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イーレックスの電気料金プランは?申込から契約の流れと解約方法

 

今回の記事では、北海道・北陸・沖縄を除く全国に電気の供給を実施している「イーレックス株式会社」の電気料金プランをご紹介します。

イーレックス株式会社は1999年に設立された新電力会社で、東京都中央区に本社を置いています。すでに法人や官公庁などへの電力供給実績がありましたが、2016年4月の電力小売り自由化とともに一般家庭向けの電力供給に乗り出しました。既存電力会社の従量電灯BおよびCより若干安価なプランを用意しています。

目次

イーレックスの料金プランやサービスの特徴は?

イーレックスの電気料金プランの特徴は、3つあります。

電力料金が既存プランより若干安い

既存電力会社の従量電灯BおよびC(関西電力・中国電力・四国電力は従量電灯AおよびB)と比較して、若干電力料金が安くなります。詳細は後ほどご説明しますが、例えば東京電力と従量電灯Bを比較するとひと月あたり740円ほど(450kWhの場合)安くなる計算です。

東証一部上場の安心感

新電力会社を選ぶときに、どうしても気になるのが運営会社の安定感です。万が一運営会社が破綻しても電力供給が途切れることは考えにくいのですが、やはり破綻しにくい企業を選んでおきたいもの。その点、イーレックス株式会社は東証一部に上場している企業であるため、選ぶうえで安心感があります。

バイオマス発電に注力

イーレックスの特徴は、バイオマス発電に力を入れている点にあります。高知県高知市と大分県佐伯市に大規模なバイオマス発電所を所有しており、発電規模・発電量は2016年時点で79500kwを誇ります。しかも新たに2つの発電所の建設を決定しており、2020年時点の発電量は350000kwとなる予定です。

イーレックスの電気販売エリア

北海道・北陸・沖縄を除く全国がイーレックスの電気販売エリアとなっています。具体的には、東北電力・東京電力・中部電力・関西電力・中国電力・四国電力・九州電力管内が対象です。

イーレックスのオススメ電気料金プラン

イーレックスの料金プランは、従量電灯BおよびC(関西電力・中国電力・四国電力は従量電灯AおよびB)の2種類があります。エリアによって基本料金・従量料金とも若干異なります。

従量電灯B(関西電力・中国電力・四国電力は従量電灯A)

総じて既存プランより若干安いのですが、電気使用量が多くなるほど割引幅が大きくなります。例えば東京電力で言うと、120kWhまでは0.17円、120~300kWhでは1.64円、300kWh超だと2.78円従量料金の料金単価が安くなります。

従量電灯C(関西電力・中国電力・四国電力は従量電灯B)

従量電灯Cの料金設定の考え方も、従量電灯Bと同じように電気使用量が多くなるほど安くなるようになっています。東京電力エリアでは従量電灯Cも単価が同じです。

既存の地域電力会社との徹底比較

既存の電力会社の料金プランと比較して、どれくらい安くなっているのか検証します。なお、低圧料金については一般家庭で利用しませんので、今回は割愛します。

東京電力との比較

東京電力の従量電灯Bとイーレックスの従量電灯Bを比較したとき、料金の違いは以下の通りです。

基本料金
従量電灯B(イーレックス) 従量電灯B(東京電力)
10A 279.40円 280.80円
15A 419.10円 421.20円
20A 558.80円 561.60円
30A 838.20円 842.40円
40A 1117.60円 1123.20円
50A 1397.00円 1404.00円
60A 1676.40円 1684.80円
従量料金の料金単価
従量電灯B(イーレックス) 従量電灯B(東京電力)
最初の120kWhまで 19.35円 19.52円
120kWh超~300kWh 24.36円 26.00円
300kWh超 27.24円 30.02円

基本料金も従量料金も、イーレックスの方が若干安くなっています。

例えば、契約アンペアが30Aの場合、一月あたりの電気使用量が120kWhだと25円ほど、300kWhだと320円ほど、450kWhだと740円ほどイーレックスの方が安くなります。

次に従量電灯Cの比較は以下の通りです。

基本料金
従量電灯C(イーレックス) 従量電灯C(東京電力)
1kVAあたり 279.40円 280.80円
従量料金の料金単価
従量電灯C(イーレックス) 従量電灯C(東京電力)
最初の120kWhまで 19.35円 19.52円
120kWh超~300kWh 24.36円 26.00円
300kWh超 27.24円 30.02円

やはりイーレックスの方が基本料金・従量料金とも安く設定されています。契約が6kVAの場合、一月あたりの電気使用量が120kWhだと29円ほど、300kWhだと320円ほど、450kWhだと740円ほどイーレックスの方が安くなります。

関西電力との比較

関西電力の従量電灯Aとイーレックスの従量電灯Aを比較すると以下の通りです。

基本料金
従量電灯A(イーレックス) 従量電灯A(関西電力)
初めの15kWhは含まれる 373.73円 373.73円
従量料金の料金単価
従量電灯A(イーレックス) 従量電灯A(関西電力)
最初の120kWhまで 22.83円 22.83円
120kWh超~300kWh 28.09円 29.26円
300kWh超 28.66円 33.32円

基本料金や120kWhまでの従量料金の料金単価は両者全く同じです。それ以降の単価はイーレックスが安く、特に300kWh超だと4.66円も安く設定されています。

毎月120kWhだと全く同じですが、300kWhだと210円ほど、450kWhだと910円ほどイーレックスの方が安くなる計算です。

基本料金
従量電灯B(イーレックス) 従量電灯B(関西電力)
1kVAにつき 369.36円 388.80円
従量料金の料金単価
従量電灯B(イーレックス) 従量電灯B(関西電力)
最初の120kWhまで 20.47円 20.47円
120kWh超~300kWh 21.04円 24.75円
300kWh超 24.08円 28.33円

基本料金や120kWh以降の従量料金の料金単価はイーレックスの方が安くなります。契約が6kVAの場合、一月あたりの電気使用量が120kWhだと120円ほど、300kWhだと780円ほど、450kWhだと1420円ほどイーレックスの方が安くなります。

中部電力との比較

中部電力の従量電灯Bとイーレックスの従量電灯Bを比較すると、以下の通りです。

基本料金
従量電灯B(イーレックス) 従量電灯B(中部電力)
10A 278.27円 280.80円
15A 417.41円 421.20円
20A 556.54円 561.60円
30A 834.81円 842.40円
40A 1113.08円 1123.20円
50A 1391.35円 1404.00円
60A 1669.62円 1684.80円
従量料金の料金単価
従量電灯B(イーレックス) 従量電灯B(中部電力)
最初の120kWhまで 20.60円 20.68円
120kWh超~300kWh 24.08円 25.08円
300kWh超 25.59円 27.97円

基本料金も従量料金も、イーレックスの方が若干安くなっています。

例えば、契約アンペアが30Aで一月あたりの電気使用量が120kWhだと18円ほど、300kWhだと200円ほど、450kWhだと550円ほどイーレックスの方が安くなります。

次に、従量電灯C同士を比較すると以下の通りになります。

基本料金
従量電灯C(イーレックス) 従量電灯C(中部電力)
1kVAあたり 278.27円 280.80円
従量料金の料金単価
従量電灯C(イーレックス) 従量電灯C(東京電力)
最初の120kWhまで 20.60円 20.68円
120kWh超~300kWh 24.08円 25.08円
300kWh超 25.59円 27.97円

やはり基本料金も従量料金も、イーレックスの方が若干安くなっています。

契約が6kVAで、一月あたりの電気使用量が120kWhだと25円ほど、300kWhだと200円ほど、450kWhだと560円ほど従量電灯が安くなる計算です。

九州電力との比較

九州電力の従量電灯Bとイーレックスの従量電灯Bを比較すると、以下の通りです。

基本料金
従量電灯B(イーレックス) 従量電灯B(九州電力)
10A 291.60円
15A 437.40円
20A 583.20円
30A 871.29円 874.80円
40A 1161.72円 1166.40円
50A 1452.15円 1458.00円
60A 1742.58円 1749.60円
従量料金の料金単価
従量電灯B(イーレックス) 従量電灯B(九州電力)
最初の120kWhまで 17.13円 17.19円
120kWh超~300kWh 22.18円 22.69円
300kWh超 23.27円 25.63円

基本料金も従量料金も、イーレックスの方が若干安くなっています。

例えば、契約アンペアが30Aで一月あたりの電気使用量が120kWhだと11円ほど、300kWhだと100円ほど、450kWhだと460円ほどイーレックスの方が安くなります。

基本料金
従量電灯C(イーレックス) 従量電灯C(九州電力)
1kVAにつき 290.43円 291.60円
従量料金の料金単価
従量電灯C(イーレックス) 従量電灯C(九州電力)
最初の120kWhまで 17.13円 17.19円
120kWh超~300kWh 22.18円 22.69円
300kWh超 22.60円 25.63円

やはり基本料金も従量料金も、イーレックスの方が若干安くなっています。

契約が6kVAで、一月あたりの電気使用量が120kWhだと14円ほど、300kWhだと110円ほど、450kWhだと560円ほど従量電灯が安くなる計算です。

イーレックスへの申込方法の流れ

申し込むためには、主に「検針票を手元に用意する」「Webか電話で申込を行う」「スマートメーターを設置する」が必要です。ただしスマートメーターの設置は業者が担当します。なお、イーレックスのプランにはオール電化プランはないので、切り替える場合は注意が必要です。

検針票を手元に用意する

申込のときに現在の契約内容を入力する必要がありますので、事前に電気料金の検針票を用意してください。ちなみに入会金は必要ありません。

Webか電話で申込を行う

ホームページから申込を行います。また、電話で申し込むこともできます。電話で申し込んでから契約書類を郵送してもらい、必要事項を記入して返送します。

スマートメーターを設置する

電気の使用量を検知するためのスマートメーターを設置します。設置は担当業者が原則無料で作業してくれます。申し込んでから2~3週間程度で使用開始日の案内を行います。使用開始日からイーレックスの電気に切り替わります。

新電力への変更方法、解約方法の流れ

イーレックス内部での契約容量やプランの変更、別会社への切り替え、引っ越し時の解約方法についてご説明します。

契約内容を変更する場合

需給契約の内容は原則として契約期間中は変更できません。どうしても契約内容を変更したい場合は、イーレックスと協議する必要がありますので電話で連絡してください。

イーレックスから別会社へ切り替える場合(引っ越しなし)

イーレックスから別会社へ切り替える場合は、新たな電力会社に電話すれば解約手続きを代行してくれることが多いです。詳細は各電力会社の申込方法の詳細を確認してください。

引っ越しをする場合

2017年4月以降、ポータルサイトかカスタマーセンターから連絡することで対応可能となる予定です。

解約する場合

契約期間満了で契約を廃止する場合は書面で、中途解約の場合は電話で3ヵ月前までに連絡してください。原則として解約違約金は発生しませんが、需給開始日、契約電力増加日または新たな料金単価の適用開始日から1年未満の期間内となる場合、解約違約金は解約月の基本料金を 3 倍ないし1.5倍したものとなります。

まとめ

イーレックスは数少ない東証一部上場の新電力会社で、一部地域を除く全国で電力供給を行っています。どのエリアでも既存の料金プランより若干安くなりますが、300~400kWh以上電力使用量がないと節約効果を実感しづらいかもしれません。電力使用量の多い家庭向けです。

やはり経営が安定しているので、節約効果より安定感を求めたい方にはおすすめの新電力会社です。