴシゴシ洗うこともダメージになります。
接触性皮膚炎に対応するには頭につけるものを見直すことです。
具体的にはシャンプー・トリートメント・整髪料です。
シャンプーやトリートメントは合うものを探すことで解決できますが、少し難しいのが整髪料です。
整髪料はもともと、刺激の強い成分で作られているので頭皮の弱い人であればそもそも使えない場合も十分に考えられます。
できるだけ刺激の弱いものを使うことや男性の場合は思い切って短髪にすることも考えられます。
ちなみに自然由来の成分でもアレルギーに引っかかる場合はあります。
アトピー性皮膚炎とは、体が外界の刺激に弱いことで発症してしまう皮膚炎です。
接触性皮膚炎のように弱点が特定できないところも、面倒な点です。
アトピーは頭、顔、関節をはじめ、全身に出てきます。
アトピーによる皮膚炎は乾燥肌によって発生するので皮脂欠乏性皮膚炎に似ています。
アトピー性皮膚炎の原因は、残念ながらわかっていません。
しかし、何かしらのアレルギーによって皮膚炎が起こることは有力です。
子供のうちに治る人もいれば大人になってから発症する人もいます。
アトピーは体質の問題なので完治しづらいことも難しさと言えます。
アトピー性皮膚炎の場合はステロイド剤を使って頭皮の症状を抑えます。
ステロイドが危ないと言う人もいますが、医師の指導に従えばとりあえずは安心でしょう。
頭皮に使う場合はローションや乳液タイプのステロイド剤を使います。
もちろん、刺激の強いシャンプーや整髪料を使うこともやめた方が良いです。
皮膚に出ている場合はハウスダストや乾燥に気を付けましょう。
頭皮湿疹の多くは、食生活やストレスも原因になりますが、普段使っているシャンプーの刺激によるものが原因となりがちです。
ドラッグストア等で安価に買えるシャンプーは、高級アルコール系シャンプーと呼ばれる種類で洗浄力が強くて爽快感はありますが、その分頭皮にとって刺激が強いものになります。
おすすめは洗浄成分としてアミノ酸を使用している、アミノ酸系シャンプーを使うこと。
高級アルコール系シャンプーより洗浄力は劣りますが、頭皮や環境に優しいシャンプーです。
希少なアルガンオイルを使用したアミノ酸系シャンプーです。
アミノ酸系シャンプーとは、洗浄剤がアミノ酸で頭皮に優しいものとなっているシャンプーのことです。
オイル配合ではありますが、ベタつかず洗い上がりスッキリ。
ビタミンEを多く含むアルガンオイルは美容の面でも注目のオイルです。
毛髪、頭皮環境を整えてくれるため、清潔で健康的な頭皮を目指せます。
KADASON(カダソン)スカルプシャンプーは皮膚科専門医が監修した、脂漏性皮膚炎の人のためのシャンプーです。
成分を厳選し、天然成分でできたアミノ酸の洗浄剤と抗炎症、抗菌作用のもつ成分配合です。
使ったその日から実感する人もいるほどの満足度が高いのが特徴。
フケやかゆみを抑え、頭皮環境を整えることで髪の毛、頭皮を健やかに保ってくれます。
おうちでできる対処法についてご紹介してきましたが、気になって余計ストレスになってしまったりする前にすぐに病院へ行きましょう。
症状がひどい場合もです。
医師にきちんとどの皮膚炎か診断してもらえること、それに合った薬を処方してもらえることが大切です。
早めに対処することを心がけてくださいね!
このように、頭皮の種類に合わせたケアが頭皮湿疹を予防するためには欠かせません。
特に脂漏性皮膚炎と皮脂欠乏性皮膚炎を間違えてケアしないように気をつけましょう。
ひどい場合は早めに皮膚科へ行き、医師に診てもらいましょう。