妊活から葉酸が必要って本当?妊活を始めるには何をしたらいい?
こんにちは、nanairo編集部のannaです。
最近はすっかり妊活という言葉が定着してきましたね。
芸能人が妊活宣言をすることで広まり、今では私たちの身近な人からでも妊活という言葉を耳にする機会が増えたと思います。
ただ、漠然と知ってるけど妊活ってどういう期間を指すの?何をしたらいいの?という方も多いのではないでしょうか。
また、妊活と言えばマカというイメージが強いと思います。
逆に葉酸と言えば妊娠してからと勘違いされている方も多いです。
実は葉酸も妊活中からしっかり摂っていきたい栄養素なんです。
今回は妊活とは何かというところから、妊活にこそ必要な葉酸の大切さを紹介していきます。
目次
妊活とは
妊活とは「妊娠についての知識を身に付け、体調管理を心がけたり、出産を考慮に入れた人生設計を考えたりすること」と大辞泉(第2版、インターネット版)に記載されています。
妊娠を希望している女性だけではなく、一緒に協力する男性も含まれます。
また、現在妊娠を希望しているのではなく、将来的に妊娠を希望する女性も含まれます。
妊活という言葉自体は、ある製薬会社の疾患啓発活動の一環として提唱された言葉という説と、テレビでコメンテーターとしても活躍する大学教授の白河桃子さんが提唱された言葉という説の二つがあります。
そもそも〇活という言葉は、就職活動の就活から始まり、今では婚活、離活、終活、保活、朝活、温活など、他にもまだたくさんありますよね。
「〇活」という言葉に、「〇〇(目標)に向かって努力する」という意味が浸透し始め、どんどんといろんな〇活という言葉ができています。
妊活は2011年に「今年流行った流行語」に選ばれ、2014年に森三中の大島美幸さんが妊活に専念するため休業すると発表したことでより話題になりました。
ただ、言葉は知っているものの具体的に何をするのかなど、正しい知識を持っている人は意外と少ないのです。
なぜ妊活がここまで流行るの?
結婚して、子供が欲しいと思ったらすぐに授かるものだと思っていませんか?
私自身、24歳で結婚して子供は欲しいと思えばすぐに授かるものだと思っていました。
ただ実際は子供が欲しいなと思ってから、基礎体温を測り始め、毎月やってくる生理にがっかりしという期間が半年間ほど続きました。
今思えば半年なんて全然短いんですが、子供が欲しいと思ってからの半年ってすごく長く感じるんです。
無事に第1子を出産し、そろそろ二人目と思った時はすんなり2ヵ月ほどで妊娠出来たのですが、赤ちゃんが欲しいという思いが強いほど、不安やがっかりすることも多くて本当に辛い期間だと思います。
最近は晩婚化が進み、自然と出産する年齢も高くなっています。
35歳以上での出産を指す高齢出産も、現在では第1子を出産した女性の5人に1人の割合です。
妊娠出産は年齢が高くなると共に、妊娠する確率は低く、もし妊娠しても母子共に色んなリスクが高くなります。
胎児のダウン症などの先天異常のリスクや、母体に影響のある病気のリスクなどが考えられます。
結婚は何歳になってもできますが、妊娠出産は何歳でもできるという訳にはいきません。
将来的に子供が欲しいと希望する女性は、早く妊活に取り組もうとしている人が多いのでしょう。
妊活まずは何から始めたらいい?
妊活を始めようと思っても何から始めたらいいか分からないですよね。
基礎体温を測る
自分の身体の状態を把握するために一番おすすめなことは、基礎体温表をつけることです。
基礎体温を測ると排卵周期を知ることができ、妊娠しやすい時期や妊娠したかもしれないことが分かりやすいです。
基礎体温は、風邪の時に体温を測る量り方とは異なります。
朝起きたら動かず寝た状態のまま、婦人体温計の先を舌下に置き測る必要があります。
この動かずに基礎体温を測るということが慣れるまでは結構プレッシャーに感じることがあります。
私も動いちゃいけない、忘れちゃいけないとプレッシャーに感じるからか最初のころは基礎体温表がなかなか安定しませんでした。
1,2か月経って、基礎体温を測ることが習慣化すれば基礎体温表もきれいに低温期・高温期に二分化していきました。
生理がくる日を予想しやすいですし、スムーズに妊活に移りやすいので、妊活を考えていない時からでも基礎体温を測ることはおすすめです。
冷えを予防する
衣食住で冷えを予防する習慣をつけましょう。
- 素足は避けたり、手首・足首・首元を温めたり、季節を問わず体温調節できる衣服の着用を心がける。
- 規則正しく3食食べ、なるべく身体を冷やす食品は避け、温める食品を摂る。
- 氷は避け、なるべく常温の飲み物を飲む。
- エアコンでの冷えは要注意。夏でもしっかり湯船につかる。
- 寝具や寝室の睡眠環境を整える。
食生活を見直す
バランスのいい食事を心がけ、3食しっかりと食べるようにしましょう。
抗酸化食材を取り入れ、精子と卵子をイキイキとさせる。
痩せすぎも太りすぎも生殖機能に影響するので体重管理をする。
適度な運動
適度な運動は血流を高め、肥満予防にもなります。
また、ストレス発散にもなるので、あくまで適度に続けられるウォーキング、ランニング、水泳やヨガなどがおすすめです。
朝起きた時や夜寝る前にベッドの上で簡単にヨガやストレッチを行うだけでもいいですよね。
生活習慣の見直し
煙草を吸われる人は、すぐに禁煙しましょう。
女性は妊娠する能力が著しく低下しますし、男性はED(勃起不全)の発症率が高くなります。
お酒やコーヒーなどは、リラックス効果もあるため、ほどほどに楽しむのは大丈夫。
カフェインがどうしても気になる方はノンカフェインやルイボスティーもおすすめです。
お酒も1日1~2杯程度なら問題ないですが、おつまみの塩分は要注意です。
スマホ・パソコンに依存しすぎないようにしましょう。
ブルーライトを浴びすぎると良質な睡眠もとれないので、寝る前だけでも控えるようにしたいですね。
他にもストレスを発散すること、良質な睡眠をとること、早寝早起きをするなど、とにかく健康的な生活を送ることが大切です。
妊活なんて言葉がなかった頃からしたら、人としてごく当たり前な健康的な生活を送ることが、現代は努力しないと難しい状態になっているんだなと改めて考えさせられますね。
妊活中から葉酸サプリで葉酸を摂取
とても大切なことが、葉酸サプリで葉酸を摂取することです。
葉酸が必要なのって妊娠してからじゃないのと思われている方も多いですが、妊活を始める時から葉酸を摂取した方が良い理由があるんです。
では、ここからは葉酸とは何か、なぜ妊活から必要なのかなどを見ていきましょう。
妊活中に必要な葉酸ってどんなもの?
まず葉酸とは、水溶性のビタミンB群の一種でビタミンB9とも呼ばれています。
多くの緑黄色野菜や果物などに含まれています。
葉酸は私たちの身体でこんな働きをします。
細胞の再生を助ける
細胞は遺伝子情報を持つDNAを元に再生され続けます。
DNAの成分である核酸が作られる時に、葉酸が働き細胞の再生を助けます。
受精した瞬間から胎児へと成長する過程で細胞分裂は盛んに行われ、葉酸がたくさん必要になります。
貧血の予防
貧血は一般的に鉄分不足で起こりますが、鉄分だけではなく葉酸とビタミンB12が共に働くことで正常に赤血球を作ります。
また、葉酸は赤血球が巨大化する悪性貧血も予防します。
妊娠すると非妊娠時に比べて、血液量は約1.3~1.5倍になります。鉄分、葉酸、ビタミンB12は妊婦に大切な栄養素です。
心臓病や動脈硬化の予防
ホモシステインというアミノ酸が血液中に増えると、心臓業や動脈硬化になりやすいです。
葉酸はビタミンB6やビタミンB12と共に、このホモシステインを別のアミノ酸に変えるので、予防に繋がります。
葉酸は妊活に効果があるの?
葉酸が妊活に効果があるか、妊娠しやすくなるかというと、今のところそのような効果は科学的根拠がありません。
葉酸は妊娠しやすくなるために摂取するものではなく、胎児の神経管閉鎖障害の発症リスクを低減させるために摂取するよう推奨されています。
妊娠しやすくなる身体づくりのためには食生活の見直しも大切です。
葉酸は身体の中で上記のような働きをしてくれるので、葉酸を摂取すると身体づくりの一環となる程度ぐらいで考えておいてくださいね。
妊活中から葉酸を摂取するように厚生労働省も推奨している
厚生労働省は2000年に、「神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について」という通知を出しました。
厚生労働省
そこには、下記のように記載されています。
妊娠を計画している女性に関しては、(省略)当面、食品からの葉酸摂取に加えて、いわゆる栄養補助食品から1日0.4mgの葉酸を摂取すれば、神経管閉鎖障害の発症リスクが集団としてみた場合に低減することが期待できる旨情報提供を行うこと。