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電力自由化で、あなたはどの電力会社を選ぶ?5つのポイントを紹介

 

好きな電力会社を自分で選んで契約できる「電力自由化」が、2016年の4月からスタートしました。
各社それぞれが様々な特長を打ち出し懸命にアピールしていますが、利用者側からすると何を基準に選べば良いのか混乱するばかりです。
この状況は、分かりやすく例えるなら、ケータイ電話会社を選ぶのに似ているのかもしれません。
ランニングコスト、ライフスタイル、利用方法などで、ケータイ電話会社を選んでいるように、各電力会社の打ち出す様々なメリットもライフスタイルや利用方法によって享受できるお得な内容に違いが出てきます。
そこで今回は、電力会社を選ぶ選ぶポイントを5つに絞って分かりやすくご紹介します。

目次

電力会社選び5つのポイント

電気料金のプランの安さ・シンプルさで選ぶ

最初に気になるのが、料金ではないでしょうか?

1年間、同じ電力を使用するなら、1円でも安い電力会社に越したことはありません。

そして料金プランそのものがシンプルで分かりやすいかどうかという点も重要になってきます。

電力自由化でたくさんの新電力が加入し様々な料金プランを発表していますが、一般の方からしたらメニューを比較するだけでも一苦労です。
まずは、自分がどんなプランに加入しているのか、この機会に把握してみてください。

ほとんどの方は一般的な電気料金プランである「従量電灯」で契約していると思いますので、「従量電灯」の価格で比較してみると、年間の料金がおよそどのくらい安くなるか把握できます。

お得なセット割で選ぶ(ガス、携帯電話、ケーブルテレビ)

料金だけでは差別化が難しいため、多くの電力会社では様々なセット割引を行っています。

ガス、携帯電話、ケーブルテレビとのセット契約をすることで、その分を割引にするというもの。

また家族全員が同じ携帯キャリアであるとさらに割引を受けられるプランも用意されているようです。

全体のランニングコストが下げられ、支払いの窓口が一本化できるのでお得な上に、大変便利なサービスといえます。

お得なポイントや特典で選ぶ

各電力会社が自社でポイントサービス等を用意しています。

既存のPontaやTポイントといったポイントサービス、さらには航空会社のマイルと提携するなど、使用した電力量に応じたポイントを付与する制度などです。
電気代の安さばかりを比較するのではなく、長く使うものなのでポイントサービスや特典もしっかり把握しておきたいところです。

その電力会社が今後どんなポイントサービスを導入するかも、確認しておくと良いでしょう。

ライフスタイルで選ぶ

あなたのライフスタイルに合った電気料金プランを選べば、さらに電気料金を安くすることが可能になるでしょう。
新電力が設定している最も一般的な電気料金プランである「従量電灯」は、時間に関わらず料金は一定となります。

しかし、既存の大手電力会社では、夜間に割安な料金プランなどがあります。

例えば、日中は家に誰もいないので電気を使わない場合、日中の料金単価は高いが、夜間に安い料金単価のプランを選択することで、全体の電気料金を下げることもできます。

電力会社を変えなくても、料金プランを見直すだけでも電気料金を安くできるケースがありますので、一度各電力会社のホームページで料金プランの比較を試算してみることをお勧めします。

既存の大手電力であれば、丁寧に料金プランののコンサルティングをしてくれるケースもありますので、自分で試算することが面倒であれば、是非利用してみてください。

一人暮らしや日中家に誰もいないご家庭で「重量電灯」といった一般的な料金プランを選んでいる場合は、ライフスタイルに合わせた料金プランに変えることで、電気料金を安くできる可能性が高いです。

発電方法・電源構成で選ぶ(原発を使っていない、FIT・再生可能エネルギー比率が高い)

電力の自由化により会社を選ぶだけではなく、使用する人のポリシーによって、発電方法や電源構成を選ぶことも可能です。

例えば、原発を使って発電された電力を使いたくないという方の場合、火力、水力といった他の発電方法で得られた電力を指定して使うことも可能です。

最近では、FIT・再生可能エネルギーと呼ばれる太陽光や風力、地熱といった地球資源の一部など自然界に常に存在するエネルギーの利用に注目が集まっています。

「枯渇しない」「どこにでも存在する」「CO2を排出しない(増加させない)」という3点が大きな特長で、地球環境に優しいエコな電力です。

電力会社を選ぶときの注意点

自分の住んでいる地域が電力会社の電気販売エリアに該当しているか

電力が自由化したからといって、例えば東京に住んでいる人が北海道の電力会社から電力を供給してもらうことはできません。

現在、全国を8電力エリアに分けて(北海道、東北、東京、中部・北陸、関西、中国、四国、九州の各電力エリア)供給しています。

自分が住んでいる地域に、どのような電力会社が存在しているのかしっかりチェックする必要があります。

電気料金比較サイトでだけではなく、各電力会社のホームページで試算した結果で比較する

どこの電力会社が割安なのか、電気料金比較サイトを閲覧するのが便利です。

しかし注意点があります。

必ずいくつか複数のサイトで比較するということ。

サイトによって結果が違っていたり、掲載されていない電力会社があったりするので、いくつかの比較サイトを閲覧することをお勧めします。
次に、比較サイトで候補の電力会社がある程度絞れたら、候補先の電力会社のホームページで直接試算ができないか確認します。

なぜかというと、自社のサイトで試算する場合、比較サイトよりもより詳細な条件を入力し、正確な試算結果が出てくるケースが多いからです。

少し面倒ですが、より正確な試算がしたい場合は、比較サイトでの試算ではなく、各電力会社のホームページで試算した結果と今契約している電力会社との比較をすることをお勧めします。

選ぶ会社や料金プランによっては損する可能性もある(消費量が少ない世帯ケースやオール電化プランのケース等)

いくら検討を重ねて加入しても、実際に利用し始めてから損だったことに気付く場合もあるようです。
例えば、使えば使うほどに割安になるコースに加入したものの、そもそも使用量が少なく、割安のメリットを享受できずに割高になってしまったというケース。

さらにはオール電化の家庭なのに、オール電化に不向きなプランに加入してしまったことで、割高になってしまったというケース。

オール電化の場合は、既存の電力会社のオール電化専用の10%割引などのお得なプランに加入している可能性があります。

その場合、一度解約すると二度とそのプランに再加入できないケースがありますので、しっかりと注意して確認すべきです。
あらかじめ自分の契約プラン、毎月の使用量、ライフスタイルなどを把握して、各電力会社のホームページから細かい条件で試算シミュレーションをすれば、このようなミスは防げるはずです。

解約金や違約金が発生しないか

そのときは選んだ電力会社がベストだと思っても、後々になって別の会社のほうが自分に合っているなどの理由で解約になることも考えられます。

あまりにも割安な価格設定につい飛びついてしまったが、かなり長期の契約を前提としていて、解約の際に解約金や違約金が発生する、などのトラブルにも要注意です。

解約金や違約金などの有無は、加入前にしっかり確認しておくべきです。

コールセンターなどのサポート体制が丁寧か

新規加入の電力会社も多く、サポート体制などがしっかりしているのか見極める必要があります。

まずは申込時の対応にご注意ください。

速やかに電話がつながるか、応対は親切か、疑問や質問に、しっかり回答できるか。

ほとんどの方が今は既存の大手電力会社と契約していますが、既存の大手電力会社はカスタマーサービスを非常に大切にしていますので、そこと比較してみるのもいいかもしれません。
電力は、私たちの暮らしに必要不可欠なものです。安心はお金では買えません。

万が一のことも想定し、是非とも、確認したいものです。

まとめ

いよいよ始まった電力自由化。義務ではなくなった半面、得するも損するのも自分次第といえそうです。

電力は、生活にとって欠かせない必需品です。
是非、自分に合った最適の電力を選びたいものですね。