お歳暮をいただいたら、すぐにお礼状を贈るのがマナーです。届いたという報告も兼ねて、贈り物をいただいた感謝の意を伝えます。
お歳暮のお礼状の書き方は様々ありますが、相手が目上の人であるか、個人的な友人であるか、ビジネス上の関係でいただいたものであるかによって書き方を変えましょう。
友人であれば親しみをこめた文章に、目上の人やビジネスの場合は、時候の挨拶などもしっかりと取り入れ、きちんとした文章構成にすることが必要です。
それでは、お礼状の書き方や文例をみていきましょう。
お歳暮をいただいたら、すぐにお礼状を贈るのがマナーです。届いたという報告も兼ねて、贈り物をいただいた感謝の意を伝えます。
お歳暮のお礼状の書き方は様々ありますが、相手が目上の人であるか、個人的な友人であるか、ビジネス上の関係でいただいたものであるかによって書き方を変えましょう。
友人であれば親しみをこめた文章に、目上の人やビジネスの場合は、時候の挨拶などもしっかりと取り入れ、きちんとした文章構成にすることが必要です。
それでは、お礼状の書き方や文例をみていきましょう。
お歳暮のお礼状で一番大切なことは、贈り物をいただいた感謝の気持ちを伝えることです。そして、相手に「届いたよ」と知らせる意味もありますので、贈り物を受け取ったら、遅くとも2~3日以内にはお礼状をしたためるようにしましょう。
お礼状は、正式には封書で書くものとされています。しかし、多くのお歳暮をいただいている場合は、それぞれ手紙を書くのは大変でしょうし、ビジネス関係でもお歳暮のやりとりが多いことから、お礼状ははがきで、としているところが多いようです。
しかし、やはり一番正式なお礼状は封書ですから、目上の方からお歳暮をいただいた場合は、封書でお礼状を出しましょう。
友人など、特に親しい間柄の人からお歳暮をいただいた場合は、お礼状をメールで出しても構わないでしょう。
お歳暮のお礼状を書くときの文章構成というものがあります。構成は6つに分かれており、このようになっています。
1.頭語を書く
頭語とは、文章の一番最初に書く言葉で、意味としては「こんにちは」「ごめんください」等の挨拶の意味があります。
また、頭語は結語とセットで使わなければなりません。結語とは、手紙の末文にくる言葉で、「さようなら」「それではまた」といったような意味です。
頭語と結語の組み合わせ方もある程度決まっているので、気をつけなければなりません。お歳暮のお礼状に使えるものとして、「拝啓・敬具(一般的な手紙)」「謹啓・謹白(かしこまった丁寧な手紙)」などが挙げられます。
「かしこ」は女性のみが使える結語であり、どの頭語とも組み合わせることができる万能型ですが、どうしても女性的な面が強調されてしまうので、ビジネス上のお礼状では使わないようにしましょう。
2.時候の挨拶を書く
次に時候の挨拶として季節を表す言葉を書き、そのあと「○○様にはますます ご健勝のことと/ご清栄のことと お喜びもうしあげます。」などと相手の安否を尋ねる挨拶をセットで書きます。
親しみをこめた相手の場合は「皆様おかわりなくお過ごしですか」「皆様いかがお過ごしでしょうか」などと書きましょう。
3.お歳暮をいただいたことへのお礼と、感謝の気持ちを伝える言葉を書く
4.相手の健康を気遣う言葉を書く
寒さ厳しき折、皆様どうぞご自愛くださいませ、などと相手を気遣う文を添えましょう。
5.暑中にてのお礼を伝えますということを述べる
本来は直接お礼を伝えるべきところ、手紙にて失礼しますという意味の言葉を書きます。
これはある程度決まった文章があります。「略儀ながら、暑中にてお礼申し上げます」としましょう。
6.頭語に見合った結語を書きます
以上の要素を取り入れた文章を書き、最後に名前を書きます。
妻が夫の代筆をする場合は、夫の名前の最後に小さく「内」と書きましょう。
お歳暮が届くのは12月ですから、お礼状も12月に適した時候の挨拶を書きましょう。
ただ、最近では11月下旬からお歳暮の送付が始まり、早い場合では11月に贈り物が届く場合もあります。お礼状を11月に書くのなら、時候の挨拶も11月のものにします。
晩秋の候、深秋の候、向寒の候、初霜の候、立冬の候 など
枯葉舞い散る季節となりました、肌寒い日が続きますが、鮮やかな紅葉の季節となり、朝夕の寒気が身にしみる季節となりました など
師走の候、寒冷の候、初冬の候、歳末の候、新雪の候 など
年の瀬も押し迫ってまいりました、めっきり寒くなりました、寒さもひとしお身にしみるころ、木枯らし吹きすさぶ頃となりましたが、師走を迎え、なにかと気ぜわしい毎日ですが など
ビジネスの場合、相当数のお歳暮のやりとりがあることが多く、一つ一つに手紙でお礼を書いていると処理しきれなくなる恐れがあります。
社長同士が親しく付き合っているような場合でなければ、お礼状ははがきで構わないでしょう。
手書きが礼儀ですが、お礼状の数が多いとそういうわけにもいかず、お礼状の文面があらかじめ印刷されたものを使う会社が多いようです。
ビジネスの場合といえど、親交のある担当者から個人的にいただいたお歳暮などは、しっかりと手書きのお礼状で送るようにしましょう。
個人に宛てた、お歳暮のお礼状の例文です。
基本的にはこのような文章ですが、かしこまった相手でなければアレンジして自分らしさを出しても良いですね。
○○様
拝啓 師走の候 ○○様にはますますご清栄のこととお喜び申し上げます
さて、この度はお心のこもったお品をいただきまして、誠にありがとうございました。
家族一同、大変喜んでおります。
いつもながらのお心遣い、心より感謝申し上げます。
寒さ厳しき折、皆様どうぞご自愛くださいませ。
まずは略儀ながら書中にてお礼申し上げます。
敬具
平成○年○月○日
氏名
拝啓
師走に入りあわただしい日が続いておりますが、皆様にはいかがお過ごしでしょうか。
こちらは皆元気に過ごしております。
さて、このたびはお心のこもったお品をいただき、誠にありがとうございました。
子供達も大喜びで、家族一同おいしくいただきました。
いつも何かとお心遣いをいただき感謝しております。
(どうぞ奥様にもよろしくお伝えください。)
まだまだ寒さが続きますので、どうぞ皆様お体をお大切に、良い新年をお迎えください。
略儀ながら書中にてお礼申し上げます。ありがとうございました。
敬具
平成○年○月○日
氏名
ビジネス関係のお歳暮のお礼状の例文です。しっかりとした言葉遣いで書きましょう。
株式会社○○○○
代表取締役 ○○○○ 様
拝啓 師走の候 貴社におかれましては益々ご盛栄のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます
さて、本日は結構なお歳暮の品をお贈りいただきまして誠にありがとうございます。
御芳志のほど、重ねて御礼申し上げます。
貴社のますますのご発展をお祈り申し上げますとともに、今後一層のご交誼のほどをお願いいたしまして、
略儀ながら書中をもって御礼申し上げます。
敬具
平成○年○月○日
株式会社○○○○
代表取締役 ○○○○
特に親しい間柄であれば、メールや電話でお礼を伝えてもよいでしょう。気心がしれた間柄であるのに、形式を重んじたお礼状を送ってしまうと、逆に気持ちが伝わらないこともあります。
普段からメールをやり取りする間柄であれば、メールの方が自然で、感謝の気持ちも伝わります。メールならばすぐに届くので、贈り物を受け取ったこともすぐに相手に知らせることができますね。
ただ、お礼状としては一番カジュアルなものになりますので、目上の人にはくれぐれもメールでお礼をせず、できるだけ封書で感謝の気持ちを伝えましょう。
お歳暮のお礼状というと、一般的には白い官製はがきで書きますが、それでは地味なので、少し季節感を出すためにもイラスト入りのはがきを使いたい、という人が増えているようです。
最近では、年賀状も家で作る家庭が増えているように、様々なはがきのイラストを手軽に印刷することができます。
インターネットで検索して探すと、無料でイラストを印刷できるサイトがたくさん見つかります。お気に入りの一枚を作ってみてはいかがでしょうか。
お歳暮のお礼状のはがきは、基本的には手書きで書くべきとされていますが、字を書くのが苦手だったり、お礼状を書く枚数が多い場合もありますね。そのような場合は、お礼の文章を印刷する人もいるようです。
お歳暮のお礼状の文章ごと印刷できるようなテンプレートがたくさんありますので、自分が気に入った文章を選び、ダウンロードすると自宅のプリンターで印刷できます。
お歳暮をいただいたら、できるだけ早くお礼状を出しましょう。後回しにしていると、あっという間に数日たってしまいます。
「ちゃんと届いているのかな」「届いているはずだけど、気に入らなかったのかな」などと、相手にいらぬ心配をさせないためにも、できるだけ早くお礼状を送るのが鉄則です。
相手に感謝の気持ちがちゃんと伝わるようにするためにも、受け取ったらすぐにお礼状をしたためるようにしましょう。