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東急でんきの電気料金プランは?申込から契約、解約までの流れ

 

2016年4月から開始された電力自由化によって、エネルギー・流通・通信などさまざまな事業者が電力供給事業に参入を発表し、消費者からすると電力会社の選択肢が格段に増加しました。

今回の記事では、東急電鉄グループの新電力会社「東急パワーサプライ」による東急でんきについてご紹介します。地元ケーブルテレビとのセット割、系列クレジットカードの利用によるポイントシステムなどの特典がありますよ。

 

目次

東急でんきの料金プランやサービスの特徴は?

東急でんきの電気料金プランの特徴は3つあります。

基本料金・従量料金とも「少しずつ」安い

気になる基本料金・従量料金を既存の電力会社(東京電力)と比較しますと、どちらも少しずつ安くなっているのが特徴です。

したがって、電気使用量の少ない家庭であっても、多い家庭であっても東京電力から切り替えることで少し電気代が安くなる感覚を持つことができます。

ケーブルテレビ「イッツコム・ケーブルテレビ品川」とのセット割

東急グループのケーブルテレビ会社である「イッツコム・ケーブルテレビ品川」に加入していると、こちらのケーブルテレビのサービス(テレビ、インターネット、電話、スマートサービス)の利用料が毎月最大で378円(税込)安くなる特典があります。

ただしこちらは電気使用量自体が安くなるわけではないので、ご注意ください。

TOKYU POINTのポイントサービスがお得に!

東急グループのポイントシステムであるTOKYU POINTと関連したサービスが二種類あります。まず、東急でんきの電気料金を東急グループのクレジットカードTOKYU CARDで支払うと、電気料金の1%がTOKYU POINTとして還元されます(還元率1%)。

また、東急でんきに申し込んだ後、東急線のPASMO定期券購入やPASMOオートチャージサービスなどで付与される「電車とバスで貯まるTOKYU POINT」が2倍になります。

こちらのサービスは別途申込が必要で、1家族2名まで、2018年3月31日までとなっています。

東急でんきの電気販売エリア

東京電力エリアが東急でんきの電気販売エリアです。離島を除く東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・茨城県・栃木県・群馬県・山梨県・静岡県の一部(富士川以東)が対象となっています。

東急でんきのオススメ電気料金プラン

東急でんきの電気料金プランの概要や特徴をご紹介します。

東急でんきには、既存の東京電力と同じく「従量電灯B」と「従量電灯C」があります。前述の通り、基本料金・従量料金とも東京電力より若干低めに設定されているのが特徴です。

東急グループのケーブルテレビ会社や東急電鉄、クレジットカードを使用している人は、割引やポイントの面で優遇されます。

従量電灯B

従量電灯Bは、一般家庭向けの電気料金プランです。契約アンペアは30A・40A・50A・60Aの四種類あります。基本料金は4.8~9.6%、従量料金は0.4~5.2%それぞれ東京電力の従量電灯Bよりも低く設定されています。

電気料金をTOKYU CARDで払えば、料金の1%がポイントとして貯まります。還元率が特別高いわけではありませんが、電気料金は毎月かなりの値段になりますから、カード引き落としに設定しておけば毎月自動的にポイントが貯まっていきます。

例えば、毎月12000円電気代がかかるとすると、毎月120ポイント、年間1440ポイントが自動的についてきます。貯めたポイントは東急百貨店や東急ストアのショッピング、PASMOのチャージなどに1ポイント=1円で使用したり、マイルや商品・サービスに交換したりして使用できます。

従量電灯C

従量電灯Cは、事業者向けの電気料金プランです。基本料金は10%、従量料金は従量電灯Bと同様に低く設定されています。

既存の地域電力会社との徹底比較

既存の東京電力、関西電力、中部電力、九州電力の代表的なプランと、東急でんきのプランを比較してみます。東急でんきのプランにはオール電化プランはないので、切り替える場合は注意が必要です。

東京電力との比較

東京電力の従量電灯Bと東急でんきの従量電灯Bを比較したとき、料金の違いは以下の通りです。

基本料金
従量電灯B(東急でんき) 従量電灯B(東京電力)
30A 788.40円 842.40円
40A 1069.20円 1123.20円
50A 1296.00円 1404.00円
60A 1522.80円 1684.80円
料金単価
従量電灯B(東急でんき) 従量電灯B(東京電力)
最初の120kWhまで 19.41円 19.52円
120kWh超~300kWh 25.88円 26.00円
300kWh超 29.03円 30.02円

このように、基本料金・従量料金とも少しずつ東急でんきの方が安くなっています。

例えば、契約アンペアが30Aで電気使用量が毎月450kWhだとすると、東京電力では12367.80円、東急でんきでは12130.50円となり、東急でんきの方が237.30円安くなる計算です。TOKYU CARDを利用すればポイントが120ポイント(120円分)ほど貯まりますので、毎月約350円はお得になります。

従量電灯Cの比較は以下の通りです。

基本料金
従量電灯C(東急でんき) 従量電灯C(東京電力)
1kVAあたり 252.72円 280.80円
料金単価
従量電灯C(東急でんき) 従量電灯C(東京電力)
最初の120kWhまで 19.41円 19.52円
120kWh超~300kWh 25.88円 26.00円
300kWh超 29.03円 30.02円

両者とも従量料金は従量電灯Bと全く同じ設定になっていますが、基本料金の割引幅が従量電灯Bよりも大きくなっています。したがって、やはり東急でんきの方がややお得になります。

関西電力(はぴeプラス)との比較

関西電力が東京電力エリアで提供しているプラン「はぴeプラス」と、東急でんきの従量電灯Bを比較すると以下の通りです。

基本料金
従量電灯B(東急でんき) はぴeプラス(関西電力)
30A 788.40円
40A 1069.20円
50A 1296.00円
60A 1522.80円
6kwまで 1188.00円
6kWをこえる1kWにつき 388.80円
料金単価
従量電灯B(東急でんき) はぴeプラス(関西電力)
最初の120kWhまで 19.41円 21.78円
120kWh超~300kWh 25.88円
300kWh超 29.03円 30.24円

基本料金の仕様が異なるので一概に比較できないのですが、はぴeプラスでは最低料金が1188.00円と高めです。従量料金は、差は小さいもののおおむね東急でんきの方が安くなります。

例えば、30A(はぴ          eプラスで6kwとする)で毎月450kWhとすると、東急でんきは12130.50円、はぴeプラスは12258.00円です。

中部電力(カテエネプラン)との比較

中部電力が東京電力エリアで提供している「カテエネプラン」と東急でんきの従量電灯Bを比較すると、以下の通りです。

基本料金
従量電灯B(東急でんき) カテエネプラン(中部電力)
30A 788.40円 788.40円
40A 1069.20円 1051.20円
50A 1296.00円 1314.00円
60A 1522.80円 1576.80円
料金単価
従量電灯B(東急でんき) カテエネプラン(中部電力)
最初の120kWhまで 19.41円 19.42円
120kWh超~300kWh 25.88円 25.00円
300kWh超 29.03円 26.00円

基本料金には差がありませんが、従量料金については120kWhまではほとんど差がなく、その後は中部電力の方が安くなります。使用量が多いほど、差が広がっていきます。

例えば、契約アンペアが30Aで電気使用量が450kWhだとすると、東急でんきは12130.50円で中部電力は11368.00円となります。

九州電力との比較

九州電力は東京電力エリアで電気の販売を行っていませんが、試しに九州電力の従量電灯Bと東急でんきの従量電灯Bを比較してみます。

基本料金
従量電灯B(東急でんき) 従量電灯B(九州電力)
30A 788.40円 874.80円
40A 1069.20円 1166.40円
50A 1296.00円 1458.00円
60A 1522.80円 1749.60円
料金単価
従量電灯B(東急でんき) 従量電灯B(九州電力)
最初の120kWhまで 19.41円 17.19円
120kWh超~300kWh 25.88円 22.69円
300kWh超 29.03円 25.63円

このように、基本料金は東急でんきの方が、従量料金については九州電力の方が安くなっています。ただエリアが違う(競合しない)以上、単純に比較できるものではないのでご注意ください。

東急でんきへの申込方法の流れ

申し込むためには、主に「検針票を用意する」「WEBで申込を行う」「スマートメーターを設置する」が必要です。ただしスマートメーターの設置は業者が担当します。

検針票を用意する

数字22桁の供給地点特定番号、現在の電力会社における契約者の名前、契約番号(お客さま番号)を申込のときに入力する必要があります。事前に電気料金の検針票を用意してください。

入会金は必要ありませんし、元の電力会社の解約は申込後約1週間でLooopが代わりにやってくれます。

WEBで申込を行う

公式ホームページから申し込むことができます。申込後、マイページや供給開始日についての連絡があります。

スマートメーターを設置する

スマートメーターが設置されていない場合、業者からスマートメーター交換のための日程調整の連絡があります。業者が計量メーターをスマートメーターに交換し、手続きがすべて完了すると、連絡のあった供給開始日より東急でんきの電気に切り替わります。

新電力への変更方法、解約方法の流れ

東急でんき内部での契約容量やプランの変更、別会社への切り替え、引っ越し時の解約方法についてご説明します。

契約容量やプランを変更する場合

契約容量や料金プランを変更する場合は、東急パワーサプライお客さまセンター(0120-109-708)へ電話連絡します。

東急でんきから別会社へ切り替える場合(引っ越しなし)

東急でんきから別会社へ切り替える場合は、新たな電力会社に電話すれば解約手続きを代行してくれることが多いです。詳細は各電力会社の申込方法の詳細を確認してください。

引っ越しをする場合

電気の使用開始日の7日前までに「お申し込み(引越し先での電気のご契約)」のページから申込を行います。

または、東急パワーサプライお客さまセンター(0120-109-708)まで問い合わせ、引っ越し専用の申込書を郵送してもらって提出します。この場合も、電気の使用開始日の7日前までに申込書を返送(必着)しなければなりません。

解約する場合

ホームページには明確な記載がありませんが、解約の場合の解約金・違約金はいっさいかかりません。引っ越しに際して解約する場合は東急パワーサプライお客さまセンター(0120-109-708)へ連絡が必要です。

まとめ

東急でんきの電気料金プランは、東京電力と比較すると少しずつ安くなるというメリットがあります。また、東急の電車の多いエリアであれば、電車をはじめ東急グループのお店やサービスが多いため、TOKYU CARDのポイントをうまく利用することでよりお得になります。

ただし、単純な電気料金について言えば中部電力のカテエネプランなど、より安くなるプランは存在していますので、いわゆる「東急エリア」以外に住んでいる人の場合は、他社も併せて検討して東急でんきと比較するとよいでしょう。