通販ショップでカニを購入すると、基本的に冷凍されたものが贈られてきます。問題となってくるのは冷凍カニを美味しく食べる方法です。実は解凍方法によっては、せっかくのカニが台無しになってしまうかもしれないのです。
こちらでは冷凍カニを美味しく食べるために必要になってくる解凍方法についてお話します。どうしても急ぎで食べたい場合の実践方法なども解説します。
過去に解凍に失敗してカニがまずくなってしまった経験がある方は必見です。
通販ショップでカニを購入すると、基本的に冷凍されたものが贈られてきます。問題となってくるのは冷凍カニを美味しく食べる方法です。実は解凍方法によっては、せっかくのカニが台無しになってしまうかもしれないのです。
こちらでは冷凍カニを美味しく食べるために必要になってくる解凍方法についてお話します。どうしても急ぎで食べたい場合の実践方法なども解説します。
過去に解凍に失敗してカニがまずくなってしまった経験がある方は必見です。
冷凍ガニを完全に解凍する必要はありません。解凍しすぎると旨味成分が流れ出てしまうので、味わいが大きく損なわれてしまうのです。
多少凍っている状態で構いません。8割くらい解凍ができたら調理を開始しましょう。
調理する時間は室温に触れているので、その間にも少しずつ解凍されるわけです。食べるときにはちょうど良い状態になっているので心配することはありません。
カニの解凍の基本は冷凍庫です。冷凍されたカニを冷蔵庫に入れてゆっくりと解凍していくのです。ゆっくりと解凍されることで、カニの旨味が流出するのを防げます。
ただしカニの種類によっては冷蔵庫による解凍時間の違いが出てくるので注意しましょう。
・タラバガニ・・・冷蔵解凍は24時間程度
・花咲ガニ、ズワイガニ、毛ガニ・・・冷蔵解凍は1日半程度
花咲ガニとズワイガニ、毛ガニに関しては冷蔵解凍をする時間が長くなっています。タラバガニの場合は基本的に食べる部分は脚が多くなっているので、それほど解凍には時間がかかりません。
しかし花咲ガニとズワイガニ、そして毛ガニに関しては甲羅の中に蟹肉や味噌が詰まっているのです。そこまである程度はしっかり解凍しなければならないので、余計に時間がかかるというわけです。
仮に1日程度で冷蔵回答をやめてしまうとい、甲羅の中のカニ味噌付近に氷の塊のようなものが残っていることもあり、食べているときにシャリシャリという不必要な食感が出てきてしまう恐れもあります。
大きなカニになると、付いているグリースの量も多いです。翌日食べるために前日の夜に冷蔵庫にカニを入れていたら、冷蔵庫が水浸しになってしまった、といった事例が多くなっているのです。
カニを冷蔵解凍するときには、水が出ても対応できるお皿などを用意しましょう。
生冷凍ガニの場合は、なるべく短時間で解凍します。流水で解凍を実施するのです。ただしカニを水に直接つけてはなりません。ビニール袋やチャック付きのジップロックのようなポリ袋に入れて密閉してください。密閉した上から水を流して解凍していくわけです。
流水を利用した生冷凍カニの解凍時間は、20分から30分程度です。
生の冷凍カニで行ってはいけないのが、自然解凍です。特にむき身(カニポーション)タイプは劣化が早く進んでしまうのです。ゆっくりと解凍していると痛みも早くなり、味わいにも問題が生じてしまいます。
注意してほしいのはズワイガニです。生のズワイガニは解凍時間を長くしすぎると黒色化しやすいので、見た目的にもマイナスになってしまいます。
※カニの黒色化は酸化によってもたらされます。酸素に蟹身が触れることで黒い色がついてしまうのです。食べても害はあるものではありませんが、見栄えを大きく損なうので注意してください。
生冷凍カニの解凍ですが100%解凍する必要はありません。半解凍状態で構わないのです。7割から8割の解凍ができていればOKです。解凍したらそのままに放置しないでください。前述した黒色化が起こってしまいます。
速やかに調理を開始し、カニ鍋やカニしゃぶ、そしてバター焼きなどを楽しみましょう。
ボイルした冷凍ガニについては、冷蔵庫でゆっくりと時間をかけて解凍していきます。前述したように蟹の種類や状態によっては、1日から1日半程度解凍しなければなりません。特に蟹の姿で購入している場合には、1日半程度は解凍までにかかります。
あまりおすすめできませんが加熱されているので、多少は自然解凍が出来ます。急いで解凍したい際は、温度が20度前後の常温の室内で時間を制限して自然解凍して下さい。室温における解凍時間は、3時間から4時間程度です。それ以上行ってしまうと、カニの状態が劣化するおそれもあるので気をつけましょう。また室温が30度前前後になる夏の室内解凍は厳禁です。
冷蔵庫で解凍するときも室内で解凍するときも、蟹身が乾燥しないように気をつけてください。ポリ袋やラップを利用してしっかりと包むのです。
解凍されると水が大量に出てくるので、大きめのお盆や深いお皿の上に乗せてください。
ちなみにボイルされている冷凍画には解凍されればすぐに食べられます。加熱する必要はありません。そのままポン酢を付けて食べたりレモン汁を付けて食べたりするのもおすすめです。
なるべく早くカニを食べたい、というときもあるでしょう。そんな時の解凍方法は流水を利用する、というものです。
ただし水をカニに直接つけてはいけません。カニの肉を真水に晒すと細胞膜が破壊されてしまいます。食感も悪くなってしまいますし、旨味も減少してしまうのです。パサパサして味気なくなってしまいます。
流水で解凍する倍には、まずは凍っているカニをビニール袋に入れてください。そしてボウルにビニールに入れたカニを入れ、そこに水を浸します。
30分程度流水に浸しておきましょう。30分程度でもある程度解凍されるので調理ができるようになります。
冷凍カニを解凍するときには、乾燥を防ぐために新聞紙やキッチンペーパーでカニを包んでください。さらに水切りパットに入れ、その上にビニール袋に入れておけば万全です。
そもそもカニの表面には、蟹肉が乾燥してしまわないようにグリースと呼ばれている氷の薄い被膜があるのです。そのグリースが取れてしまうとカニの肉が乾燥してしまい、味わいも落ちてしまいます。乾燥がカニの状態を悪化させてしまうのです。だからこそ解凍時に乾燥させるようなことをしてはなりません。
※カニの表面についている氷は冷凍時に勝手につくものではありません。業者側がカニの状態を維持させるためにも、あえて水を振りまいた上で急速冷凍しているのです。蟹の味を守るためのコーティング技術です。
カニを常温の状態で自然に解凍をしたほうが良い、と思っている方が多いです。しかしカニの解凍で、室温を用いるのはNGなのです。
室温で急速にカニが解凍されると、蟹の旨味であるエキスが水分と一緒に流れ出てしまいます。身もパサパサした味わいになってしまい、カニ本来の美味しさが感じられなくなってしまうのです。
室温ならゆっくりと解凍されるので良いと思われがちですが、時期によってはカニについている氷も一気に溶けてしまいます。カニの美味しさを劣化させてしまうので注意しましょう。
カニが好きな人は、カニが届いたらどうしてもすぐに食べたい、という気持ちが出てきてしまいます。カニが冷凍になっているのですぐに解凍したい、と思ってしまうのです。
すぐに食べたかったとしても絶対にNGなのが、「電子レンジ」や「お湯」を利用して解凍してしまう、というものです。
前述したように、カニを急速に解凍してしまうと、細胞膜を破壊してしまうのです。細胞膜には我々が楽しみにしている蟹の旨味のエキスがたっぷりと詰まっています。そのエキスが急速解凍で氷と一緒に流出してしまえば、味わいがだいぶ落ちてしまいます。
※電子レンジのメニューにはカニ解凍に適しているとされる「特殊解凍」の機能がついているものもあります。たしかに一般的な電子レンジによる解凍よりも品質は保たれるのですが、基本的にはNGなので利用しないでください。
「カニを解凍するのだから、完全に解凍した状態になっても良いのではないか」と思うかもしれません。しかしカニの解凍については8割くらいが目安となっているのです。
完全解凍してしまうと、カニの内部にあるうまみがどうしても逃げてしまいます。
「まだ少し凍っているな」という感じで構いません。その樹お体で料理を始めると美味しいカニが食べられるわけです。
カニの解凍を一度に実施してしまうのもNGです。24時間以内に食べる分だけを解凍する、ということが必須なのです。
そもそもカニの再回答は基本的にNGです。カニは急速冷凍されることで鮮度を保つことができますが、それは業務用の冷凍庫だからこそ出来るものです。
我々の持っている一般家庭用冷蔵庫の冷凍庫のパワーでは急速冷凍は出来ません。再冷凍することで風味がなくなってしまうのです。
仮に一度解凍されたカニを再冷凍して食べると、パサパサして全く美味しくないものになってしまいます。
解凍するのが面倒ということで、凍ったままのカニをそのまま鍋に入れてしまう、という方も実際にいます。しかしその解答方法もNGです。カニ本来のぷりぷりした食感などが失われてしまうこともあるからです。
鍋全体の味にも関わってくることでもあるので、美味しいカニ鍋を食べることはできなくなってしまいます。グリースが鍋の中に溶け出してしまうので、まずい水を鍋に増やす行為を自ら行ってしまうことになるのです。
解凍するのが面倒に感じたとしても、正しい手順でカニを解凍して美味しくいただきましょう。
カニ自体の質が良くても、解答方法を誤ってしまえばまずいカニになってしまいます。せっかくのカニを美味しく楽しむためにも、適切な解凍を実施しましょう。
おすすめの解答方法は、冷蔵庫に入れて1日から1日半に渡って冷蔵解凍することです。品質の劣化もほとんど起こらず、急激な解凍ではないのでカニも旨味も流れ出てしまうことはありません。
一方で絶対に電子レンジなどで急速解凍は行わないでください。カニ本来の味が楽しめなくなってしまいます。